令和7年8月26日
(県政記者クラブ主催)
おはようございます。今日は、いつもと時間が変わりましたけれども、御協力に感謝申し上げます。明日、8月27日は「世界湖沼の日」、国連で制定されて初めて迎えますので、マザーレイクゴールズ、みんなのBIWAKO会議と連動したフォーラムですとか、47都道府県共同メッセージの発信などを行っていきたいと思います。おはようございます。
しがネイチャーポジティブネットワークが、今日設立されます。県内の企業、大学などが生物多様性を守っていこうという活動をしていただいております。こういった多様な方々が集まって力を合わせていくネットワークが設立されることをとても心強く思っております。さらに参加を募っていきたいと思います。
わたSHIGA輝く国スポ・障スポ、いよいよ近づいてきました。先週末には、平和堂HATOスタジアムでおもてなしの演技ですとか、式典、音楽などの,総合練習会が開催されました。また、開会式の炬火走者が決定したということでございまして、先般、9秒台を久しぶりに打ち出された桐生祥秀さんや大橋悠依さんなど、滋賀にゆかりのあるアスリートの皆さんにお願いし、市町から集まった大切な炬火を運んでいただき、点火をしていただきます。また、広報誌シャインを今週末土曜日に発行いたします。あわせて、小学生向けのこども版シャインもつくり、配ります。また、大会を記念した取組として、造幣局に記念の貨幣セットを発売していただき、近畿宝くじにも大会デザインが登場しているということで、いよいよいろいろな物々で表現をしていただく期間になりました。明日はいよいよ滋賀県選手団の結団壮行式でございます。ぜひ皆様方の御注目、御取材をいただけたら幸いでございます。
今日は1点です。日産自動車様と日本旅行様が発起人となり、つくっていただいておりますGREEN JOURNEYの中に「GREEN JOURNEYびわ湖」というものを設定していただき、予約販売が明日スタートするということでございます。新しいサステナブルな旅の御提案ということでございます。ちなみに、日産グループ様と日本旅行様とは、滋賀県とそれぞれ包括的連携協定を締結し、観光振興、環境保全等に連携して取り組むこととしております。このGREEN JOURNEYの旅行プランは、TBWAHAKUHODO様なども一緒になり、環境にやさしく、地域はうれしく、自分たちはとことん楽しい旅として、昨年、2024年から提供されているものだそうでございます。これまで、三重県の伊勢志摩、そして熊本県の阿蘇、第3のエリアとして琵琶湖を加えていただけるということでございます。今回、新たなエリアとして販売されるこの「GREEN JOURNEYびわ湖」のコンセプトは、環境に配慮しながら、「琵琶湖の豊かな自然、文化、暮らしに触れていただき、心癒される旅」を楽しむことでございます。私たちは魚のことを考えたり、鳥や虫の暮らしも大事に考えながら生きています。そういった生き様や暮らし方などにも思いを寄せていただけるような、そういう旅の御提案をしていけたらいいなと思います。環境に配慮した宿、ホテル等に御宿泊いただき、電気自動車で移動をしていく。滋賀ならではのアクティビティやグルメもお楽しみいただく。こういった旅でございます。明日8月27日は、「世界湖沼の日」。この日から予約販売を開始していただけることは、とても意義深いものだと思いまして、御理解、御協力いただいた日産自動車様や日本旅行様にも感謝申し上げたいと存じます。滋賀県も明日から観光目的で利用されるEVなどの次世代自動車レンタカーへの助成を開始するため、この企画とも連携していきたいと思います。この会見の後、この企画の詳細を説明する合同の説明会を開催していただけるということですので、御参加、御注目いただけたら幸いでございます。私からは以上です。
[毎日新聞]
先日、県は保育所の待機児童数を発表されましたが、今年の待機児童数は、大津市の132人をはじめ、合計335人と、それ以外に特定の保育所を希望しているなどの理由で待機児童に含まれない児童が1,194人もいるという数字でした。これを知事としてはどのように受け止めて、どのような対応を考えておられるのでしょうか。
【知事】
保育所、保育園、こども園等に入りたいけれども入れない、また希望する園等に行くことができない子どもたち、またその親御さんがいらっしゃるということについては、これは早急に改善していくべき課題、テーマだと思っております。そのためには、保育士を確保すること、また、せっかくなっていただいた保育士さんが定着していただくことなどが大事だということで、処遇の改善等様々な対策をとっているところでございますし、保育士になることや、保育士と保育園とをマッチングする取組など、協会の皆さんと、関係者の皆さんと連携して、これからも進めていきたいと思います。残念ながら、地域限定保育士試験は今年度やろうということで予算立てもしていましたけれども、残念ながら今年度の実施を見送らざるを得ない状況になってしまったことはとても残念ですが、できるだけ早く対応を取れるように取組をしていきたいと思います。代替策ではございませんが、潜在保育士の方を対象にした人材確保事業を強化するための予算の補正も行っておりますので、こういったものを有効に活用しながら、取組を進めていきたいと思っております。
[京都新聞]
本日、国スポの式典の炬火ランナー等を追加で発表していただいたのですが、この方々の顔ぶれを見られて、改めて知事としての受け止めを一言お聞かせいただけますでしょうか。
【知事】
どの方々も滋賀県ゆかりの方々ですし、滋賀のこと、いろいろな地域のことを発信していただいている方でもあるので、何よりその分野で大活躍されている方々ですので、そういった方が、わたSHIGA輝く国スポ・障スポ大会の炬火を点火していただけるということは、とても盛り上がる良い機会になるのではいかと思います。
[京都新聞]
