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知事定例記者会見(2025年12月1日)

令和7年12月1日
(県政記者クラブ主催)

【知事】

本日もよろしくお願いいたします。この後、歳末警戒の出動式があり、予定を一部変更しております。今日から12月ということで、午後には知事談話の放送があります。その中で所感も述べたいと思います。

本日12月1日は、アユ漁が始まる日です。初日の漁獲量は現在集計中ですが、早朝から各漁港を巡回している職員からの速報によりますと、極めて不調であった昨年ほどではないものの、例年と比べて芳しくない状況とのことです。「昨年よりは捕れて、少し安心している」との漁協から感想もいただいております。通常、この時期に漁獲されるアユは9月初旬に生まれ育ったもので、9月初旬はまだ水温が高く、産卵が進みにくいことが影響しているのかもしれません。私どもは人工河川から目標を上回る50億尾のアユを孵化し流すことができておりますので、その効果にも期待しながら明日以降の漁も見守っていきたいと思います。

会見の様子

その琵琶湖の水位はマイナス65センチとなっておりますので、先週28日に滋賀県水位低下連絡調整会議を設置し、第1回会議を開催しております。引き続き状況を注視してまいります。

また、関西広域連合について、私が連合長を務めさせていただいておりますが、設立15周年を迎えたことからコメントを出させていただいております。今年は大阪・関西万博も開催され、「関西は一つ、関西は一つ一つ」という形で、国からも府県域を超えた官民連携や広域リージョン連携という新たな枠組みを打ち出されていることからも伺えますように、やはりこういった広域行政の可能性、必要性というものは今後ますます高まってくるのではないかと考えているところでございますので、関西広域連合としても、この15年積み上げてきた広域行政をさらに進化、発展させることができるように、研究会も立ち上げておりますので、引き続き頑張ってまいりたいと思います。

それでは、資料に基づきまして2点御案内させていただきます。まず1つ目は、滋賀県のオリジナルいちご品種の「みおしずく」でございますが、シーズンがスタートいたしまして、今月12月から本格的に県内の主要量販店、一部の県外のお店で販売をスタートさせているということでございます。栽培面積も年々広がってきているということでございまして、今年度は約4.4ヘクタールで栽培が行われているということでございます。自然の恵み、生産者の営みに改めて感謝します。10月12日には出願から4年を経て無事に品種登録もできました。これを契機にブランド力を一層強化して生産者団体、関係機関と連携して効果的なPR活動を実施していきたいと思います。まず県内および京阪神での認知度を上げていくため、県内外の平和堂店舗において試食販売会を実施いたします。また、KBSラジオでCM放送や、京都駅のカフェでの「みおしずくフェア」なども実施いたします。首都圏におきましても、東京豊洲市場にございます東京シティ青果におきまして、仲卸約200社を対象にPRをさせていただきます。また、2月には初めて、老舗フルーツ専門店「新宿高野本店」におきまして、「みおしずく」フェアを開催していただきます。資料にも記載しておりますとおり、香りの良さで高く評価されておりますが、昨年度末に果実の分析をいたしましたところ、他のイチゴよりも香りが格段に強いという結果も出ております。花のような芳醇な香りの強さというのが約10倍ということでございます。後ほど皆様方に御試食をいただくような時間もあるようでございますので、ウェブを御覧の皆様方には食べていただけないんですけれども、こちらにいらっしゃるメディアの皆様方には直接食べていただける機会もございますので、香り、甘み、そして酸味、ぜひこういったものを御堪能いただき、店頭等でお手に取ってお買い求めいただければと存じます。

