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知事定例記者会見(2025年9月24日)

令和7年9月24日
(県政記者クラブ主催)

会見の様子

知事

 今日もよろしくお願いいたします。まず、下水道管の全国特別重点調査を受けた対応ということで、すでに一部報道機関にもお知らせしておりますが、全国で行っている調査、県内で行った調査で原則1年以内の速やかな対策が必要とされる緊急度1と判定された箇所が守山市内で1箇所、距離にして320メートルの区間で確認されております。今回、空洞探査車による調査で、当該箇所において空洞は確認されていないということでありますが、空洞探査は地表から2メートル、この管は7メートル下にあるということですので、空洞がないかどうかの調査は改めてしつつ、当該箇所は至急対応するよう指示しているところでございます。今後、詳細な調査を行った上で、当然、応急修繕も行い、どのような工法で対応するのかということも含め、対応をとっていくこととします。ちなみにこの管は1976年に敷設され、1982年に供用開始になったそうです。

 わたSHIGA輝く国スポ・障スポ、国スポ大会の総合開会式まで4日ということになりました。総合リハーサルも行い、開会式の準備もおかげさまで順調に進んでおります。大詰めでございます。今日も自転車競技のトラックレース、京都府にお借りしています向日町競輪場で行われておりますが、(昨日9月23日時点で)滋賀県勢はメダル3個獲得してくれているという情報をいただいております。冬季大会と合わせた男女総合成績・天皇杯は現在9位、皇后杯は12位という途中経過でございます。28日以降、県内各地で、それぞれの町・市等、競技団体含め、御準備・御調整をいただいて正式競技が34競技、特別競技1競技が開催されます。多くのお客様、アスリートの皆様が県内にお越しいただくことになります。陸上競技では、先般の世界陸上でも活躍された中島佑気ジョセフ選手や、鵜澤飛羽選手などがエントリーされているので、ぜひ御注目いただければと思います。

 令和7年国勢調査がスタートいたします。すでに20日から各世帯に調査書類を配布しております。国勢調査員の皆さんにそれぞれ配っていただいておりますので、どうか御協力いただきますようお呼びかけ申し上げます。ぜひ、回答はインターネットを御利用いただきたいということをお呼びかけ申し上げます。調査書類にQRコードがございますので、読み取っていただき、自動でログインできます。手軽にいつでも回答いただけます。また、「回答したいけど不慣れやわ」、「わからへんわ」という方には県内9カ所にインターネット回答支援ブース、窓口を開設しておりますので、ぜひ御活用いただきたいと思いますし、それがどこにあるんだということにつきましても、県のホームページ、郵便局、平和堂にもございますので、ぜひお気軽に御相談いただきたいと思います。ただ、一方で聞いてますと、この国勢調査を装ったメールが送付され、不審なURLに誘導しようという事案も既に発生しているそうでございまして、このようなメールを送って、メールで回答依頼することは国勢調査においてはありませんので、ぜひ御注意いただきますよう、こういった不審なURLにアクセスされないように、強くお呼びかけ申し上げたいと存じます。

 それでは、資料に基づいて3点申し上げます。まずはじめに、「滋賀県子どもの権利委員会」についてです。来月1日に設置をいたします。この委員会は3月に制定いたしました滋賀県子ども基本条例第15条に基づく新たな附属機関として設置いたします。3つの役割を担っていただきます。1つ目は、子どもを権利侵害から守る個別救済として、電話等の相談だけでは解決しない事案に対し、子どもに寄り添い、解決に向けて調査や調整を行っていただきます。2つ目、子どもの声を踏まえた制度提案として、個別救済の過程で明らかになった課題などを必要に応じて、子ども権利侵害に関する意見を述べていただきます。3つ目、委員の先生方による出前講座、県と連携しながら、子ども基本条例や子どもの権利について周知・啓発していただきます。この委員会では、子どもが抱える問題を多角的な視点から検討できるよう、弁護士、心の専門家など様々な分野の5名の方を今回委嘱することといたします。人選については、私自身も相当関与し、今回の決定に至りました。委員会の設置に合わせまして、10月1日には第1回の会議を開催いたします。お手元に配布いたしましたリーフレットにございますように「一人で悩まないで。少しの勇気が、あなたを守る大きな力に。話してみませんか。」というこのようなメッセージを、ぜひメディアの皆様にもお届け、御一助いただければと存じます。

