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知事定例記者会見(2026年5月7日)

令和8年5月7日
(県政記者クラブ主催)

【知事】

おはようございます。今日もよろしくお願いいたします。ゴールデンウィーク期間中、それぞれのお過ごしの時間があったと思います。まだ7日、8日休めば9日、10日ということで、16連休という方もあるのかもしれません。それぞれリフレッシュされた方も、その期間中お仕事された方にも、思いを馳せたいと思います。

期間中、様々なことがございましたが、部活動で県外遠征に行った高校生が事故に遭うということもございましたので、先ほど行われた県政経営会議で、部活動、課外活動、校外活動、公私問わず、その安全対策を今一度徹底すると同時に、どのような連絡体制を取るのかということについて再確認するよう指示をしたところでございます。部活動、課外活動とも大変重要な活動でございますが、先生方の負担等もあったりして、また地域連携という移行期にあることもあり、費用のことを考えて、様々な課題等もあるとするならば、どのような寄り添い方が適切なのか、必要なのか、改めて県としても考えていきたいと思います。

また、特殊詐欺をはじめとする「トクリュウによる犯罪」につきましても、一昨年から昨年にかけて被害が倍増するという状況を憂慮いたしまして、改めて状況の確認をいたしました。今年に入ってからも、3月末時点で被害件数、被害額ともに増えている、歯止めがかかっていないという状況も見て取れますので、今月25日、「『なくそう犯罪』滋賀安全なまちづくり実践県民会議」を開催し、改めて対策等を徹底することとしております。皆様方にもまた、そういった際に情報等を呼びかけてまいりたいと思います。

会見の様子

私自身のゴールデンウィーク期間中の過ごし方は、日野祭りでお神輿を担ぐということでありますとか、近江の酒米「湖響」の田植えに行く。あとは北の近江ということで、高島地域で様々な課題や可能性を確認するという、こういった時間を過ごさせていただきました。それ以外にも、「びわ湖の春 音楽祭2026」、東近江ジャズフェスティバル、久末航さんの凱旋記念コンサートなど、滋賀が誇る様々な音楽や芸術の力を感じることができましたし、茶摘みこそ雨でなくなりましたが、先ほど御紹介した田植え、また、日野祭りをはじめとするお祭り、信楽駅前での陶器市などにも行かせていただいて、地場産業の可能性を確認したところでございます。

なお、高島に行かせていただいた折に、馬の写真がありますが、牧場の視察などもさせていただき、子牛が1頭100万円近くになっているという、中東情勢を受けた苦境の話ですとか、高齢者福祉におきましては、藤樹先生の教えを体現する取組に感銘を受けるとともに、子どものための居場所づくりでありますとか、ふれあいバスの運行でありますとか、その本業以外にも様々な取組をされていることに対する支援、寄り添いの可能性についても探求したところでございます。また、「道の駅 藤樹の里あどがわ」におきましても、生産者の皆さんと懇談する機会をいただきました。こちらでも、マルチをはじめとする資材、また肥料価格の高騰に喘ぐ生産者の皆さんのお声をお聞きしたところでございます。したがいまして、中東情勢につきましては、早ければ今月、もしくは来月、必要な施策等をまとめ、必要であれば臨時議会の開会も要請し、予算の補正等、必要な対策等を取りまとめてまいりたいと思います。

ゴールデンウィーク期間中の観光入込客数については、いくつか分かっていることもあります。昨年よりも多くの方が動かれているのではないか、お越しいただけたのではないかという状況もあるようでございますが、まだ少しデータの確認が必要でございますので、次の会見で御紹介したいと思います。県立美術館をはじめとする県立施設、琵琶湖博物館もそうですが、こどもの日の無料開放、招待を行いました。これにより多くの方にお越しいただけているという状況もあるようでございますが、こちらもデータを今集計中とのことでございますので、後日、改めて御紹介等させていただきたいと思います。