もう1点は、JRグループのデスティネーションキャンペーンについてです。令和9年、2027年10月から12月にかけまして実施予定でございます滋賀デスティネーションキャンペーン、いわゆるDCのキャッチフレーズを、今日12月1日月曜日13時から募集開始とさせていただきます、このデスティネーションキャンペーンは御案内のとおり、北海道、東日本、東海、西日本、四国、九州JR6社と滋賀県が連携いたしまして、滋賀の魅力を全国に発信する大型観光キャンペーンでございます。本番は2027年でございますが、開催前年にあたります来年からプレキャンペーンをスタートさせて、以後、令和10年、2028年のアフターを含めて3年間、集中的に誘客に取り組んでいくということとなります。全国の皆様に、滋賀に行ってみたいと感じていただけるよう、滋賀の魅力、旅の楽しさを印象的に伝えるキャッチフレーズを皆様方からお寄せいただきたいということで募集させていただきます。採用されたキャッチフレーズは、ポスターなどを通しまして、全国のJRの駅や車内広告でも掲載され、非常に多くの方々のお目に留まります。応募件数は1000件超えたらいいなということを目標にしております。県内外問わず、年齢やプロ、アマ問わず、多くの皆様方からぜひお寄せいただければと存じます。このキャンペーンを通じて、滋賀のツーリズム、滋賀でのツーリズム、観光産業を含めて充実進化させていきたいと考えております。また、滋賀が対象になりますが、滋賀だけではなくて、隣接する府県と行き来周遊できるような取組にしようということでありますとか、何人来たかわからない、どこに行ったかわからないということではなくて、データを取りながらどういう人の動きがあるのかということもぜひ掴んで、その後の観光振興などにも活かしていこうということなども試行しておりますので、ぜひメディアの皆様方のお力添えや御指導もいただければと思いますし、何よりこういった取組を通じて、「健康しが」でありますとか、ウェルネス、ウェルビーイングといったことを高めていけるような取組にしていきたいと存じます。私からは以上でございます。

 

[びわ湖放送]

県産いちごの「みおしずく」について、物価高の影響により、この「みおしずく」の料金が上がっているといったことはありますでしょうか。

【知事】

私も週末あるお店で販売されている様子を見ますと、1パックまだ800円くらいでしたので、1パックにしては少し高いかなという印象もありましたので、まだまだお手に取って多くの方がお買い求めいただけるという状況ではないのかなという印象を持ちましたし、当然資材価格も上がっており、人件費も上がっていますので、一定そういったものを適正に転嫁させていただくという生産者の皆さんは多いと思いますが、効率的に生産し、良いものをより安く、お手頃な価格で届ける努力は、それぞれの皆さんがしていただいていると思いますので、また何より湖国でつくった初めてのいちごの新品種、美味しくて、酸味もあり、香りが良いということですので、ぜひ晴れの日やこれからクリスマス、お正月、御家族が集まられる、御友人などで会食をされる際に選んで買っていただけたら嬉しいです。

[びわ湖放送]

今後の展開について、首都圏でも販売ということで、今回新宿高野さんであったり、かなり高級志向の部分も「みおしずく」自体は元々のブランドの発信としてはあるのかと思っているのですが、知事としては「みおしずく」をとりあえず贈答用であったり高級用としてほしいのか、一般の方に広く浸透してほしいのか、どちらになりますか。

【知事】

両面です。もちろんこういった粒の揃った大きめのものを少し見栄えもいい形で並べて贈答用、自分への御褒美、皆さんへの贈り物ということで、高めの価格でお買い求めいただける品揃えもできますし、粒はバラバラでも味や香りはいいので、それを手頃な価格でお買い求めいただいて、お家などでお楽しみいただくと。また、スイーツなどの加工用としてもお楽しみいただけることも、この「みおしずく」の1つの良さではないかなと思います。足が長く、果肉もしっかりしていますので、そういったところも皆様方に御案内して、御評価いただけるように両面で展開していただきたいと思います。

[びわ湖放送]

「あまおう」などが育成者権として、どこでも苗を育成できるような権利を執行していますが、そういったところで、ブランド競争という面でいろいろないちごがかなり群雄割拠というか、厳しい状況なのではないかと思います。その中で、「みおしずく」がブランド力を発信していかなければいけないという中で、今回県内、京阪神、首都圏へ展開ということなのですが、「あまおう」が海外でも人気のように、この「みおしずく」を今後、どのように海外展開していくのか、もし構想があれば教えてください。

【知事】

今はまだ4.4ヘクタールなので、この時期から主に出荷が多くなってくるこの「みおしずく」の生産手法を確立して、品質、味、香り、こういうものが御評価いただける形で、もう少し出荷量を増やせるように、まずしていきたいと思います。これは生産者の皆さんと協力しながらやっていきたいと思います。その先に、今回から試行させていただきますが、例えば首都圏でどの程度御評価いただけるのか、まさに競争苛烈なこのいちご市場で、全国でいろいろな品種がある中で、このみおしずくがどの程度頑張っていけるのか見ていきたいと思いますし、やはり海外に持っていくとなると、燃料代、輸送料がかかる、こういういちごがそういう採算ベースに乗っていくのか、こういったことも見ていく必要があるし、地産地消、滋賀、湖国でこのみおしずくを食べていただくということの方が、もしかしたらこれから観光キャンペーンを重点的にやる期間になりますので、当面はそういったところが、重点になってくるのではないかと思いますが、東京や海外の市場というのも見ながら、可能性は追求していけたらと思います。

