令和7年11月19日
(県政記者クラブ主催)
【知事】
「山本山のおばあちゃん」が、いつもよりも早く滋賀県の山本山に飛来をしてきてくれたという報告を受けました。今年もどこかの場面で見に行きたいなというふうに思っております。資料に基づく説明に入ります前に、11月7日からは中国を、そして11日からはブラジルを訪問してまいりました。中国では、湖南省と友好姉妹提携しておりまして、その一環といたしまして、平和を祈る祈念行事を開催させていただきました。今回は平和を願う、また文化をつくる、さらには未来を担う、高校生含め150名の県民訪中団とともに参りました。今回、湖南省トップの瀋暁明中国共産党湖南省委書記とも初めて会談することができました。青少年交流、文化スポーツ交流、アニメを含みますコンテンツ産業など産業の振興、そして健康・養老、この4つの分野でさらに連携を強化していくこと、発展させていくことを確認させていただきました。いろいろな問題はございますが、滋賀県と湖南省のこの関係を大事にこれからも紡いでいきたいなと思っております。
またその後、ブラジル・サンパウロとリオグランデドスール州を訪問いたしました。リオグランデドスール州とは、45周年の記念行事として、レイテ知事との会談を行いました。ジャパンハウスというところで開催した滋賀県セミナーでは、予想を上回る方々にお越しいただきまして、滋賀県のこと、琵琶湖のことを御紹介するとともに、ちょうどこの館の同じ別のフロアで、水に関する展示をされておりましたし、COP30がブラジルで開催されておりますので、環境保全の取組を重点的に御説明申し上げ、多くの御関心をいただきました。地酒のPRですとか、様々なワークショップを開催したところでございます。また、ブラジル滋賀県人会の皆様との交流などもございました。サンパウロでは、開拓移民の先没者慰霊碑に献花。また、県人会館に書を書いてくれという御所望をいただきましたので、歴代知事とともに私の書も贈呈させていただいたというところでございます。また、レイテ知事との会談におきましては、農畜産業、経済交流の活性化ですね。農畜産と再生可能エネルギーの分野で、また、治水・防災技術の交流、さらには湖についての知見の交流、そして人材交流、職員派遣の再開も検討させていただきます。そういったことを確認し、いずれも重要なパートナー、そして重要な国々ですので、滋賀県らしく交流をつくっていければと考えているところでございます。ちなみに、リオグランデドスール州では、水害の調査のために、土木交通部から3人、砂防と河川の職員を今回派遣いたしまして、現地で調査をし、レイテ知事も大変このことには感謝をしてくれました。共に水害に負けない地域をつくろうと誓い合いました。千年に一度の確率の水害がここ数年頻発しているという、こういう状況がありました。ポルトアレグレというところにある「滋賀公園」では、記念の桜の木の植樹をしたところです。また、日本祭りというのが行われて、3日間で8万人の方のお越しになるお祭りがあって、そちらに滋賀県との友情ということで、キャッフィーも入れてですね、忍者装束を着た方々の、特にコスプレの人たちがたくさん来られてまして、日本文化に対する興味関心の高さ、強さを感じたところでございます。今回ブラジルには県議団の皆さんがお越しいただいて、議長との交流をしていただいたり、経済交流団の皆様方にもお越しいただきましたので、様々な交流をやっていただいたりというようなことがございました。ちなみに世界とのつながりということでは、3つの州、省と友好姉妹、湖つながって結んでおりますし、いろいろな地域、大学等と、協力関係をつくっておりますので、こういったことをまたこれからも発展させていきたいなと考えているところです。