 続いてAIチャットボット「AIうぉーたん」を導入しますというお知らせでございます。県民の皆さんから、県・行政をより身近に感じていただきたい、より気軽にお声、御提案等をいただきたいということで、10月1日から県のホームページ内の「県民の声広場」と「子ども県民の声広場」にAIうぉーたんを設置いたします。このAIうぉーたんは、これまで知事への手紙に寄せられた御意見や、その回答、県ホームページの情報などをもとに学習し、県民の皆さんからの意見や質問に自然な会話形式でお答えするものでございます。皆さんのお手元にもQRコードがありますので、ぜひ一度アクセスしていただいて、いろいろと書き込んで問いかけてみていただければ、あまり時間をかけずに回答が返ってまいります。子ども向けページでは、わかりやすい言葉で答えるようにしておりますし、子どもたちが安心して利用できるよう工夫もしているということでございます。子どもならではの視点やアイデアを県政に取り入れるための場としての役割も期待したいと思います。当然、パソコンやスマートフォンから24時間対応、利用可能ということでございます。御意見の収集、また広くお声を聞くという広聴の目的で、このAIを活用したチャットボットの導入というのは、全国的にも先進的で挑戦的な取組だと聞いております。まだ未熟な部分もあるようでございますが、徐々に学習をしながら、皆様方に親しんでいただけるような、また、こういうこともあるのかということで御参考になるような、そういった場になればというふうに思っているところでございます。ぜひ一度御活用いただければと存じます

 最後は安土城についてでございますが、令和6年度、昨年度から制作を進めておりました安土城を復元・体感できるアプリがまもなく完成、10月11日から公開ということでございます。このアプリは令和2年、安土城天主をデジタル技術を活用して復元しようということを決めて制作してきたものでございます。特別史跡安土城跡をより深く知っていただいて、楽しく見学していただけるよう、主に現地での御利用を想定して開発されております。このアプリでは、山の中に設置・設定した16か所の見える化スポットを通じて築城当時の景観を復元した高精細3DCGですとか、発掘調査の成果など安土城に関する多彩な情報を提供いたします。特に天主の復元CGについては、建築学的考証をもとに発表されている6つの種類の天主、どこがどう違うのか、なかなか専門の方でないと分かりにくいところもあるんですが、この6種類を見比べることもできると。最新の調査研究成果を体感できるということでございます。また、スポット解説はわかりやすい一般向けのものと、専門性の高い解説の2種類を用意いたしました。ちなみに言語は日本語に加え8カ国語に対応しております。他にも大手口、城の正面にあたる玄関の入り口では、信長とゆかりの深い武将8人と記念撮影できるプログラムや、画面をこすると瓦や土器が現れる発掘体験もできるということで、楽しい機能が盛りだくさんということでございます。ぜひこのアプリをダウンロードして現地に来てみてください。そして、今年3月にリニューアルした安土城考古博物館の映像展示と合わせて、安土城の歴史ロマンに、また信長がどんな世の中をつくろうとしたのかという、その思いに触れていただけたら嬉しいなと思っております。今行っております、令和の大調査の成果を含む最新の情報を随時追加しながら、皆様方に楽しんでいただけるようなアプリになるようアップデートもしていきますので、御期待、御活用いただければと存じます。長くなりましたが、私からは以上でございます。

[朝日新聞]

 AIチャットボットについて、県民の声広場と子どもの県民の声広場への質問に対する回答ということですが、現在どのぐらい意見や質問が寄せられてきているのでしょうか。

 