今日は資料に基づきまして2点御紹介をさせていただきます。

1点目は、「土砂災害防止『全国の集い』」が滋賀で40年ぶりに開催されるということでございます。御案内のとおり、滋賀県では、近代的な砂防事業に着手してから150年が経過しておりまして、この業界では近代砂防発祥の地としての歴史を刻んできているということでございます。もともと江戸時代からも土砂留め・砂留めなどつくられてきましたが、明治時代初期からオランダ人技師デレーケの指導のもと、山腹工でありますとか、オランダ堰堤などの砂防工事が進められてきた。中でも田上山は山林荒廃が進んで、雨が降るたびに土砂が流出するということが起こっておりましたが、全国に先駆けて行いました山腹工により、今では緑豊かな山が見られるようになっております。一方、近年、伊吹山において、気候変動の影響でシカの食害、それによる植生衰退が進みまして、一昨年には大きな土砂災害が起こっております。気候変動による異常降雨、山林荒廃、シカの食害、様々な作用が因果関係をもたらしているということでございますので、現在、県も米原市と合同プロジェクトチームをつくって伊吹山の保全対策に取り組んでおりますが、こういった事々についても御紹介していきたいと思います。いずれにしろ、大きな課題であるこの土砂災害、それを防止するための様々な知見や経験を共有する場として、有意義な機会にしてまいりたいと存じます。

もう1つ、こちらも資料がございますが、近江米新品種「ことさんさん」がデビューいたしました。その御紹介でございます。近年の異常な夏の高温で、近江米の品質低下が大きな問題となっております。県内の水稲作付面積は約30,000ヘクタール、そのうち約17%で栽培されている近江米の主要品種である「キヌヒカリ」の品質が低下して、一等米比率が低くなっていることが課題でございます。この度、その救世主として「キヌヒカリ」等に代えて広く栽培いただく新品種を「ことさんさん」と名付け、デビューすることとなりましたので紹介させていただきます。この「ことさんさん」は、県の農業技術振興センターで、 2009年に交配を開始いたしまして、育成されました。「キヌヒカリ」に比べて夏の暑さに強い、品質がよい、収量もよい、食味もよいということで、期待の品種でございます。近年の異常な高温で栽培に苦労されている多くの生産者の皆さんに栽培していただける品種にしようと取り組んでいるところです。令和8年、県内各地で約10ヘクタールの栽培を開始いたしまして、来年から面積を大幅に拡大して、生産者、関係機関の皆さんとともにさらに広げて、令和12年、 2030年には5,000ヘクタールでの栽培を目標に取り組んでいこうとしているところでございます。ちなみに、刈り取りの時期は、中手と言われる少し真ん中の品種だそうでございます。私も週末いただきましたけど、大変炊き上がりも良く、ツヤツヤとしていて、噛んで甘みも出ますので、とても美味しいお米だと思いました。もちもちとした食感も印象的でした。ぜひ皆様方にもお楽しみいただけるよう、協力して取組を進めてまいります。私からは以上です。

[中日新聞]

「ことさんさん」について、近江米の新品種といいますと、近年、「みずかがみ」や「きらみずき」、続々と登場はしているかと思うのですが、その中でも「ことさんさん」というのは、そういった品種に比べて高温耐性が強いというところが大きな特徴と言っていいのでしょうか。

【知事】

そうですね。やはり気候変動、暑さの中でも安定した品質、そして収量ですね。美味しいということと併せて、これは資料にもありますとおり、10アールで640キロということは、10俵以上獲れるという、そういうところも大きいのではないかなと思います。「きらみずき」、「みずかがみ」は環境こだわり農業を追求していますので、それよりも条件は少し緩めて、栽培しやすくなっているということも特徴ではないかと思います。

[中日新聞]

近年のこの夏の暑さによるというところなんですが、2009年から結構栽培に時間をかけていよいよ生み出されるということで、その期待感であったり、こちらの「キヌヒカリ」に代わる県の代表的なものとして売り出していくのか、そういった意気込みを一言お願いいたします。

