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平成29年(2017年)7月

平成29年(2017年)7月31日(月曜日)

第79回国民体育大会・第24回全国障害者スポーツ大会 滋賀県開催準備委員会第5回常任委員会および第5回総会
今大会のマスコットキャラクター

午後、第79回国民体育大会・第24回全国障害者スポーツ大会 滋賀県開催準備委員会第5回常任委員会および第5回総会に出席。

常任委員会では、ホッケーやハンドボール、軟式野球など11競技の県内開催地を内定しました。前回までと合わせて28競技、約7割の県内開催地が内定し、残りの競技においても今年度中に方針が定まる予定です。

総会においては今年度の事業計画やそれに伴う予算等を審議いただきました。また、今大会のマスコットキャラクター決定の報告もありました。新キャラクター「チャッフィー」も加わり、県民の皆さんと一体となって大会を盛り上げるとともに、選手の皆さんが最高の環境で競技に臨んでいただけるよう、施設の整備や競技力の向上など、必要な準備を計画的に進めてまいりたいと思います。

平成29年(2017年)7月30日(日曜日)

第52回滋賀県消防操法訓練大会に大会名誉会長として出席
「大日堂の妙連鑑賞会」に参加しハスを視察
子ども県議会の子ども議員任命式にて子ども県議と集合写真

午前中、東近江市にある消防学校にて開催された第52回滋賀県消防操法訓練大会に大会名誉会長として出席。

国内各地で記録的豪雨などによる災害が頻発する中、県民の生命と財産を守るため、地域に密着して消防活動に精励いただいている消防団の皆様に、深く敬意を表します。

今回の大会では、日頃の訓練で培われた出場団員の方々の機敏な動作による操法を間近で拝見することができ、その存在を大変心強く感じました。

その後、守山市に移動し、「大日堂の妙連鑑賞会」を視察。

一つの茎に複数の花を咲かせるという普通のハスとは異なる特徴を持つ“妙連”は県の天然記念物に指定されています。

“妙連”は地域の観光資源にもなっており、その保存にご尽力いただいている近江妙連保存会様に感謝の気持ちをお伝えしました。

午後からは、大津市内で行われた子ども県議会の子ども議員任命式に出席し、子ども議員に応募いただいた51名の小中学生の皆さんに任命状をお渡ししました。

子ども議員の皆さんには、体験活動や勉強会を通じて、滋賀県や琵琶湖のこと、さらには世界とのつながりや未来のことについて、考えていただければと思います。

12月に県議会の議場で皆さんからご意見やご提案を伺うことを楽しみにしています。

平成29年(2017年)7月29日(土曜日)

「琵琶湖のせっけん運動40周年記念集会」のパネルディスカッション
「琵琶湖のせっけん運動40周年記念集会」の皆様と琵琶湖畔で集合写真
「びわ湖大津マザレ祭り」にて挨拶
にぎわうお祭りの様子

「琵琶湖のせっけん運動40周年記念集会」に出席いたしました。

「せっけん運動」は琵琶湖を守る運動の原点であり、40年経った今も、琵琶湖を守るための活動が、さまざまな地域、立場、世代の方々によって続けられています。

私は、パネルディスカッションに登壇し、これまでの歩みを振り返りながら、これからの琵琶湖のことについてお話をさせていただきました。

私たち滋賀県民にとって、琵琶湖と暮らしは切り離せないものです。しかし、「せっけん運動」が遠い過去のものになるにつれて、琵琶湖と私たちの暮らしがつながっているという意識が薄れてきているようにも思われます。

私は今年から、琵琶湖の価値を改めて学び、琵琶湖と共にある暮らしのあり方を見つめ直すことで新たな社会のあり方を追求し、みんなで世界一魅力的な琵琶湖と滋賀を目指す「琵琶湖新時代」を築いていこうと呼びかけており、本日の記念集会を機に、改めてその思いを強くいたしました。

夕方には、「びわ湖大津マザレ祭り」へ参加。

本県を代表する郷土芸能である江州音頭の次代への継承と、若い力でお祭りを盛り上げることにより、先人が築いてきた文化と若者の新しい文化がまざり合う新たな江州文化の発信を目的として、新しい大津の祭りとして昨年から開催されています。

若い世代の人たちが地元・滋賀に残る文化に触れ、より多くの皆さんに江州音頭を楽しんでいただける機会をつくっていただいていることに感謝申し上げます。

平成29年(2017年)7月28日(金曜日)

