令和7年12月26日
(県政記者クラブ主催)
【知事】
今日もよろしくお願いいたします。鳥インフルエンザがお隣京都でも発生いたしました。今シーズンは10月に北海道で、その後12月の2日には鳥取、16日に兵庫県、そして20日に岡山県、24日に京都府、25日に茨城県ということで、8つの道府県、10の事例が発生しております。これを受けまして、昨日、滋賀県特定家畜伝染病対策会議幹事会を開催いたしまして、庁内の関係部局、情報共有して連携強化を確認したところでございます。県内の家きん飼養施設に対しまして、家畜伝染病予防法に基づき、施設の消毒命令を発出させていただくとともに、今後、100羽以上の飼養農家に対して、消毒薬を1月上旬から順次、配布する予定でございます。引き続き、飼養衛生管理基準を遵守していただくよう呼びかけ、また指導をしてまいります。
本日の琵琶湖の水位はマイナス67センチということで、少し回復傾向にありますので、水位低下警戒本部の設置については、今のところ予定はございません。
今一つ、10月22日の会見で話題提供をいたしました全国初の取組であるサーキュラーエコノミー実証事業「リペアチャレンジ」ですね、このマークの。12月の6日土曜日に第2回目の販売会が行われ、取材に行っていただいた方もいらっしゃるんじゃないかと思いますが、来場者数が371名、売上点数が179点、売上金額がなんと30万円を超えたということがございました。開店前に40名以上の方が列をつくってお待ちいただくという盛況ぶりでございまして、聞いていますと、県内だけではなく、大阪、京都、奈良、岐阜などからもお越しになる方がいらっしゃったということでございます。この様子、写真で少し紹介しておりますが、昭和レトロを意識したリペア家具が、それぞれの暮らしの中で使われていく姿を想像しながら、楽しそうに御覧になる方が多かったということでございます。次回の第3回販売会は、1月10日土曜日、大津市のクラフトマンカレッジで開催予定ということでございますので、皆様方の御注目、御取材等をいただければ幸いでございます。
それでは、資料に基づきまして、今日は2点、そしてその後に今年の漢字ということでお知らせいたします。まず1つ目、滋賀県と沖縄県の交流連携に関する協定を締結しますという御案内でございます。戦後80年という節目もございますし、沖縄では多くの方が犠牲になる地上戦も行われたという歴史もございます。滋賀県から出征された多くの方々が亡くなられているという場所でもあり、毎年遺族会の皆様方が近江の塔で追悼等をなさっておられます。私も参加したことがございます。こういうことをきっかけに、恒久平和を未来に向けて共に祈念しよう、そのために連携協定関係をつくろうということで、私から玉城知事にお話を投げかけ、年明けに正式に調印する運びとなりました。連携事項は、協定書案、皆さんのお手元にあると思いますが、第2条6分野で予定をしております。既に県立の平和祈念館で、沖縄県の資料館と資料のやり取りをしながら展示をさせていただいたり、既に始めておりますが、協定に基づく取組を具体的に進めていきたいと考えているところでございますので、あくる年1月9日、玉城知事も御来県予定でございますので、御取材いただければ幸いでございます。
2点目の滋賀県の10大ニュースはお手元のとおりでございます。今年はなんといっても、わたSHIGA輝く国スポ・障スポ大会、44年ぶりに滋賀県で開催させていただいたと。大変多くの方が御来県され、スポーツを「する」「みる」「ささえる」、その力を実感することができたと。滋賀県の魅力を県内外に発信することができたのではないかと思います。2つ目は、友好州省、また大阪・関西万博で世界との交流をつくることができたのではないか。3つ目に、滋賀県御出身者が世界で活躍される。坂口志文先生のノーベル賞の御受賞、ピアニスト久末航さんのエリザベート王妃国際コンクールでの2位入賞の快挙もございました。4つ目は子どもの取組でございます。昨日は子ども県議会で大変素晴らしい提案をしてくれましたし、「しがのこどものなつやすみ」をスタートさせたり、10月には滋賀県子どもの権利委員会を設置いたしました。5つ目は高校の魅力化の取組、学び直しの場づくりを行いました。伊香高校、森の探究科、守山北高校、みらい共創科、甲西中学校での夜間学級の創設、これも大事にしたい取組です。
