キャッフィーのくらし通信（2021年11月11日号）

滋賀県消費生活センターでは、最近相談の多い事例やタイムリーな情報を発信しています。

「排水管の高圧洗浄が3,000円」というチラシがポストに入っていた。通常は数万円かかる洗浄が期間限定で安くなるキャンペーンと書いてあったので、電話をかけて事業者を呼んだ。数日後事業者が訪問すると、説明もなくトイレ、台所、洗面所と次々と作業をされ、最後に6万円を請求された。そんなに高額になるとは思っておらず、持ち合わせがないと言うと、数日以内に指定の口座に振り込むよう言われた。高額の請求に納得できないが支払わなければならないか。

　低価格をうたうチラシを見て、排水管の高圧洗浄を依頼したところ、実際には高額な費用を請求されたという相談が寄せられています。チラシでは目立つ文字で低価格を強調していますが、その料金は一か所あたりの費用であることや、排水管の長さ等によって総額が変わる可能性があることなど、詳細な説明は小さな文字で目立たない部分に記載されていることがあります。「〇〇地区の皆様へ」「地域一斉」などの表現を用いて、自治体による案内であると誤認させるようなチラシもあり、注意が必要です。チラシの内容は細かい部分までしっかり確認し、安さにつられて安易に依頼しないようにしましょう。自宅を訪問した事業者から「このままだと大変なことになる」などと不安をあおる説明をされても鵜呑みにせず、契約の必要性を十分に検討しましょう。そのうえで必要のない契約だと思ったら、きっぱり断ることが大切です。契約が訪問販売にあたる場合、クーリング・オフができる可能性があります。トラブルになった場合には一人で悩まず、なるべく早く最寄りの消費生活センター等に相談してください。