自然エネルギー協議会第13回総会に出席
全国知事会議
被災地(釜石市と大槌町)の復興の現状を視察
平野公三町長からお話をお伺う様子
小野食品(株)社屋前にて

朝から「自然エネルギー協議会第13回総会」に出席。

本協議会において、自然エネルギーによる『脱炭素社会』の実現に向けた提言を取りまとめました。意欲的な自然エネルギー導入目標を設定し、地方から政府や国際社会に発信していきたいと思います。

その後、全国知事会議に出席。

2日間という短い時間ではありましたが、全国の知事が集まることで様々な分野に関する国への提言を取りまとめることができました。国の制度設計、施策の方向性について、自治体が議論し、声を上げることは非常に重要です。地方を盛り上げ、国全体を元気にしていきたいと思います。

午後からは、政策勉強会として、達増岩手県知事のご案内で被災地(釜石市と大槌町)の復興の現状を視察。

釜石市鵜住居地区では、土地区画整理事業やラグビーワールドカップ2019の釜石会場の整備の進捗状況について説明を受けました。公営住宅や小中学校の整備が進み、これからのラグビーワールドカップ開催に向けて町全体に活気が戻ってくることを期待します。

その後、10分ほどバスで移動し、大槌町の様子を視察。

大槌町は、中心部が津波によって流され、町長も含めて人口の1割近い1,200人以上の方々が犠牲となりました。震災当時、総務課主幹であり、亡くなった町長の職務代理者を務められた平野公三町長から、震災の対応と教訓、これからのまちづくりについてお話をお伺いしました。

また、水産加工品の製造・販売で業績を伸ばしておられる小野食品(株)様の事業取組についてもお伺いしました。

行政と民間が連携しながら、復興を力強く進めていただきたいと思います。

平成29年(2017年)7月27日(木曜日)

岩手県滋賀県人会を訪問
全国知事会にて発言
全国知事会議in岩手集合写真

全国知事会議の開始前に、岩手県滋賀県人会を訪問。

盛岡市は、近江商人が活躍した土地として知られ、主に湖西地方の商人が盛岡の商業を支えたそうです。平成22年には、近江商人が盛岡へ来てから400年を迎えることを記念して、盛岡市内に「始祖草鞋脱ぎ場」という顕彰碑も建立されました。

岩手県滋賀県人会の皆さまには、近江商人のルーツとふるさと滋賀を大切にしていただいています。今後とも滋賀県の応援をよろしくお願いいたします。

その後、全国知事会議に出席。

会議冒頭、被災地に寄り添い、災害を風化させず、災害に負けない「千年国家」を創り上げるといった私たちの決意を盛り込み、復興に向けた「岩手宣言~千年国家の創造~」を採択しました。

復興に向けて本県としても引き続き、被災地に寄り添い、被災地から学んでまいりたいと思います。

平成29年(2017年)7月26日(水曜日)

他の知事とともに世界遺産「平泉」の毛越寺と中尊寺を視察
東日本大震災の慰霊供養塔に献
中尊寺にて集合写真

午前中、岩手県で開催される全国知事会議に出席するため、伊丹空港からいわて花巻空港まで飛行機で移動。

到着後、他の知事と合流し、世界遺産「平泉」の毛越寺と中尊寺を視察しました。両寺とも天台宗の寺院であることから、比叡山延暦寺のある滋賀県とも非常に縁の深い寺院であります。

また、中尊寺にある東日本大震災の慰霊供養塔に献花をしました。大震災を風化させないためにも、中尊寺を訪れる全世界の方々には足を止め、想いを寄せていただきたいと思います。

今回の全国知事会は、大震災が起きてから初めての被災県での開催です。全国知事会として防災・復興に向けた議論をしたいと思います。

平成29年(2017年)7月25日(火曜日)

合同要望をお受けする
八日市南高校の農業科の学生2名の表敬訪問
第2回滋賀県総合教育会議
“滋賀県青少年広報レンジャー”に就任いただく8名に委嘱状をお渡し
一橋大学ボート部の皆さんの訪問をお受けする

午前中、定例記者会見などを行った後、国道8号バイパス建設促進期成同盟会、国道307号改良促進協議会、国道306号整備促進同盟会、県道神郷彦根線道路整備促進期成同盟会、愛知川右岸道路整備促進期成同盟会、国道8号バイパス彦根・東近江間整備促進連絡会の合同要望をお受けしました。いただいた要望をしっかりと受け止め、関係市町や民間団体の皆さんとも連携しながら、引き続き道路整備に取り組んでまいりたいと思います。

午後からは、八日市南高校の農業科の学生2名の表敬訪問をお受けしました。八日市南高校では、専門学習のなかで絶滅危惧種であるムラサキの栽培に取り組まれ、その根から抽出した染料を使った商品開発も行われています。東近江市の花でもあるムラサキを広めるため、ぜひ今後ともがんばっていただきたいと思います。

