キャッフィーのくらし通信（2023年10月23日号）

滋賀県消費生活センターでは、最近相談の多い事例やタイムリーな情報を発信しています。

出かけた際に家の鍵を失くしたので、ネット検索で「鍵開け5千円」と表示されている広告を見つけ、すぐ業者に来てもらった。鍵を開けてもらえると思っていたが、鍵の交換が必要と言われ、高額な費用を請求された。家に入れないと困るので、不本意ではあるが鍵を交換してもらい、代金を支払った。（30歳代・男性）

事例のように、鍵やトイレ、水道管、ハチの巣駆除等、急を要する修理や対応が必要になった際に、インターネットで探した業者から思いがけず高額請求を受けてしまったという相談が寄せられています。

広告を見て契約をするために来訪を求めた場合は、訪問販売に該当しませんが、事例のように安い広告を信じて連絡し、大きく異なる金額を提示されたケースでは、訪問販売に該当し、クーリング・オフできる場合があります。

クーリング・オフは特定の販売方法で契約した場合、一定期間であれば無条件で解約ができる制度です。訪問販売の場合は、契約した日(契約書面を受け取った日)を含む8日間となりますので、期間内にハガキ（書面）や電子メール等で事業者にクーリング・オフする旨を通知することが必要です。

トラブルを防ぐために、広告の大きく表示された部分だけを信じず、具体的にいくらくらいかかるのかよく確認しましょう。納得できない金額の提示や修理内容の案内があった場合は、すぐに契約はせず、断るときははっきり断りましょう。緊急時に備えて、日ごろから信頼できる業者を探しておきましょう。