【知事】

 知事への手紙は、昨年度1年間で1,600件ほど、このうちお名前、御住所が記載されているものについては回答しており、それが約500件です。約3分の1がそういうものだということです。ちなみにコロナ禍では約1万件の御意見をいただいた時期もございました。

 

[朝日新聞]

 AIが答えるのは、この500件について答えるということでしょうか。

 

【知事】

 いえ、今回は御質問、御提言いただければ、それにすべてお答えします。

 

[朝日新聞]

 知事への手紙にも答えるということですか。

 

【知事】

 知事への手紙とは異なります。当面は、こちらはこちらで運用しますが、AIチャットボットに入れて返ってきたので、もう知事への手紙はいいという方もいらっしゃるのかもしれません。どれぐらい移行されるかどうかは、まずやってみて見ていきたいなと思います。

 

[朝日新聞]

 AIというと会話がずっと続くというようなイメージがありますが、そんな風になっているんでしょうか。

 

【知事】

 私いろいろ入れてみましたが、相当続きます。まだ十分データに入ってないものは学習しきれていないので、少し冷たい回答になることもあるみたいですが。

 

[朝日新聞]

 AIチャットボットを導入した背景、理由は何でしょうか。

 

【知事】

 いろいろなお声をいろいろなチャンネルからお聞きしていきたいということですし、知事への手紙含め、各部・課に寄せられるものには、できるだけ丁寧に対応しているところですが、どうしてもマンパワーによるところが大きいので、少し時間がかかったりするところを、こういったもので代替・代用できるものについては、早い反応で、まずお返しできれば、キャッチボールできればと思っているところです。

 

[朝日新聞]

 知事への手紙は御自身が返事をされるということでしょうか。

 

【知事】

 知事への手紙は少し一定期間まとまってでありますが、私自身にも届けられており、ここは気になるなとか、こういう回答でいいのかというやり取りもしながら回答もさせていただいています。そのチャンネルは引き続き大事にしていきたいと思いますが、AIチャットボットも活用しながら、こちらも自動的にずっと動いてひどいやり取りがされているということがないように十分チェックはしていきたいなと思っています。

 

[朝日新聞]

 9月19日にプレスリリースがありました「しがwebアンケートプラス調査」について、子ども向け調査、子どもの環境学習に関する施策アンケート結果が出ました。その中で「自然や生き物について教えてくれる人や場所が少なくなっていると思いますか」という問いに対して、小・中・高校生の4割が「少なくなっている」というふうに答えております。実際に少なくなっているのか、またこの結果をどういうふうに受け止めていらっしゃいますか。

 

【知事】

 そもそもこの「しがwebアンケートプラス調査」について、どういうテーマで、どういう問いに、どなたを対象に、いつどれぐらいの期間でやられているのか、私も十分承知をしておりません。今お尋ねいただいたような結果が出ていることは私も聞いていますが、少し内容を見て、どういうことが必要なのか、またどういうことを計画に反映していかなければならないのかというのを考えていきたいと思います。ただこの滋賀県において、四季折々、この自然とか生き物について体感できるもの、また教えていただく機会は少ないより多い方がいいと思いますので、そういうものを目指していけたらいいなと思います。

 

[朝日新聞]

 少ないではなくて、少なくなっているという答えであるのが気になりました。

 

【知事】

 そもそもその問いかけを、誰に対して、1回しているのか、継続でしているのかというのがわかりませんし、何と比べて少なくなっているという、マージナルな部分を尋ねているのかわかりません。そのあたりは問いとの関わり合いで結果を見ていきたいなと思います。

[時事通信]