6つ目は、琵琶湖に関することでございまして、8月27日、「世界湖沼の日」を制定後初めて迎えましたし、水中湖底遺跡では、縄文土器を発見いたしました。7つ目、インフラ整備、おかげさまで多く道が開通したということもございますし、湖岸緑地で有料駐車場の試行をさせていただきました。また、8番目、9番目はデスティネーションキャンペーンの決定、先ほども紹介した「リペアチャレンジ」のスタート、そして10番目として、防災対策の推進に関する条例を県議会で可決、成立をいただいたということでございます。
以上が10大ニュースでございますので、今年の漢字は、「輝」です。「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」、「いのち輝く未来社会のデザイン」ということで、今年は、一人ひとりが輝いた。私が、あなたが、みんなが輝くことができた。そういう一年だったのではないかと思い、したためさせていただきました。一人ひとりの輝きをみんなに届けられるように。また、今の輝きを未来に届けることができるように。さらには、滋賀の輝きを全国や世界に届けることができるように取り組むとともに、輝きが届いていない方々、ところどころに対して、目配り、心配りができる県政というのもしっかりつくり進めていきたいと考えているところでございます。私からは以上でございます。
[びわ湖放送]
改めて、今の漢字の「輝」ということについてお聞きいたしますが、特にこの国スポ・障スポに関しては、44年ぶりというところもあって、結果も非常に良かったというところもあって、特にやっぱりこれが一番というところにあがってくるのかなと思うんですけれども、そこについて改めて振り返りといいますか、一言お伺いしてもよろしいでしょうか。
【知事】
そうですね。去年の今頃は、来年秋に、わたSHIGA輝く国スポ・障スポですということを申し上げて、楽しみにしたいし、しっかり準備したい、おもてなししたいということを申し上げました。おかげさまで、まず無事に、そして盛大に多くの方にお越しいただいて開催することができました。京都府、大阪府、兵庫県にも県外開催、競技、お世話になって、全体として大変盛り上がった、そして結果も良かった、そういう大会をつくることができたのではないかなと思っております。改めて関係していただいた全ての方に感謝申し上げたいなと思います。と同時に、ここで得た輝きを、これからの滋賀の輝きにつなげていくことができるように、様々な取組を進めていけたらなと思っています。
[びわ湖放送]
そのお話ではレガシーを残していくということだと思うんですけども、今現在言える範囲で結構なんですが、これは来年、このレガシーとして何か出したいであるとか、何かありましたらお願いします。
【知事】
今まさにレガシーということで、どういうものがあるのかな、つくれるのかなという議論をちょうどやっているところです。全体的にはスポーツを「する」、「みる」、「支える」、これをいろいろな方々、多様な団体と力を合わせてやるというくくりになると思うんですけど、例えば競技スポーツを、プロスポーツを含めて、どのように応援、進行していくのかということでありますとか、とりわけパラスポーツの可能性も今回障スポで感じました。そういったものを応援することができないのか。またシンボルスポーツ、象徴的なのは伊吹のホッケー、愛荘町のアーチェリーとかありますけれども、そういうものを新たにつくり出したり、定着することができないのか。竜王町のスポーツクライミングも、とっても町民の皆さんがお相手を応援していただきましたし、デモンストレーション競技でしたけれども、多賀町のモルックなどもとても皆さん盛り上がりました。甲賀市で行われたボッチャとか、フライングディスクというのも多くの方の御協力をいただきました。こういうものを応援することができないかなどなど、今考えているところでございます。
[びわ湖放送]
今、来年の話をお聞きしたんですけれども、来年の任期満了に伴って、知事選挙があると言いますか、ちょうどその3期目が終わられるというところもあると思うんですけども、前インタビューさせていただいた時に、雪が溶けて、新しい命が芽吹く頃に何かしらお話を、というようなこともいただいておりました。改めて4期目というところで言うと、今現段階での思っておられることをお聞きしたいんですが、いかがでしょうか。
【知事】