[産経新聞]

琵琶湖の水位について、今もうマイナス65センチ、 週間予報を見ていても当面まとまった雨は難しいという状況の中で、先週金曜日には調整会議もつくられて、そこからは部局横断的に生活とか環境とかの影響を幅広く調べるということをおっしゃっていました。今の時点で、お伝えできる中で懸念されること、長期的な視点で懸念されることがあれば、教えていただければと思います。また、県民の方に改めて呼びかけがあれば併せてお願いします。

【知事】

水が減りますと、今朝も琵琶湖を見ていると、皆さんもお感じになると思いますけど、痩せた感じ、水辺が遠くなった、水際が遠くなっているような、印象があります。琵琶湖は大きいので、全体として見れば、まだ水資源はおかげさまで豊かに使わせていただける状況なのですが、岸、特に港の水位がぐっと下がることによって、船の出入りが従来と航路が変わってしまうということでありますとか、もともと底のそんなに深くないところですと、水位が下がることによって、今年はアオコの発生も例年よりも多くなっていて、水質がどうなるのか。水質が良くなくなると、匂いや、生態系にどういう影響を与えるのかというものも見なければいけませんし、私たちはやはりこういう有限、そして重要な、大切な、水資源について大事に使うということでありますとか、琵琶湖は上流部にありますけれども、これから河川と海に流れていきますと、流しすぎますと、その上流の琵琶湖やその上の川等で水がぐっと下がるといったことがありますので、できる限り水位操作は丁寧に、琵琶湖淀川水系でもいろいろな河川、ダム等もありますので、効率的にやってほしいという、こういう要請も国に対してさせていただいております。そういったことの効果が発現するように期待したいと思います。このグラフを見ていますと、例年下がります。今年はこのような状況ですので、ひどい時よりは下がり方が少しマシなのかもしれませんが、雪の降り具合、雨の降り具合で、また90センチを下回る状況も予想されますので、注意深く見ていきたいし、早め早めにこのタイムラインに基づいていろいろな呼びかけや、また影響の把握、こういったことに努めていきたいと思います。

[共同通信]

福井県の杉本知事が辞職を表明されましたけれども、率直にその受け止めがあればお願いいたします。

【知事】

先週、私も全国知事会にて、東京での会議に臨もうとしている時に、そういう報に接しました。隣県の知事として、そして、とても親しくいろいろな連携をしている知事として、さらには、お年は私よりも少し上ですけど、いろいろなことを御存知で博学でいらっしゃいましたし、お人柄も良かったので、とてもショックを受けました。まだ事実等は十分明らかになっていないこともありますので、今後そういったことは解明、説明されていくのかもしれませんが、そういう一緒にやってきた大変親しい知事がその職を辞されるということについては、大きなショックとともに受け止めました。それと同時に、公職にあるものとして、知事として自戒、自律の念を他山の石としながら刻む必要もあると思っておりますので、日頃の生活、言動、こういったことに対してはより一層律して、処してまいりたいと思います。

[共同通信]

先ほど密に連携をしてきたというお話がありましたが、北陸新幹線の延伸について同じ小浜ルート推進の立場だったと思いますが、今回の辞任による影響や懸念されることはありますか。

【知事】

北陸新幹線の整備促進についても、杉本知事とは折に触れ、会議や要望などの場で御一緒しましたし、いろいろな連絡も取り合いながらやってきました。 国でも与党の構成が変わり、これまでのルートについても少し再検証しながら確定していく、予算のことを検討していくと承知をしておりますので、その場などにおいても、滋賀県としての立場はきちんと説明をしていきたいと思います。敦賀まできて、その西というかその延伸が議論される話ですので 、隣県である福井県とはよく連携をとって国に対してものを申していけるように努めていきたいと思います。

[共同通信]

杉本知事は新しい知事にも小浜ルートを推進してもらう必要があると記者会見で話されていましたが、滋賀県知事として次の福井県知事に求めたいことなどはありますか。

【知事】

次の福井県知事に求めることというのは、我々が何か申し上げるということはそんなにないのかもしれませんが、繰り返し申し上げているように隣の県ですので、また若狭湾に集中立地し、また住民の皆さんには受任をいただいている原発の問題もございますし、その安全対策等を連携してやっていかなければなりません。また、小浜・京都・大阪と基本計画で決まっていて、現在国の方針としてそのルートを決定していただいておりますので、当然、再検証や議論がされるとしても、できるだけ早く着工をして乗り換えなく東海道新幹線のリダンダンシーの面からも共用するようなプロジェクトになるように引き続き対話は密に重ねていきたいと思います。

