「余呉湖ダム」は、余呉川沿いの洪水被害の軽減と湖北地方一帯のかんがい用水の補給のために湖水が利用できるように、自然湖である余呉湖に余呉川からの導水路、各種調節ゲート、放水路等を設置してダムの機能を付加したものです。
昔、余呉湖の水の出口は余呉川につながる高田川でしたが、今では余呉川への放水路の一本です。余呉湖へ入る水は湖の周囲の水路や余呉川からの導水路で、また琵琶湖水をポンプにて余呉湖に注水する農水省所管の揚水機施設*も設けられています。
*農林水産省「国営かんがい排水事業新湖北地区概要図」PDF(外部サイトへリンク)
余呉湖は琵琶湖の北東端にあり、古戦場として有名な賤ヶ岳によって琵琶湖と隔てられており、琵琶湖の水面より約50m高い位置にあります。湖底からは2000年前の埋没林が発見されたり、天女の羽衣伝説など神秘とロマンに彩られた湖です。
最近では、冬期のワカサギ釣りが盛況です。
余呉湖漁協HP(外部サイトへリンク)
周辺のマップと滋賀のダム周遊マップを作成しています。以下のリンクからご覧ください。
余呉湖のウォーキングマップ
しがのダム周遊マップ
平成25年台風18号による余呉湖の治水効果の例 (PDF:502 KB)
| 水系河川名 | 淀川水系余呉川 |
|---|---|
| 位置 | 滋賀県長浜市余呉町川並 |
| 型式 | 自然湖 |
| 目的 | F・N(不特定かんがい) |
| 完成 | 1959年 3月 |
| 集水面積 |
35.37平方キロメートル (うち直接流域が7.47平方キロメートル、間接流域が27.9平方キロメートル) |
| 湛水面積 |
1.97平方キロメートル(197ha) |
| 堤高 |
堤体は、なし |
| 堤頂長 |
堤体は、なし |
| 堤体積 |
堤体は、なし |
| 堤頂標高 |
堤体は、なし |
| 常用洪水吐き |
高さ6.7m×幅3m 1門 ローラー+フラップ |
| 非常用洪水吐き |
常用洪水吐きと兼用 |
| 低水(利水)放流設備 |
常用洪水吐きと兼用(表層水越流方式) |
| 洪水時最高水位[サーチャージ水位] |
標高133.2m |
| 平常時最高貯水位[常時満水位] |
標高132.8m |
| 洪水貯留準備水位[制限水位] |
標高132.1m |
| 総貯水容量 |
1470万 立方メートル |
| 有効貯水容量 |
1090万 立方メートル |
| 洪水調節容量 |
最大200万 立方メートル |
| 機能維持容量 |
最大1010万 立方メートル(不特定かんがい容量) |
| 都市用水容量 |
設定なし |
| 発電容量 |
設定なし |
| 堆砂容量 |
380万 立方メートル |
| 建設事業費 | 3億7300万円 |
| 予備調査 | 該当なし |
| 実施計画調査 | 該当なし |
| 建設事業 | 1956〜1959年 |
| 運用管理開始 | 1960年7月 |
目的欄記号説明F:洪水調節、N:既得取水の安定化・河川環境の保全(または不特定かんがい)、W:上水道、I:工業用水道、P:発電
Google Map 滋賀県長浜市余呉町川並
国土地理院地図閲覧サービス 地理院地図(外部サイトへリンク)
ライブカメラ
河川防災カメラ/余呉川導水路下流(滋賀県土木防災情報システム)
河川防災カメラ/余呉川堂木(どき)分流点(滋賀県土木防災情報システム)
河川防災カメラ/余呉川梅ヶ谷橋(坂口)(滋賀県土木防災情報システム)
用語解説/一定量放流
現在の余呉湖の貯水位などは下記リンクをクリックしてください。
余呉湖貯水位、流入量、放流量(滋賀県土木防災情報システム)
河川防災カメラ/余呉川導水路下流(滋賀県土木防災情報システム)
河川防災カメラ/余呉川堂木(どき)分流点(滋賀県土木防災情報システム)
河川防災カメラ/余呉川梅ヶ谷橋(坂口)(滋賀県土木防災情報システム)
河川防災カメラ/余呉川賤ヶ岳橋[長浜市木之本町大音](滋賀県土木防災情報システム)
余呉川の各地点河川水位(滋賀県土木防災情報システム)
余呉川周辺の雨量(滋賀県土木防災情報システム)
余呉川水位周知情報発表状況(滋賀県土木防災情報システム)
なお、平成5年以降のダム貯水位、ダム流入量、ダム放流量等の年報は、下記の国土交通省「ダム諸量データベース」からダウンロードが可能です。
余呉湖https://mudam.nilim.go.jp/chronology/summary/349
用語解説/曝気
深層曝気装置パンフ (PDF:628 KB)
(滋賀県長浜土木事務所 木之本支所 河川砂防課 余呉川管理担当)
〒529-0521長浜市余呉町下余呉1882-1(外部サイトGoogleマップへのリンク)
TEL.0749-86-3041、FAX.0749-86-3340