まず、3期目担わせていただく時に、倒れず、皆さんから与えていただいた御期待や御付託にしっかりと応えていきたいということを申し上げましたので、今日は12月26日ですが、1日1日倒れず、知事としての務めを果たしていきたい。皆様方が選んでよかったな、一緒にやってくれてはんなという、そういう思いを持っていただけるように頑張っていこうという、その一念です。と同時に、年が明けると任期が7月にまいりますが、まずは来年度に向けて、今年度の事業を完遂すると同時に、来年度に向けて予算や組織づくり、こういったものをして、県議会にお諮りをするという作業が佳境を迎えますので、それをきちんとつくり上げて、議会に提出をさせていただくということにまず心血を注ぎ、その中で自分自身の去就についても考えて、しかるべき時に申し上げるという、こういうことになると思います。
[びわ湖放送]
最後に、知事にとって来年はどんな年になってほしいと思いますか。
【知事】
世界各地では戦火に見舞われている方々が大勢いらっしゃったり、地震や災害ですね、こういったことで避難されている方、被災されている方々もいらっしゃいますので、まずそういったことがない、無事、平穏な一年になることを祈りつつ、そういうことが起こっても大切な命が守れる、そういう体制をきちんと敷いておくという、このことがまずベースにあった上で、さっきも申し上げたように、今年の輝きが来年の輝きにつながるように、この滋賀の可能性をさらに伸ばしていけるような、そういう一年に。また、最近言い始めてるんですけど、2026年は2050年に向けて、新たな四半世紀がスタートしていきますので、これからの滋賀の道筋を、羅針盤をつくり示していけるような、そういう一年にしていくべきではないかなというふうに考えております。
[産経新聞]
沖縄県との交流連携について、先ほどおっしゃったように、戦後80年という節目があり、協定書を見ると、犠牲者への追悼であるとか、恒久平和なんかが書かれていると思います。振り返ってみると、ちょうど10年前の戦後70年の時に、本当にここからの先の10年で、実体験で戦争を語れるという方が、ここから激減していくと、どうやって伝えていかないといけないかというあたりが課題ではありました。そこから10年経って、今に来て、先ほど知事もおっしゃられた世界各地を見ると戦火に見舞われる方がいる。とてもじゃないけど、好転しているとは思えないという状況の中で、この戦後80年を迎えています。お聞きしたいのは、この戦後80年から、ここから5年、10年考えた時に、ここからできること、もしくはここからやっていかないといけないことについての協定書を踏まえた知事の思いを聞かせていただければなと思います。
【知事】
ありがとうございます。大事なことだと思います。やはり知ること、学ぶこと。それぞれ沖縄もそうですし、今年は中国湖南省でも、平和祈念の行事を湖南省とともにさせていただきました。何があったのか、どういうことがあったのか、どういうことをしたのか、されたのかということについて、知り、学ぶことがとても大事だと思います。とりわけ、これから長く生きて活躍することが期待されている次世代、若い世代の方々とともに学ぶことですね。そのためにも、沖縄の歴史についても学ぶ。私自身も、近江の塔や、例えばしらゆりといった施設で、戦争の実態、災禍の実態、一部触れることができましたし、まだまだ学ばなければいけないなということがたくさんございます。実は、年明け1月9日に協定締結式に沖縄滋賀県人会の方が同席してくださる予定でございますが、この県人会の元代表されていた方も戦争で出征され、生き残られ、帰らずに沖縄で県人会をつくり、亡くなった方のお弔いをずっと生涯してこられたという方。私が知事になってすぐその方とお出会いした時に、やはりこの歴史をしっかりと継いでいかなければならないなという思いを強くいたしましたので、例えば中学生、高校生世代の相互交流、平和学習、こういったことなども沖縄との間でできたらいいなと思っているところです。
[日本経済新聞]
沖縄との交流連携について、協定書の案を見ると、第2条のところで、こんなことをやりますと書いてあるんですが、結構総花的なんですけども、この中で、一番力を入れたいというものはありますか。
【知事】
まずやはり項目の1番です。この平和と最初に書いてますので、先ほどのお尋ねにもありましたが、知り学ぶこと、今年は戦後80年ですけど、ここでの学びが戦争のない戦後90年、戦後100年をつくっていくきっかけにもなると思いますので、この学び、それがやはり2番目の子ども・若者の交流にもつながるんじゃないかなと思います。
[日本経済新聞]
沖縄から滋賀が学ぶ、それはそうですが、ベクトルが逆で、沖縄が滋賀に期待すること、これはどういうものだというふうに聞いていますか。
【知事】
