令和8年4月7日
(県政記者クラブ主催)
【知事】
おはようございます。今日もよろしくお願いいたします。メンバーも変わりましたので、最初に申し上げておくべきだったかもしれませんけど、私はこの会見をとても重んじています。原則として週に1回、幹事社の皆様と相談して、日程を変更させていただくことはございますが、ここでのやり取りは、県民の皆様方とのやり取りのつもりで、社会との対話のつもりでやらせていただいておりますので、こちらからPRさせていただくこともありますが、皆さんからの御関心ごとも含めて、何でもおっしゃっていただいていいので、日常のコミュニケーションの中で、どういったことに強い御関心があるのかということについては常にやり取りさせていただきますが、あまり形式的にならないように。また、いいときだけではなくて、悪いときも含めてきちんと対話をする姿勢はこれからも大事にしていきたいと思いますので、よろしく御指導、御鞭撻いただきますようにお願いをいたします。
この前段に行われました経営会議では、特に大きな議題はなかったんですが、私の方から3点申し上げました。一つは出納整理について、昨年度の出納、決算、遺漏なきよう適正にやろうということ。 2点目は、イラン情勢を受けた対応について、 1回目に本部員会議を先月やって以降、情勢が長期化し、様々な影響が顕在化しつつございますので、丁寧に把握した上で、もちろん、国の予算に基づくもの、県でできることに限りあるという限界はございますが、県でできることを追求し、必要な予算の補正含めて、果敢に対応を検討しようということを申し上げました。3つ目は、県庁も新体制になりまして、今年度は大きく組織を改編したこともあって、この新体制、新たなメンバーでの仕事が、機能するように、部局長、しっかりと対応してほしいということを申し上げました。ややもすれば、仕事の分掌が、誰が、どこが、何をやるのかということがきちんと確認できていない状況があるとすれば、早期にその問題を解消しておこうということについても申し上げたところでございます。
それでは資料はないんですけれども、一点。今、県として行政初のスタートアップとして挑戦をさせていただいております、リペアチャレンジ、サーキュラーエコノミー循環型社会を目指すという取組について御紹介させていただきます。11月から集めて、直して、家具を売るという取組をさせていただいておりまして、これまで5回、延べ1,100人の方に御来場いただいて、皆様方もお越しいただいたこと、あるのかもしれませんが、多いときで400名近く、そして売上点数につきましても毎回100点近く、多いときで180点近く。売上金額はこれまで130万円を超えているという状況がございます。試験的に実施した廃材の販売についても、好評の声が寄せられているということがございます。今年度は、これまでの成果等を踏まえまして、拠点機能を強化して、販売場所である大津のクラフトマンカレッジにリペア工房というものをつくってみようかと。また、先ほど申し上げました廃材、こちらはどちらかというとリユースの類になるのかもしれませんが、廃材売り場を拡張してみようということを考えております。今年度最初の販売会を4月11日土曜日に開催いたします。いろいろなメディア、また国の機関等からも注目される取組になりつつあったり、様々な家具を直して販売するというこういった生き方なりやり方に共感のお声も寄せられつつありますので、この輪を広げていけたらいいなと思っております。
もう一点は、こちらは資料を用意させていただいておりますが、御心配いただいておりました琵琶湖博物館の水槽について、新しいビワコオオナマズ水槽と新コアユ水槽が4月11日土曜日、こちらは11時にオープンいたします。2つの水槽は、令和5年2月に起こりました、水槽破損事故から3年2か月ぶりの展示の再開となります。御心配をおかけいたしました。ただ、多くの方に御協力、また御理解をいただいたこと、このことにも感謝しつつ、御紹介をさせていただきます。今回のこの展示の再開で、おかげさまで水族展示室の閉鎖エリアはなくなるということとなります。新しいビワコオオナマズ水槽は、葛籠尾崎の沖にあるらしい、ナマズ岩に潜むオオナマズの雰囲気を感じられるということだそうでございます。新しいコアユ水槽は、エリ漁をイメージした水槽ということでございます。いずれも私まだ見ていませんので、どういう水槽かわかりません。こういうイメージ図を御覧いただいて、できれば当日、御取材等いただければと思います。オープン当日は10時45分からオープニングセレモニーを開催いたします。湖と人間を表現する、全国でも珍しい、この琵琶湖博物館。30周年を迎えるという節目でもありますので、この新しく再開できる展示・水槽で、より多くの方に、お楽しみいただけるように、これからも努めてまいります。私からは以上でございます。
