キャッフィーのくらし通信（2021年8月19日号）

滋賀県消費生活センターでは、最近相談の多い事例やタイムリーな情報を発信しています。

　古い家具数点を処分したく、インターネットで見つけた不用品回収業者に見積依頼をしたら3万円だったので来てもらうことにした。当日作業員が来て「ベッド、机、マットレスは大きいので1点3万円、小物はまとめて3万円、解体費用も含めると合計13万円」と見積額よりもかなり高い料金を言われ、仕方なく支払ったが納得していない。(30歳代女性)

　家の片づけや引っ越し等で古い家具をまとめて処分したい時、インターネットやチラシで見つけた事業者に引き取りを依頼したが、作業当日に事前の見積額より大幅に高い料金を請求され、トラブルになっているケースが見受けられます。不用品回収の料金やサービスは事業者によって様々です。

　このようなトラブルに遭わないためには、複数の事業者から見積もりを取り、作業内容や料金を比較・検討して慎重に契約することが大切です。見積時に、金額だけでなく、内訳や追加料金、キャンセル料の有無等についても書面で明確に出してもらい、不明な点があれば事業者に確認しましょう。

　ところで、家庭内の廃棄物を回収する事業者は、市町村の「一般廃棄物処理業許可」や委託が必要なことはご存じですか。「古物商許可」や「産業廃棄物収集運搬業許可」では家庭内の廃棄物を回収することはできません。無許可の事業者に処分を依頼すると、不法投棄などの不適切な処理で問題が生じる恐れがあります。家庭内の廃棄物は、自治体のルールに従って適切に処分しましょう。なお、廃家電については、家電リサイクル法に基づくリサイクルが必要です。処分方法がわからない場合は、お住まいの市町村に問い合わせしてください。