滋賀県消費生活センターでは、最近相談の多い事例やタイムリーな情報を発信しています。
【事例1】
賃貸マンションに入居して間もなく、業者が訪問し、「このマンション全体の契約が切り替わる。当社と電力の契約をお願いします。」と言われた。マンション全体が切り替わるならと思い、その会社と契約したが、翌日、管理会社に確認したところ、それが事実でないことが分かった。
【事例2】
「大手電力会社の委託を受けている」と言う業者が自宅を訪問。「電気代を安くできるかもしれないので、検針票を見せて欲しい」と言われた。検針票を見せたところ、知らないうちに契約先の電力会社が変更されていた。
冬季は暖房設備の使用などによってエネルギー消費量が多い季節であることから、毎年2月は「省エネルギー月間」と定められています。これに合わせて、省エネルギーの取組について考えるとともに、電力契約に関するトラブルの対策についても考えてみましょう。
上記の事例のようなトラブルを防止するためには、「マンション全体で切り替わる」などと言われてもその場ですぐに契約せず、管理会社や大家さんに確認することが大切です。契約プランによっては現在より電気料金が高くなる可能性もあるので、「電気代が安くなる」と言われてもうのみにせず、現在の契約と必ず比較検討しましょう。
また、検針票に書いてある情報が分かれば、電力契約の手続ができてしまいます。検針票の取扱いには十分注意しましょう。
また、このような点検商法は、高齢者のトラブルが多いことから、家族や近所など周囲の人の見守りが大切です。見知らぬ業者が出入りしている様子を見た場合は、積極的に声をかけてください。