[中日新聞]
最初にお触れいただいたイラン情勢について、先ほど影響も徐々に顕在化しつつあるということでおっしゃっていたのですが、今把握されているような県内企業等への影響というのはどのようなものがございますでしょうか。
【知事】
報道でも既に言われていますが、起こった直後はガソリン等が値上げしたということもございますし、関連する資材ですね。例えばナフサ等が入らないことによる影響、こういったことが顕在化しつつあるということでありますとか、これは報道でも言われているとおり、県内でも起こっているということでございます。信楽焼ですとか、こういった窯業や運送業等にもその影響が出ていることについても県庁内に届いております。また、農業、漁業、こちらも燃料がたくさんいる。特に農業はこれから農繁期になってきますので、そういったことを懸念されるお声もございます。また、春闘で賃上げ、これは価格転嫁とともに賃上げをという機運醸成、我々経済界とともにやっておりますが、今般の醸成で、エネルギーコストが上がり、賃上げに原資が回ってこないということを懸念されるお声なども届き始めておりますので、この影響を長期化することによる影響は、県内経済、生活に広く、深く及ぶ可能性を私たちは懸念しております。注意深く見ながら、できる対応を機敏にとってまいりたいと思います。
[中日新聞]
先月には中東情勢原油価格上昇等に係る特設ページということで、県の方でいろいろな情報を一元化したようなページを開設されたかと思います。そういった情報発信はもちろん大事だと思いますし、これから他に何か県の対応としてお考えになっていることを、先ほどこれから考えていくということもありましたが、直近で何かもし実施されるようなことをお考えがあればお願いします。
【知事】
まずは、国では今日通ると言われております予算に基づく施策、そして県でも、先月可決いただいた予算、伴う事業、施策、こういったものをきちんとお届けし、御活用いただけるものを早く使っていただけるようにする。また、特設ページ含め、窓口を設けておりますので、そういったところでいただいたお声を受けて、施策の御案内とともに、施策がないとすれば、国とつなぎながら、もしくは県としても検討し、どういう施策をお届けすればいいのかということについて考えていきます。ないものであれば、予算の補正、施策の構築を進めて、できるだけ早く議会にお諮りする。この3つが重要になってくるんじゃないかと考えております。
[中日新聞]
リペアチャレンジについて、今年度もさらにパワーアップしてスタートするということなのですが、先月の議会の予算特別委員会の時に琵琶湖環境部長が、さらに他の事業者であったり、あとは福祉事業者とか大学も連携して多様な主体で取り組んでいきたいということを答弁されていたかと思います。そういったふうに、どんどんこういった事業を広げていくというお考えについてはいかがでしょうか。
【知事】
可能性はあると思います。まだ始まったばっかりですし、どれぐらい反応があるのか、手応えがあるのかということを確かめながらですので、すぐにすべて何をしますということについて、この時点で私が申し上げることは控えたいと思うのですが、意外に出てくるみたいなんです。意外に捨てられているというのがあって、こういう取組をしなければ壊して、燃やしてということで処分されていたものが、直してもう一度使われるというサイクルに入りつつあります。処分場等では、まるで宝物を探すように、「これまだ使えるやん」、「こうやって直せるやん」ということが言われ始めているということもあるようですので、今お尋ねいただいたように、例えばそこに学生さんに入ってもらうとか、今関わっていただいている事業者以外が参画いただくとか。また、障害のある方々の参画というものを模索するとか、こういう可能性については、今年度、先ほど御紹介した新たな取組と合わせて、どういったことができるのか、考えていきたいと思っています。ただ、これを始めたもともとの趣旨は、やはり民間で、市場の中で、行政が関与しなくても、回る仕組みになるのかなということを5年間で検証しようという趣旨、目的で始めていますので、あまり行政が関わりすぎて、公的な資金を入れないと回らない仕組みにしすぎるのも、本来の趣旨と異なる可能性がありますので、この見極めは慎重にしないといけないなと思いますが、とても良いものが出始めている。そしてこの次の写真にありますように、開店前から行列ができて、早めに良いものを求めようという方々が、県外からも大勢いらっしゃるということもございます。私もやりとりなんかを県内で聞いていますと、こういう取組はあまり聞いたことないし、とてもいいことだと思うという、非常に共感が広がりつつあるということも、この事業の一つの可能性ではないかなと思っていますので、メディアからも、いろいろな国の機関からも注目されつつあります。今年度しっかりやって、これからにつなげていきたいと思います。