【知事】

以前は冷害に強い米をつくろうということとか、様々な品種改良を気候の状況に応じてつくってきた歴史の中で、近年は暑さが顕著ですので、その暑さに負けない美味しさと収量を確保しようということで、技術者が力を合わせて、少し時間はかかりましたけど、 20年近く。「キヌヒカリ」に代わる品種として、いよいよデビューということでございます。味も美味しい、そして収量も獲れるということでございますので、生産者の皆さんにも、食べる皆さんにも、もちろん取引していただく関係者の皆さんにも喜ばれる品種になることを祈して、まさに湖の都にさんさんと輝く新品種になるようにつくり、育てていきたいなと思います。

 

[中日新聞]

冒頭の御挨拶の中でありました中東情勢の対応について、早ければ今月中、来月中になるかもしれないが、対応を考えて必要な政策をまとめていくということですが、具体的にいろいろなところでお声を聞いたときに、どういうところが大きな課題だというふうに捉えていらっしゃいますか。

【知事】

大きく2つあります。まず、物が入らない、もしくは入らないと言われているという状況に非常に不安を持たれる方々が多いですね。そしてもう1つは、たとえ入ったとしても、もしくは手に入るもの、取引するものの価格が相当上がっている。それを価格転嫁できる場合はいいのですが、多くはすぐにできないという状況の中で、それを飲み込まなければならないという、こういうことに喘いでいらっしゃる生産者、事業者の皆さんが大変多いと感じました。私が、このゴールデンウィーク期間中に行った牧場にしろ、お会いした生産者にしろ、そういったお声を口々におっしゃいましたので、そういったところは、県でも集約している情報はありますが、さらに長引いていることで、より深刻化していることなどもあるでしょうから、機動的にまとめ、国の施策で使えるものは使い、既存の事業で充てられるものは御紹介すると同時に、ないもの等につきまして、県で最大限対策を講じていくことを考えていきたいと思います。

[中日新聞]

知事選に関わる政策集について、知事選には関わりますけれども、県の将来を考える機会ということで質問させていただきます。先月中にまとめて、公表して意見を聞きたいということでお伺いしておりましたが、実際の原案の原案のようなものはできて、一定少し配布していらっしゃるということもお聞きしました。今の広く公開するまでの状況というのはいかがでしょうか。

【知事】

今は随時、項目の取りまとめをしながら、今日の朝もやっていたのですが、どこに何を入れて、こういう御意見もあるからこう変えてというようなことも、随時推敲を重ねながら、私自身はバージョン10ぐらいまで来てるのですが、あと県議会議員の皆様方とも意見交換して、今週末に最終的に取りまとめて、来週早々には出す方向で準備をしたいと思っています。私も、いろいろな御意見を聞いてつくったつもりではございますが、まだまだ足りないところをより多くの皆さんに補っていただけるような、またみんなで一緒につくっていくような、そういう過程を来週以降、つくっていきたいなと思っています。7月5日まで60日を切ってきましたので、この期間を有効に使えるよう、そこで得た政策、知恵等を県政に注入できるようにしていきたいと思っています。

[日本経済新聞]

ゴールデンウィーク、知事は県内いろいろ回られて、充実した日々を過ごされたことと思います。現場の声もかなり聞かれていると思いますが、先ほどにもありました公約といいますか、政策集の取りまとめについて、ゴールデンウィークを含め、その前後で、自民党県連と何らかの協議に向けて着手されているのか、何の進展もない状況なのか、そのあたりはいかがでしょうか。

【知事】

まず、県内各地を回りまして、しっかりやれと、頑張ってくれというお声をたくさんいただきました。これは、御鞭撻という意味もありますし、叱咤激励ということもあると思います。県政に寄せられる期待ということも熱いんだと思います。しっかり現場を見て、多くの方のお声を聞いて、県政を担い、頑張れという、こういう強いお声はいただいたと認識いたしました。この期間、私も力を入れたと、こういったところがございます。なお、自民党県連というよりも、それを代表される私のカウンターパートである県議会の皆様方との対話は、この間も重ねております。とりわけ、自分たちの政党で候補者擁立というものを見送られるようだという、自民党県連の県議会の会派の皆さんとも、できれば一緒にやろうと。2回目、 3回目の選挙と同様にという働きかけを行いながら、では政策の中でどういうことが課題になる可能性なのかというところを今探っているところでございますので、そういったことも、今週末、何とか一定の方向性を出しながら、5月、6月、一緒に乗り越えていければいいなという思いです。