続いて、大津合同庁舎で行われた第2回滋賀県総合教育会議に出席。

一人ひとりの子どもたちの学びをつなぐ取組について、現場の先生からの事例報告もいただきながら、教育長そして教育委員の皆さんと熱心に議論を行いました。

その後、“滋賀県青少年広報レンジャー”に就任いただく8名の方に委嘱状をお渡ししました。県では今年度から、県広報に若い方の視点を取り入れるため、県内在住の若者に広報レンジャーとして情報発信等を行っていただきます。

今回、広報レンジャーに就任いただいた皆さんが様々な県政の現場を体験され、それぞれの視点で積極的に情報発信を行っていただくことを期待しています。

夕方には、県内で合宿を行う一橋大学ボート部の皆さんの訪問をお受けしました。

スポーツを通じて県外の学生の皆さんが滋賀県に関わりを持っていただけるのは大変ありがたいことです。今後とも、滋賀との縁を大事にしていただけると幸いです。

平成29年(2017年)7月24日(月曜日)

第33回わんぱく相撲全国大会に県代表小学生3名の表敬訪問
平成29年度 滋賀県障害者雇用対策本部 本部員・幹事合同会議
国際交流員へ感謝状授与
平成29年度滋賀県献血功労者表彰式にて表彰状を伝達・贈呈

午前中、第33回わんぱく相撲全国大会に県代表として出場する小学生3名の表敬訪問をお受けしました。相撲は私も大好きなスポーツです。代表の子ども達の笑顔に元気をいただくとともに、がんばって稽古してきた成果が出せるよう、激励いたしました。

続いて、「平成29年度 滋賀県障害者雇用対策本部 本部員・幹事合同会議」に本部長として出席。

『誰一人取り残さない』共生社会の実現に向けて、障害者雇用の促進は非常に重要な取組です。県の各部局が連携して取組を進めていけるよう、障害者雇用の現状や今年度の施策等について情報共有を図りました。

午後、県の観光交流局に国際交流員として2年間、翻訳業務や情報発信などの業務に従事いただいたマデリン・メリーマン・トンプソンさんに感謝状を授与しました。本県の国際交流の推進に貢献をいただいたことに感謝の気持ちをお伝えしました。

続いて、「平成29年度滋賀県献血功労者表彰式」に出席し、献血の推進に功績のあった団体や個人の皆さんに表彰状を伝達・贈呈いたしました。

県では今年度から「若年層献血推進アクションプラン」を策定し、10代・20代の献血率の改善に取り組んでいます。今後も多くの方に献血に御協力いただけるよう、様々な場面で発信していきたいと思います。

平成29年(2017年)7月22日(土曜日)

滋賀を代表する郷土料理“ふなずし”を漬ける作業を体験
鮒ずしを作るようす
鮒ずしをつける

奥永源寺短期居住最終日。

お世話になった地域の皆さんに、朝から御礼にうかがいました。木地師や政所茶、林業、登山などの山の資源、「チーム永源寺」という多職種が連携した地域の見守り、支えあいのネットワークなど様々な可能性に触れることができた大変実りある短期居住でした。

その後、沖島に移動し、滋賀を代表する郷土料理“ふなずし”を漬ける作業を体験しました。

以前は各家庭で漬けられていたふなずしを食文化として継承していくため、滋賀県漁業協同組合連合会や漁業協同組合の主催により、県内各地で「ふなずし漬け方講習会」が行われています。今回教えていただいた沖島漁業協同組合でも、毎年多くの方が参加されているそうです。

私も今回初めて挑戦させていただき、ふなずしの奥深さ、二ゴロブナをはじめとする琵琶湖の恵みのありがたさを改めて感じることができました。今後も、関係者の皆さんとともに湖魚とその食文化を県内外に広く発信していきたいと思います。

平成29年(2017年)7月21日(金曜日)

竜ヶ岳登山ルートを歩く
多職種連携で永源寺の医療福祉を支えられている「チーム永源寺」の皆さんと意見交換
永源寺診療所の花戸先生による訪問診療に同行
池田養魚場を訪れ、高度な技術が必要とされるイワナの養殖現場を視察

奥永源寺短期居住4日目。

本日は朝から竜ヶ岳登山ルートの視察を行いました。

竜ヶ岳は、東近江市が平成27年に選定した「鈴鹿10座」(東近江市らしさを備えた10の山峰)の1つです。天候不良により、残念ながら途中までしか視察できなかったのですが、今後の「鈴鹿10座」の発信方法や登山道の整備などについて、現場を見ながら地元の方と意見交換を行うことができました。

