彦根地方気象台の観測では、県内(彦根)の平均気温は、2015年までの約100年間で約1.3℃上昇しています。また、21世紀末頃(2076~2095年)にはさらに約2.9℃の上昇が予測されています。このため、本県では温室効果ガスの排出抑制(緩和策)と併せて、今後生じる気候変動リスクの回避・軽減(適応策)を温暖化対策の両輪と位置づけ、取組を進めています。
画像出典:環境省ホームページ
平成30年(2018年)12月に気候変動適応法(平成30年法律第50号)が施行されました。本県では関係する試験研究機関や庁内の各部局が連携して気候変動の影響を回避・軽減する施策(気候変動適応策)を推進するため、平成31年(2019年)1月に気候変動適応を推進する地域拠点として「滋賀県気候変動適応センター」を設置しました。
「あのチョウ、初めて見た」、「この花、咲く時期が変わってきた気がする」、「あの山の雪が減ってきた気がする」など、「温暖化が原因では?」と考えさせられる現象が私たちのまわりでも既におきています。
自然環境や暮らしなど、温暖化により滋賀県にどんな変化がおきているのか、現状や課題を把握するため「身近な環境の変化」に関する情報や写真を募集していますので、情報をお寄せください。
しがネット受付サービスからも情報提供いただけます。
県内で生じている「温暖化による環境の変化」「気候変動への今後の不安」を共有し、個人や地域で取り組むことのできる「適応策」を考えるワークショップを実施しています。
・第1回 令和元年(2019年)10月11日 守山駅前コミュニティーホール
・第2回 令和2年(2020年)1月18日 長浜市さざなみタウン
・第3回 令和2年(2020年)9月26日 Web会議システムを使用して開催(滋賀県環境カウンセラー協会)
・第4回 令和2年(2020年)10月7日 近江八幡市総合福祉センター(ひまわり館)
・第5回 令和2年(2020年)10月30日 近江八幡市桐原コミュニティセンター
・第6回 令和2年(2020年)12月24日 Web会議システムを使用して開催
・第7回 令和3年(2021年)2月9日 Web会議システムを使用して開催(滋賀グリーン活動ネットワーク(SGN)消費講座受講完了者)
・滋賀県で収集された「気候変動影響事例」(外部サイトへリンク)
平成27年度(2015年度)に環境省の「地方公共団体における気候変動影響評価・適応計画策定等支援事業」に本県が採択され、環境省等の支援の下、滋賀県における気候変動の影響評価等をとりまとめました。
平成28年度(2016年度)には、これらの取りまとめ結果を参考にして「滋賀県低炭素社会づくり推進計画」に「当面実施すべき適応策の取組」を新たに位置づけ推進しています。
令和元年度(2019年度)「気候変動による主な影響と影響を与える気候要因」の整理を行いました。
環境省「国民参加による気候変動影響情報収集・分析委託事業」を通じて情報収集や発信を進めています。
・気候変動適応情報プラットフォーム(国立環境研究所気候変動適応センターのページへリンク)
・「地球温暖化情報第9巻」(平成29年(2017年)・気象庁)
・「気候変動の観測・予測及び影響評価統合レポート2018」(環境省・文部科学省・農林水産省・国土交通省・気象庁)
・こちらのページをご覧ください。
気候変動適応法に基づく「地域気候変動適応計画」を策定するに当たり、有識者から意見を聞き、検討を行うため、滋賀県気候変動適応推進懇話会を設置しました。詳しくは、こちらのページをご覧ください。
地球温暖化や適応策のことをわかりやすく学ぶ啓発ツールを作成しています。詳しくは、こちらのページをご覧ください。