滋賀県消費生活センターでは、最近相談の多い事例やタイムリーな情報を発信しています。
(事例)
通勤用で着用していた白地のワイシャツをクリーニングに出した。仕上がったと連絡があって引き取りに行き、そのままクローゼットに片づけた。しばらくしてから着ようとしたら青っぽいシミがお腹部分についていることに気づいた。出すときは付いていなかったのでクリーニング店にそのことを伝えたが「当店でついたものではない」と言われ対応してもらえなかった。納得がいきません。(60歳代・男性)
クリーニングトラブルは、繊維そのものの劣化や色落ちしやすいものなど繊維の性質などで避けられないこともあり、原因が本当にクリーニングによるものなのか特定することが難しい傾向にあります。
店に対して再洗いやクリーニング代の返金を一方的に求めることはできませんが、クリーニング業界ではこのようなトラブルが生じた場合のクリーニング事故賠償基準を定めています。クリーニング業者は預かる商品について状態把握義務があり、その義務を怠ったことが原因と考えられる場合もあるのでこの賠償基準を参考にして話し合ってみるのも一つの方法です。
クリーニングトラブルを防ぐためには、受付・受取時に双方でシミや破れなどがないか確認をすること、受け取ったらポリ袋から出して保管すること、もし疑問な点が見つかれば早めに伝えるなどしましょう。