 AIチャットボットについて、知事も先ほどおっしゃっていたように、アイディアを県政に取り入れるための場としてというお話があったと思いますが、AIとしてレスポンスが早いという利点もあって、一時的な回答をその場でできるというところがあると思いますが、例えばそこから根本的に施策に反映したりとか、内容を変更したり、施策を新しくしたりとか、取り組む上ではマンパワーがそこでは新たに必要になってくるかと思いますが、その意味で具体的に集めた意見をどのように分析して、その後具体的に施策に反映させていくのか、今の段階で構想やお考えがあればお願いします。

 

【知事】

 まず皆様自身が1回やっていただけたらと思います。私も何問かやりとりをしてみて、返ってくる答えを見て、今、「AIうぉーたん」の頭の中には、データの中には、こういうものを基礎に、この問いに対しては答えてくれるのだなということを学んでいます。例えば、わたSHIGA輝く国スポ・障スポ後の滋賀県の課題についてというのを投げかけてみると、この程度かというと失礼ですが、そうするとやはり我々の発信をもう少し違った面でしないといけないのではないかとか、そういう意味で、発信の機能、ウェブやデータを通じてどのように皆様にお知らせするのかということですとか、まだ多言語で問うてみたことはありませんが、そういうものがどのように届いているのか、届いていないのか。先般の、ミシガン州のホイットマー知事が来られたときの私からの答令のスピーチは、私はAIとやり取りをしながら英語でつくりましたが、その時はずいぶん参考になりました。アメリカのミシガン州知事が来られることに対する答令スピーチとして、滋賀県知事としてどのようなメッセージがいいのかという問いかけに対しては、極めて的確に、そのやり取りの中で、最終推敲もしましたけれども、ネイティブチェックもかけましたが、とても参考になったこともありますので、私たち知事や職員もこういうやりとりの中で何か得られる知恵みたいなものがあればいいなと思います。

 

[時事通信]

 自民党総裁選について、22日に告示をされまして、5人が今立候補を表明しています。他方で、全国知事会の方でも、19日に自民党総裁選への出馬を表明した候補者らと面会をして、その中で外国人の受け入れ環境整備に関する提言書も手渡しをされたかと思います。実際、本日も公開討論会も行われているということで、改めてになりますが、今回の総裁選における議論の中で、期待もしくは注視されているテーマなどがありましたら教えてください。

 

【知事】

 長く政権を担われ、そして現在も衆参ともに少数与党とはいえ比較第一党、自由民主党の総裁を選ぶ総裁選ですから、5人の方が立候補されているということですので、今の課題、これからの展望、大いに語り合って、党内の選挙とはいえ、メディアでも報道されることが多いですから、政治が進化するそういった場に、機会になればいいなというふうに思っております。全国知事会としては、阿部会長のもとで国民運動本部長をお預かりしておりますので、緊急でまとめた提言アンケートを大きな5つの柱でお届けいたしました。これは自民党の総裁選、当時は候補予定者に対して、林官房長官は御公務の関係で直接お会いできなかったのですが、他の4候補は阿部会長と手分けして、全て対面の上、お渡しすることができました。また、自民党総裁選の候補予定者だけではなくて、各政党の政調会長と政策担当者にもお渡しをし、特に地方税財源の話ですとか、緊急課題のコメ、暫定税率引き下げに伴う地方税財源の確保などについて、また、医療介護福祉の診療報酬が上がらない中で物価・人件費が上がるという、こういった課題に緊急で対応してほしいということや、外国人の問題についても、我々の懸念や提言をお伝えしたところ、大変建設的なやり取りができたのではないかと思います。どのあたりがどの程度反映されているかというのは、今月中を目途に回答いただく内容も見て、最終、皆様にも御公表し、共有できたらいいなというふうに思っています。いずれにしても注目して見ていきたいと思います。

 

[びわ湖放送]

 10年ほど前から準備されてきたわたSHIGA輝く国スポについて、いよいよあと4日ということで、知事の前にてるてるキャッフィーも飾られていますが、改めて今日のこの思いをお願いできますでしょうか。

 

