滋賀県消費生活センターでは、最近相談の多い事例やタイムリーな情報を発信しています。
昨晩パソコンを操作中に突然警告音が鳴った。必死に止めようとしたができなかったので、画面に表示されていた大手ソフトウェア会社に電話をかけたところ、片言の日本語を話す女性が出て、パソコンを遠隔操作で調べると言われ、しばらくしてウイルスに感染していると言われた。
パソコン操作に不慣れなので修復作業をお願いすると、2時間後に修復作業が終了し、サポート代を請求された。
支払いはプリペイドカードを指定されたのでコンビニに買いに行ったところ、店員から騙されているのではと言われ、結局買わないで帰宅した。すぐに業者に払えないと伝えると急にパソコンが動かなくなった。再起動しようとしたができなかった。パソコン内のデータや個人情報などが悪用されないか不安だ。(60歳代男性)
これは、偽の警告音を鳴らして不安をあおり、実在の大手ソフトウェア会社などが提供するサービスと見せかけて電話をかけさせ、パソコンの遠隔操作によるサポート代を請求したり、ウイルス駆除ソフトを購入させてその代金を請求するという手口です。実際にウイルスが侵入したわけではありません。
突然大きな警告音が鳴ると自分のパソコンに何か問題が発生したのではと焦って、つい電話をかけてしまいがちですが、画面に表示された連絡先に電話をかけないでください。
また、今回は金銭的な被害はありませんでしたが、遠隔操作されて、パソコン内の情報が盗まれていないか、不正なソフトをインストールされていないか等心配な時は、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)のホームページに同種事例や対処方法について記載されていますし、IPA安心相談窓口で電話やメールでアドバイスを受けることもできます。