午後からは、多職種連携で永源寺の医療福祉を支えられている「チーム永源寺」の皆さんと意見交換を行いました。

「チーム永源寺」として活動されている永源寺診療所の医師 花戸 貴司さん、丸山薬局の薬剤師 大石 和美さん、介護老人福祉施設もみじ 施設長の村井 清和さん、民生委員児童委員協議会会長の野田 敏さんなど多様な職種の方々から、活動にかける思いや課題など貴重なご意見をいただきました。

分野ごとの縦割りではなく、情報を共有し、それぞれがお持ちの知識や経験を活かして地域の皆さんを見守られている「チーム永源寺」の活動は、他のモデルとなる地域医療の在り方だと感じました。

その後、永源寺診療所の花戸先生による訪問診療に同行させていただきました。

花戸先生や診療所のスタッフの方と話をされている訪問先の女性の笑顔が印象的で、顔の見える関係をつくり、地域の皆さんに安心感を持っていただくことも医療の一つと考えて活動されている花戸先生の姿に大変感銘を受けました。

夕方には、池田養魚場を訪れ、高度な技術が必要とされるイワナの養殖現場を視察いたしました。奥永源寺の清らかな水があったからこそイワナの完全養殖ができたという話をうかがい、永源寺の山や川が有する価値や魅力をあらためて感じることができました。

平成29年(2017年)7月20日(木曜日)

黄和田町で森林視察および林業体験
東近江市永源寺森林組合の皆さん、「緑の雇用」研修生の皆さんと間伐作業
福井県知事と懇談
彦根市内で「幻の彦根りんご復活200年祭」の記念植樹

奥永源寺短期居住3日目。

午前中、黄和田町で森林視察および林業体験を行う。

林業就労者の高齢化が進む中で、東近江市永源寺森林組合は「緑の雇用」の研修生も積極的に受入れ、活気にあふれていました。今回作業する山林の説明を受けた後、研修生と共にチェーンソーによる間伐作業を行いました。私が切り倒した杉の木は樹齢60年を越えていました。自分よりも長く生きている木の恵みに感謝するとともに、この木々を植え育てた先人に思いを馳せ、厳粛な気持ちになりました。源の山があってこその「琵琶湖新時代」です。上流部から琵琶湖までが連携し、林業の人材育成や「びわ湖材」の取引による林業の成長産業化に向け、しっかり取り組むという思いを新たにしました。

その後、彦根に向かい、福井県知事との懇談を行う。

昨年に続いて2回目で、両県の交流促進や広域観光での連携、道路・鉄道アクセス、原子力防災対策などについて意見交換をしました。隣接する県同士で課題や方向性を共有し、連携して取り組んでまいりたいと思います。

夕方には、彦根市内で「幻の彦根りんご復活200年祭」の記念植樹に参加。

彦根藩の時代に植栽され、昭和30年頃に栽培が途絶えた「彦根りんご」。この貴重な地域資源を復活させるため、地域の有志の皆さんが「彦根りんごを復活する会」を組織され、熱心に活動されています。ぜひ、今後も地域の活性化につなげていただきたいと思います。

平成29年(2017年)7月19日(水曜日)

サイクリング自転車に乗る
ビワイチ・プラスを楽しむ
政所茶の茶樹を視察
「茶房きの花」で政所茶をいただく
「奥永源寺の地域資源を生かした魅力発信・地域活性化」について意見交換
「こんにちは!三日月です」で対談しました皆様と

奥永源寺短期居住2日目。

朝7時に自転車に跨り、道の駅奥永源寺渓流の里に集合。湖岸だけでなく内陸の見どころもサイクリングルートに盛り込む「ビワイチ・プラス」に挑戦しました。

今回は、奥永源寺から愛知川を沿い下り、琵琶湖を目指します。途中、日本遺産(五個荘・伊庭)や古墳などの文化財も楽しみながら走りました。

「ビワイチ・プラス」は新たなビワイチの形です。ぜひ多くの方々に体験していただきたいと思います。

午後、政所茶の視察を行う。

かつては「宇治は茶所、茶は政所」と茶摘み歌にも歌われ、全国に名が知られていましたが、今は生産量が少なく「幻の銘茶」と言われています。茶農家の白木駒治さんが代々大切に守り育ててきた樹齢300年の県指定自然記念物「政所の茶樹」を見せていただきました。今でもこの木からお茶が生産されているそうです。

続いて、川上喜久雄さんが夫婦で営まれている「茶房きの花」で政所茶をいただきました。香りが良く、まろやかな苦みの中にほのかな甘みがあり、すっと口になじむ味わいでした。