【知事】

 もうすでに会期前競技は始まっていますし、いよいよ総合開会式が近づいてきたということですので、高揚感はすごくあります。それぞれの地域、町、会場を見てもお迎えする装飾でありますとか、会場の仕様が整ってきましたので、いよいよだなという思いです。まずは、お天気含め事故、災害なく、無事に多くの方々お迎えをし、せっかく来ていただく大会ですので、競技種目はもちろんですが、滋賀県での御滞在、また様々なスタッフ、ボランティアの皆様との交流を、様々な食材も含めて、お楽しみいただけたら嬉しいなと思っています。選手の皆様は、これまでこの大会を目指して準備や予選を頑張ってこられた方々も多いので、最大限のパフォーマンスをしていただけるよう、我々も準備を怠りなくしていけたらいいなと思っています。

 

[びわ湖放送]

 安土城のアプリについて、こういったアプリで天主が6種類あるというのは、なかなかないと思います。安土城は謎に包まれているということで、6種類あるということですが、やはりバチカンの屏風絵が大事になってくると思いますが、そのあたりの進捗具合はいかがでしょうか。

 

[知事]

 当然、当時のものを描かれたという屏風絵の存在も、我々探査・探索は続けていきます。いろいろな情報を集めていきたいと思います。また、発掘調査、今まで調査できてなかったところも含めて、調査を今、鋭意進めていますので、その中でわかってくること、例えば色ですとか形、こういったこともこれから順次、明らかになることもあるでしょうから、そういうものを反映していきたいなと思っています。ただ、現時点においては、いろいろな学説、専門の先生方の御知見により、こういった説があるということも含めて、皆さんに御紹介しつつ、みんなで、ああじゃないか、こうじゃないかということを語り合う、安土城ならではのアプリとしていいんじゃないかなと思います。

 

[びわ湖放送]

 現地へ行かないと全く見られないのでしょうか。

 

【知事】

 現地でなくても見られますが、基本現地で見るアプリです。

 

[文化財保護課]

 現地でなくても見られるプログラムはございますが、やはり現地で見ていただくというのが一番いいかなと思います。

 

【知事】

 現地でないと開かないということではないです。

 

[びわ湖放送]

 6種類の天主は現地に行かないと見られないんでしょうか。

 

[文化財保護課]

 これは現地のみです。それと別に宣伝用にマーカーカードという名刺サイズのカードをアプリでかざすと、その上に6種類の天主が手の上に現れるという宣材グッズを準備しています。それはカードがあればどこでも見られます。いろいろなところで配ろうと思っております。ただCGの精度という点では、やはりアプリを現地で見ていただくのが一番美しいCGを御覧いただけるかと思います。

[NHK]

 今日の10時のリリースで、琵琶湖のレジャー利用の適正化に関する条例で、違反事案に対する告発をしたということですが、告発をされたことの受け止めと、条例自体は以前からずっとあったものだと思うんですけれども、注意ではなく告発に至った違いというものがもしあればお願いいたします。

 

【知事】

 この資料提供にもすでに告発事実として行為の概要を記載しているので、御案内かと思いますが、航行が規制されている水域内で蛇行運転をされ、そういった航行を禁止する命令を行いました。こういう命令を受けたにもかかわらず、再びこのプレジャーボートを航行されたという、こういった事実の認定を受けて、今回告発に至ったものでございます。やはり、ルールはルールです。ルールを守って楽しんでいただくということが前提です。ルールを守らない方については厳しく、ルールに則った対処を取らせていただいたということです。やはり、多くの皆さんが楽しまれる場所でもありますので、様々なルールをつくっておりますので、そういったことは守っていただきたいなということを併せてお呼びかけ申し上げたいと思います。

 

[読売新聞]

 安土城について、屏風の探索について、前の副知事が親書を持って行かれたと思うのですが、その後の進捗は改めてどうなってるのでしょうか。

 