これはまた玉城知事とも改めて会って話さないといけないなと思っているのですが、例えばよく出てくるのは、琉球の国王尚泰様の曾孫でいらっしゃる井伊文子さんが、1937年に井伊家に嫁いでこられたという、こういう歴史などもありますので、やはりそのいろいろなゆかり、つながりの中で相互に学び合う視点でありますとか、以前は沖縄県民が長寿ということで有名でしたけれども、今、滋賀が平均、健康長寿の面で沖縄を抜いてきているという、こういうこともございますので、こういったことごとについては相互にやり取りできることもあるんじゃないかなというふうに思っています。
[日本経済新聞]
都道府県レベルの、つまり滋賀県と他の都道府県との連携協定、交流連携は、これは過去にも例があるんですか。
【知事】
滋賀県としては初めてです。沖縄が初めてです。沖縄県はいくつかあるようです。沖縄県は分かっているだけでも兵庫県、福島県、長野県などと結ばれていて、それぞれにいろいろないきさつがあったようですけど、いくつかあるようでございますので。滋賀県としては初めてです。大事にしたいなと思います。
[日本経済新聞]
これどうなんでしょう。どのレベルの交流にするのか、例えば人事交流とか。そういったことも視野に入るのか、滋賀県の方で、この協定のための特別な部署とかを設けるとか、そういったことまで入るんですか。
【知事】
今お尋ねいただいた2つのことは、今は考えていません。まず、職員がこの協定締結を結ぶためにも、相互に行き来、往来しながら、いろいろな協議を重ねてきました。こういうことは、これからも大事にしたいと思いますし、今回1月に年明け来られて、締結をした時に、またそういったお話もすることになると思いますので、どれぐらいの頻度で、どういう内容のことを、どのレベルのメンバーでやるのかということについては、さらに突っ込んだ話ができたらいいなと思っています。
[日本経済新聞]
玉城さんが公務で滋賀県庁を訪れるのは初めてでしょうか。
【知事】
彼も非常に活発で、活動範囲の広い方ですから、国スポで来られたかな、障スポで来られたかな、確認はしてませんが、ただ距離もありますので、そんなに頻繁には来られてないんじゃないかと思います。
[日本経済新聞]
国会議員時代にかなり交流があったんでしょうか。
【知事】
かなりというか、仲の良かった議員の一人です。
[日本経済新聞]
琵琶湖の水位について、今少し回復していますが、今回は年末年始の休みが長くて、仕事始めは1月5日ですよね。だから、その間にものすごく低下しちゃった、例えば75センチいっちゃったとか、そういった時は休み中でも警戒本部設置とかそういう動きはあるんですか。それとも仕事を始めるまで待つんですか。
【知事】
状況を見ます。どういう状況かを見た上で、すぐにやらなければいけなければ、休み中でも開催させていただきますし、今聞いてますと、高島の北部でも10センチを超える積雪があるようですので、雪や雨の影響で幾分回復することもあるでしょうし、国にもこの水位低下を気にして水位操作してほしいというお願いもしてますので、水位を見てやらなければならなければやります。やらなくてよければ年明けに回します。
[日経新聞]
知事はこれまで8月の会見以降、年内に考え、年明け表明する、もしかしたら2月議会の初日に表明しているかもしれないといったことだったと思うのですが、もう今年も終わりつつありますが、御自身の決断として、出馬するか、しないのか、二択でどちらかに決めたということはありますか。
【知事】
今、重大な決意を持って熟慮中です。11月から県内各地、自分自身で回り、以前も言ったかもしれませんが、長浜市余呉の洞壽院での座禅から始めましたので、一時、朝、座らせていただいて、静かな環境で物思いにふけるところから始めました。この冬は、朝ずっと、数分ですけど、じっと考えることも大事にしていますので、そういう中でいろいろな方と話し、自分自身を見つめ、これからのことを考えたいと思います。
[日経新聞]
何がテーマというか、クリアをしなければいけない部分なのでしょうか。例えば、滋賀県知事として4選になれば初めてになるわけで、3選までしか知事をやったことがない人ばっかりなので。そういういわゆる多選への、これでいいのかというところなのか、あるいは滋賀県知事選になると、交通税やそういったところが争点になるかもしれないとか、いろいろあると思うのですが、自分の中で、まだ消化しきれない部分というのはどんなところでしょうか。
【知事】
