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キャッフィーのくらし通信(2022年11月17日号)

滋賀県消費生活センターでは、最近相談の多い事例やタイムリーな情報を発信しています。

デジタル遺品リストの準備をしておきましょう!

事例

【事例1】先日亡くなった父が利用していた通販サイトの有料会員を解約したいが、IDやパスワードがわからないため、会員ページにログインできない。

【事例2】急死した夫が利用していた決済アプリに残高があることを知ったが、スマートフォンのロックが解除できないため、詳細を確認できない。

アドバイス

デジタル機器内のアプリやファイル、ネット銀行の預金や、クラウドに保管した資料や写真などのデジタルデータは、利用者が亡くなるとデジタル遺品と呼ばれます。

これらは他者から見えにくいため、遺族が気づかないでいると放置されたままになり、知らないうちに困った事態を招いてしまいます。

全国の消費生活センターでは、遺族から「IDやパスワードがわからず月額制のサービスが解約できない。」「ロックが解除できず端末内の電子マネーやネット取引の状況が把握できない。」などの相談が寄せられています。

利用者が生前整理をしておかないと、残された遺族は様々な場所に点在するデジタル遺品の中から、必要なものを探すことになり、非常に手間がかかります。

利用者は、端末のロック解除方法、退会が必要なサイトとそのIDやパスワード、ネット関連の金融資産などをノートなどに記録したものを日頃はご自身で管理し、有事に備えて家族が調べられるようにしておくことも大切です。

毎年1度、記載した内容の更新を習慣づけると、実用性の高い備えが維持できるのではないでしょうか。

お問い合わせ
滋賀県消費生活センター(彦根市元町4-1)
電話番号:0749-27-2234
FAX番号:0749-23-9030
メールアドレス:[email protected]