滋賀県では、人生100年時代の到来とともに、多死社会を迎える中、誰もが避けられない「死」について、行政としても真正面から考えることで、「生」をより一層充実させる施策につなげる契機とするために、令和2年度に有識者による「死生懇話会」を設置して、様々な角度からの議論を深めていくことにしています。
「死生懇話会」の関連企画として、「死生懇話会トークライブ」を開催しました。
アーカイブ動画を死生懇話会公式YouTubeチャンネルで公開しています。
http://youtu.be/f_iriVOi9p0(全編)
http://youtu.be/4sbqAHzY-cA(ダイジェストver)
「死生懇話会」の関連企画として、参加型の「死生懇話会サロン」を開催しています。皆様の御参加を心よりお待ちしております。
▼お申込はこちらから
https://shiga2030.jp/
これまでの「死生懇話会サロン」の様子をイラスト化して記録したグラフィックレコーディングを掲載しています。
第4回死生懇話会を、2023年3月18日(土)13:30~16:00に開催しました。
懇話会の様子は、会議録をご覧ください。動画は以下よりご覧いただけます。
第3回死生懇話会を、2021年11月21日(日)14:00~16:30に開催しました。
懇話会の様子は、会議録をご覧ください。動画は以下よりご覧いただけます。
第2回死生懇話会を、2021年6月19日(土)14:00~16:30に開催しました。
懇話会の様子は、会議録をご覧ください。また懇話会の動画は以下よりご覧いただけます。
第1回死生懇話会を、2021年3月6日(土)14:30~16:45に開催しました。
懇話会の様子は、会議録をご覧ください。また懇話会の動画は以下よりご覧いただけます。※動画が長いため分割しています。
そして「死」を捉えた「生」のあり方について、考えるきっかけになるような情報を発信していきます。
このページでは、自分らしく生きること、望む最期を迎えること、色々な生き方を認め合うこと、そして幸せに生きること…etc、そんな生き方のヒントをちょっとでも見つけるきっかけになればと、「死」「生」に関する様々な取組、考え方について、色々な方にインタビューをさせていただいた内容をご紹介しています。
ここでご紹介している方々は、人の死という大事な場面に日々関わっておられる方や、ご本人にとっても残される方にとっても、最期を悔いなく穏やかなものにしたいとの思いで活動されている方、子どもや若者の生きづらさの問題に真摯に向き合っておられる方など、「死」と「生」のあり方に真剣に向き合い、そして「人の命」を何より大切に想う方々ばかりです。
これからも、色々な方にお話をお伺いし、随時、情報を掲載していきたいと思います。
「死」や「生」についての考え方、捉え方は、人それぞれです。このページをご覧になった方が、それぞれの心のアンテナにひっかかる“何か”を少しでも見つけていただければ幸いです。
これまで取材させていただいた皆様のインタビュー記事を、一冊の冊子にまとめています。
看取り士をされている西河美智子さんにお話をお伺いしました。
「看取り士」とは、誰にでも訪れる旅立ちの時を安心して幸せに迎えられるようにサポートする専門職で、一般社団法人日本看取り士会が認定しています。
「死というのは本来尊くて、とっても温かい。これから多死時代が来ますから、若い人たちに豊かな死を見せていく必要があると思います」(西河さん)
●インタビュー動画(看取り士 西河さん) 約10分
不登校の子ども達の居場所づくり「にじっこ」の活動。この活動を担当されている「NPO法人 好きと生きる」理事の林ともこさんからお話をお伺いしました。
こういう活動している根本にあるのは、亡くなった娘のこと。今こうやって、子どもたちと出会って、ほんまに今ここにこうやって生きていてくれることが、私にとっては全てで、宝。(林さん)
●インタビュー動画(にじっこ 林さん) 約8分
誰でも参加できる居場所「おかえり」を運営されている「NPO法人 好きと生きる」の代表理事、八田典之さん、山崎史朗さん、山崎雄介さんにお話をお伺いしました。
「NPO法人好きと生きる」は「好きなひと・好きなもの・好きなことと共に好きな地域で生きる」をテーマに、生きづらさを抱えた人や、不登校の子ども達の居場所づくり等の活動をされているNPO法人です。
「僕らの人生は「出会い」と「好き」が転機。活動を通して「きっかけ」の種まきができたらいいな」(NPO法人好きと生きる 八田さん、山崎史朗さん、山崎雄介さん)
「花かたばみの会」さんは、在宅看取りの経験者が中心に集まって、思いを共有できる機会の提供や、出前講座活動を通じて、希望する最期の迎え方、終活、命の大切さ等について普及啓発活動をされています。
「死っていうものは、高齢者だけのものではない。年齢に関係なく存在する。看取っていくっていうこと。残された者にとっても、人生について考える大きな機会、時間をいただくものだと感じている。」(花かたばみの会さん)
●インタビュー動画(花かたばみの会の皆さん)約12分半
復顔修復納棺師でエンディングメイクMARIA代表の太田円香さんにお話をお伺いしました。生前のお顔に近い、ほんのり笑っているような、その表情から何か言葉を伝えられるようなメイクに、と日々多くの方のメイクを手掛けておられます。
「今までありがとうね」って言いながら、「明日じゃあ行ってらっしゃい」って見送る。私たち復顔修復師による施術は、心の立ち直りを助けるうえで、大きな役割を果たすと思っています。(太田さん)
長浜市の持専寺住職 笠原俊典さんにお話をお伺いしました。笠原さんは、死と向き合うがん患者らに寄り添う宗教者「チャプレン」になるために、キリスト教の聖職者に交じって米国で資格をとられ、現在「チャプレン」として病院で勤務されています。