県政は継続ですので、知事が誰になろうとやらなければならない、そういう役割、仕事があります。そして時々、いろいろなテーマがありますので、そういうものをどう県庁というところで進めていくのかということは、これは私の去就に関わらず必要になってくることだと思います。私自身のことで申し上げれば、哲学的な言い方になりますけど、無自、無私、無心ですね。自分なく、そして私なく、そして心なくという、この思いで自分がそれに値するのかどうかというのは、また担わせていただくに値するかどうかということを常々考えるということだと思います。
[読売新聞]
今の来年に向けての話なのですが、今月の庁内放送を聞いていると、最後は確か腹をくくって物事にあたりたいと言っていたように思います。今も重大な決意という御言葉がありましたが、「腹をくくる」ことや「重大」とはどういったことかということなのですが、知事にとって、この一年を振り返って、まだここはできていないとか、積み残しているというところがあれば教えてください。
【知事】
先ほど10大ニュースで申し上げたように、たくさんの出来事があって、大きなイベントもございましたので、おかげさまで、いろいろなことを成し遂げられた一年だったと思っていますが、同時に、県民の皆様方の暮らしや県政をお預かりしている中で、やらなければいけない政策課題は数多あって、今年一年で進められたこともあるのですが、まだまだ進んでいない事々もたくさんありますし、この先どうするのかということが問われている、試されている、そういった事々もあるので、それらの方向性を来年、きちんとお示しし、御理解いただけるように努めるということになると思います。例えば、昨日も議会で御議論いただいた地域交通計画、財源とともにどのように御理解いただけるのかということでありますとか、高専の準備もいよいよ認可申請、来年以降始まってきますし、県庁の隣の公有地を活用した医療福祉拠点、、庁舎の工事は始まっていますが、人材養成の機能をどのようにつくっていくのかということは、まだ道筋を示せておりませんので、こういった事々については、方向性を出していく責任があると思っていますので、そのことはいつも頭や心から離れない状態です。
[読売新聞]
当初予算編成についても、議会の答弁で肉付けしてやっていきますと、御自身の政策を踏まえて取り入れてやっていきますということかと思いますけれども、滋賀県は後で聞いたら骨格編成したことがないとは聞いているですが、そういったところからも、今のお話からもまだやり残していることはたくさんあるし、方向性を示すだけで、自身の去就はさておきといつもおっしゃるのですが、それを任せるに足る人がいるのかどうか、また自分でやりたい意欲はあるのか、どっちでしょうか。
【知事】
私はいつも全てのことに意欲的であるつもりです。そこは自分らしく過ごしていくべきだろうと、また知事として処していくべきだろうと思っていますので、そこはブレずにやっていきたいと思います。
[読売新聞]
数々の政策がまだ残っていますけど、別に継続していれば誰かがやってくれても良いということなのですか。
【知事】
県政は継続ですので、この間、私も前任の嘉田知事からバトンを受けてやっていた。その前にはまた知事がいらっしゃった。ただ、知事が誰になろうとも、県職員が様々な分野で県政を司って頑張っているというこういう歴史がありますので、これからもそうだと思います。ただ、そのことに障害にならないように、課題があるとすれば、一つでも二つでも乗り越えて、またバトンを持たせるようにするというのが、今の私の責任ではないかと思います。
[時事通信社]
昨日、三重県の一見知事が定例記者会見で外国人の職員採用を取りやめる方向で検討しているということで表明しました。具体的にこの来年1月下旬にアンケートを行って、結果を踏まえ決定するということなのですが、三重県によるとその外国人職員採用試験を受けられる都道府県は三重を含め12府県ありまして、その中に滋賀県も含まれています。一見知事は機密情報や個人情報を扱う公務員の採用はよく考えなければいけないと指摘する一方で、排外主義は取らないということで、そこの点については、差別や中傷も恥ずべきものだと強調しています。まずこの件について、知事の御見解がありましたらお願いいたします。
【知事】