その後、道の駅奥永源寺渓流の里で、永源寺こんにゃくを生産されているおぐら食品の小椋君代さん、東近江市永源寺森林組合の落部弘紀さん、東近江市森と水政策課非常勤で永山会会員の加藤紳一朗さん、筒井ろくろ代表の北野清治さん、政所茶生産振興会会長の左近晋作さん、道の駅奥永源寺渓流の里駅長の仲谷正敏さん、元地域おこし協力隊で政所茶生産振興会事務局に勤めている山形蓮さんらと、「奥永源寺の地域資源を生かした魅力発信・地域活性化」について意見交換をさせていただきました。

高齢化や人口減少等の課題はあっても、地域の産業を通して交流人口が拡大したり、地域の魅力を知って移住される方がいらっしゃったり、地域振興のモデルになると思いました。地域の拠点をつなぎ合わせることが、暮らす人との交流や地域資源を知ることにつながると改めて感じました。

続いて、今年秋に実証実験が行われる自動運転サービスについて説明を受けました。国土交通省が全国で5箇所選んだうちの一つが奥永源寺地区で、地域の拠点である道の駅を核とし、人流・物流の確保が期待されます。

かつて地域の中心であった中学校の校舎が閉校後に再利用され、市役所の出張所や診療所を兼ね備えた道の駅に生まれ変わっています。再び地域住民の生活を支える中心となって、賑わいを取り戻していることを心強く思いながら、本日の公務を終了しました。

平成29年(2017年)7月18日(火曜日)

知事定例会見
「筒井ろくろ」の北野清治さんの工房を訪問し、伝統を受け継ぐろくろの技術を見せていただく
木地師のふるさと髙松会の皆さん
工房にて製品づくりを見学

午前中、定例記者会見を行う。

7月19日に知事就任3年を迎えるにあたり、政策の進捗状況や今後の課題について説明いたしました。

特に課題として挙げた人口減少への対策、医療・介護の問題、国体等の大規模事業への対応、琵琶湖の課題への取組などが重要であると考えております。その中でこれまで進めてきた「対話・共感・協働」を土台に、世界とのつながりの視点をしっかり持って取り組んでまいります。

午後からは、今回で7回目となる短期居住のため、東近江市の奥永源寺に向かう。

永源寺の蛭谷町と君ヶ畑町を訪問し、木地師ゆかりの神社と木工の技を視察しました。

蛭谷町では、「筒井ろくろ」の北野清治さんの工房を訪問し、伝統を受け継ぐろくろの技術を見せていただいた後、筒井神社の境内にある「木地師資料館」にて、木地師の歴史を学ばせていただきました。

また、君ヶ畑町では、木地師ろくろの祖神とされる大皇器地租神社(おおきみきじそじんじゃ)を視察した後、木地師の歴史伝承と地域活性化に取り組まれている「木地師のふるさと髙松会」の皆様から活動内容のご説明をいただきました。ろくろ工房「君杢」の小椋昭二さんの工房では、木目の面白さや木の香りを活かした製品づくりの工程を教えていただきました。私たちもその魅力を広めるお手伝いができればと思います。

これから4泊5日の奥永源寺短期居住がはじまります。地域の文化と伝統に出会えるのが楽しみです。

平成29年(2017年)7月15日(土曜日)

全米知事会議の「未来のワークフォース」セッション
アイオワ州知事と農業のICT化や教育機関との連携について話す
アイオワ州知事と
「テスラ」のCEOであるイーロン・マスク氏等のパネルディスカッション

午前中、全米知事会議の「未来のワークフォース」セッションに出席。

人材育成や就業教育についてのアメリカ州知事のディスカッションを聴き、日米ともに同様の課題を抱えていると認識しました。

その後、日米中西部会の州で、9月に訪日の可能性があるアイオワ州知事と会談を行う。アメリカ有数の農業州であるアイオワ州と、農業のICT化や教育機関との連携について協力できることがあるか話し合いました。

午後、全米知事会の閉会セッションに出席。

世界有数の起業家であり、電気自動車メーカー「テスラ」のCEOであるイーロン・マスク氏等のパネルディスカッションを聞きました。今、経済・産業界から世界を動かしている人物の話を直に聞くことができ、「世界から滋賀へ、滋賀から世界へ」の視点、取組を考える上で、大きな刺激を受けました。

会議終了後、空港に移動し、帰国の途につきました。

平成29年(2017年)7月14日(金曜日)

ワールドトレードセンター跡地のグラウンド・ゼロを訪問。
国連経済社会局事務次長補のトーマス・ガス氏と面談
持続可能な開発目標「SDGs」の滋賀県の取組報告を行い今後の取組の方策についてアドバイスをいただく
移動中、車窓からの景色を眺める

