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更新日:2026年10月14日
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ユネスコ無形世界文化遺産登録後初となる「大津祭」がクライマックス!絢爛豪華な曳山13基が巡行、14万人を魅了
約400年の歴史と伝統を持つ天孫神社(滋賀県大津市京町)の例祭「大津祭」の本祭が執り行われた。
雲一つない秋晴れの空が広がった11日、午前9時に天孫神社の南側に集合した13基の曳山は、午前9時30分に、鬮取らずの「西行桜狸山」を先頭に巡行を開始。囃子方が太鼓や笛を演奏し、各所でからくり(所望)を演じたり厄除け粽を配りながら、大津市の旧市街地、京町通り・中町通り・浜通りを夕方まで練り動いた。

巡行昼休憩時の曳山展示の様子(手前は先頭の西行桜狸山)
昨年、ユネスコ無形文化遺産に登録された「大津祭」の本祭は、天気にも恵まれ、主催者によると、昨年より5千人多い約14万人が訪れたという。観客の中に外国人観光客と思しき姿も目立った。
9月16日に行われた鬮取り式から始まった約一か月間にわたる祭礼期間の幕が閉じた。

巡行昼休憩時の曳山展示の様子(手前は巡行の最後尾の神功皇后山)
大津祭
400年の歴史と伝統を持つ「大津祭」は、湖国三大祭の一つで、国指定重要無形民俗文化財に指定され、ユネスコ無形文化遺産に登録されています。曳山巡行は絢爛豪華な13基の曳山が、優雅なお囃子を奏でながら、からくり人形を操り、まちなかを巡行することで知られています。大津祭の曳山の起源は、現存する古文書「四宮祭礼牽山永代記」「牽山由来覚書」などから、まず寛永12年(1635年)に西行桜狸山が、その後、安永5年(1776年)までの約140年間に14基の曳山が創建されたことがわかっています。祭礼は、かつて毎年10月10日が本祭でしたが、現在は毎年10月の「スポーツの日」の前日が本祭、その前日が宵宮となっています。
鬮取り式

毎年9月16日には天孫神社において鬮取り式が行われます。 鬮取らずで毎年先頭を行く西行桜狸山を除く十二基が、最初に舞殿で本鬮を引く順番を決めるための座鬮を前年の巡行順に引き、その後本殿に移動して本鬮を引き巡行順が決まります。鬮取り式の前には神輿祓い神事が行われ、この日から大津祭の祭礼期間となり、夜にはお囃子の稽古も始まります。
宵宮(よみや)

宵宮は本祭の前日に行われる行事です。午後から各山町の周辺を曳き回す宵宮曳きが行われたあと、曳山は町内に留め置かれて大吊り提灯などの飾り付けが施され、夕刻から曳山の上でお囃子が奏でられます。また、からくり人形や本祭用の懸装品(幕や錺金物)が公開され、間近で観ることができ、町中は夜の9時過ぎまで多くの人で賑わいます。
所望(しょうもん)
からくりを演じることを所望といい、地元では「しょうもん」と発音します。大津祭のからくりは、中部地方の仕掛けや技を見せることを中心にしたものとは違い、能楽や中国の故事などの、物語の一節を切り取って見せるという、他にはない特徴があります。巡行中約25ヶ所で所望が行われますが、その場所には先を赤く染めた御幣が掲げられ、見物に訪れた人にもわかるようになっています。
【西行桜狸山】
【月宮殿山】
【龍門滝山】
【猩々山】
【湯立山】
【西宮蛭子山】
【郭巨山】
【源氏山】
【西王母山】
【孔明祈水山】
【殺生石山】
【石橋山】
【神功皇后山】
長柄衆(ながえしゅう)
宵宮や本祭には「長柄衆」と書かれた法被を着た人たちも目に付いた。
長柄衆は大津祭を支えるボランティアグループで、大津市が地域活性化の担い手を育てるために立ち上げた「大津まちなか大学」の大津祭学部の修了生らで構成されており、観光客向けの曳山ガイドや、祭りの運営・サポートを行っている。
大津祭がたくさんの方に安心して楽しんでいただけているのも、こうした方々の協力があってのこと。
今年の大津まちなか大学・大津祭学部には、定員の30名を超える応募者が集まり、これまで座学や鬮取り式の見学、山建て工程見学、宵宮・本祭でのガイド体験などを行ってきた。卒業検定試験が10月17日に曳山展示館で行われ、その後、来月の11月7日には卒業証書授与式が同会場にて行われる。