キャッフィーのくらし通信（2023年1月19日号）

滋賀県消費生活センターでは、最近相談の多い事例やタイムリーな情報を発信しています。

【事例1】

県外から来訪した業者に1万円で排水管洗浄をしてもらった。作業後、頼んでもいないのに担当者が家の床下を見て回り、床下の湿気でこのまま放置すると床が抜けると言われた。20万円で床下に調湿材剤を撒く工事をしてもらったところ、今度は床下の木材が腐っているので補強が必要と言われ、30万円の補強工事を勧められて契約してしまった。工事が高すぎるのではないか。

【事例2】

認知症の母が、私の不在時に訪問してきた業者に排水管高圧洗浄を依頼し、8千円支払った。後日、同じ業者が「床下の状況を点検したい」と訪問したが、不審なので断り、「母親は判断力がないので今後も契約は無理だ」と伝えたが、半月後、家で50万円の床下補強工事の契約書を見つけた。同じ業者が私の不在時に訪問してきて、母がよくわからず契約してしまったようだ。解約したい。

格安の排水管洗浄や家屋の無料点検をきっかけに、業者からさらなる点検や別の高額な契約を勧誘されたという相談が増加しています。一度契約すると次々と別の契約を迫られるケースもあります。安易に業者を家に入れないようにしましょう。

「シロアリが発生しているので、このままでは大変なことになる」「屋根瓦が浮いているので、雨漏りがする」などと不安をあおるようなことを言われても、その場で契約せず、家族や周囲の人に相談しましょう。必要のない契約はきっぱり断ることが大切です。

契約後や工事完了後でも、クーリング・オフや契約の取り消し等ができる場合があります。不安に思った場合やトラブルになった場合は、早めに「消費者ホットライン188」にご相談ください。

また、このような点検商法は、高齢者のトラブルが多いことから、家族や近所など周囲の人の見守りが大切です。見知らぬ業者が出入りしている様子を見た場合は、積極的に声をかけてください。