高齢者の急激な増加、多死社会の到来、病院からの早期退院の促進等により、今後、ますます在宅療養・看取りのニーズが増加します。
特に特別養護老人ホームやグループホーム、老人保健施設での看取りは一貫して増えてきており、本県の場所別死亡状況では、平成28年では全死亡中の7.2%(902人)であったものが、令和5年では全死亡中の12.7%(1898人)と倍増している状況です。
令和4年度「滋賀の医療福祉に関する県民意識調査」でも、人生の最期を迎えたい場所として、特別養護老人ホームや介護老人保健施設等を希望するものが6%と一定の割合で希望するニーズがあります。
一方で県老人福祉施設協議会による(1)令和2年度「『看取りと介護の現状と課題』調査報告書」)では、介護施設側の看取りを進める際のハードルになると思われるものを聞いたところ、「職員の知識や技術、意識が低い」が45.3%と回答者の半数近くが課題認識を持っている状況でした。
このように、独居や高齢者世帯が増加するなか、自宅だけでなく、施設等を含めた「生活の場」を在宅ととらえ、病院以外の在宅での療養・看取りが可能な体制づくりを推進する必要があります。
そこで、施設等で利用者本人の具体的な想いを基軸とし、介護と医療の連携をすすめ、多職種連携の具体的イメージを可視化するため、(2)「看取りの見える化シート」)を作成しました。
(3)特別養護老人ホームVer.)、(4)グループホームVer.)、(5)在宅Ver.)がありますので、シーンに合わせてご活用いただき、その人らしい人生の最期まで支援できるようにチームで取り組んでください。
(1)施設等における「看取りと介護の現状と課題」調査報告書(令和3年3月) (PDF:2 MB)
(2)看取りの見える化シートワークシート (PDF:4 MB)
(3)看取りの見える化シート特別養護老人ホームVer. (PDF:5 MB)
(4)看取りの見える化シートグループホームVer. (PDF:5 MB)
(5)看取りの見える化シート在宅Ver. (PDF:7 MB)