[京都新聞]

造林公社について、3月に滋賀県としてあり方方針をまとめられて、公表されたと思います。それを見ていると、公社解散に伴う県の財政負担についての試算も記述されており、それによりますと、県の保有債権を全額放棄することを含めて、解散に伴う負担総額として200億円以上かかるという想定を記されていたわけですけども、まず知事にお伺いしたいのは、この長年にわたる公社問題の着地点として、こういった結果、方向性をまとめられたことについての率直な受け止めをお聞かせいただければと思います。

【知事】

この造林公社の問題は、いろいろな経緯・経過があって、当時は国策として水源、涵養の重要な担い手として、この水源林を造林していくという事業がございましたので、本県も公社を2つつくり、この造林事業を進めていきたいという経過がございます。当然、地主の皆様方との交渉、契約によって、この造林事業を進めてきたと。しかし、時間の経過、時代の変化とともに、この造林事業が立ち行かなくなり、公社に大きな債務を抱えることになったということから、特定調停というものを行って、改めて、このスケジューリングでありますとか、様々な契約の変更を行ってきたということもございましたが、近年、それらの事業想定についても想定を下回る、したがって、より債務が回収できない、膨れ上がってしまうといったことが想定されましたので、この造林事業を根本的に見直すという検討に着手をいたしまして、分収造林事業については収束をする。そして、公社が抱えている水源林については、公的管理のあり方を検討するということを今、試行しているところです。ただ、その過程において、伴う負担をどのようにするのか、また、地権者の皆さん、地主の皆さんの御理解をどのように得ていくのか。下流含め、関係各位、関係自治体、また市町もそうですね。そういった方々とどのように連携、協力していくのかという課題もまだ残っておりますので、これを今年度さらに議論をして、将来に責任のある方向性を見出していくということが今年度の大きな課題だと思います。

[京都新聞]

今おっしゃられたと思いますが、長いスパンで見たときに、債権放棄を滋賀県、下流自治体も含めてしてきた。それでも経営が難しくて、赤字が積み重なってきたという経緯があるかと思いますが、これまで対処しようと思えば、どこかのタイミングででもできたかもしれない、公社の方向性として、もっと早く示せたかもしれないわけですけれども、このタイミングになったことと、解散に伴ってさらに滋賀県に財政負担が生じてしまうというところについて、知事としてどうお考えなのかお伺いします。

【知事】

おっしゃったとおり、もっと早くこういった問題を処理、解決できたのではないかと言われれば、その御指摘は、甘受しなければならないと思っています。ただ、言い訳というか、言い分があるとすれば、琵琶湖をお預かりするその水源林を涵養していた。かつ、それぞれの山に、林に、森林に地権者の方がいらっしゃって、そういったことについて大鉈を振れるような状況ではなかったという事情はあったと思いますが、特定調停を経て経営計画をつくり、その元となるどれぐらいの林があって、どれぐらいの価値があって、どれぐらい回収できるんだという見込みが計画どおり立たなくなった。しかも、より詳しいレーザー解析をやった結果、そのことが明らかになったということですので、これ以上、この問題の先送り、長期化というのはするべきではないと判断し、あり方の抜本的な検討をしているところです。当然、大きな改革をしようと思えば、この間、積み重なってきた債務をどうするのか、もしくはこの先にある様々な負担をどのように飲み込めるのかという負担の問題がありますので、その説明責任はしっかりと果たしていかなければいけないと思います。それはセットで、県民の皆さんや関係当事者の皆さんに丁寧に行っていきたいと思います。

[京都新聞]

先ほどおっしゃった水源林としての役割について、公社林というのは単に林業の側面だけではなくて、琵琶湖の水源を守るという重要な役割を担ってこられたと思います。造林公社は解散する方針なんですけれども、この水源林を守っていくということは、今後も継続していかないといけないことだと思うのですが、方針ではあまり具体策について言及がなかったと思います。どういうふうに進めていかれるのか、また、水源林を守る、保全するということで、どうお考えなのかというところも併せてお伺いさせてください。