[日本経済新聞]
今のリぺアチャレンジの追加の質問という形になるんですけれども、2点伺います。昨年度から始められて、いわゆる再生コストと、販売金額との見合いで、採算と言いますか、その事業の持続可能性という点で、過去の5回でどのような手応えを感じていらっしゃるのかというのが1点と、もう1つが、今まさに物価高が進んでいて、生活防衛色というのが進んでいる、強まっていると思うんですけれども、これまでの5回の販売会を見ると、わりと結構クラフト系といいますか、民芸系の趣のあるものが多かったのかなと思います。一般の家庭で日常使いされているような家具とか、そういったものも気楽に持ち込んで修理できるような、そういった形で大切にものを使っていくことができるような場所とか施設に今後広がっていく可能性があるのかということについて展望をお伺いできればと思います。
【知事】
まだ5回ですので、一定の手ごたえは感じつつありますが、先ほどおっしゃったように、かけているコストと販売によって得られる収益との見合いが、民間で事業として営む際にどのように回るのか、回らないのか。ここはもう少しやってみないと分からないと思っています。また、廃棄物の処理法ですね。この法律との兼ね合いで、どこまでできるのか、こういうものを売り物に出すということについて、どこまで認められるのかということを、慎重に、適法性、合法性を追求していく必要もあると思いますので、ここも是非今年度しっかり見て考えていきたいなと思っています。ただ、おっしゃったように、物価高の中で生活防衛として、またもったいないからもう少し直して使おうよという文化的な意味、価値からもこういう取組に共感、賛同される方も多いと思いますので、後段お尋ねいただいた日常使いのものをこちらに持ち込んで直して、またもう一回使いますということの可能性があるのか、ないのか。ここは、もう少し慎重に見極めていきたいと思っています。あまり手を広げすぎて、あれもこれもになると、行政が公金を入れて関わらないと回らない仕組みであり続けるので、私はあまりそのことについて積極的ではないのですが、もう少し反応やお声なんかを見ながら考えていきたいなと思います。
[NHK]
ビワコオオナマズの水槽について、クラウドファンディングも活用して再建費用を集め、完成に至ったわけですけれども、冒頭に少し皆様の協力があってということもおっしゃっていただきましたが、改めて完成したことへの受け止め、お考えを教えてください。
【知事】
この(破損事故の)一報を聞いた時には、本当にもうどうなるのかと思いました。まず、大変大きな損害でしたけれども、幸いこの場所に人がいらっしゃらなかったので、怪我人がなかったということですね。また、生きものに一部被害はあったのかもしれませんが、オオナマズも生きていたということでございますので、これを直して、より安全に皆さんに楽しんでいただける環境をつくろうということで始めましたが、そもそもこういった破損が起こらないような水槽の形、また展示の内容、こういったものにするためにという検討の期間もありましたし、資金を集めようということで、クラウドファンディングで1,800万円近く御協力いただいたということもございますので、こういったことには感謝したいと思っております。時間をかけて、費用もかけさせていただいて、直すことができましたので、この展示をみて生態系のことや湖のこと等々について御鑑賞いただければなと思っています。また、クラウドファンディングをいただいた方以外にも、水槽サポーターとして御協力いただく企業様ですとか、この展示を直していただいたり、展示について御指導や御協力をいただく方々もいらっしゃいますので、この11日はこういった方々にも感謝の気持ちを示すセレモニーになればと思っています。
[NHK]
水槽については、当初は2024年度末の完成を目指していたように記憶していますけれども、そこから完成が1年遅れたということで、そのことについてはどのようにお考えでしょうか。
【知事】
もともと壊れた水槽があった場所で施工することとなりましたので、既存の配管にどう接続するのかという調整に若干時間がかかってしまい、工事が難航したということがあったようですので、当初予定していたスケジュールからは申し訳なく遅れてしまいましたけれども、より安全で、より楽しんでいただけるような環境ができたのではないかと思います。
[読売新聞]
京都府知事で西脇さんが3選されましたけれども、その受け止めと今後の連携という意味で期待されていることなどがありましたらお願いします。