それでは資料に基づきまして、今日は2点御紹介いたします。1点目は、高校生による、ここ滋賀と連携した滋賀の魅力発信ということで、大津商業高校と八幡商業高校、滋賀県の情報発信拠点ここ滋賀が連携いたしまして、「青春コラボマルシェinここ滋賀」を開催いたします。この取組は昨年度から実施をしているものです。高校版DMO観光ビジネスプロジェクト事業の一環ということで、昨年度は大津商業高校だけだったのですが、今回は八幡商業高校も一緒に参加をしてくれます。両校の生徒8名が12月13日土曜日に、ここ滋賀で特産品の販売、観光案内業務、来館された方へのアンケート、近隣のアンテナショップの実地調査などを行っていただきます。今回新たに、ここ滋賀の商品バイヤーと観光コンシェルジュによるオンライン事前学習会を行うとともに、当日は販売のプロから販売、接客のポイントを直接アドバイスしてもらうなど、より実践的なプログラムをつくろうと。今回、後ろに大きなボードを持って、3名の生徒の皆さんも御参加いただいております。非常にかわいいポップもつくってくれていますので、後ほど取材をしていただければと思います。ここ滋賀としては、高校生の実践的な教育の場としても活用されればということを願っております。その意味で、情報発信拠点の可能性をさらに広げていきたいと思っております。
続きましては、こちらも資料がありますが、2年後、令和9年12月に開館を目指して現在整備を進めております、新しい琵琶湖文化館。こちらのロゴ・シンボルマークが決定したというお知らせでございます。近江の文化財で「“つなぐ”、“ひらく”、未来の滋賀」という、この文化館の基本理念や新しいイメージを広く発信するため、公募型プロポーザルを実施いたしまして、審査を経てこのたび決定いたしました。ロゴの方は、すっきりと読みやすくて、普遍的で飽きの来ないデザインにしたということだそうでございます。シンボルマークは、上に船の形を、下に手描きをイメージした楕円を描いていると。文化財を守る堅牢さ、しっかりと守っていこうという気持ちと、人々をつなぐ親しみやすさを表現したということでございます。色は未来ブルーと名付けられた青色1色でデザインされ、滋賀の雄大な自然を包み込む開放的な空と、その青を映す琵琶湖の湖面をイメージしたと。デザインは、東京造形大学教授のカイシトモヤさんが担当され、アインズ株式会社が受注されたということでございます。現在、開館に向けた様々なプロジェクトを進めているところです。資料にも入っておりますが、今日から来年2月17日まで、収蔵庫新設のためのクラウドファンディングを実施いたします。12月には開館2年前、カウントダウンイベントを実施したり、新しい琵琶湖文化館フォーラムの開催も予定しております。今回新しく決まりましたロゴ・シンボルマークも活用しながら、開館に向けた機運をさらに高めていきたい。また、大津港にも整備されますので、湖上交通、船、港と連携した様々な取組などもつくっていきたいと考えているところでございますので、報道機関各位のまた御報道等いただければ幸いでございます。私からは以上です。
[朝日新聞]
中国訪問に関して、湖南省というのは日中戦争から太平洋戦争にかけて日本が攻めいったというか、そこで大きな戦闘がいくつかあり、また今年は抗日戦争勝利80年ということで、中国にとっては緊張しているという年で、タイミング悪く、高市総理が台湾有事をめぐって発言をされましたが、何か現地での反応や、緊張を強いられるような場面はあったのでしょうか。
【知事】
まず、冒頭お尋ねいただいたように、今年が非常に歴史を顧みて様々なことが想起され、改めて平和を祈念する重要な年であるというのはおっしゃるとおりです。この中国全土で、戦時中、様々な戦闘が行われましたが、また多くの方が亡くなるという殺戮等が行われましたけれども、この湖南省長沙のあたりが非常に激戦地だったということもおっしゃるとおりで、実はそのことを訪中時に知ったことが、今回のこの戦後80年に合わせた平和祈念行事をみんなでつくろうということを思い至ったきっかけでもございました。そのことは現地の式典でも私は言葉の中に述べさせていただいたところでございますが、今回、たまたま私は7日に北京に入り、8日に湖南省に入り、8日、9日、10日と湖南省におりましたけれども、今回現地で、今、報道等で言われているようなことを原因とする緊張を強いられる場面というのは、全くありませんでした。その後、少し問題として顕在化してきたのではないかと思われるぐらい、現地でその報道に接することもほぼありませんでした。
[朝日新聞]
湖南省トップとの会談をされたと思うのですが、日本メディアには全体非公開になったと聞いておりますが、差し支えない範囲でどんなことが語られていたのでしょうか。戦争や平和に関してのことかと思うのですが。
【知事】