プロビデンス市から電車で移動し、ニューヨークに向かう。

午前中、ワールドトレードセンター跡地であるグラウンド・ゼロを訪問。9.11テロの犠牲となった方々に哀悼の意を捧げるとともに、平和について深く考えました。

午後、国連本部に行き、国連経済社会局事務次長補のトーマス・ガス氏と面談。

ガス氏は6月1日に滋賀県で行われた「サステナブル滋賀×SDGs」のシンポジウムにご参加いただき、取組の重要性についてお話いただきました。今回は、持続可能な開発目標「SDGs」の滋賀県の取組報告を行ったのち、今後の取組の方策についてアドバイスをいただきました。

さらに、ガス氏立ち合いのもと、現在ニューヨークの自治体国際化協会(クレア)に派遣している県職員を「滋賀SDGs支援員」に任命しました。SDGsの17の目標を達成するための取組を着実に行うとともに、まずは子どもたちをはじめ、多くの人に自分と世界がつながるSDGsを知っていただく。SDGsを広めるネットワークづくりや関係機関との連携も進めてまいりたいと思います。

平成29年(2017年)7月13日(木曜日)

全米知事会議にて意見を交わす
全米知事会議にて意見を交わす
全米知事会議参加者と記念撮影

伊丹から羽田、ロサンゼルス、ニューヨークと飛行機を乗り継ぎ、本日の午前、全米知事会議会場となるロードアイランド州のプロビデンス市に到着。19時間ほど飛行機に乗っていました。

午後、鳥取県の平井知事と共に、全米知事会会長のバージニア州知事ら、アメリカの州知事4名と会談。過去行われていた日米知事会議の再開に向け、協議を行いました。実現すれば両国の関係強化につながります。貿易や経済交流がより活発になり、お互いの国の政府に働きかけるべき、地方自治体発の政策提案への発展も期待できます。まずは双方の事務局で進めることで合意しました。

その後、全米知事会議に出席している数名のアメリカの州知事と、直接お話ししました。face to faceの関係を築き、より良い交流につなげてまいりたいと思います。

平成29年(2017年)7月12日(水曜日)

本日は県議会6月定例会議本会議の閉会日。

アユの不漁に伴う緊急対策、ビワイチの道路環境整備に要する経費等を追加する一般会計の増額補正をはじめ、各種法律の改正に伴う関係条例の改正などが可決され、案件全てが議了となりました。議員の皆様には熱心にご審議をいただき、お礼申し上げます。

議会終了後、いくつかの庁内協議を行い、夜、アメリカ東部のロードアイランド州に向けて出発しました。全米知事会議に日本の知事会として出席いたします。体調管理に十分気を付けて行ってまいります。

平成29年(2017年)7月11日(火曜日)

河川愛護活動に取り組まれている3つの団体の方々を表彰

午後から公館にて、河川愛護活動に取り組まれている3つの団体の方々を表彰いたしました。

県内には一級河川が509本、そのうち117本は琵琶湖に直接流れ注いでいます。地域住民の皆さんが身近な河川を大事に守ってくださることは、琵琶湖を守ることにつながります。その河川愛護活動には、毎年約1,200団体、約10万人を超える県民の皆さんが参加されています。今回表彰を受けられた皆さんをはじめ、多くの県民の方々が地域の川を見守り、継続した活動で次の世代に引き継ごうと取り組まれていることに、心から感謝を申し上げます。

平成29年(2017年)7月10日(月曜日)

在日アメリカ大使館のジェイソン・P・ハイランド米国臨時代理大使と面会

本日は、首都圏情報発信拠点「ここ滋賀」のオープンに向けて、現地の関係の皆様にあいさつをさせていただく。「ここ滋賀」は10月29日にオープンする予定です。

現在、着々と準備を進めており、近江商人にゆかりの深い「東京日本橋」から、滋賀が世界に誇る琵琶湖と共に生きる私たちのライフスタイルを発信してまいりたいと思います。

その後、在日アメリカ大使館のジェイソン・P・ハイランド米国臨時代理大使と面会。

ハイランド臨時代理大使は、日米関係における市民同士の草の根交流の重要性を主張されています。

滋賀県とミシガン州との姉妹県州は、来年で50周年を迎えます。在日アメリカ大使館とも連携しながら、これからの結びつきをさらに強めてまいりたいと思います。

平成29年(2017年)7月9日(日曜日)

関西広域連合委員会
関西広域連合議会

本日は、朝から大阪で開催された関西広域連合の会合に出席。

午前中は、関西広域連合委員会が開催されました。

東京一極集中では、首都直下型地震などの災害時に迅速、適切な対応ができないことから、関西広域連合広域防災局から提案された「防災・減災体制のあり方に係る検討報告書~防災庁(省)創設の提案~」について委員で話し合いました。

