キャッフィーのくらし通信（2021年10月28日号）

滋賀県消費生活センターでは、最近相談の多い事例やタイムリーな情報を発信しています。

【事例1】

新型コロナウイルス感染症の影響で仕事が減り、収入を得たくてインターネットで副業サイトを探していた。「資産家から資産譲渡してもらえる」というサイトで、メールの交換を始めた。メール交換のために必要だというポイントを電子マネーやクレジットカード決済で購入していたが、いつまでたっても資産譲渡を受けられなかった。（40歳代女性）

【事例2】

携帯電話で副業を検索していたら、「悩みがある人の相談に乗ると収入を得られる」という広告が目に留まり、サイトに登録をした。メールの送受信は無料と書かれていたが、お金を受け取るにはポイントが必要だと言われ、さまざまな名目でポイントを購入し続けた。購入額は1週間で180万円にもなってしまったが、収入は得られていない。（30歳代女性）

　これらのメールの相手はサイトが雇った「サクラ」である可能性があります。メール交換をするためや、報酬を受け取る条件として、ポイント購入等のお金の支払いを要求されます。いったんお金を支払ってしまうと、取り戻すことは簡単ではありません。

　インターネット上には、「簡単に稼げる、もうかる」などと謳う副業や内職のサイトが多く存在しています。簡単な作業で報酬が支払われることや、知らない人から大金をもらえることはありません。甘い言葉をうのみにせず、知らない相手と安易に連絡をとらないようにしましょう。

　少しでもおかしいと思ったら、最寄りの消費生活センターにご相談ください。