会期前競技がもう来週、再来週にはスタートするということなのですが、どんな大会にしたいかという意気込みみたいなものを少し直前のこの段階でお聞かせいただけますでしょうか。
【知事】
まず、私たちは環境に配慮した大会をやろうということですとか、おもてなしをしながら滋賀の魅力を発信していきたいと。また、共生社会を実現するための大会にしよう、女性、子ども、若者が活躍する大会にしたいという、こういう4つのテーマを掲げてやっております。スポーツをする、見る、支える、その力を最大限に実感し、また発揮しながら、みんなが参加をする、交流する、そういったことで人生を豊かにしたり、街を元気にする、健康しがの取組につながる、そういう大会になるように、みんなで力を合わせていきたいと思います。
[京都新聞]
今、国スポを改革をしなければいけないという話が出ていて、佐賀県で実際いくつか改革の動きというのがあったと思うのですが、今、知事がおっしゃるところで、これまでの国スポとは違う点、滋賀として違うことができるのではないかという点が、もし追加でおっしゃれることがあれば教えてください。
【知事】
まず、佐賀大会からスポーツ大会になりましたので、スポーツという、競い合うだけではなくて楽しむところとか、まちづくりにつながることとか、感動を共有するところとか、ビジネスにつながるところとか、そういうことは大事にしたいと思います。そのバトンをこの滋賀大会でも引き継いでいけるようにしたいということと、環境に配慮するということでいえば、ウォータースタンドを各会場に設置して、マイボトルを持ってきていただいて、皆さんに飲み物等を飲んでいただくという取組を今回先駆けてやろうということなども新たな取組です。バリアフリー、ユニバーサルデザイン等々、情報保障を含め、様々な対応を今回のこの国スポ・障スポでより充実させることができれば、次の青森大会にも良い意味で引き継いでいけるのではないかということなどは、今回新たに挑んでいこうとしているところです。3周目の同じようなこの都道府県ごとの大会というのは、ずいぶん先になりますし、同じように運営されないことも想定されるとすれば、この大会を大いにみんなで楽しみたいと思っています。
[中日新聞]
先日、県外の人を対象にした「しがwebアンケートプラス調査」の結果が出てまして、琵琶湖のレジャーに関する琵琶湖ルールについて知っている人が全体の約1割という結果が出ていたと思います。この結果をどのように受け止めていらっしゃるかについて教えていただければと思います。
【知事】
いつ、誰を対象に、どういう問い方をしたのかというのは定かではありませんが、定めているルールを知っている人が1割と少ないということについては、結果を受け止めて、より多くの方々に御存知いただけるようにしていきたいなと思っています。
[中日新聞]
琵琶湖にレジャーで来る人は県内、県外問わず、外国人の方も今たくさんいらっしゃると思うんですけれども、どのようにルールを周知していこうとお考えでしょうか。
【知事】
いろいろなやり方があると思います。ベタベタとものを張る、看板をつくるというのもナンセンスなのかもしれませんので、いろいろな方法、例えば湖岸のいろいろな施設、またSNS等でできる限り効果的な方法で周知できるようにしていきたいなというふうに思っております。
[京都新聞]
先般、内閣府の方から南海トラフ地震の際の事前避難について、都道府県ごとの事前避難に該当する人数が公表され、滋賀県は6700人でした。他に出ているところは沿岸部が多く、津波に備えてということなのかなと思ったんですけれども、一方で滋賀県における事例避難はどういうところを想定されているのかなというのを、報道だけを見ていると疑問に思う部分もありました。そのあたり何か県の方で把握されているところはございますでしょうか。
【知事】
私もこの結果を見て、なぜこの数なのか、なぜ甲良町なのかよくわからないので、少し調べて、どうしたらいいか考えたいと思います。内閣府から直接市町村に問われて答えたと、その結果が集約されて出されているということなので、県としてどう絡むのか、実際に出された時には、事前避難等をどのようにするのかというのは、もっと具体切迫したものもあろうかと思いますので、一度内容を確認して、また改めて皆さんにお伝えしたいと思います。
[京都新聞]
南海トラフの場合は広域的な避難が必要になって、逆に言うと、滋賀は受け入れる側にもなりうる中で、全体的な絵図が見えないまま、数字だけが出てしまうというのも少し不可解といいますか。
【知事】
臨時情報が出たときにどうするのかということだと思います。去年もこの臨時情報が出されて、一度様々な体験をしていることがありますので、いざというときのことを想定されて、逃げよう、避難しようということを想定されているのかもしれませんが、ではどこに、誰が、どのように避難するのかというようなことなども実際の場面では出てこようかと思いますので、一度、その問い方や備え方について確認の上、県としてどう対応するのかというのを考えていきたいと思います。
[京都新聞]
今日は、午後に防災庁の要望を東京の方でされるかと思いますが、やはり司令塔の存在の必要性というのは、改めて事前避難の数字が出てくる中でお感じになられる部分はございますでしょうか。
【知事】
この南海トラフは相当大きな広範囲にわたる、また甚大な被害が想定される地震ですし、場合によっては、歴史を鑑みれば、一度ならず二度揺れて壊滅的な打撃を与えるということが想定されますので、そういったことを想定した国の組織というものの充実というのは欠かせないと思います。かつ、それが東京にだけあっていいのかといった問題提起も今日の午後には、内閣府大臣に対してさせていただきますので、国も早急にそういった施設、また関連する法案等を検討されているようですので、我々も当該地域をお預かりするものとして、しっかりとした提案ができるようにしていきたいなと思います。