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更新日:2026年10月23日
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滋賀県大津市の世界遺産・比叡山延暦寺の「国宝・根本中堂」と「重文・回廊」の保存修理工事の現場見学会が開催!
ちゃん塗の様子が見られるのももう少し⁉
国宝延暦寺根本中堂および重要⽂化財延暦寺根本中堂廻廊(滋賀県⼤津市坂本本町)では、2016年から屋根葺替および塗装の塗り直しを主とする保存修理⼯事を実施している。
⽂化財建造物への理解を深めてもらおうと県の文化財保護課は、保存修理⼯事の現場⾒学会を12日開催した。
根本中堂の屋根の「ちゃん塗」の施工の様子(2026年10月12日)
国宝延暦寺根本中堂 および重要文化財延暦寺根本中堂廻廊 保存修理工事 現場見学会(2026年10月12日)

現場⾒学会では、根本中堂の大屋根の「ちゃん塗」施工の様子を見学しながら、文化財保護課の職員らによる説明が行われた。
約60年ぶりとなる修理工事、今回の修理では、銅板に黒ちゃん塗を施し、寛政期の姿を復元するという。

黒色塗料の痕跡(銅板右下)

今回の修理では、江戸(寛政期)の銅板だけではなく、明治材・昭和材を含めて未来へ受け継ぐため、北妻の一部の屋根に再用している。
参加者らは、修理技術者による説明に興味深く耳を傾けていた。
根本中堂・大屋根
根本中堂の大屋根は、下から土居葺、下地板、銅板葺の三層構造として雨漏りを防いでいる。今回は、厚さ0.5mmの銅板を使用して葺き替え、一部に旧銅板を再用している。
廻廊・栩葺屋根(とちぶきやね)

廻廊の屋根はサワラという木を加工してつくられる栩板が使われています。栩板の割れや軒先の腐朽などの破損が生じているため、全面葺き替えを行います。今回、修理ではほとんどの栩板を取り外して葺き直しましたが、南北の車寄に残る江戸時代と推定される栩葺は保存しました。

廻廊の屋根は、長さ45cm、厚さ2.4cm(尻手は1.5cm)の板を、8.5cmずつずらして重ね、竹釘で留めて葺き上げていきます。廻廊にある中門は曲面をもつ唐破風屋根のため、屋根の形状を見極めながら、現場で栩板を加工していく必要があります。ここは施工にいっそう高い技術を要する非常に難しい箇所です。
塗装彩色の塗り直し

紫外線や風雨により退色や剥落した塗装彩色を、建物の痕跡調査、化学分析、古文書等による文献調査で、可能な限り江戸中期の姿に塗りなおしています。

保存修理工事の現場見学会の様子
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保存修理工事に関するお問い合わせ
文化財保護課:077-528-4683