緩和ケアというのは、これまで大事にされてこられた価値観がすべて失われて裸一貫になっていかれるんですね。そういう中にあって、大事なものを模索されていく機会であったりもすると思うんですね。そういうふうなところに接させていただく、私自身もすごく、その人の生き方に感化されていくということがありますね。(笠原さん)
●インタビュー動画(僧侶、チャプレン 笠原さん) 約6分半
身近な人を亡くした子どもと保護者が安心して集える場をつくるため、「グリーフサポートあいちこどもの森」を立ち上げ、活動されている野々山尚志さんにお話をお伺いしました。
やっぱり共に歩む人や寄り添ってくれる人の存在が安心感を与えて、そのご自身が亡くなった人との関係を作り直したりとか、一緒に生きている人との関係を築き直したりしてエネルギーにつながっていくということをすごく感じています。(野々山さん)
京都女子大学助教で、デスカフェを研究されている吉川 直人さんにお話をお伺いしました。デスカフェはスイスの社会学者であるバーナード・グレッタズ氏が妻を亡くしたのをきっかけに、死について語り合う場の必要性を感じたことから始まったとされ、これまで全世界70カ国以上で開催、日本国内でも「死を語ることは生を実感する場」として、多様な形で開催されている。
デスカフェの実践やその効果について、フィールドワークやインタビューを行いながら研究していく中で、デスカフェという存在自体が新たな社会資源になる可能性を秘めているのではないかと感じるようになりました。(吉川さん)
●インタビュー動画(デスカフェ研究 吉川さん) 約14分
「デスカフェ~死をめぐる対話~」を主催されている図書館司書の田中 肇さんと、デスカフェ「CaféMortel(カフェモルテル)」を主催されている看護師の小口 千英さんにお話しをお伺いしました。
今の時代、死について語る場、風土が熟成されつつあるのかなと…。(田中さん)
話す場所って何か所かあって、いろいろな人の話を聞くのってすごく重要なんだなって。(小口さん)
青森市にある社会福祉法人 中央福祉会 特別養護老人ホーム「三思園」さんは、2014年から施設での看取りケアに取り組まれており、またデスカフェ「sanshien de café 」を運営されています。看取りも含めた多様な「死」のあり方や、「死」に関連して、あるいは死後に生じる問題解決のヒントとなる学びの機会づくりといった、大きな意味での地域づくりの取組と位置付けて、デスカフェを運営されている「三思園」の皆様にお話しをお伺いしました。
まず地域にどう「死」のあり方、看取りのあり方、生き方を伝えるかというテーマから入ったデスカフェ。地域にどう貢献していき、地域で安心して死ねる環境があるのだという安心感をもたらしながら、何が必要なのかを考えていくのが法人としての役割。(高橋さん)
●インタビュー動画(「三思園」の皆様) 約15分
草津市拠点の高校生が主催するボランティア団体「にゃんこおたすけ隊」さんは、野良猫や捨て猫の保護および里親探しから、動物愛護の啓発・TNR活動(※)・保護猫の一時預かりなど、猫の「命」と向き合いながら多様な活動に日々奮闘中です。代表の鎌田優花さんをはじめ、団体の皆様に、活動に対する思いなどをお伺いしました。※TNR活動:Trap(捕獲)、Neuter(赴任去勢手術)、Return(元の場所に戻す)
生きていることは決して当たり前じゃないこと、身近にいてくれる人や動物たちの存在の大きさや大切さについて、あらためて考えることも必要かなと感じています。亡くなる時って一瞬なんです。でも生きた時間はとても長くて尊いものです。(鎌田さん)
●インタビュー動画(「にゃんこおたすけ隊」の皆様) 約17分
滋賀県の不登校や行き渋りのある児童生徒が、多様な学びの選択肢から各々に適した学びを得て健やかに育つことをより多くの力で支援すること、そのために、滋賀県内において不登校児童生徒等に対しフリースクールや学習支援などを行う団体や不登校の親の会の運営者等が互いに連携し、行政等との協働を推進することを目的とし、2022年5月1日に発足された、滋賀県フリースクール等連絡協議会の皆様に不登校や行き渋りの課題等についてお話を伺いました。
フリースクールというのはちっぽけな存在ではありますが、不登校の子どもたちの精神的なサポートの役割を果たしていたり、仲間づくりが可能になったり、生きづらさを解消するためには重要な存在となっています。(谷川さん)
「誰にもわかってもらえない」、「もうどうすることもできない」、様々な困難な問題や悩みを抱え、孤独と不安に苦しみ、心の危機に直面して生きる力を失いかけている人たち一人ひとりの心の叫びに耳を傾け、心を通わせ、その人の”こころ”が少しでも和らぎ、希望と勇気をもって再び生きていく意欲を取り戻していただくことを願う滋賀県内の相談電話です。2006年6月に設立準備委員会を立ち上げ、2008年8月に日本で50番目の「いのちの電話」として開局、自殺予防の相談電話として活動を続けられています。
大事にしていることは、その方の思いをきちんと理解したいというところで、「苦しいのは変わらへんけど、ここに電話したら分かってくれる人がいると思っていただけるような」というのをずっと心がけていて。なかなか山頂はない世界なんですけども、同じように苦しみながらやっております。(相談員さん)
●インタビュー動画(滋賀いのちの電話の皆様) 約20分
宗教学者 山折哲雄先生に知事が電話インタビュー!
滋賀県で設置した「死生懇話会」についての印象やアドバイスなどをお話しいただきました。
私は「共生共死」という観点から人間の人生、ものを考えなきゃならんと半世紀ずっと言い続けてきました。(山折先生)
※「死生懇話会」公式YouTubeアカウントに関する情報は以下のとおり
アカウント名:shiseikonwakai
チャンネル開設日:2021/03/19