「徹底した現場主義の実践」の1つの取組として、県内各地の集落で短期間の居住生活を行っています。
現地での体験や地域の方々との対話を通じて、地域の特性や魅力、過疎や地域交通等の暮らしの課題をこの目で確かめ、実感することで、今後の県政運営に活かしていきます。
平成26年の知事就任後、これまでに12回の短期居住を行いました。
木之本町杉野に居住し、地域の皆さんとの意見交換や伝統行事への参加、電車・バスを乗り継いでの通勤等を体験することで、地域の歴史や魅力、山間地域の課題や冬の厳しさなどを体感しました。
安曇川町中野に居住し、農業体験や地域産業・文化活動の視察、自転車と湖西線を利用した通勤などを通じて、湖西地域の魅力や特性、地域交通の課題等に触れました。
土山町黒川にて1泊2日の体験宿泊を行い、里山の保全・活用の取組や獣害対策等を学びました。
2度目の木之本町杉野では、前回の居住時より足を延ばし、余呉や岐阜方面の地域を視察しました。また、湖北独自の歴史・文化や観音信仰等、潜在的な地域の魅力を感じることができました。
朽木岩瀬に居住し、間伐作業等の林業体験や高島トレイルの視察等を通じて、琵琶湖の源流地域の魅力や森林資源の重要性を体感しました。また、県庁職員とのウェブ会議を行い、テレワークの可能性を確認しました。
大久保に居住し、移住者の方々との意見交換や医療・福祉施設、再生可能エネルギー施設など各分野の先進事例を視察しました。また、地域内の支え合いから生まれるスモールビジネスに取り組む皆さんとの意見交換から、これからの地域の在り方と暮らし方について学びました。
奥永源寺に居住し、人口減少が進む中、医療福祉、観光、伝統産業などの分野において、外部からの様々な人材と地域の力を合わせて、未来に向けた地域づくりを進めている方々の活動を視察しました。
3度目となる木之本町杉野の短期居住は、地域資源を活かした漁業・林業の営みや伝統産業など、過去2回では体験できなかった地域の魅力や課題を体感し、地域への理解をさらに深める機会となりました。
多賀町大杉に居住し、木材産業の川上から川下までの視察や、地域でそれぞれに活動されている方々と意見交換などを行い、中山間地での暮らしを体感しました。びわ湖の源流である山に、もっと人や力や思いが入っていくための知恵や工夫をいただきました。
高島市マキノ町に短期居住し、若手農業者や移住者、マキノメタセコイア並木の維持・保全活動や、障害者の自立支援に取り組まれる企業・団体の活動を視察、意見交換を実施しました。
甲賀市信楽町に短期居住し、信楽焼の窯元や「スカーレット」で甲賀を盛り上げる推進協議会の皆さんとの意見交換、多羅尾小学校の児童との交流、オーガニック茶の取組視察などを実施しました。
4度目となる木之本町杉野の短期居住は、人口減少や少子高齢化などに直面する中で、山の暮らしや文化を大切にしながら、教育や地域医療、国際交流など、新たな交流や挑戦により、持続的な共生社会づくりに取り組む、地域の魅力や可能性を体感する機会となりました。
蒲生郡日野町に短期居住し、「三方よし」の精神で知られる近江日野商人が築いたまちなみの歴史や文化に触れるとともに、地域公共交通をはじめ、コロナ禍で影響を受けている観光や教育・福祉現場などを視察、関係者の皆さんとの意見交換を実施しました。