【知事】
尊敬する親愛なる西脇さんが再選されました。心からお祝いを申し上げたいと思います。結果は、京都府の有権者の皆さんが判断された結果だと思いますが、これまで2期8年の西脇さんの御実績、またお人柄、こういったものが信頼され、御評価された結果なのではないかなと思っています。関西広域連合で私は広域連合長、西脇さんは筆頭の副広域連合長ということで、非常に密に様々な取組をしていますし、してきましたので、京都と滋賀の連携は交通、また治水、利水、観光等々、防災もそうですね、様々あります。2029年には特急「はるか」が山科駅まで来るということもございますので、こういった事々などでさらに連携を深めていきたい。琵琶湖まで伸ばしました琵琶湖疏水通船も、この春、桜の時期も大変好評と聞いておりますので、例えばこういう事々。滋賀県は来年デスティネーションキャンペーンがありますし、もちろん滋賀、滋賀ということを申し上げますが、お隣にたくさん京都市内を中心に旅行に来られているお客様を、琵琶湖、滋賀にどのように誘うのかという可能性もあると思っていますので、こういった事々について、ぜひ西脇さんとも様々な連携ができたらいいなと思っています。
[読売新聞]
連携の中で交通ということがありましたが、西脇さんは選挙期間中に北陸新幹線のルートについて明確には態度を示されなかったようです。京都市の松井市長も、与党が7月の会期末までに8ルートの絞り込みということをしていますが、それはちょっと間に合わないんじゃないかということを会見でおっしゃっていたようです。京都のそのような態度について、隣の滋賀県知事としてどのように受け止めていらっしゃいますか。
【知事】
まず、西脇さんなら京都府、私は滋賀県、それぞれ知事ですので、それぞれの地域のことを北陸新幹線の延伸に際して申し上げるという、この基本スタンスというのは当然あると思っていますが、関西広域連合として関西経済、関西に住んでいらっしゃる方々の生活や利便性ということからすれば、できるだけ早く高速鉄道ネットワークがつながるということも重要だと思いますので、その両面で議論を進めていくということが肝要なのではないかと思います。私は、ちなみに明日、与党PTから呼ばれて、滋賀県知事として、この北陸新幹線敦賀以西ルートのことについてどう考えるのか意見表明せよという御下命、御下問をいただいていますので、行って表明しようと思っています。京都府の西脇さんも、京都市の松井さんもそういう機会があるとすれば、その場で述べられることになると思います。国家プロジェクトですので、それぞれの府県の知事や市長から出されたものをどのように調整するのかということは難しい作業だと思いますが、御期待申し上げたいと思いますし、水のこと、費用のこと、並行在来線のこと、この間、種々、今のルートを進めるにあたっての懸念事項は共有していますので、そういった課題についてどのように解決していくのかという道筋も立てていただきたいなと思っています。
[読売新聞]
意見を述べられるということですが、改めて知事のスタンス、検討されている8ルートについての考え方等、明日どんなことを言おうかなというところを教えてください。
【知事】
まず、明日述べることは、今日、明日で最終考えていきたいなと思っていますが、これまで述べてきたことと基本的に変えるつもりはありません。今決まっている敦賀以西ルートについては小浜を通り、京都を通り、大阪につなぐという、このルートをできるだけ早く、様々な課題を克服して、丁寧に説明して通していく。そのための工事、着工を結びつけていくということがいいのではないかと思っています。米原ルート等の他のルートについては、私は求めていませんし、県内の市町からそれを求める声も上がっていませんので、そういった声を国に届けるつもりはありませんが、なお、最終調整しなければいけないことがあるとすれば、そこはよく考えて明日臨んでいきたいと思います。
[京都新聞]
北陸新幹線の延伸ルートに関して、現行の小浜・京都ルートについて懸念事項があるということでしたが、どのような点が懸念事項とお考えでしょうか。
【知事】
まず滋賀県知事として早期着工してほしい。そして着工するためには着工のための条件があります。今のスキームでは着工5条件ということでありますので、この5条件を克服してほしい。ですので、例えばこの敦賀以西ルートには、並行在来線は存在しないということを確認することが、早期着工条件を整えていくことにもなるので、よもや小浜・京都ルートになるのに、滋賀県内に並行在来線が存在することなどありえませんよねということについて、確認してほしいということは常々申し上げておりました。例えば、それは一つの懸念事項だと思いますし、小浜・京都・大阪と決められたルートを通す際に、水は大丈夫なのか、トンネルが多いと聞いているが、掘った土はどうやって運ぶのか。京都を長く南北に通っていきますので、京都府・市にかける財政負担、この重いものをどうするのかという懸念が、主に京都府・市から届いているということもございますので、こういうものをどのように克服していくのか、住民の皆さんに説明していくのかということもあるのかもしれないという意味で申し上げました。