【NHK】

「みおしずく」について、いただいた資料にも香りの強さなどを他のブランド品種と比べたものが載っていますが、知事が実際に食べられたことがあれば、実際に食べた方としての感想や味の特徴などについて、生の言葉をお願いします。

【知事】

人それぞれいちごに対する好みはあるのかもしれませんが、私はまだ今年はいただいていないのですが、私がいただいたときの印象としましては、まず手に持ったとき、口元に近づけたときの香りというのが引き立ちます。食欲をそそります。食べた瞬間じわっと甘み・酸味が広がりますので、 とってもジューシーな他のいちごに比べても香りと甘み、酸味が口の中全体に広がるそういういちごです。少し色合いは、「あまおう」などに比べて浅い感じがしますけれども、だからこそ明るく彩りを添えてくれますし、傷みにくいというか長持ちしますので、買ってこの時期でしたら冷蔵庫に入れずに少し涼しいところに置いておくと長く少しずつ楽しめるということも私はいいなと好んでいただくようにしていますので、今シーズンも楽しみにしているところです。

[NHK]

食べものつながりでアユ漁の解禁について、今朝私もアユ漁に行ってきました。守山の方に行ったら平年よりも多く取れたという声もありましたが、先ほどおっしゃっていた話では平年より少し芳しくないという話でしたけれども、北部や南部など、もし今の時点でエリアごとの状況などがわかっているのであればお願いします。

【知事】

まだ初日の午前中ですので、今その集計をしているところです。 約40統ある稼働中のエリにそれぞれの漁港から取りに行き、今ようやく上がってきて集計されているところですので、今おっしゃったどのあたりで取れて、取れたアユの形や大きさがどうなのかなど、少しそういうことも見て、またお伝えできるようにしたいと思います。

[京都新聞]

冒頭に知事がおっしゃった関西広域連合のことについて、広域行政が今後ますます重要になっていくと冒頭に御発言がありましたが、知事は任期が11年を越されており、関西広域連合の15周年の大半を知事として運営されてきたかと思いますが、関西広域連合という組織があるメリット、ならびに今後広域行政が重要になるというお考えについてもう少し教えていただけますでしょうか。

【知事】

今御紹介いただきましたとおり、私は2014年から知事をやらせていただいておりますので、この15周年の長きに渡り、関西広域連合のメンバーとしてこの運営にも携わってまいりました。 滋賀県は環境保全を担当しておりまして、例えばスケールメリットで省エネ等を呼びかけるクールビズ、ウォームビズの取組でありますとか、最近であれば循環社会を形成していくためにファッションロスを防ぐようアップサイクルしてもう一回使っていく取組の呼びかけでありますとか、また、府県を越えて移動するカワウやシカの対策を行っております。直近ではクマの問題についてもどのように対応していくのか、こういう取組をしております。一例を挙げましたけれども、左様に府県を超えて共通の課題、またスケールメリットを生かして行う課題等に対して、7つの広域行政の分野で様々な取組を展開し、こういったことの意義は大きく強く、これからもよりあるのではないかと思っております。例えばドクターヘリ、広域防災、特に直近コロナの時には定期的に首長が顔を合わせながら、どのように往来の制限をお願いするのかというようなことなどについても話し合うことができたと。経済界との連携も密ですので、そういったところから御協力もいただくことができたといったことはあるのかもしれません。また、大阪・関西万博のようなビッグイベント。これも関西パビリオンを共同して出展するなど、こういう組織があったからこそできる取組もあったのではないでしょうか。ただ、人口が減って、これからよりそれぞれの自治体がフルセットで行政を運営していくことが難しくなるときに、基礎自治体に向き合って、広域行政としての役割を果たすことができるように、どのように機能を高めていけばいいのか、役割を充実、強化することができるのか、こういうことは不断に考えてまいりたいと思います。

[京都新聞]

先週、いわゆる交通税について諮問されたかと思いますが、今月13日に開催を予定されている滋賀の地域交通フォーラムついて、どんなことを知事として期待されているのか教えてください。

