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キャッフィーのくらし通信(2021年10月14日号)

滋賀県消費生活センターでは、最近相談の多い事例やタイムリーな情報を発信しています。

「簡単にもうかる」というあやしい投資話に注意!

事例

 画像専用SNSで、男子大学生からDM(ダイレクトメール)が届いた。簡単に儲かる話があると言われ、FX自動売買ツールという投資用ソフトの説明を聞いた。その後、投資の成功者を紹介したいと言われ、3人で会うことになった。2人から執拗に勧誘されたため、断り切れず投資をやると言ってしまった。契約書に署名してから、初めてツール代が50万円もすると聞かされた。とても支払えないと断ったが「消費者金融で借りればよい。投資で稼げば、すぐお金は取り戻せる。」と言われ、仕方なく借金してツール代を支払った。しかし実際にツールを使って投資をしてみても、全く稼げず、借金も返せない。(20歳・女性)

アドバイス

 SNSをきっかけとした消費者トラブルが増加していますが、投資や副業等で「必ず儲かる」「誰でも簡単にできる」うまい話は絶対にありません。特に契約に不慣れな若者をターゲットにして、借金させてまで強引に契約を結ばせる手口が横行しています。

 2022年4月から成年年齢が18歳に引き下げられ、「18歳で大人」になります。18歳から親権者等の同意なく、借金を含む様々な契約が1人でできるようになります。契約には法的責任が伴い、原則として一方的にやめることはできません。契約前に家族や周囲に相談し、慎重に契約すること、儲かる仕組みが分からない契約はせず、きっぱり断る勇気を持つことも大切です。

 契約からクーリング・オフの期間を過ぎてしまっても、契約書面に不備があった場合など、クーリング・オフができることがあります。万一、契約してしまった場合でも、決して諦めず最寄りの消費生活センターに相談して下さい。

お問い合わせ
滋賀県消費生活センター(彦根市元町4-1)
電話番号:0749-27-2234
FAX番号:0749-23-9030
メールアドレス:[email protected]