【知事】

分収造林事業は終息させたとしても、おっしゃっているように水源林としての役割というのはなくなることはないし、むしろこれから気候変動の時代にあって、もしくはずっと水を使い続ける私たち生き物との関係において言えば、より高まることも想定されますので、水源林を適正に保全していく、また、水源を涵養していくという、この役割は極めて重要な役割として、特に公的な主体が、具体的に言えば、県や市町がどのように果たしていくのかということが中心になってくると思います。ただ、それをどういうスキームで、どういう分担でやるのかということについては、いくつか選択肢があると思いますので、これらを検討し、示しながら、みんなで議論しながら、方向性を見出していくということが必要になってくるんじゃないかなと思います。

[共同通信]

異動に伴って今日が最後の知事会見になるんで、最後の質問になるかと思うので数点お伺いします。まず、彦根城の推薦書案の再提出について、4月1日の会見でできるだけ早くというお話でした。それから1か月ほど経ちましたが、進捗はいかがでしょうか。

【知事】

ありがとうございます。笑顔があふれる最後の会見ということで、様々な厳しい御質問に感謝したいと思います。お付き合いにも感謝申し上げたいと思います。今お尋ねいただいた彦根城につきましては、世界遺産登録を目指し、今年度できるだけ早く推薦書原案を提出できるように、今、鋭意準備を進めているところです。当然、できるだけ早くということは望みつつ、努力をしつつ、しかし、様々、専門家の皆様方と議論をしながら、国内で推薦を得られて終わりではありませんので。その後、 ICOMOSですとか、世界的な評価の中で耐えうる、ノミネートしていただく、そういうことが必要ですので、あらゆる角度から、今その案の検討をしているところです。今しばし、お時間をいただければということを申し上げております。

[共同通信]

城関連でもう1つ伺います。安土山図屏風、安土城が築城450年ですけど、それに合わせて何か探しに行くとか、そういう御予定はあったりしますか。

【知事】

安土城の復元作業に着手して以来、そのありようを示した屏風絵の捜索等もこの間行ってきています。様々な情報提供、あらゆる機会を通じた捜索依頼等をさせていただいておりますが、現時点、これではないか、見つかったぞという連絡をいただける状況には至っておりません。私自身が動いて何か倉庫を探すとか、関係者に会うということよりも、まずは広く情報をこれまでなかった方々を含めて共有をさせていただいた上で、その有力な情報源をもとに、必要な人の動きを取るということが有効ではないかなと思いますので、あらゆる可能性を探りながら、探し求めていきたいなと思います。どこの報道だったでしょうか、浅井家のお城修復の古文書が探してたけど見つかったとかですね、やはりどの時代にあっても、どのお城であっても、その時代、その時代の貴重な資料等が思いがけず発見されるということがありますので、ここは諦めずに粘り強く探し求めていこうと思っています。

[共同通信]

最後に、北の近江現場訪問で馬を撫でている写真がありました。TCCJapanのメタセコイヤと馬の森と思うのですが、私も取材に行きまして、引退競走馬をホースセラピーや乗用馬にして、役立てる動きが結構県内でもあったりすると思いますが、実際に馬に触れてみたりして、効果というか知事的にはどういうふうにお感じになられましたでしょうか。

【知事】

大きな力を感じますね。もちろん動物としても大きいんですけど、また暖かいんですけど、競走馬として頑張ってきた馬が一線を退いても、まだある命を大切に輝かせる場として、こういった場があるということはとても重要なことだと思います。水口にも乗馬施設がございますし、栗東でも今ホースパーク構想があります。滋賀県はJRAのトレーニングセンターもあったりして、また馬事産業に関わる方々も多いので、この馬も含めた動物との触れ合いというのをもっと、もっと充実させることができないかという視点で今検討しているところです。県も動物の保護行政は犬、猫、ペットに集中することが多いので、こういう大きな動物は経済動物の牛、豚などはあるんですけど、少し枠外だったところがありますので、どういったことができるのか考えようということを今担当部局に投げかけているところです。この時も一緒に行きましたので、担当部局のスタッフと。また議論を深めていきたいなと思います。(視察の)当日も天候はあまり良くありませんでしたけど、海外からお客様がお見えでしたし、短いエリアですけれども、乗馬の体験ですとか、そういったことにも人気があるようです。推しの馬があって、その推しの馬めがけて、来られるファンの方がこの施設にもいらっしゃるようですので、関連グッズの売れ行きなんかも好調のようです。可能性を探っていきたいなと思います。引き続きどこに行かれても、滋賀の馬のことを忘れずに応援していただければと思います。

