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がん情報しが

滋賀県のがんに関する情報を集めた、
がん情報ポータルサイトです。

がんを治す

治療や病院についての情報

診断法・治療法・セカンドオピニオン

◆滋賀県内がん診療連携拠点病院、地域がん診療病院、がん診療連携支援病院のがん診療に関するトピックス

がんの診断

適切な治療を行うためには、まずがんの種類・性質を知り、更にはその広がりや進み具合(進行度、病期)を正確に知る"がんの診断"が欠かせません。そのために、診察やさまざまな検査が行われます。

担当医による問診・診察

他の病気の診断と同じようにがんの診断も、まずは担当医による問診と診察が基本です。
体調や症状を詳しく聞き、必要に応じて病変部を見たり(視診)、触れたり(触診)、聴診器で聞いたり(聴診)します。また、過去にかかった病気(既往歴)、現在かかっている他の病気(併存症)、ご家族や血縁者の病気(家族歴)や、生活習慣(喫煙や飲酒、職業など)についても聞き診断の手がかりを得ます。

各種の検査

その後、より詳しい情報を得て治療方針を検討するために、がんの広がり・進行度を調べるために、血液検査や、画像検査などを行います。
さらに必要に応じて、病変の一部を直接採って細胞や組織を、顕微鏡で観察する病理検査・病理診断を行います。これにより最終的にがんの診断が確定します。
また、治療を受けることができる状態かどうかを評価するために心臓、呼吸、肝臓、腎臓の機能などの一般的な検査も行われます。

がんの診断に用いる主な検査

腫瘍マーカー検査
  • 貧血や肝機能や腎機能を知るための一般的な血液.・尿検査の他にがんがあると、血液や尿内の特定の物質(腫瘍マーカー)が増えることがあります。腫瘍マーカーは、がんがあれば必ず増えるとは限らないことや、正常な人でも増えることがあるため、腫瘍マーカーだけで、がんと診断することはできませんが、がんによって腫瘍マーカーが増えているときは、治療効果の判定や再発の診断に役立ちます。
画像検査・画像診断
  • 視診や触診ではわからない、体内の状態をX線(レントゲン検査、CT検査)や超音波(超音波検査)、あるいは磁場(MR検査)を使って、画像にして詳しく診断する方法です。がんの種類や病状によって適切な検査を選択して効率よく早く、正確に診断する必要があり、それを専門とする放射線診断医(画像診断医)が拠点病院などでは活躍しています。
  • (附) PET(陽電子放出断層撮影)
    がん細胞に取り込まれやすいFDGというブドウ糖に似た薬剤に弱い放射性物質を付着させた薬品を静脈注射し、その体内分布を撮影してがんの大きさや広がりを調べる比較的新しい画像診断法で、最近ではX線CT画像と重ねてFDGの集まった場所を正確に診断するPET-CTが普及して、がんの診断や治療効果判定に有効です。
内視鏡検査・診断
  • レンズと光源(ライト)が付いた細い管(内視鏡)を体の中に挿入し、のど、消化管(食道、胃、十二指腸や大腸)、気管、膀胱などを体の中から観察する検査です。これにより、病変を直接観察したり、病変の一部をつまみとり(生検)、病理検査を行うことができます。
病理検査・病理診断
  • 組織を採取して、細胞の性質を調べます。がんの診断には欠かせない検査です。がんが疑われている病変から細胞や組織を採取し、病理医が顕微鏡で観察して、がんかどうか、がんの場合にはどのような種類か調べ、診断します。

病理医はがんの診断を最終的に確定するためには無くてはならない専門職ですが、その数は全国的に不足しています。
滋賀県では、病理医の不足に対応するため、全県型遠隔病理診断ICTネットワークを整備し、県内どこでも正確で速い病理診断が受けられる仕組みをつくっています。

診断

多くの場合、各がんによって必要な検査を複数行い、その検査結果を総合して、診断にたどり着きます。

がんの治療

がんの治療方針を決めていくときには、病期や全身状態、年齢や希望、人生観など、様々なことを考慮し相談しながら、最も治療効果が高く、身体や生活への負担が少ない治療を検討していきます。

標準治療

 現時点で得られている科学的な根拠に基づいた最もよい治療のことを「標準治療」と いい、多くの場合、推奨される治療です。標準治療は、手術、薬物療法、放射線治療を それぞれ単独、あるいはいくつかを組み合わせて行います。

主な治療方法
手術(外科医療) がん組織や周りのリンパ節を取り除きます、またそれによって損なわれた体の機能や外観を元の状態に近づけるような処置も行われます。
放射線治療 放射線をあてることで、がん細胞を少なくしたり消滅させる治療です。手術や薬物療法などと併用して行われることがあります。
薬物療養(抗がん剤治療) 細胞の増殖を防ぐ抗がん剤を用いた治療法。がんの増殖を抑えたり、成長を遅らせる、また転移や再発を防ぐために行われます。

がん診療連携拠点病院、地域がん診療病院、がん診療連携支援病院における治療法一覧

先進医療

医療の進歩で、健康保険で認められている医療水準を越えた最新の技術による治療方法が出てきています。こうした最新の医療については、保険対象外の治療であっても、厚生労働省から「先進医療」と認められたものであれば、保険診療と併用できます。

先進医療は、さまざまな審査を受けて承認された医療機関でのみ実施されています。医師の診療を受けるなかで、患者が希望し、医師がその必要や合理性を認めた場合に行われるものです。治療内容や必要な技術料などの説明を受け、十分納得したうえで、同意書に署名して治療を受けることになります。
先進医療と認められた治療にかかる特別料金分は自己負担となり、通常の保険診療と共通する部分(診察、検査、投薬、入院など)の費用は一般の保険診療と同様の扱いとなります。

先進医療を受けられる病院については、下記のページから探すことが出来ます。

新しい治療法・新薬での治療

新しい薬や治療法、診断法を確立するために、その有効性と安全性を科学的に調べる方法を「臨床試験」といいます。臨床試験は、患者さんが参加することによって成立するもので、大きく分けて「治験」と「医師・研究者主導臨床試験」の2種類があります。

臨床試験に参加するメリット、デメリット
メリット 臨床試験に参加することで、新しい治療法を受けられる可能性があります。 最新の医薬品を用いた治療が受けられます。 試験結果が、同じ病気で苦しんでいる患者さんに役立ちます。
デメリット 有効性や安全性が明らかでないため、病気が本当に治療できるかがどうかわかりません。 医師が予想しなかった副作用がみられる可能性があります。 通院や検査を、通常の診療よりも多く行う必要があります。

国立がん研究センター がん情報サービスでは、臨床試験についてのさらに詳しい情報を得ることができます。

セカンドオピニオンとは

セカンドオピニオンとは、患者ご本人が納得して治療方法を選択するために病状や治療法について自分の主治医以外の他病院の専門医に意見を聞き、参考にすることをいいます。セカンドオピニオンについては、国立がん研究センターのがん情報サービス内で、分かりやすく解説されています。どうぞご利用ください。

お問い合わせ
健康医療福祉部 健康寿命推進課
電話番号:077-528-3655
FAX番号:077-528-4857
メールアドレス:[email protected]
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