【知事】

今御紹介いただいたように、12月13日土曜日に、草津市にあります商業施設イオンシネマで、今年もこの映画館をお借りして地域交通フォーラム「未来アイデア会議」を開催させていただきます。やはり、私たちの日々の暮らしにとって密接な関わりがある交通について、移動手段について、今計画づくりをしていますので、この計画の内容、去年よりも少し内容を詰めて、具体的な取組も含めて御紹介させていただく機会になりますので、そういうものの理解・共有がより進み、かつその施策を実施するための財源、お金のあり方について、みんなで負担を分担し合うような財源づくりについても、今のお尋ねの中で交通税ということがありましたけれども、税制審議会で諮問している内容などについても、少し去年よりも詳しく御紹介して、皆様方の御意見を聞いて、どのような方向性があるのかということを一緒に考えていくような場になればいいなと思っています。今回はランダムでお願いして呼びかけている方々もいらっしゃいますので、その方々の御参加もどのようになるのかというのもちょっと見てみたいなと思っています。

 

[毎日新聞]

昨日、自民党の県連が役員会を開いて三日月県政を検証し、来る知事選に向けての態度を決められるようですけれども、評価を受けるということはどのような気持ちですか。

【知事】

当然のことですし、ありがたくて心強いなと思っています。

[毎日新聞]

交通税について、先日の審議会で、新しい交通デザインが実現することによる様々な便宜、試算効果が出されたんですけれども、逆に言うと、車が売れない、ガソリンも買わない、チャイルドシールドも買わない、そういうマイナスのことも本当はあるのではないかと思います。そういう経済的マイナスの試算は示されないのでしょうか。

【知事】

今おっしゃったような、こういった公共交通が充実することによるマイナスの部分、特に例示されたような車が売れない、チャイルドシートが売れないということに行くほど、津々浦々、個別輸送まで含めて、マイカーを凌駕するほど公共交通が張り巡らせられるかというと、現実なかなかそういうことは難しいのではないかと思います。したがって、個別移動、個別輸送等々でマイカーが果たす役割というのは当然一定程度残りますので、今おっしゃったようなマイナス面を試算することの意味というのは、それほど大きくないのではないのかなと思いますが、この便益の試算のあり方、この内容でいいのかという、こういう御議論も先般の税制審議会でもいただいていますし、もう少しその負担のあり方、その使途も含めてより具体的に、イメージもしやすい形で検討すべきだと、こういう御示唆もいただいていますので、引き続きこの試算のあり方については、議論を深めていけたらいいなと思います。

[日本経済新聞]

中国から日本に来る人は減っているのではないかということですが、知事のもとに、滋賀県内の中国人観光客が減っているとか、それに対する影響といった情報は入ってきていますでしょうか。

【知事】

先月以降、特にこの日中両国のことが報道等でより強く厳しく言われるようになって以降、影響が出ているかというと、何か聞いていることはありません。行事等のキャンセル、延期等の方は、連絡は一部いただいていますが、一方、それぞれの地域から、中国国内から日本に来られる方々も一定数、御旅行や行事等でいらっしゃることもあるようですので、そういったことを何か影響があるレベルで聞いていることはありません。

[中日新聞]

昨日、自民党の県連の役員会で、来年の知事選に向けて自民党の県議団が県政を評価するという決定がなされたと思うのですが、これについての受け止めを聞かせていただきたいのと、現時点での知事の4期目に対するお考えを聞かせていただければと思います。

【知事】

先ほども申し上げたとおり、県内の政党、県連等が、県政について評価されたり、その県政中心で担わせていただいている知事について、御評価いただくことは当然のことだと思っています。節目節目でどうなんだ、そしてどうなんだというのを見てどうするんだというのを議論されることというのも、至極当然のことだと思うので、そういう意味でありがたく心強いことだと申し上げました。今行われております県議会、明日行われます代表質問等でも、そういった内容の事々について問われ、またある意味では試されることもあるのだと思いますので、そういったことに対して真摯に向き合って、今あることや、やっていること、やろうとしていることについて、これは誠実に、常理を尽くして御説明を申し上げるということに尽きます。私自身のこれからについても、前から申し上げているとおり日々倒れずに与えていただいた職務、そして賜る御負託、御期待に応えていくという、もうその一心です。今日も明日も、そして年が明けることも近くなってきましたので、来年もということは常に考えながら仕事をさせていただいております。当然、任期が来年7月に来ますので、任期を含む来年度どう処するのかということについては、来年度のことを語らせていただく予算等を表明する機会に、やはり一定程度御説明するというのが筋だろうという思いで、いろいろな思考を巡らせているところです。

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