令和7年4月1日
(県政記者クラブ主催)
【知事】
おはようございます。今日もよろしくお願いします。万博まであと19日ということでございます。いよいよ20日を切ってきたということですね。週末の23日、これは関西パビリオンの完成記念お披露目会が現地・夢洲で開催されました。私は他の公務との関係で行けなかったのですが江島さんが行かれ、市長、知事、みんなで現地を確認させていただいということでございます。明日26日の16時からは2025年日本国際博覧会滋賀推進会議「万博しが」の第3回の会議を危機管理センターで開催させていただきます。開幕直前となります今回、万博テーマ事業プロデューサーの御一人でいらっしゃいましてシグニチャーパビリオンの「いのちめぐる冒険」をプロデュースされましたアニメーション監督の河森正治さんに御講演をいただきますので、いよいよ開幕という気運を一緒に高めていければなと考えているところでございます。ぜひお時間許せば、御取材等よろしくお願いいたします。
滋賀県知事の三日月と申します。新たに県政記者クラブに加わられた方もいらっしゃると思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。新年度、令和7年度を迎えました。先ほど職員に対して、ウェブ配信も含めて、庁内放送も含めて、年度初めの挨拶をさせていただきました。『「輝く」いまを、ともに生きる「健康しが」』づくり、特に生老病死を意識しながら、連携、広域、ともに創る共創を大切にしながら、5つの重点、柱に基づく施策を今年度推進すること、北部振興の取組をさらに前進させることを申し上げるとともに、業務の見直し、そして今日の幸せ、明日の滋賀、みんなでつくると、中長期的な課題についても検討を進めていこうということを申し上げたところでございます。滋賀県知事の三日月と申します。新たに県政記者クラブに加わられた方もいらっしゃると思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。新年度、令和7年度を迎えました。先ほど職員に対して、ウェブ配信も含めて、庁内放送も含めて、年度初めの挨拶をさせていただきました。『「輝く」いまを、ともに生きる「健康しが」』づくり、特に生老病死を意識しながら、連携、広域、ともに創る共創を大切にしながら、5つの重点、柱に基づく施策を今年度推進すること、北部振興の取組をさらに前進させることを申し上げるとともに、業務の見直し、そして今日の幸せ、明日の滋賀、みんなでつくると、中長期的な課題についても検討を進めていこうということを申し上げたところでございます。
その前提として、パーパス。「琵琶湖とくらしを守る。」、「三方よしで笑顔を広げる。」、「豊かな未来をともにつくる。」この私達が再確認した、見出したこのパーパスを大切に歩んでまいりたいと思います。メディアの皆さんとのお付き合いも一線を画しつつ、矜持を保って、しかし様々な御指摘等をいただきながら、県政を前進させていく、より良くするためのエネルギー、糧にさせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
国スポ・障スポにつきましては、いよいよ開催年度になります。13日からは大阪・関西万博もいよいよ開幕いたしますので、みんなで盛り上げていきたい、全庁あげてお迎えをしていきたいと思います。いくつか関連して申し上げますと、国スポ・障スポ大会、環境配慮の取組をしたい、滋賀県らしくということで、全ての競技会場にウォーターサーバーを置きたいと考えておりまして、既に県庁でも今1ヶ所飲める水が出てくる場所がございますので、こういった取組を行うことでペットボトルの排出削減に取り組んでいきたいと思います。どれぐらいどうなったのか、変わったのかなんてこともデータで取れるといいねということを話しているところでございます。
また、9月、10月、国スポ・障スポおもてなし月間にしたいということで、滋賀県にようこそという思いが伝わるよう、駅員の皆さんやお土産物を販売されるお店の方にも大会ポロシャツやグッズを身に着けていただこうということとか、競技会場周辺を地域の皆さんと綺麗に清掃活動しようと、お花等で温かくお迎えしようという取組を進めていきたいと思います。また4月に入りましたので、大会に向けた動きも徐々に活発化し、熱を上げていきたいと思っております。資料にも一部お配りしておりますが、4月3日、明後日には大学生がデザインして滋賀の麻、綿で仕立てたサスティナブルな式典出演者の衣装のお披露目をしようと、こちらは県庁本館1階県民サロンに展示をさせていただきます。また来週12日土曜日でございますが、近江八幡市西の湖におきまして、デモンストレーションスポーツの幕開け、まずはウォーキングイベントが実施される予定でございます。また、本日午後には、わたSHIGA輝く国スポ・障スポ滋賀県実施本部を設置いたしまして、そのキックオフミーティングをやろうと計画しておりますので、御取材いただければと思います。
