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X線検査(レントゲン検査)

X線(レントゲン)撮影は短時間に多くの情報が得られるので、様々な病気の初期診断において欠かすことのできない検査の一つです。

従来のX線撮影は、一般のカメラと同じようにフィルムに画像を焼き付けていましたが、デジタルカメラが普及したように、医療の世界でもデジタル化が欠かせないものとなっています。

以下に当院の特徴を説明いたします。

当院A棟2階エリアのX線撮影装置

当院では、すべての装置でデジタル画像出力となっています。

  1. 一般撮影装置
    • FUJIFILM:CALNEO system
    • SIEMENS:Luminos Session Max
  2. 乳房X線撮影装置
    • SIEMENS:MAMMOMAT Revelation
  3. 歯科X線撮影装置
    • MORITA:Veraviewepocs
  4. X線テレビ撮影装置
    • 島津製作所:SONIAL VISION G4、Shimavision Power Pro
    • SIEMENS:Luminos Session MAX
  5. 病棟回診用ポータブルX線撮影装置
    • FUJIFILM:CALNEO Go
    • 島津製作所:MobileArt Lumina
    • 島津製作所:MobileArt Evolution
  6. 可搬型FPD(Flat Panel Detector)システム
    • FUJIFILM:CALNEOシリーズ
    • CANON:CXDIシリーズ
    • KONICA:AeroDRシリーズ
  7. 可搬型CR(Computed Radiography)システム
    • FUJIFILM:FCRシリーズ

デジタル撮影装置の利点

次の3つがデジタルの大きな利点です。

1. 短時間の撮影処理により患者さんの待ち時間が短くなります

デジタル撮影では、従来2分程度かかっていた現像処理が不要となり、撮影後10秒程度で画像がモニターに表示されます。
また、当院では完全フィルムレス化しているので、患者さんにフィルムをお渡しすることなく、各診療科への画像配信が可能となっています。

2. 画像処理が可能です

例えば胸部撮影は、黒く写る肺の部分と、白く写る心臓の周辺(縦隔と呼ばれる)部分があるため、濃淡表示の難しい撮影です。このように、従来のフィルム現像では困難な写真でも、デジタル撮影はコンピュータ処理により最適に表示されます。

3. 被ばく線量の軽減がはかれます

FPDシステムは感度が高く、従来のCRやフイルムシステムより少ないX線量で撮影できるので、被ばく量が従来の1/2~1/3程度に少なくてすみます。

撮影目的にあった多種装置の設置

胸部、腹部および骨などの一般的なX線撮影装置のほか、病棟でX線撮影をおこなうためのポータブル撮影装置、歯および顎骨全体の展開像を撮影可能な歯科X線撮影装置、マンモグラフィ装置およびX線による透視を利用したX線テレビ撮影装置など、各部位に特化した装置を揃えることで最適な診断画像を提供しています。

実績

当部門には、一般撮影装置4台、ポータブルX線撮影装置6台、乳房X線撮影装置1台、歯科X線撮影装置1台、X線テレビ撮影装置3台が導入されています。これらの装置において年に1回以上の定期点検を実施し、安全と適正に使用できる環境整備に努めています。

各種検査