【知事】

 現時点で、こういう場で、こういう情報がありました、こういう連絡がありましたということをお伝えできるものは残念ながらございません。しかし、そういったつながりとか情報は絶えず大事に見ていきたいし、聞いていきたいなと思います。

 

[読売新聞]

 先日、びわこビジターズビューローから発表があったのですが、オーストリアのお城に、豊臣秀吉の大阪城の門を書いた屏風があり、関係者が訪問されるみたいな発表があったんですけれども、安土城はバチカンに頼んでますけど、そういう意味で、別の国にこういうものがあるわけですので、バチカン以外も含めて、今後どのように捜索していくのか何かお考えはありますか。

 

【知事】

 当時、大航海時代の始まりであったり、キリスト教を布教しようという大きな動きがある中で、日本列島と交流されていた方々が、ヨーロッパ中心にいらっしゃったとすれば、そういうやりとりの中で、物が往来したことというのもあったでしょうから、それが今残っているのか、誰にどこに聞けばわかるのかということについては十分情報を持ち合わせておりませんが、あらゆるチャンネル、こういう話もあるがいかんということで、あらゆるチャンネルを使って情報を集める努力をしていきたいなと思います。

 

[読売新聞]

 バチカン以外の国についてもということですかね。

 

【知事】

 そういう情報があれば、投げかけ、問いかけをしていくという試みもしていきたいなと思います。

 

[読売新聞]

 具体的にどこかに親書を送ってみるとか何かあるんですか。

 

【知事】

 今、何か予定していることはございません。

 

[読売新聞]

 安土城のアプリについて、来年で築城450年ですけれども、このアプリを含めて、対外的に安土城の魅力を、450年の機会に合わせてどのように発信していきたいかみたいなところをお願いします。

 

【知事】

 まずは信長が、当時の世の中を治めたり、平安楽土を築こう、天下布武をここから発信しようという、こういう拠点とした安土城があったと言われていますし、楽市楽座含めて、様々な商売をこの場で自由にしようとか、キリスト教の布教、こういったことも認めて、多文化共生の先駆けになったんじゃないかということもありますので、そういった事々などを、もちろん城としてどうだったのか、山としてどうだったのかということも大事にしつつ、町がどうだったのか、当時の考える思想というのはどこにあったのかということも広く体感できるような、そういう時間なり空間をつくっていけたらいいなと思っておりますので、その一環で今回はアプリをこうして開発しておりますし、来年、築城450年の節目を迎えます。そうすると、これからいよいよお城ができてとか、もしくはお城が廃城になって450年という節目もずっと来ますので、来年度だけということよりも、むしろ一定期間を持ちながら、調査と連動させたこの安土城の復元プロジェクトというのを動かしていけたらいいなという思いでやっていきたいと思います。

 

[日本経済新聞]

 安土城について、今、長浜市のあたりで、来年の大河ドラマを活用しようという枠組みができてやっていますけれども、これはあの動きと連動しているものではないのでしょうか。

 

【知事】

 連動させます。今後また詳しくプレスなんかにも御紹介すると思いますが、戦国豊臣観光キャンペーンということで、そのキックオフは、11月8日にこの安土城の広場でやります。

 

[日本経済新聞]

 キャンペーンのキックオフの場所は安土城考古博物館でしょうか。

 

【知事】

 安土文芸の郷です。お城エキスポと合わせて実施します。

 

[日本経済新聞]

 いよいよ来年が築城開始から450年で、イベントを多分やると思うのですが、このあたりは県庁の中でプロジェクトチームとかつくって検討してるのでしょうか。

【知事】

 城郭調査の担当チームがいますので、そういったメンバー、そして観光のキャンペーンとも連動させますので、観光振興局と。また地元、近江八幡、安土町商工会、皆さんと連携してできるように組み立てていきたいと思います。

[日本経済新聞]

 文化的なこともそうだし、観光の側面、来年ちょうど、NHKの大河ドラマもあるということで、かなり賑々しくやるんじゃないかなと思うのですが、それも来年度の予算措置もして、かなり立派にやるという感じでしょうか。

