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特発性側彎症の早期発見

特発性側彎症の発生を予防する方法はまだわかっていません。したがって、早期に発見して経過を観察して進行する様相があれば速やかに治療を開始することが重要です。

側彎の進行しやすい時期は小学校4年生から中学3年までの期間です。この時期には下に述べる4項目のチェックを定期的に行ったり、御家族の皆さんが日常生活の中で、お子様の入浴中に背中を注意して観察するとか、洋服を新調する時に左右の違いに気をつけることなども早期発見に役立ちます。

特発性側彎症も他の構築性側彎(本物の側彎症)と同様に脊柱が側方に曲がるだけで無く、側方に曲がっている部分は回旋(捻れ)をともなっているのが普通です。さらに脊柱の左右方向への彎曲と捻れが強くなると、脊柱の前後方向の彎曲が変化してきます。そうすると、肩の左右の高さが異なったり、腋の下の左右非対称やウエスト部分の左右の高さの差が出現したり、肩甲骨、背部、腰部の左右のどちらかが突出してきます。これらの変化を見つけだせばよいわけです。そのためには以下の4つの項目をチェックします。

  1. 両肩の高さの左右差。
  2. 脇の線(ウエストライン)の左右非対称。
  3. 肩甲骨の高さや位置の左右非対称。
  4. 前屈した時に見られる背中や腰の高さの左右非対称。

特に4の前屈した時に見られる背中や腰の高さの左右非対称は鋭敏なサインです。この時左右の高さの差が5-6cmであれば余り問題はありませんが、7-8cm以上であれば側彎の疑いが強くなります。また、背中の高さの差を角度で計った時、5度以上あれば側彎を疑わなくてはなりません。

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