X線検査(レントゲン検査)

X線(レントゲン)撮影は短時間に多くの情報が得られるので、様々な病気の初期診断において欠かすことのできない検査の一つです。

従来のX線撮影は、一般のカメラと同じようにフィルムに画像を焼き付けていましたが、デジタルカメラが普及したように、医療の世界でもデジタル化が欠かせないものとなっています。

以下に当院の特徴を説明いたします。

当院A棟2階エリアのX線撮影装置

当院では、すべての装置でデジタル画像出力となっています。

  1. 一般撮影装置
    • フィリップス:Digital Diagnost system
    • 島津製作所:RS-110
  2. 乳房X線撮影装置
    • シーメンス:MAMMOMAT Inspiration
  3. 歯科X線撮影装置
    • 朝日レントゲン:AZ3000CMR
  4. X線テレビ撮影装置
    • 島津製作所:SONIAL VISION G4、Shimavision Power Pro
    • 東芝:Ultimax
  5. 可搬型フラットパネル
    • キヤノン:CXDIシリーズ
  6. コンピューテッド ラジオグラフィ
    • 富士フィルム:FCR5000plus、PROFECT CS

デジタル撮影装置の利点

次の3つがデジタルの大きな利点です。

1. 短時間の撮影処理により患者さんの待ち時間が短くなります

デジタル撮影では、従来2分程度かかっていた現像処理が不要となり、撮影後10秒程度で画像がモニターに表示されます。
また、2011年1月より、完全フィルムレスに移行し、患者さんにフィルムをお渡しすることなく、各診療科への画像配信が可能となりました。

2. 画像処理が可能です

例えば胸部撮影は、黒く写る肺の部分と、白く写る心臓の周辺(縦隔と呼ばれる)部分があるため、濃淡表示の難しい撮影です。このように、従来のフィルム現像では困難な写真でも、デジタル撮影はコンピュータ処理により最適に表示されます。

デジタル撮影装置

また壁などに固定されることが多いFPD装置では撮影の方向が限られます。このため、足、手など特殊な角度で撮影する場合は、可動性のあるコンピューテッドラジオグラフィ(CR)装置を用いることで撮影が可能です。

デジタル撮影装置2

3. 被ばく線量の軽減がはかれます

デジタル撮影装置は感度が高く、従来のフィルム撮影法より少ないX線量で撮影できるので、被ばく量が少なくてすみます。

撮影目的にあった多種装置の設置

1. 胸部、腹部、骨、歯科、乳房、胃腸など各部位に適した撮影装置を導入しています

歯および歯周辺組織の鮮鋭な画像とともに顎骨全体の展開像、また顎関節画像などを撮影します。

写真)歯科撮影装置

2. 撮影時、患者さんの動作負担が軽減されます

立った状態、寝た状態の撮影が1台の装置で可能です。特に高齢、重度疾患の患者さんには寝たり起きたりする体の移動によるわずらわしさがありません。

また、Cアームという機構を持つ装置では、患者さんに体の方向を変えてもらわなくても多方向からの撮影が可能です。(必要な場合、患者さんに動いていただくこともあります)

Cアームタイプ

(写真)X線TV撮影装置(Cアームタイプ)

3. 適正な撮影方法、最適な画像が得られます

人工膝関節の手術をされた患者さんでは、高精度な写真が要求される場合があります。その際は透視装置を用いて人工膝関節に対する正確な写真を撮影します。
また、トモシンセシス技術を導入しており、通常のレントゲン撮影ではわかりにくい骨折が鮮明に描出できます。さらに、手術により金属が入っている部位でも金属の影響の少ない画像が得られるため、術後評価に対しても有用です。

人工膝関節画像

(写真)人工膝関節画像

実績

当部門には、一般X線撮影装置4台、病棟回診用ポータブルX線撮影装置4台、乳房用X線撮影装置1台、歯科X線撮影装置1台、X線テレビ装置4台が導入されています。これらの装置において年に1回以上の定期点検を実施し、安全と適正に使用できる環境整備に努めています。

単純X線撮影(据置装置)・ポータブル撮影件数

単純X線撮影(据置装置)・ポータブル撮影件数

各種検査