 

【知事】

 この豊臣秀長氏は、私も先般教えてもらったんですけど、天正10年、1582年、本能寺の変があった時に山崎の合戦があったり、その3年後に郡山城に入城をされたり、また天正11年、1583年には、田上山砦をはじめ、木之本のいろいろな、賤ヶ岳の砦もそうですけれども、いろいろなその砦で行き来した、また様々な活躍をしたという記録もあるようですので、いろいろ連動させてやれるようにしたいなと思います。

 

[日本経済新聞]

 築城450年のイベントは、いつ頃だいたい全容が明らかになってくるのでしょうか。

 

【知事】

 予算などともセットでやることもあるでしょうから、予算の公表の折には、まず第一弾、こういったことが予定されていますというようなことは御紹介できるようにしたいなと思います。

 

[毎日新聞]

 先日、国スポの開会式の総合リハーサルがありましたけれども、知事はリハに、会場に、何時から何時ごろまでおられましたか。

【知事】

 当日は朝から平和堂HATOスタジアムに入りまして、10月8日予定のまず閉会式のリハーサルを。閉会式は午前中に行われますので、その想定で時間を30分繰り上げて、実際に流れをやってみるということをやった後、昼は会場視察をし、午後から、9月28日日曜日と同時刻で、開会式の一連の流れを最後までやりました。

 

[毎日新聞]

 私は午後1時から7時頃までおり、非常に喉が渇いたんですけども、知事は喉乾きませんでしたか。

【知事】

 乾きました。暑かったですし。ですから、当日も開会式に入場される選手の皆さんは、自分で飲み物を持って入場いただくことも可としておりますので、例えば舞台にいる我々もそういった飲み物をどうするんだろうということを担当と議論いたしましたし、当然出演者の皆さんもそういった熱中症対策などには気をつけていただくように御案内していきたいなと思います。

 

[毎日新聞]

 一般の観客に対しては、平和堂HATOスタジアムは自動販売機はないんですか。

 

【知事】

 ウォーターサーバーを置きますので、そういったところで飲み物は手に取っていただけます。若干、警備の関係で出入りができる時間、出入りができない時間、そして出入りができるところ、できないところという制約はあると思いますが、基本、飲み物はお取りいただける状態にはなっていると思います。

 

[毎日新聞]

 ウォーターサーバーでしたら、やはりマイボトルを持参しないといけないですよね。

 

【知事】

 それを持ってきていただいてない方にもお配りするものも含めて用意して、水分を取っていただけるようにしようということになってます。

 

[毎日新聞]

 別に手ぶらで行っても大丈夫ですね。

 

【知事】

 なるべくマイボトル持っていきましょうということはお呼びかけしていきたいなと思います。

 

[京都新聞]

 安土城について、外国語対応ということで8か国語あるんですけれども、ポルトガル語とかベトナム語とか、滋賀にたくさん住んでらっしゃる方の言語がないように思いまして、これはその開発の関係でこういう感じにはなるものなのでしょうか。技術的にとか、予算の関係でとか、多分いろいろ事情があるのかなと推察されるんですけど、せっかくなんで住んでるブラジルから来られている方とか、ベトナムから来られている方にも、地域の魅力を発信する意味で、「AIうぉーたん」がたくさん言語を50何か国語できるから、できないのかなというのはちょっと思いました。

 

【知事】

 検討します。おっしゃった通り、ベトナムの方、ブラジルの方、ポルトガル語を使う方が多いということからして、これ以外にそういった言語が対応可能かどうかも含めて今後考えたいと思います。

 

[京都新聞]

 「子どもの権利委員会」について、設置自体が先進的な取組かなと思うんですけれども、この委員会を設置することによって、これまでとは違う、こういうことができるようになるというか、期待される役割、そういう子どものまさに権利侵害から守る上で、今まではこういう課題があったけども、これをつくることでこういうこともできるようになるんですよというような、前進する部分というのはどういうところをお考えでしょうか。