関連いたしまして、万博もあり国スポもありということですので、滋賀県の魅力ある県産品をPRするためのECサイトを公開いたしました。滋賀のこだわりセレクションと題した、こういったトップページのサイトでございまして、とってもおしゃれに、またそれぞれの産物を強力にPRできるサイトになっているのではないかと思います。信楽焼をはじめとした焼き物や、高島ちぢみなどの織物、地酒やアクセサリーなど、滋賀県を代表する計28の商品を今、現時点で掲載しております。今後、万博会場においても、商品の実物展示を行う予定をしておりまして、ぜひ御覧いただければ、御活用いただければと存じます。
少し話題変わりますが、国宝延暦寺根本中堂等の保存修理事業についてでございます。私達滋賀県が延暦寺様から受託執行しております、国宝延暦寺根本中堂等、重要文化財回廊修理事業は、修理中の発見がございましたので、色のこととかその素材のこととか、そういったことを反映するため変更させていただくことになりました。事業が終わる期末は令和12年9月となり、事業費は73.4億円となる予定でございます。先ほども一部申し上げましたが、この修理中の調査におきまして、江戸時代の根本中堂はこういった色目でですね、これまでの認識を、今工事中ですので工事前の様子を御存知ない方もいらっしゃるかもしれませんが、すごく壮麗な外観であったことが判明いたしました。屋根の銅板が黒く、とっても黒く塗装されていたということですとか、外壁の赤色塗装がとっても鮮やかで、少し上下で色目が異なっていたのではないかということもあったそうでございます。この発見によりまして、根本中堂が世界遺産、国宝としてかけがえのないものであることを改めて認識することができております。私が知事になってからこの保存修理事業を手がけましたけれども、今の世代の責任をしっかりと果たし、より良い状態で次の世代に引き継いでいくという使命を果たすために責任を持って完遂させていきたいと考えているところでございますので、今しばし時間をいただくことや、費用をかけさせていただくことについて御理解を賜れればと存じます。
話題が変わりまして、琵琶湖疏水についてです。京都市からいただいております「琵琶湖疏水感謝金」、明日4月2日京都市の琵琶湖疏水記念館で今年度以降の琵琶湖疏水に関する契約の締結式を執り行います。今回のポイントは、契約締結を機に琵琶湖疏水を通じた連携にかかる覚書を締結させていただきまして、京都市との間で教育や文化、観光などの事々で更なる連携強化に取り組んでいくということを記載する予定でございます。その第1弾として琵琶湖疏水記念館で「みんなのマザーレイクゴールズ展」とお題した特別展示や、4月25日から開催されます、蹴上のつつじ一般公開のイベントに本県も参加させていただいて、観光のPRを行う予定でございます。
本日4月1日からびわ湖放送におきまして、リニューアルいたしました県政広報番組「しらしがテレビ」がスタートいたします。平日午後5時40分から午後5時44分までの4分間の番組でございます。元々は朝の時間帯に放送しておりましたが、夕方にスライドをいたしました。びわ湖放送様の御都合ではなく、より多くの皆様方に御覧いただけるようにしようという配慮かもしれません。放送内容も一新するということでございます。県内外での様々なイベント情報、県の施策など映像資料等も用いながら、今回から県の職員も自ら担当者が出演して説明させていただこうという事でございます。この定例会見についても、毎週ダイジェストにして発信する予定でございます。もちろん県政情報は正確かつ迅速に、そして話題に応じて、わかりやすく、時には面白おかしく、お届けしながら、皆様方のお心や御関心に届けていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします
あと1点だけ、災害等廃棄物の処理にかかる相互支援に関する協定の締結について、お知らせさせてください。この協定を本日4月1日付で締結させていただきました。1月の首長会議で議論した内容に基づくものでございます。大規模災害でゴミ処理施設が稼働停止して、破損した家具、生活用品、家屋の解体ごみなどが多量に排出されて処理が困難になる事例が発生しております。また生活家電が普及して、リチウムイオン電池などの発火事故で、ごみ処理施設が稼働停止してしまうという事態も発生しております。そういったことを助け合って乗り越えていくために、県内の施設でごみ処理を相互に支援するための相互支援協定を締結したものでございます。具体的なフローは資料に記載のとおりでございますが、災害で発生したごみ、事故により処理ができなくなったごみの焼却、破砕などを行う施設において、その処理や一時的な保管を対象として、県、19の市町、5つの一部事務組合全てで協定を締結し、相互に支援し合おうということでございます。今後は、どういう事故を対象範囲にするのか、受援の詳細な流れはどうするのか、引き続き議論を深めながら関係市町等と連携を強化してまいりたいと思いますので、この点についても御承知おきいただければと存じます。私からは以上でございます。