知事等自治体の首長が知恵を出し合い、連携して、災害時にも強い行政組織をつくり上げてまいりたいと思います。

午後は、関西広域連合議会に出席。

本日の議会では、17名の議員の皆様が質問に立たれました。

私は、エネルギー検討会を代表してお二人の議員から出された水素エネルギー関連の質問にお答えしました。

「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとする大阪万博の誘致、水素を活用した新しいエネルギー社会の構築など、未来の社会づくりをリードする存在として、関西広域連合としても、滋賀県としても積極的に取り組んでまいりたいと思います。

平成29年(2017年)7月8日(土曜日)

名古屋滋賀県人会創立40周年記念総会後の懇親会・盆踊り大会
みんなで輪になって江州音頭と琵琶湖就航の歌で交流

本日は、名古屋滋賀県人会創立40周年記念総会後の懇親会・盆踊り大会に出席。

100名を超える会員・ご家族が参加される中、最新の滋賀の話題をご紹介と、ふるさと滋賀の絆を大切にされ、40年もの長きにわたり活動してこられたことに対する感謝の気持ちをお伝えしました。

私も、滋賀を離れた暮らしの中で、同郷の方々との世代を超えた交流が心強かったことを思い出します。

最後はみんなで輪になって江州音頭と琵琶湖就航の歌で交流を深めました。

40周年の次は50周年。その先までも、長く活動が続くことをお祈りします。

平成29年(2017年)7月7日(金曜日)

日本赤十字社社業功労者特別表彰等伝達式

午前中、日本赤十字社社業功労者特別表彰等伝達式を行う。

今年は日本赤十字社創立140周年を迎えるため、特別表彰が実施されました。長年にわたり赤十字の運営にご尽力いただいている方、寄附金により組織の基盤を支えていただいている方、第一線で地域において貢献をされている方、ボランティアで後進の育成に努められている方。たくさんの方々に支えられ、「人間のいのちと健康、尊厳を守る」日本赤十字社の活動は続けられています。

現在、被害の拡大が報じられている九州北部豪雨の被災地においても、いち早く現場に駆けつけ、献身的に活動している方もいらっしゃいます。赤十字の活動に敬意を表しつつ、改めて感謝の言葉をお伝えいたしました。

平成29年(2017年)7月6日(木曜日)

全日本運輸産業労働組合連合会定期大会

午後、全日本運輸産業労働組合連合会定期大会に出席。

第50回となる節目の全国大会を滋賀県で開催いただき、地元を代表してお祝いのあいさつをしました。滋賀県は近畿・中部・北陸の結節点に位置するため、立ち寄ったり、通過したりする輸送も大変多いです。そこで県では今年、物流の利便性向上に向け、「滋賀のモノづくりを支える物流研究会」を立ち上げました。交通量が多い中でも、現在県内の交通事故発生件数は6年連続で減少しており、昭和20年代並みとなっています。運輸産業の方々の交通安全への取組についても感謝申し上げました。

昨日からの記録的大雨により、九州北部を中心に甚大な被害が出ております。被害に遭われた方やご家族、関係者のみなさまに謹んでお見舞い申し上げると共に、一刻も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

平成29年(2017年)7月5日(水曜日)

「第3回びわ湖トライアスロンin近江八幡」実行委員会の結果報告
ダイハツ工業株式会社
ダイハツ工業株式会社の本社を西田竜王町長とともに訪問し、三井代表取締役会長、奥平代表取締役社長とお会いする

午前中、6月18日に開催された「第3回びわ湖トライアスロンin近江八幡」の実行委員会の皆さんが結果報告にお越しくださいました。

高齢の方や障害のある方も参加でき、誰もが活躍できる本大会が、今年も盛大に開催されたことを大変うれしく思います。実行委員会の皆さんからは、来年度もぜひ盛り上げていきたいという力強いお言葉をいただきました。

その後、大阪府池田市へ移動。

ダイハツ工業株式会社の本社を西田竜王町長とともに訪問し、三井代表取締役会長、奥平代表取締役社長とお会いしました。

竜王町に工場を立地され、長年、地域経済の活性化や雇用創出に貢献いただいていることへの感謝の気持ちを述べるとともに、今後の連携などについて意見交換を行いました。

平成29年(2017年)7月4日(火曜日)

「第67回“社会を明るくする運動”内閣総理大臣メッセージ伝達式」に出席
県内の若手経営者および次世代経営者の皆様との意見交換会に出席

午前中、県庁正面玄関で開催された「第67回“社会を明るくする運動”内閣総理大臣メッセージ伝達式」に出席。

7月は“社会を明るくする運動”強調月間であり、犯罪や非行の防止と、あやまちを犯した人の立ち直りについて理解を深める機会です。
犯罪や非行をした方々も含め、すべての人が安心して暮らし「居場所と出番」のある共生社会づくりに取り組んでまいりたいと思います。