[京都新聞]
京都府知事に西脇さんが3期目当選されたということに絡んで、先ほど、たくさんの分野で連携を深めていきたいという趣旨でお話しなさったかなと思うんですけど、その1つの観光についてお尋ねします。今年の秋からプレDCが始まって、2027年に本番のDCが始まるということで、ただ一方で先日速報値として昨年の観光入込客数が滋賀県内で令和元年のコロナ禍前よりはまだ回復してないという数値が出て、一方、令和9年には6000万人という大きな目標を掲げておられるという中で、開きとしたら700万、800万人ほどの差が現状の数値とあるんですけども、そこについて、どういう展望を持って掲げられた目標に何とか到達しようとされているのか、今思い描いていらっしゃることがあれば教えてください。
【知事】
この「癒しがいっぱい、シガリズム。」ということで、このデスティネーションキャンペーンをつくり盛り上げていきたいと思っています。本番の期間は来年の10月から12月の秋となりますが、まさに今年度からプレ、そしてその後もアフターで、この3か年つくり盛り上げていこうと。なんといっても1つはコンテンツ。メニュー、コンテンツですよね。旅、観光、ツーリズムにかかるコンテンツ、おもてなし、メニューをしっかりとつくっていく、また今あるものを磨いていく、そして繋いでいく、そして知らせていく、こういったことに可能性を感じています。と同時に、さっきも一部申し上げましたが、滋賀を対象にしたデスティネーションキャンペーンですので、滋賀のことを言いがちなんですけど、例えば北陸からどのように誘うのか、お隣の京都からどうつなぐのか、三重や岐阜、愛知からどう来ていただくのかということに、まだまだ可能性があると思っていますので、こういったことを追求するということですとか。観光というのは、私も一部、国土交通省、官公庁等で、この行政、政務官、副大臣で担ったことがありますが、データが弱いので、どれぐらいかけて、どこにどれぐらい行かれているのか行かれてないのかというのが見えにくい。ゆえにかけた費用に対してどう効果が出るのかということが説明しにくいと思いますので、やはりデータでこの観光というものを可視化して、次の施策を打っていくということに挑戦していきたいと思っています。幸い、 ICOCAをはじめとするそういった環境も整えられつつありますので、そういうものも共有していただいて、この共有もなかなか難しいんですけど、できる限り共有させていただいて、滋賀大学にはデータサイエンス学部なんかもあって、こういったものを分析しようというチーム、またチャレンジもありますので、こういったところと連携しながら、さらに高みを目指していく。こういったことがやれたらいいなと思っています。また、観光という産業を、ただ楽しい、良かった、だけではなくて、産業として強化するという視点ですね。盆暮れ正月だけに人が集まって、それ以外は閑散とするということではなくて、年間通じて所得が得られる、消費が得られるという、こういった取組ですとか、いつでも、誰でも、どこででも、ということではなくて、今だけ、ここだけ、あなただけ、というメニューにするとか。まだまだやれることあるので、滋賀の観光を進化させるぞという意気込みで、今チャレンジしているところです。
[中日新聞]
新ビワコオオナマズ水槽、コアユ水槽がオープンするということで、初めて日が出たかなと思うのですが、本年度、今年10月に30周年を迎えるということで、30周年に関するいろいろな取組も今、博物館の中でも考えていらっしゃる中での、それの起爆剤になるようなオープンなのかなとも思います。改めて、この30年間、琵琶湖博物館が、湖に関する日本最大級の博物館として果たしてきた役割について、知事が30年間振り返って考えていらっしゃることと、この水槽のオープンを通して、この30周年というのをどう盛り上げていって、今後どういうふうにつなげていきたいか、改めてになると思いますが、よろしくお願いいたします。
【知事】