 

【知事】

 大きく2つあると思います。1つは権利の主体であるという、子ども一人一人が。ややもすれば、大人の事情と都合、大人の代弁によって子どもの声と称されるものがあったとすれば、そうではなく、一人一人を子ども、権利の主体なんだといういう位置付けと、そして侵害された場合の救済をやるということと、あとは先ほども申し上げましたが、子どもの声を踏まえた制度提案というのは他県にない、本県独自のものでありますので、こういう声が寄せられた、こういう悩みがある、こういう課題がある、したがって制度をつくるべきだ、変えるべきだという、こういったことをこの委員会の皆さんから御指南いただくように、こういうプロセスも大事にできたらいいなと思っています。

[京都新聞]

 基本的に、子どもさんとかは「こころんだいやる」に相談されると思うんですけれども、そこから子どもの権利委員会が動いていくかどうかというのは、相談を受けた側が考えるのでしょうか。

【知事】

 パンフレットにもございますが、「こころんだいやる」や「こころのサポートしが」で入ってくる声、悩み、相談、こういう中からこの権利委員会で取り扱わなければいけない事々についても、当然キャッチして対応できるようにしていきたいというふうに思います。

 

[毎日新聞]

 いわゆるこういう事案があった時の、それぞれ第三者委員会、学校なり何なり自治体でつくったりするものと、それから立ち入りも含めて児相等のいろいろな調査等と、この委員会との関係はどういう関係になっているのでしょうか。全く別のラインのように見えます。同じ案件が双方に持ち込まれるというか、双方で協議するということも多分にあると思いますし、その場合、先ほどメンバーを検討されたとのことでしたが、かなり被るというか、おそらくそういうところにも入られる方ばかりのような気もしますが、そのあたりいかがでしょうか。

 

【知事】

 当然、まず今お尋ねいただいたような事々、虐待事案ですとか、学校のいじめ問題ですとか、そういったことで、この権利委員会にも寄せられる、もしくはそれぞれの相談機関や対応機関で対応している事案と被ることもあると思いますので、そういったことをどのように取り扱うのかということも、ぜひ委員の先生方と相談をしたり、そういう情報の共有ができる機会というのは大事にしていきたいなと思います。当然これは明らかなる権利侵害だから、こういった対応が必要ではないかという、こういったことがこの権利委員会では御議論、御指摘されるようなこともあるでしょうし、そこにもし何か課題があるとすれば、そういう課題について、例えば児童相談所で対応を促すこと、行政において対応しなければならないことなど共有できたらというふうに思います。

 

[毎日新聞]

 児童相談所とか、ここには捜査機関なり、そういうところが直接はいないと思うんですけれども、いわゆる第三者委員会みたいなものが扱う案件と、この個別救済というものの案件というのが、どう仕分けされるのかというのがよくわからないし、個別事案でそれぞれやっていくんでしょうけれども、どういうふうな仕分けなのかというのが不明確のような気がしましたので、そこを教えていただければと思ったのですが。

 

【知事】

 まず今回やってみて、どういう事案がどの程度寄せられるのかということは、考えていきたいと思います。こういう委員会をつくり、いろいろな情報が寄せられるようになれば、当然様々な事案の振り分けといいますか、重複というのもわかることもあるでしょうし、さっき申し上げた「こころんだいやる」は、匿名で寄せられる情報が多いとすれば、匿名と特定とは少しなかなか課題があるのかもしれませんが、今回のこの子どもの権利委員会は、どの子どもが、どこで、どういうことについて悩んでいるのかというのが比較的分かることが多いと思いますので、必要であれば、学校や捜査機関、そして児童相談所とも情報やり取りをして、必要な対応が取れるようにしていきたいというふうに思います。結果、どこも対応せずにたらい回しになって落ちるとか、そういったことがないように心がけなければいけないと思います。

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