午後には、県内の若手経営者および次世代経営者の皆様との意見交換会に出席。

ちょうど私と同年代で、県内経済界の現在と未来をリードする皆様方との意見交換に、大いに刺激をいただきました。

経済界の皆様と連携し、地の利や人的資源など「滋賀の強み」を十分に活かした企業誘致や県内企業の活性化を進めてまいりたいと思います。

平成29年(2017年)7月3日(月曜日)

知事室の水槽

暑い日が続きます。

知事室の水槽では涼しげに湖魚が泳いでいますが、皆さんは水分補給、適度な冷房の使用で、熱中症予防を心がけてください。

本日は県議会6月定例会議一般質問の最終日。

細江正人議員、大橋通伸議員、岩佐弘明議員、山本正議員、中沢啓子議員、佐藤健司議員が質問に立たれました。

「地域における持続可能な公共交通のあり方について」「ユネスコ遺産登録と滋賀のブランド力の推進について」「動物愛護政策について」「滋賀県立大学『地域ひと・モノ・未来情報研究センター』の設立に関連して」「医師確保と若手医師の育成について」などの質問にお答えしました。

より良い県政に向け、議員の皆様と協力しながら着実に歩んでいきたいと思います。

平成29年(2017年)7月2日(日曜日)

縄県糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園、沖縄「近江の塔」戦没者追悼・平和祈念式典にて手を合わせる
那覇市内のホテルで沖縄滋賀県人会の皆さんとお会いする
滋賀県出身の皆様と
翁長雄志沖縄県知事と面会

沖縄2日目。

滋賀県遺族会の主催による沖縄「近江の塔」戦没者追悼・平和祈念式典に参列するため、朝から沖縄県糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園へ。

先の大戦において、国内で唯一の地上戦が行われた沖縄では、住民の方も巻き込んだ悲惨な戦闘が展開され、多くの尊い命が失われました。「近江の塔」は、沖縄戦やその近海における戦闘で亡くなられた方々に対する慰霊、そして恒久平和の実現に向けた誓いの証として昭和39年に建立されました。その霊名碑には、沖縄戦に関係して亡くなられた1,691名の滋賀県出身の方々のお名前が刻まれています。

沖縄の平和祈念式典に参加させていただくのは2015年に続いて2度目となります。

目の前に広がる沖縄のきらめく海と空を眺めながら、犠牲となられた多くの方々の無念に思いを馳せ、深い哀悼の意を表するとともに、心からの御冥福をお祈りしました。

式典後は、那覇市内のホテルで、沖縄の滋賀県人会の皆さんとお会いしました。

滋賀県とのつながりを大切にしておられる方たちばかりで、大変うれしく思います。沖縄の弦楽器「三線(さんしん)」に魅せられて沖縄に移住し、現在、三線奏者として活躍されている滋賀県出身の女性が素敵な三線の演奏をプレゼントしてくださいました。

その後、沖縄県庁にて翁長雄志沖縄県知事と面会。

本日の追悼式典に来賓として沖縄県庁の職員の方にご出席いただいたお礼などを申し上げました。

平成29年(2017年)7月1日(土曜日)

県漁連主催の「第47回びわ湖をきれいにする運動」に参加。北山田漁港で清掃活動を行う。
北山田漁港内に設置された「水草や野菜残さ等の液肥化・利活用実証実験施設」の視察

本日は「びわ湖の日」。

午前中、県漁連主催の「第47回びわ湖をきれいにする運動」に参加し、北山田漁港で清掃活動を行う。

毎年、県内の各漁港では「びわ湖の日」を休漁日とし、琵琶湖や漁港の清掃をされています。私も、滋賀ふるさと観光大使の西川貴教さんとともに、早朝から漁業者の方が琵琶湖から引き揚げたゴミを船から積み下ろす手伝いをしました。大切な琵琶湖をきれいな状態で子どもたちに引き継ぐとともに、魚のゆりかごである南湖での漁業が改善するよう、関係の皆さんと協力しながら努めてまいります。

その後、北山田漁港内に設置された「水草や野菜残さ等の液肥化・利活用実証実験施設」の視察を行う。

滋賀県立大学環境科学部の伴教授の研究で、現在廃棄処分されている水草や野菜くずから、農作物の栽培に活用できる液体肥料を生産する実験をされています。循環型の社会を目指す上で画期的な施設で、今後の研究結果が期待されます。

午後、翌日の沖縄「近江の塔」戦没者追悼・平和祈念式典に参加するために、沖縄に向けて出発しました。