[京都新聞]

知事選の政策集について、先ほどの質問に対する回答の中で、バージョン10くらいになっているということで、いろいろなところを回られて、いろいろな御意見を聞かれているという趣旨で言ってくださったと思います。これまでの間、どのような政策に対して、どのような意見が寄せられているのか、少し教えていただきたいなと思います。

【知事】

何回かこういう会見でも申し上げたかもしれませんが、私は会見とか議会とかいろいろなところに行く際に、この1期目から自分でつくった、みんなでつくったこの政策集を常に持ちながら、やっていることと言われたこととを照らし合わせて、さらにどのようなことが必要なのかということを点検しております。その一環として、4期目を目指すこの直近の、この場においても、いよいよ広報物として制作し発信できる機会がありますので、どのようなことをつくっていけばいいのかというのを、年明け以降ずっとつくり、打ち、貯めてきた。そして、このノートも、もう70冊になりましたので、改めて見返しながら、付けている付箋、もしくは書いた記録を紐解いて、どのようなものを盛り込むべきなのかということを、今日の朝も、最終、直近のノートに書いていたものをもう1回入れられるものがないかということを、今作業しているところです。

いろいろな御要望があります。特に、直近ではやはり御自身の老いとか御家族の老いに対してどのような寄り添いをすればいいのか、また、寄り添っている人たちからは、そういったケアをする人のケアの必要性など、そういったことを聞くことが増えました。

また、滋賀はおかげさまで、第2次産業の割合も高く、日本の製造業を牽引する存在でありますが、これまでは良かったけれども、この先を考えて、どのように産業力を強化しますかと。この産業といったときには、農業も集落営農を頑張ってやってきましたけれども、担い手が少なくなってきた中でどうしようか、さらに大区画化が必要ですね、スマート農業が必要ですね、少ない人数でより多くの農産物をつくれる体制づくりのためにどうすればいいのかということですとか、あとはやはりインフラについては、道路、川。ただ、これは従来型の、旧建設省的なインフラだけではなくて、公共交通もそうですね。それを運行する人もそうですね。システムもそうですね。そういうものの必要性、充実・高度化を望む声、こういうものが増えてきたんじゃないかなと思いますので、そういったことなどを表現しながら、県、そして知事としての役割をどこに位置づけていけばいいのかというのを考えるものさしにしていく必要があるんじゃないかなと思います。

[京都新聞]

もう1点、少し具体的な1つの政策をお伺いします。4月から地域交通計画が始まりまして、その中に前年度議会とどういう表現で記載するかというところのいわゆる交通税の議論があり、新しい税という形で、計画上は盛り込まれたということで、今年度からスタートしております。先ほどの政策集の「どの政策にどのような意見が」の中で、いわゆるこの交通に関する新しい税、交通税について、現時点で知事のもとにどのような意見が寄せられているのか教えてください。

【知事】

やはり、これだけ物価が上がっていて生活が厳しくなって、新たな負担、税は嫌だ、取るべきではない。取るとしても、つくるとしても慎重であるべきだという、こういうお声はたくさん、強くあります。ただ一方で、私たちの暮らしを良くするための移動を整える、より良くするための施策の充実を望む声は多い。それに取り組みたい市町の思いも強い。しかし、必要な財源が足りないので、知事が提起しようとしている、投げかけている、このことは重要だというお声もたくさんありますが、その間をどのように、「あ、こういうことなら」、「これぐらいの負担なら」というコンセンサスを得ていくのかというところが、これからの時間になるんじゃないかなと思っていますので、議会でも決議いただいたように、こうだろうという予断を持たずに丁寧に議論を進めていくということではないかと思っています。

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