まず報道がシャットアウトされたというのは、現地との調整の中で最終的にそうなったということで、我々は想定しておりませんでした。日本側の記者も一緒に行っていましたので、公開で行われるのではないかと思っていましたけれども、それは、今回は後ほどの報告ということになりました。ただ、この場面で戦争とかということについて、何か2人が語ったということはありません。今回、150名の訪中団とともに来たということ、平和を願う、そして、書道をはじめとする文化をつくる。そして、未来を担う青少年も含め、高校生45人も含め、一緒に来たということで申し上げ、ぜひ、そういった交流、土台を生かしながら、未来に向けて発展させていこうと、こういったことを話し合って、瀋暁明湖南省委書記も小児科医博士でいらっしゃるということで、私が書記と会談するのは初めてなのですが、今まで会談したリーダーの中では、珍しくというか、1つ1つの私の発言をきちんとメモを取って、細かくお聞きいただいて、1つ1つに対して丁寧にお答えをいただきました。経済交流の発展にしてもそうですし、青少年の交流にしてもそうですし、文化・スポーツについても、相互にスポーツ大会をやるということも良いのではないかという、具体的な逆提案までいただいて、コメントをいただいたり、とりわけ養老という分野では、中国も長寿化を迎え、老人の皆さんの介護の問題が顕在化しているようですので、日本に学んで色々な仕組みを整えていきたいという、そういった趣旨の話がございましたので、これからの具体的な交流に生かしていけたらと思います。
[朝日新聞]
高市氏の発言をきっかけに、日本の自治体の交流が延期になったりしているのですが、湖南省から滋賀県に何か言ってきているようなことはないですか。
【知事】
その後、言ってきていることはありませんが、私が訪中して以降予定されている行事等で、いくつか延期になっているような事例もあるようでございまして、例えば11月に湖南省の総工会、いわゆる日本でいう労働組合の皆さんが御来県される予定になっていたそうですが、こちらは延期になっているようですので、そういう影響はいくつか滋賀県内においても出始めているということだと思っています。
[朝日新聞]
その他、観光経済に対しての何か影響や、影響が出始める見通しはありますか。
【知事】
報道で知らされていること以外に、滋賀県内において顕在化していることはないと思います。
[朝日新聞]
平和についての交流での質問なのですが、国同士の対立とありながらも、地方レベルでの対立を超えた交流というのはできると思うのですが、こちらがそう思っても、向こうが閉じたりすることもあると思いますし、何か地方レベルで交流できることへの考えはありますでしょうか。
【知事】
山とか川は域を異にすれども、風や月は天を同じくする風月同天という言葉もありますので、それぞれ立場や場所は違っても、雨森芳洲先生の教えである誠信の交わりの心を持って、様々交流をしていくということが大事ではないかと思います。現に、中国湖南省の長沙には滋賀県誘客経済促進センターへ職員を派遣して、定期的なレポートも貰っていますし、もちろんそれぞれ厳しい場面もありますが、土台となる交流、信頼関係というのは、滋賀県には一定醸成されているのではないかと思いますので、そういったものを大事に、これからの関係をつくっていけたらと思っております。
[時事通信社]
今回こういった中国との摩擦が起きた1つのきっかけとしては、高市首相の国会答弁の発言があったかと思うのですが、その中で一部からは存立危機事態になりうるということについて、歴代首相が明言を避けてきたということで発言撤回を求める声もあれば、一方で、一部の知事などからは、従来の政府答弁の範囲であり、撤回の必要はないといった見解も出ております。今回のきっかけとなったような発言でもありますが、この発言に対しての撤回の有無も含めての知事の御見解がありましたらお願いします。
【知事】
それぞれの国の立場というのは、あるのだと思います。ただ、しかるべき立場の方が発言する時というのは、相手のこととか、お互いのことを思いやるということも大事なのだと思いますので、撤回まではもう言った以上、なかなか難しいのかもしれませんが、その影響が悪い方に行かず、より良い方向に改善されるようにお互いが努力するということは必要だと思います。我々も常に自戒をしなければならないのは、歴史というものを直視して、そのことに謙虚に学びながら、そして今の行動、未来への行動をつくっていくということだと思いますので、今回、湖南省との間では、そういう意味で戦後80年、この戦時中に日本との間で起こった事々について、まず私が湖南省芷江に出向き、花を手向け、そして今回、遺族の方々も同行し、平和祈念の行事を湖南省の協力によりつくることができたということですので、これは非常に大きな意味があったのではないかなと思います。戦争のない90年、100年の時期をつくるためにも、我々はまた努力を積み重ねていきたいなと思っています。