まず、琵琶湖博物館開館後30年、これをどう振り返り、また省みていくのか、検証するのかということについては、この場で十分資料を持ち合わせていなくて、また別の機会できちんと御説明なり、皆さんの御関心に応える機会が必要かなと思います。が、概略的に申し上げれば、やはり戦後、高度成長してきて、琵琶湖をはじめとする自然に負荷をかけながら、ただ、その周りで暮らしてきた人間との関わりというものを表現する博物館として、私は非常に重要な役割を果たしてきたのではないかなと思います。これは何も生態系のことだけではなくて、文化的なこともそうです。社会的なこともそうです。こういったことを広くお伝えする拠点として、これはいろいろな年代、子どもたちも、大人も、シニアの方々も、ボランティアの方々、学芸員、みんなで協力しながら発信してきた場所。日本で一番大きな、世界有数の古代湖をお預かりする滋賀県だからこそ見せられるもの、感じていただけるものを表現してこられた場所だと思っています。その後、人口も減少し始め、そして気候も大きく変動し、そういう中にあって、これからどう生きていくのか、共に生きていくのかということを指し示していく1つの重要な場所、以前よりもより重要な場所。できたときは人口まだ増えていましたけど、そこから減り始めたり、あと世界各国との関わりにおいては世界湖沼の日が定められるなど、湖沼の役割がもう一度見直され始めているときに30周年を迎えますので、世界との連携・連帯の中でどのような役割を果たしていくのかということも、これから考えていく必要があるんじゃないかなと思っています。むしろ、メディアの皆さんから、また皆さんに寄せられる様々な知見の中から、こういう観点で、琵琶湖博物館をより良くしたらどうだということについてもいただけるとありがたいなと思っています。美術館や文化館などとの連携ということも、もっとやっていいのかもしれません。先般ナイトミュージアムということで、試行的にやってみました。大変御好評で、ただ慣れていなかったので、大渋滞するとか少し問題もあったようですので、そこをしっかり検証して、ぜひ今年度もやりたいということで今検討に入っていますし、そういったことなど、様々なチャレンジを皆で力を合わせてやっていきたいなと思います。
[中日新聞]
30周年を、この水槽のオープンを起爆剤にして、どういうふうに盛り上げていくかというところもお願いします。
【知事】
博物館に入ってゲートを通っていただくと、左側に皆さんも御確認いただけると思いますが、大変多くの方々、企業の皆様方の御協力、御協賛のネームプレートがあります。この琵琶湖博物館で様々な展示をします、お力添えください、御寄付くださいということは、多くの共感を集めることができる取組であることを、私たちはこの数年間で学んでいます。リニューアルするとき、水槽を直すときに、それだったら協力するよというのは、他の施策よりも大変早く、多く集まる傾向がありますので、こういった力も生かしながら、より多くの方々に支えていただき、より良くしていく博物館になればいいなというふうに考えておりまして、この点は大事にしていきたいなと思います。あと、さっき申し上げた、お尋ねいただいた観光などの分野でいうと、琵琶湖博物館の展示というのは、滋賀県ならではの非常に重要なコンテンツの1つですので、もちろん学習のためということもあるのですが、少しそういう視点をもう少し強く持って、湖上からの誘いをどうするのか、マイカー以外のアクセスをさらにどう整えるのかなどのことは、もう少し考えてもいいのかなという可能性として持っているところです。
滋賀県とあまり関係のないことになるかもしれませんが、高市首相がこの土日にXとかで、報道に対しての反論、ナフサとかの確保状況、イランの影響という重要なことをXで投稿していることについて、批判もあり、あるいは報道で切り取られないためにXでむしろ自分でつぶやいた方が伝わるんじゃないかなど様々な意見があるんですけれども、知事がそれをもし御存知だとしたら、そのことについて知事はどういうふうに見られているのかなというのと、あと一政治家として、会見の冒頭で、この定例会見を大事にしているという言葉をおっしゃっていただきましたけれども、メディアの向き合い方とか、 SNS での発信の仕方というのは、どういうふうなことを知事は考えられているのかなというのを伺いたいなと思います。
【知事】
年度初めだからということで申し上げましたが、これまであまり言わないことを会見の冒頭で言ったと思います。県の体制も一新されたメンバーや、この会見というものを見ている人たちにも改めて再確認する意味で申し上げたところです。私はこの会見を、この画面、紙面、伝えられる向こう側で御覧になっている方と対話するつもりでいつも望んでいますし、 SNSはもちろん広報課は頑張って駆使してくれていますが、私が個人としてやっているSNSは非常に限定的に使っています。あまり政策的なことをそこで発信するというよりも、詠んだ俳句を載せ、そしてその時思うことを情景とともにお伝えするという、このことだけに徹しています。最近、 NHKの朝のニュース、テレビやラジオで聞くときに、冒頭、某米国大統領のXでのつぶやきとか、某総理大臣のXでのつぶやきなどが報じられ、そのことに右往左往する世界や社会のありようを、私はちょっと異質な目で、それでいいのかなという感覚で見ているところがあります。もう少しそういうものを使ってもいいのかもしれないなと自分では思いつつ、こういうことでいいのかなと思います。私自身はむしろ、できていることも、できていないことも、わかっていることも、わかっていないことも、こういう同じ空間の中で、体感を通してお伝えすることに意味を見出す方なので、これからもそのスタイルは大事にしていきたいなと思っています。