今お尋ねいただいた三重県の検討というのは、報道等で承知をしております。全てをつまびらかに伺っているわけではありませんが、三重県での検討だと思います。滋賀県も平成12年度の採用試験から、全職種で国籍要件を撤廃しています。同時に、日本国籍を持っていらっしゃらない方は、公権力の行使、または公の意思形成への参画に携わる職のうち、職務の内容または権限が統治作用と関わる程度が強いもの以外の職にお就きいただくという、こういった形で運用させていただいております。滋賀県としては、当面その方向を変えなくてもいいのではないかと思っておりますし、いろいろな方が、国籍も含め、いろいろな方が許される範囲内で滋賀県公務にも入っていただいて、お仕事をしていただくというのが私は良いのではないかと思っております。
[時事通信社]
三重県が今回その決断をした背景には、特定の国は別に指定はしてないというところはあるようですが、いろいろな生産情報、例えば、農業の生産情報であったりとか、県民の個人情報などの漏洩というものが、懸念されるということも念頭に置かれているということなのですけれども、その点についての懸念であったりとかに対する受け止め、見解がありましたらお願いします。
【知事】
当然、守らなければいけない事々、物々があって、そしてやってはならない事々があるわけです。公務員、地方公務員ということであれば、地方公務員法に定められた、そういった義務等もございます。その中で仕事をするということに尽きるのではないでしょうか。やってはならないことをやれば、どの国籍の方であっても法に基づいて処罰を受けるということですし、そういったことがないように様々な規則を定め、啓発等を行っているということだと思いますので、どの国籍とか国籍が日本だからそうではないからということよりも、法に基づく仕事を徹底してやるかという、そういったことではないかと思っています。
[中日新聞]
先日のJR西日本京滋支社の要望活動について、コロナ禍で減便された運行本数の復便など、いろいろ御要望された中で、復便について、なかなか今は検討していないというきっぱりとした御回答だったかと思います。その上で、ワンマンだとか短編成、自動運転といったいろいろな挑戦をしていくことが大事だということを知事はおっしゃっていましたが、こういった挑戦を実現するという機会がデスティネーションキャンペーンというのもあったり、いろいろなイベントで実践していくということが一つチャンスになるのかと思っているのですが、こういった利用状況を増やしていくためには、相当な何かインパクトがないと厳しいということが分かった中で、どういった取組をこれからされていく予定でしょうか。
【知事】
まず、先般の要望活動もそうですけど、滋賀県にとっては交通計画でも交通軸と称しているJR西日本やJR東海などとも対話を重ね、必要な要望を届け、経営の状況、保留の状況を私たちも共有して、どうすればより良くなるのかというのを一緒に考えていく機会にしたいと思います。
おっしゃったように、2027年秋にデスティネーションキャンペーンがJRグループ全体で2000年以来、27年ぶりに行われる。その年だけではなくて、その前の年、すなわち来年度からプレ、そしてその後、2028年度もアフターということで、3か年重点的に様々な取組をしようということになっていますので、この時期はある意味チャンスだと私たちは考えています。これは観光だけではなくて、そして一過性のものではなくて、御利用状況が定着したり増えたりということにつなげていきたいと考えていますし、その前提として、コロナで減便されたもの、経営も良くなってきているのだったら、また自治体も頑張っているのだから、復便をしてほしいというのが先般の要望の主たる、一番強い要望内容でした。この時点ではJRさんから良い回答は得られなかったのですけども、やりとりの中で、やはりできることを考えていきたいという、そういう趣旨の御話もいただいておりますので、すでに私たちから提案している、ワンマンにして経費を減らしたり、短編成でも残してほしい、増やしてほしい、さらには自動運転ということに挑戦しないかという、こういう投げかけについても、概ね前向きに受け止めていただいたのではないかと思っています。
例えば、近江鉄道などでは、通勤通学の定期利用者が増えています。やはりその企業に対して働きかけをして、1000人いらっしゃる企業であれば、例えば100人10人車から電車通勤に変えませんか、毎日車だとすれば、5日間のうち1日2日鉄道利用に変えませんかというだけで、ずいぶんその線区の御利用状況は変えられるという、こういう実績もありますので、そういったことなども、ぜひ湖西線なら湖西線、草津線なら草津線などでも挑戦をしながら、JRさんと連動した取組がつくれたらいいと思っております。
[中日新聞]