[日本経済新聞]
中国訪問で、11月10日に三一重工を視察されたと思いますが、どうでしたか。例えば、滋賀県の企業が三一重工に部品を供給するとか、何か経済面、企業間の連携というのは何か将来できるかなという可能性は感じましたか。
【知事】
大きく言えば感じました。世界を代表する重機メーカーの本社が、この湖南省長沙創業で、様々な多品種の車両等をつくっていらっしゃって、皆さんも御記憶にあると思いますけど、3.11の福島原発事故の際の水が入らず冷えないところに導入されたキリンという大きい車も、この三一重工製造の車です。そういったことで非常に大きな貢献をされている企業です。ただ、多品種の車両をつくられているということで、いろいろな部品を使われるということから、県内の企業様との取引の可能性も私は探ることができるんじゃないかなと思っていますので、早速どういうことができるのか考えようと現地でも申し上げましたし、県の担当者にもそのことを指示したところです。
[日本経済新聞]
それは主に、県の企業が部品を供給するという方法ですか。
【知事】
いろいろな可能性あると思いますが、日本にもリサーチセンターをお持ちのようなので、どういうことができるのか、まずコミュニケーションとってみて、部品の納入取引ということもあるでしょうし、共同開発ということもあるかもしれません。
[日本経済新聞]
日中関係の影響について、政治的なこともそうだし、中国側は、中国人に日本にあんまり行くなというようなことを言っていて、滋賀県とすれば9月1日に、そこ滋賀を京都駅につくったばかりで、これからもっと外国人の方に来てほしいと。中国人の方が従前にどれだけ来ているのか今存じ上げないのですが、多少なりとも影響はあるのかなと思います。このあたりへの懸念とか、気がかりなところありますか。
【知事】
おっしゃる通りで、大きな国、また隣の国、多く行き来をする国との間で行くな、来るなということになれば、観光業を中心に少なからず影響は出ると思いますし、双方の政治のこういった感情、関係の悪化というのは、当然いろいろな対話とか連携の可能性というのを阻害することにもなるので、この状況というのは良くないこと、できるだけ早く改善をすべきことだと思います。しかし、長い歴史の中でいろいろな波もあって、その時々乗り越えてきた知恵と歴史、関係もありますので、そのことには期待したいし、私たちはこの湖南省との関係があるので、その対話を継続をしていく。こういうことに努めていきたいなと思います。今回訪中して、次こういうことをやろうと言って帰ってきたこともあるので、そのことにまつわる対話をすることによって、こういう関係悪化を乗り越えていくような努力を私たちなりにもできたらいいなと思います。
[NHK]
琵琶湖文化館のロゴマークについて、非常にシンプルな感じもしたのですが、知事はこのロゴマークを見て、御感想としてはどのように受けられたでしょうか。
【知事】
おっしゃった通り、シンプルでありながら柔らかさと、そして守るべきものを守ろうという、強い意志のようなものも感じましたので、シンプルさの中にもメッセージが伝わるロゴデザインになっているんじゃないかなと思います。
[NHK]
もうすぐ2年後の開館を迎えるということでイベントもありますけれども、改めてこの新しい琵琶湖文化館をつくられることへの知事への思いというか、そういったものはいかがでしょうか。
【知事】
文化館については、現在休館中ですけど、建てられた歴史があります。滋賀県がお預かりしている文化財を大切に守って、より多くの方々に見ていただこう、楽しんでいただこうという趣旨で文化館がつくられ、その文化館をつくるときには、多大な皆様方からの御厚志をいただいてつくり、そして古くなってきて、バリアフリーのことなどもあって建て替えよう、美術館と一緒にしようじゃないかという歴史もあって、いや、美術館と一緒でいいのかという検討もして1回止めて、分けて、そして港の近くにつくろうという、こういう経過のもと今がありますので、何としても、まずは実現をするということに努めていきたいし、文化財というのはとても大事なもので、守ることで生かされる、生かしながら守っていくというものです。その拠点が、この港の近くにできるということを生かして多くの方に来ていただける、未来に対しても守ることで責任を果たしていける、そういう施設にしていきたいなというふうに思っています。