[京都新聞]
朝の訓示やこの会見でもお話になられていましたが、中長期的課題の検討について、これは何か心がけ的な意味合いでおっしゃられているのか、何かかたちにしていこうと考えられているのでしょうか。
【知事】
知事が県庁で年度初めに述べることですので、心がけでもあり、形にしなければならないものでもあると思います。その場でも申し上げましたけれども、第一次産業のことや観光のこと、幹線道路や鉄道のネットワークのこと、財政の持続性、そして健康寿命、平均寿命の事々など、既に県庁でも「しが2100未来研究会」でいろいろな勉強していますが、展望して、2030年代をどう迎えるのかという準備をしようという意味で申し上げました。
[京都新聞]
2030年代に設定された理由というのは何かあるのでしょうか。
【知事】
今回、わたSHIGA輝く国スポ・障スポ大会もそうですけど、概ね10年、15年前に決めたことが今、形になり始めていますし、そういったスパンで、その次の投資、その次のプロジェクトをどのように埋め込んでいくのか、というのはとても大事なことなのではないかと思いました。またポストSDGsをつくるという気概も持って検討しようという意味で申し上げました。
[京都新聞]
災害等廃棄物の処理の協定締結について、全県の市町や一部事務組合も含めて全体でこのような協定を締結される事例というのは、これは全国的に珍しいのでしょうか。
【知事】
資料に基づけば、県内の全市町村、一部事務組合が協定を締結している事例は全国で20例あるということだそうでございます。面積の広い都道府県もありますので、一部地域で実施されているところも他にもあるということだそうです。
[京都新聞]
首長会議にて、災害にかかるものであるため、広範囲に被害が出た場合を想定し、もう少し広い広域連携みたいなものも必要ではないかといった意見も出ていたかと思うのですが、そのあたりは今後の検討になってくるのでしょうか。
【知事】
おっしゃったとおり、大規模に災害が発生し、大量に災害廃棄物等が出た場合は、県内で処理しきれないということもございます。そういった時には、県を越えて、広域調整をさせていただくということですので、その際も、県が主導的に役割を発揮していくことになります。しかし、発生する場所は市や町になりますので、連携は更に密にしていきたいと考えております。
[京都新聞]
最後に、災害に関連してですが、昨日、南海トラフ巨大地震の被害想定が国の方からといいますか、ワーキンググループの方から新しく報告されました。滋賀県の死者数が最大となる場合の数字ですとか、全壊焼失等数が最大となるケースですとか、少し数字が変わって出てきている部分があります。死者数は減って、全壊焼失等数は増えているという状況かと思うのですが、この結果を知事がどう受け止めていらっしゃるかということと、滋賀県でも被害想定でしたり、それに基づく防災の計画を持ってらっしゃると思うのですが、そういったところの見直しというのは考えていかれるのでしょうか。
【知事】
昨日、内閣府が南海トラフ巨大地震の被害想定を更新され、発表されました。今、御質問いただいたように死者数が400人、負傷者が1万6000人、建物全壊が1万6000棟ということで、死者想定こそ100人減りましたけれども、負傷者数、建物全壊は前回想定よりも増えているということもございます。また、あわせて発表された断水の人口や停電件数、特に避難者数。これを被災直後、1日後、1週間後、1ヶ月後ということで数字を出していただいておりますので、受け止めとしては、いよいよ近づいてきた、起こりうる巨大災害なんだということを強く自覚するとともに、こういった具体的な被害想定を念頭に置きながら、様々な防災対策をさらに1段1段上げていかなければならないと思っておりますので、後段お尋ねいただいたように、県としても県が持っている地震被害想定の見直しは当然行わなければならないと思っておりますので、どういうスケジュールで、どういう見直し、どういう方法でやるのかということについて今検討させているところです。
[KBS]
万博でもボランティアスタッフを募集されており、国スポでもボランティアスタッフをずっと募集されていますが、その状況はどのような感じか教えていただければと思います。
【知事】
まず、国スポ・障スポ開催時にどれぐらいの方が来られるのかの見込みでございますが、選手、監督、大会関係者、一般の観覧者の方々含めて延べ約75万人が御来県、御来場されるという想定のもと、ボランティアスタッフの募集人員は、運営ボランティアとしては1万900人、うち現在御応募いただいているのは、7400人弱ということになっております。また、運営ボランティア以外に手話、要約筆記ボランティアも募集人員が600人に対して、現時点846人の方に御応募いただいている状況ですので、なお足りないところをどのように呼びかけ、参加していただくのかということをこれから注力して考えていきたいと思います。
