RI・PET検査

当院ではRI(アールアイ)検査とPET(ペット)検査の両方が可能です。

特にPET検査は、平成14年に医療保険の支払い対象となりましたが、当院では平成11年から機器を導入し、PET検査専門の医師が検査にあたっています。

また、PET検査薬を施設内で作ることができるのも、当院放射線部の特徴です。

RI・PET検査の原理

RI検査は、検査薬の注射をするところから始まります。

検査薬は特定の場所に集まる性質を持っています。例えば主に骨に集まる検査薬、脳に集まる検査薬、心臓に集まる検査薬、主にがんに集まる検査薬などが開発されています。

しかし、検査薬はそのまま投与しても、目的の場所にどれだけ集まったかどうか調べる方法がありません。

そこで、検査薬に放射性同位元素(RI)という物質をくっつけたものがつくられました。

RIはガンマ線という「放射線」を出しますので、検査薬が集まったところから放射線が出ることになります。この放射線を検出器で体の外から測定すれば、検査薬がどこに、どれだけ集まっているかがわかります。

(注:ガンマ線とは、レントゲン検査に使うX線と同じような放射線です)RI検査では、集まり方を見て、正常か、異常かを判定します。

RI検査では、検出した放射線の分布を画像にして診断することが多いですが、レントゲン写真のように「形の異常を見る」のではなく、薬が集まるかどうか、つまり「その臓器が正常に働いているかどうか」を見る検査です。

PET検査も使う薬と装置が少し違うだけで、基本的な原理は同じです。がん診断によく使われる「FDG」という検査薬は、がんがFDGをよく引きつける性質を利用します。

RI検査

RI検査では、次の装置が使われています

SPECT装置 Symbia E (東芝社製)

大型の検出器を2つ搭載したSPECT(注)装置で、全身像とCT装置のような体の断面画像を作ることが出来る装置です。

SPECT装置1SymbiaE

(注 SPECTとは、Single Photon Emission Computed Tomography の略)

PET検査

PET検査では、次の装置が使われています。
PET-CT装置 Biograph 16 (シーメンス社製)
PET-CT装置は2010年6月より、本格稼働いたしました。PET検査と同時にCT撮影を行うことで、2つの検査画像を重ね合わせることができ、従来よりも異常部位をより精密に特定できます。詳細は滋賀県立総合病院研究所のWebサイト(http://www.shigamed.jp/)をご覧ください。

PET-CT装置

実績

全身用ガンマカメラ装置およびSPECT装置

体内に投与した放射性同位元素(RI)のガンマ線を検出して、診断画像を得ます。主な検査として、心筋の診断や脳血流の診断、そして骨組織の診断などがあります。投与する放射性医薬品の種類を変えることで、様々な臓器に対して検査を行う事が出来ます。

放射性同位元素(RI)を用いた放射線治療

ベータ線やガンマ線を放出する放射性同位元素(RI)で標識された医薬品を用いて、放射線による悪性リンパ腫や甲状腺癌(残存)の治療、そして(がんの)骨転移疼痛緩和に平成22年度より取り組んでいます。

平成29年度の検査実績

(表)
脳神経系(脳血流など) 313件(平成28年度 293件)
循環器系(心筋血流など) 107件(平成28年度 114件)
187件(平成28年度 237件)
その他 43件(平成28年度 47件)

平成29年度の治療実績

(表)
平成29年度件数 平成22年以降の総数
残存甲状腺癌アブレーション(131I) 0件(平成28年度 0件) 9件
悪性リンパ腫標識抗体療法(90Yセ゛ウ゛ァリン) 3件(平成28年度 5件) 38件
がんの骨転移疼痛緩和(89Srメタストロン) 1件(平成28年度 2件) 65件

各種検査