[京都新聞]
日中関係に関して、現在、県から湖南省へ職員を派遣されているということでよろしかったでしょうか。
【知事】
はい。
[京都新聞]
その派遣されている職員に対して、いわゆる治安情報とか安全のことに対して、現状、総理発言を受けて、何か指示とかメッセージを送られている内容があれば教えてもらいたいです。
【知事】
中国湖南省に先週行った時に、今回頑張ってくれたことに対する慰労をし、離れていますので、引き続き気をつけて職務に当たるようにという激励をしました。帰ってきて、早速現地からのレポートが届いていましたので、特に総理の御答弁を受けてどういう状況になっていますという、そういう直近のレポートをもらいましたので、それを読みながら気をつけて仕事をするようにという返信をして送っているところです。いつも通りのメッセージではありますが。
[京都新聞]
その「気をつけて」というのは、要は情勢が不安定になる可能性があるので安全にという趣旨でしょうか。
【知事】
いつも気をつけてと言っています。テイクケアとか、いろいろな意味で。体のこともそうですし、そういう一環で、現地でどういうことが起こるかわかりませんので、湖南省においてそういうことはないとは思いますけど、何が起こるかわかりませんので、気をつけて過ごすようにという気持ちを込めて書いています。
[毎日新聞]
高市総理の台湾有事に関する発言を聞かれて、知事自身はどういう感想を持たれましたか。
【知事】
法律を定めたり、いろいろな事態を想定した対処を考える立場にある方は、いろいろなことを思って、もしくはおっしゃるのかもしれませんが、おっしゃったことに対する影響などは、いろいろと考えていく必要があるんだろうなということは思いました。
[毎日新聞]
知事は撤回すべきと思われますか。
【知事】
その前後の国会質問、どういう質問をされ、どういう答弁をされ、その答弁にどういう前後があったのかというのを、私はつまびらかではありませんので、そのことの撤回、不撤回ということをここで申し上げるのは避けたいと思います。しかし、おっしゃって、もうそのことが報じられ、そのことに対していろいろと双方から出ているという、この状況をどう改善するのかということは、今も局長級の会談が行われていると承知をしておりますが、双方努力をすべきではないかなというふうに思います。
[毎日新聞]
地方での交流を深めてこられた立場で、地方の知事として改善に向けて何か動かれるとか発言はされますか。
【知事】
外交問題等に私たちが何か立場を持って行動するということは、できない、もしくはふさわしくないのかもしれませんが、今もおっしゃったように、地方には地方の、民間には民間の交流の糸口とか可能性があると思いますので、先ほども申し上げたように、湖南省で次はこれをやろうと言って帰ってきたことがあります。もう帰りがけの空港で、実務者同士は知事と書記であんな会談になっていたけど、具体的にどうするという対話も現に始めていますので、そういうことをやり取りすることから糸口というのが見えてくることもあるんじゃないかなと思いますので、私たちは私たちなりに努力を積み重ねていきたいと思います。
[読売新聞]
農林水産省の料理マスターズの受賞について、今回、徳山鮓の徳山さんがゴールド賞を受賞されたということで、こちら県内では初ですし、全国でも今回12、13人目ということで、知事の受賞の受け止めと、また滋賀の食文化の発展についての期待とかがあれば、お話お伺いしたいです。
【知事】
すでに12日にコメントを出させていただいておりますが、第16回の料理マスターズのゴールド賞を徳山鮓の徳山様が御受賞されたということで、このことは大変喜ばしいことだと思います。この徳山鮓さんは、よくよく御案内のとおり、鮒ずしとか発酵食とか、こういったことを大変上質なお料理として御提供いただいておりますし、発信もしていただいておりますので、まさに北部振興、こういった料理も含めて、文化も含めてと言っていることにも弾みをつけられるように頑張っていきたいなと思っております。