[毎日新聞]
北陸新幹線について、敦賀、小浜、京都、大阪が繋がった場合の懸念として、滋賀県内における並行在来線のことをおっしゃいましたが、実際、並行在来線として扱われるというのは、知事の杞憂なのか、国、あるいは JR から出ている言葉なのでしょうか。
【知事】
まず、事実関係から言えば並行在来線にするぞということは出ていません。ただ、杞憂かどうかもはっきりしていません。これは確認することなので。着工の前にどこからどこまでが並行する在来線ですということを確認するテーマですので、滋賀県内には並行在来線がないということを確認していただければ良いだけです。それが、着工条件の1つを整えることになるので、早期に確認しましょうと。ただ、これまで新幹線を通した時に、並行する在来線で通っている特急を新幹線に代替させるということで、その特急が通っている線を並行在来線にしてきた経過があります。そうすると、私は杞憂だと思っているのですが、サンダーバード等が通る湖西線、こういうものが並行在来線として扱われる可能性があるとすれば、それはないですよねということを確認したいと言っております。
[毎日新聞]
杞憂だった場合は、今のルートを反対されるわけでしょうか。
【知事】
並行在来線に指定された場合、それを受ける自治体がそれを受けないということになりますので、そうすると着工の条件が整わない、着工ができないということになると思います。
[毎日新聞]
京都府知事選について、滋賀県知事は、個人も含めて応援に行ったりとか、為書きを出したりといったことはあったのでしょうか。
【知事】
まず、理論的にあるかないかと言ったらあると思います。今回どうしたかということで言えば、今は知事としての会見ですので、あまりこの場で多くの時間を要しませんが、私は西脇さんには為書きを書き、そして4月4日に行われた西脇さんの演説会に呼ばれて行きました。応援演説もさせていただきました。政務としてです。
[毎日新聞]
冒頭、この記者会見を大切にしているとおっしゃいました。我々も県民や読者の立場で質問しているつもりですが、実際、市民団体とかいろいろな住民団体の皆さんも、直接知事とお会いして意見を言いたいという声を聞いたりします。そのあたりに対する知事の御姿勢はどんなものですか。
【知事】
できる限り応じて、対話はさせていただいているつもりですが、知事としての時間も限られていますし、知事として出る以上、やはりそこで言ったことは県として、知事として言ったことになりますので、どういうタイミングでその場を持つのかということについては、いつでも、誰でも、どこでも構いませんよということにはなかなかなりにくい面もあると思います。そのため、知事へ手紙を寄せられたものをできるだけ細かく見て、こういうお声が、こういう人たちから、こういうボリュームで、こういう強度で来ているということは常に確認しながら、例えばこういう方々と対話を早くやった方がいいんじゃないかとか、そういう検討も部内でもしているところです。基本的に私はオープンです。そういうものから逃げずに、長くこの記者会見を御覧いただいている方はお分かりいただけると思うのですが、オープンですが、知事としての構えも少し大事にしておかなければいけない面もあるんじゃないかなと思っています。
[共同通信]
明日、与党 PT から呼ばれているということですが、東京に出向かれるのでしょうか。
【知事】
東京に行きます。
[共同通信]
明日は、滋賀県だけ呼ばれているのでしょうか。
【知事】
最終分かりませんが、滋賀は呼ばれています。他の自治体がどう入っているのか、入っていないのか、どんなスケジュールなのかというのは定かではありません。
[共同通信]
滋賀県からは知事以外にも誰か行かれる方とかいらっしゃるのでしょうか。
【知事】
担当職員はついてくると思いますが、入れてもらえるかどうかわかりません。
[共同通信]
米原市長とかはどうでしょうか。
【知事】
今、そのつもりはありません。そのオーダーもありませんので、基本、知事が出てこい、知事が話せという方向になると思います。