特に通勤時間帯、退勤時間帯というのはかなり電車の利用というのは多いかと思いますが、やはり中間、昼間の需要が増やすのは、なかなか厳しいところもあるかと思います。そういったところへの観光や、昼間の利用というのを促進策というのはいかがお考えでしょうか。
【知事】
おっしゃったとおりで、先般、JRさんとのやりとりの中でも、昼間の時間の便数が減ってしまったことによって、鉄道利用というのが選択肢から外れていく負のスパイラルになりつつあるのではないか、ということを提起させていただきました。したがって、戻す取組、戻すためにも御利用を増やす取組、こういったことを一緒に考えましょうということを申し上げてJRさんもどうすれば、観光でもそうでしょうし、日常の通院、買い物、そういったもので利用していただくような、そういう取組。自治体はその駅まで、駅から御移動いただくための二次交通を整備する。こういった事々など、やれることはまだまだたくさんあるのではないかと考えながら今、検討をしているところです。
[中日新聞]
先日のM-1グランプリで、たくろうさんが優勝されました。赤城裕さんが大津市出身で、もともと野洲市から大津市に引っ越しをされて、小・中学校通って、現在の光泉カトリック高校に通っていたということで、かなり大津にゆかりがある方です。その方を、例えばふるさと観光大使であったりとか、何か県でPRを担っていただくのはどうかなという提案なんですけど、隣の京都府で調べてみますと、チュートリアルの福田さん、ブラックマヨネーズのお2人が京都府文化観光大使に任命されています。あとは、宮城県仙台市出身のサンドウィッチマンさんは、みやぎ絆大使として、震災の復興にもかなり御貢献されていますし、仙台市をはじめとしたいろいろなところでアンバサダーや大使を担っていらっしゃって、東北の振興にもかなり御活躍されているというところで、M-1王者というのはやはりすごくPR力を持っていらっしゃるのではないかと思うんですが、そういったお考えはいかがでしょうか。
【知事】
たくろうの赤木さんは平野小学校、打出中学校、光泉高校御出身ということで、M-1グランプリの王者、すごいなと思います。これも快挙だと思います。私はM-1を見たことがないので、まずは見て、笑って、そして1回会ってみたいなと思います。一度、赤城さんにも会って、聞いてますとかなり相方との掛け合いが面白いということなので、機会があればコンビたくろうさんにお会いして、どういった視点で、どうやって笑いをつくられるのか、つかまれるのかというのを拝聴したい、見てみたいと思います。その上で、今おっしゃったような、他府県でもあるような、いろいろな事例がございますので、どういう立場で、どういう御活躍をいただけるのかというのは、一緒に考えていきたいなと思います。
[毎日新聞]
先日、県議会終了後に自民党の県議団が記者会見をされて、交通税には反対だとおっしゃったんですけれども、知事はどんなふうに思っておられますか。
【知事】
まず、今、検討、俎上に載っている、そして今日からパブリックコメントをかけさせていただく滋賀地域交通計画、これをより良いものとしてつくれるように、努力をしていきたいと思います。自民党の会派の代表の方々に対する御質問がどうであったのか、その今おっしゃったフレーズの前後にどういう言葉がついているのか、そういうことを述べられるお気持ちとして、理由として、どういうことがあるのかという、そういうことをこれから各会派の方、そして県議会議員の皆さんがお聞きになっていらっしゃるそれぞれの地域の方、市町もそうですけども、きちんと伺って、計画をつくる、それを県議会でも問うていくということに尽きるのではないかと思います。
[毎日新聞]
知事選について、その記者会見では独自候補を擁立すると宣言されていましたが、現職知事として、そういう発言がでたことに対してどのように思われますか。
【知事】
政党に所属される会派ですので、そういった方針を持たれる、また表明されるというのは、ある意味自然なことじゃないかなと思います。そういう選択肢の中にどなたが入られるのかということになるのではないかなと思いますが、私は今、知事として与えられた職務を、また皆さんとの対話を丁寧に積み重ねていくということに尽きると思っています。
[毎日新聞]
その独自候補を立てたいということは、現職知事を否定しているように受け止めませんでしたか。
【知事】
特に何の感想も持たずに、そのニュースには触れています。いちいちそういうことを気にしていたら、この仕事はやれないと思います。
[毎日新聞]