[NHK]
月並みの質問で大変恐縮ですが、朝もおっしゃっておられたと思いますけれども、今年国スポ・障スポ、それから万博もあるということで改めてどんな年度にしたいのかというのを知事からお聞かせください。
【知事】
「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」、「いのち輝く未来社会のデザイン」を追求する大阪・関西万博、どちらも輝くという言葉が入り、国スポ・障スポの大会テーマソングは「シャイン!!」ということでございますので、輝くいま、ともにいきる健康しがということで、1人1人大切な命が輝くということですとか、滋賀県が輝くとか、その後のレガシーが輝くとか、健康しがづくりに弾みのつく1年にしていきたいと考えているところであります。
[滋賀報知]
新しい東副知事についてお伺いします。年度初めの御挨拶でも新しい副知事に春風秋霜の思いで取り組んでほしいというような言葉をかけられたというお話があったのですが、改めて、東副知事にどんな面で力を発揮されることを期待するか伺ってもいいでしょうか。
【知事】
私が知事になったときの秘書課長ですし、その後この10年余り、苦楽をともにしながら一緒に歩んできた同志でもあります。お人柄も温厚で、行政経験も豊富で、いろいろな経験をしてきたとても信頼できる県職員として私は尊敬、信頼申し上げておりますので、そういう意味で、その東氏が江島氏に引き継ぐ副知事であることを、とても心強く思っています。副知事という仕事は知事とは異なる、ときには知事以上に心労を伴う要職でもありますので、任期を全うしていただけるように頑張っていただきたいということがまず前提ですが、今日改めて春風秋霜という、職員と県民に対して温かい風を、そして自らと特に知事に対して厳しい、ときには冷たい対応、厳しい指摘も含めて言ってくれる副知事になってほしいということをあえて申し上げました。と同時に、失敗してもいいと、挑戦しようということを県庁内外に岸本副知事と合わせて発信していけるような副知事になってほしいと思います。
[日本経済新聞]
日曜日に彦根市で、トヨタ系の会社がやっている「滋賀 FUTURE THINKING WEEK」がありました。取材に行ったのですが、その前に知事がプライベートでふらっと来ていたということで、なかなか面白い展示でしたが、知事は、何かあれでインスピレーションを得たようなものはありますか。
【知事】
非常にありました。今御紹介いただいたイベントは、彦根市銀座にある旧の滋賀銀行彦根支店で開催されている「滋賀 FUTURE THINKING WEEK」という約3年にわたる滋賀県を中心として行われたフィールドワーク等の結果、成果を表現されている展示なのですが、ウォーター・セントリックがテーマ、コンセプトになっていまして、水を中心にして考えるとどうなるのかという表現がなされておりますし、銀行という場所で、最新のテクノロジーやリテラシーをストックして未来の銀行をつくろうといった事々もとても面白いなと思って、子ども向けのAIのワークショップとか、水を調べて、環境DNAを調べて蓄積して、どんな生き物が住んでいるのかという推定をする取組とか、今トヨタさんとおっしゃいましたが、トヨタの方々やいろいろな業界の方々がコラボして、調べてこれからの方向性の提案をしていただいたと思っていて、私は行ってすぐに県庁のしかるべきスタッフにも1回行ってみてくれと。主要なスタッフに行って、いろいろなことを考えて感じて、これからの政策づくりに生かそうというふうに言っています。
[日本経済新聞]
特に知事が力を入れている北部の振興に合致するかなという感じがします。今後、主催者たちはこれからも滋賀でああいった努力を続けてくというふうに言っているので、それは伴走していくという感じで考えていますか。
【知事】
今日も年度初めの挨拶で言いましたが、いろいろな方々とともにつくる共創というテーマにも合致していると思いますので、一緒に考えていきたいです。ウォーター・セントリックと言われれば、水を中心に考えるんだと言われたら反応する滋賀県になりたいですね。
[日本経済新聞]
昨日、政府予算が成立して、一時は年度内は無理で、暫定予算を組むのではないかということでした。ほっとされたのではないかと思うのですが、この辺り感想いかがですか。
【知事】
私達が知る以上に、見る以上に塗炭の御苦労等があったのだと思いますが、与党野党政府関係者の皆さんが協議され、知恵を出し合われ、努力されて年度内に予算が成立したということについては、知事としても国民の1人としても安堵しているところですので、成立した予算が県内において確実に措置され、また執行されるように、知事として県としても頑張っていきたいと思いますが、同時に財政規律の面で、果たして今後大丈夫なのかという心配がないわけでもありませんので、みんなが満足する予算を組もうとするとどうしてもたくさん大盤振る舞いしてしまう傾向があるとすれば、これは県も同じですが、その点注意深く見て、昨日も江島前副知事がおっしゃっていましたけども、財政の持続可能性を保つということについて、これは慎重に行動していかなければならないというふうにも自戒したいと思います。
[日本経済新聞]
これは石破政権の最初の予算で、予算というのは要するにその政権の政策を反映したもので、やっと石破政権が政策ができる。そして石破首相は地方創生というのを非常に力を入れていて、これまでも中央の役人をもっと地方にコンサルタントみたいな感じで送り、地方の人たちの声を吸い上げるとかいろいろあったのですが、石破政権の地方創生政策に対する期待、この辺り期待してるとか具体的でもいいしそうではなければそれでもいいし、そのあたりいかがですか。
【知事】
石破総理は初代の地方創生の提唱者、担当大臣でもいらっしゃいますし、御自身の選挙区も鳥取県ということですので、地方が元気にならなければ日本が元気にならないという思いをこの10年余り強く持って行動してこられた第一人者でもあると思いますので、私達の対話も丁寧にしていただきますし、産官学金労言といういろいろな人たちがみんなで議論して、地方の在り様、進むべき道を模索してむしろ地方主体でいろいろな取組を動かしてほしいということとか、所信表明の演説の中で、あまり皆さん注目されてないかもしれませんが私が注目しているのは広域リージョンという少し府県を越えたこの可能性について言及されて、私も総務省が設置したワーキンググループに呼ばれて、関西広域連合の取組を話すように言われていますが、こういったところも石破政権が次を見越して何か動こうとされていることについては期待をしたいなと思います。しかし、現実人口が減ったり、生まれてくる子どもの数が想定以上に減っているということに不安を抱かれる県民の方も多いので、北部振興で1つの方向性を見出していきたいというふうに思います。
[中日新聞]
南海トラフの被害想定についてお伺いします。滋賀県の場合、和歌山がカウンターパートということで和歌山に支援に入ったり、あと太平洋沿岸に比べると多分被害が少ないということで、県内の方に避難者も入ってこられると思うのですが、そのあたりの対応というのはこれからの計画でまた見直していくのか、そのあたりの想定も順調にできているのか、どういった状況でしょうか。
【知事】
今お尋ねいただいたように、本県はより被害の大きい和歌山県を応援していくことであるとか、また沿岸部に比べると比較的被害が少ないという状況は今回の想定においても確認ができる、また我々対応しなければならない事項だと思っていますが、詳細はまた関西広域連合の広域防災の中でも議論が必要だと思いますが、現実問題、県内で400人の方が亡くなっていらっしゃって、1か月後にも17万人以上の方が避難をされている状況で、どういう支援が他県に対して行えるのかというこの現実を私達はもっとリアルに想定して考えなければいけないと思います。400人が県内で亡くなっている状況で、広域の和歌山県をどう応援しに行くのか。もちろん発災直後ということもあるでしょうし、1週間後、1か月後ということもあると思いますので、いろいろな人たちが動くことになると思いますが、この点、今回の想定をもとに、より現実的に考えていきたいと思います。例えば火災なんかは前回よりも増えていますし、揺れに基づく建物被害も増えてきていますので、警察、消防、自衛隊、もちろん職員も含めてこういったスタッフがどのように動くのか、動けるのか、動けないのか、より現実的に考えていきたいと思います。
[中日新聞]
ありがとうございます。また別件で今回年度初めということで改めてお聞きするのですが、国スポ・障スポの準備に関しては今のところ順調と言っていい状況にあるのでしょうか。
【知事】
おかげさまで順調にきていますが、先ほど一部お尋ねあったもっとボランティア御参加いただけるとありがたいねという取組などは、まだ募集する人員に達していないということですとか、もっと盛り上がってもいのではないかということについては、いよいよ4月、デモンストレーションスポーツもスタートしますので、各地で各分野でもっと気運を上げていく取組を展開していきたいと思います。競技の方はおかげさまで冬季、これまでにない成績でアスリートの皆さんが頑張っていただいてますので、コロナで1年延期になって、出たくても出られなかった選手の皆さんの気持ちも汲み取りながら、みんなで盛り上がりをつくっていきたいなと思います。何より国スポ・障スポを機にユニバーサルな、ユニバーサルデザインの施されたバリアフリーな滋賀をつくるとか、滋賀の魅力を全国に世界に発信するとか、そういった事々をレガシーにしたいなと言っていますので、こういうことを展望した国スポ・障スポにしたいと思います。