沖縄県との交流について、滋賀県と沖縄県というのは何か共通点があるのでしょうか。よく交流協定というと、湖とか、そういう共通点を感じるケースが多いんですけども、沖縄との接点がいまいちわからないのですが。
【知事】
だから結びに行ったというところもあります。南の地域で、滋賀県とは離れていて、そして島がたくさんあって。水中遺跡が滋賀も沖縄も、沖縄は海の水中遺跡が多いという、こういう共通点はあるんですけれども、特に沖縄でということでいえば、何か共通点、つながり、先ほどの井伊家、文子さまのこと以外であったかというと、特にあったわけではありません。ただ、戦時中に非常に悲惨な、苛烈な地上戦があって、多くの方が亡くなられた地域です。このことは、私たちがきちんと知り、学ぶことが必要だと知事就任以来ずっと思っていましたので、近江の塔などにも出かけていましたので、こういった事々について、両県が力を合わせてやっていけることがあるのではないかと思い立ち、御提案を申し上げ、締結に至ったということです。
[毎日新聞]
かなり政治的なにおいも、他の府県に比べて強い地域だとは思うのですが、その中で知事が個人的つながりで玉城知事と結ばれたということで、それを今後も発展させていきたいということは、かなり強い意欲、今後に対する意欲もお持ちで結ばれたのかなと思ったのですが。
【知事】
全国知事会でも、日米地位協定のあり方について、きちんと検討を検証すべきだという、こういうことが議題になったことがあり、私自身もそのことに強い賛意を示した発言をしたことがあります。私が知事になった後、知事になられた翁長知事とも、個人的な関係をつくり、そして訪問させていただいて、沖縄に学びたい、沖縄と学びたいということについて、私から強く申し出をさせていただいたことがございますので、今の玉城知事との関係だけで、今回の協定締結に至っているわけではないということは、改めて申し上げておきたいと思います。と同時に、年明け結ぶ協定ですので、すでにやっていることもありますが、その後、様々な取組をつくっていく。これは、誰が、いつから知事になられようとも、県と県との関係ですので、そういうことは大事につくっていけたらいいなと思っています。
[京都新聞]
地域交通計画について、昨日、県議会の閉会日に自民党が現状の地域交通計画の中身では反対という表現をされていますが、まずこれへの受け止めを教えていただきたいです。また、今日からパブリックコメントが始まっているんですけれども、知事としての、今日、県民に示された計画の内容として、完成度として何パーセント程度のものとお考えなのか、相当な自信があるのか、これからまだやっぱり県民の声を盛り込んでいきたいということなのか、そのあたりを教えていただけますでしょうか。
【知事】
まず、現状ではとても賛同できないという表現なり、御表明というのはある意味当然で、まだまだ皆さんのお声をお聞きして、入れ込めるところとか、改善すべきところ、改善した上で、次の原案をつくり、問うていくことが必要ではないかなというふうに思っています。何パーセントでというのは、少し表現しにくいなと思っています。骨組み、骨格はほぼ出来上がっていると思っているのですが、やはり具体、中身の面で、交通、移動というのは、もうお一人お一人全ての方が日常生活の中で関わりの深く、不満足度は15年連続で県で一番ですので、そういう意味では皆さんのお声がこの機に発露される、また県議会議員を通じて届けていただける。こういったことというのはたくさんあると思いますので、これはできる限り伺って、計画に反映していくということが必要だと思います。
[京都新聞]
知事として、現状の計画で足りてないところについて何かお考えをもしお持ちだったら教えてください。
【知事】
足りてないところというのは、総じていえば、先ほどのお尋ねにも共通するのかもしれませんが、この計画で私たちの暮らしがどうなるのかという御理解が、まだまだ足りてないのかもしれませんので、今回のパブリックコメントで、例えばお読みいただいて、それぞれお考えの御意見を寄せていただくといった過程ですとか、事業者の皆様にも、市、町、全ての自治体の皆様方にも照会をかけていきますので、それぞれ市や町がお持ちになっている計画との整合をどのようにお考えになるのかとか、そういうお一人お一人、一つひとつ私たち、事業者、それぞれのお立場でこの計画をどう受け止められるのかという、その作業がまだまだ足りてない。これをやれば、少しずつ理解や合意、こういったものに結びついていくのではないかなと思っています。