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知事定例記者会見(2024年4月9日)

令和6年4月9日
(県政記者クラブ主催)

【知事】

おはようございます。今日もよろしくお願いいたします。台湾で大きな地震が発生し、多くの方が被災されておられます。被災された方にお見舞いを申し上げたいと存じます。日本赤十字社、私は滋賀県の支部長を務めておりますが、今回の地震救援金を受け付けているということでございます。また防災部局には、報道等で見る限り、発災当初の避難所運営等で我々が学ぶべきところがたくさんあるのではないか、プライバシーに配慮した避難所の運営のあり方など、発災直後からそういったことが可能となる備えといったことはどういったものがあるのかということを調べるように申し上げております。来週、首長会議でもこの対策等について議論いたしますので、みんなで備えを強化していきたいと思っております。また今朝行われた県政経営会議におきまして、国内においても九州また関東、東北で震度3、4、5の地震が頻発しておりますので、さらに大きな地震の予兆とも思いたくないけれども思わざるを得ない状況もあるのではないかということで、改めて体制、整備等点検するように指示したところでございます。

さて先週4月の6日には斉藤国土交通大臣を初め、また西武ホールディングスの後藤会長にもお越しいただいて、多くの御参列を賜りながら、新生近江鉄道の出発式を米原で開催いたしました。既に今月に入って新体制での運行はスタートしておりますが、式典でも多くの方々から激励の御言葉もいただいたところでございます。何より安全第一で、そして新生近江鉄道ですので利便性、サービスの向上、利用者の増加、こういったことを図りながら当日の御挨拶でも申し上げましたが、公共交通が良くなれば町の活性化に資するというモデルを滋賀から全国に発信していければと思っているところでございます。いろいろとどういう状況かと聞きますと、春休みの1デイパスというものがあるのですが、子どもたち向けの10円で乗り放題で、これは昨年同期間の2倍以上の売上げがあるということでございます。また、統計は取れていないみたいですけれども、シルバーパス、こちらも大変好評だと聞いておりますので、子ども、シルバー世代、多くの方々にさらに御利用いただけるきっかけづくりというものが、一定つくれているのではないでしょうか。また、スライドでも御紹介しておりますが、様々な方々と一緒に駅装飾プロジェクトを実施しておりまして、こちらは3月の下旬から順次各駅で大学生が県産材でベンチ等をつくるという取組と合わせて、高校、観光協会、まちづくり団体などと待合所を塗装したり、または桜川駅というのだから桜色の飾り付けをしたりと、これからどんどん増やしていきたいという報告もいただいているところです。

関連いたしまして、来週13日の土曜日、近江鉄道株式会社様が所属される西武グループとの関係性の中から、「滋賀県スペシャルデー」というものをベルーナドームで行っていただきます。公式戦自体は埼玉西武ライオンズ対福岡ソフトバンクホークスとの試合ということでございまして、近江牛の贈呈、滋賀県の特産品の物販、観光案内などのブース設置、来場者へのプレゼント企画などを予定しているところでございまして、ぜひ滋賀県の魅力をPRしていければと思っているところでございます。

それでは資料に基づきまして、1点御紹介いたします。広報誌「滋賀プラスワン」がリニューアルされますということでございます。今回のリニューアルは、読みやすさを向上することと読者層を拡大することでございます。1点目、閉じる方向を変更いたしました。右綴じから左綴じに変更するということでございまして、この紙面内の文章を横書きに統一をして、以前は縦書きもあれば横書きもあるということで、見にくかったのを情報が伝わりやすくしようとするものです。2点目は昨年度、年6回から年4回に変更いたしましたが、昨年度は発行のタイミングにばらつきがあったということを聞いております。今年度から季節の変わり目、4月、7月、10月、1月で発行させていただきます。3点目は、御自宅のテレビから携帯電話を使って広報誌が読めるようにしようということで、びわ湖放送のデータ放送のDボタンからテレビ画面に表示された2次元コードを携帯電話で読み込んでいただくと、最新号のほか、バックナンバーを御覧いただけます。今回紙による広報誌の発行は4月25日木曜日で少し遅くなりましたが、先行して本日からインターネットから最新号を読んでいただけます。びわ湖放送のデータ放送、Dボタンへの表示開始は今日の17時からということでございます。ぜひ、親しみやすく、季節感あふれる、読みやすいそういう広報誌を目指してみんなで協力して取り組んでまいりたいと思いますので、よろしく御報道や御力添えを頂けたらと思います。私からは以上です。

 

[朝日新聞]

 西武ライオンズの「滋賀県スペシャルデー」ですけれども、三日月知事が始球式をされるということで、今まで知事が始球式したケースがどれくらいあるのかといろいろと調べてみると、宮城県、佐賀県、また大阪府の橋本知事などがされていて、いずれも地元の球場、地元のチームのユニフォームを着てということでしたが、今回三日月知事は埼玉で始球式をされるということで、着られるユニフォームは西武ライオンズのものなのでしょうか。

 

【知事】

 まずマウンドに立てるかどうか、立たせていただけるかどうかわかりませんし、まだ何のユニフォームを着るかということはわかりませんが、一部聞いているところでは西武のベルーナドームですので、埼玉西武ライオンズのユニフォームを着るのではないかと思います。

 

[朝日新聞]

今回の始球式で知事はどういう人たちにどういうメッセージを伝えたいという気持ちで臨まれるのでしょうか。

 

【知事】

映画「翔んで埼玉」もありましたし、埼玉県と滋賀県でいろいろな御縁もありますね。近江商人をはじめ、さまざまな企業の取引、交流もございます。また、今回新生近江鉄道のスタートにあたりまして、西武グループの近江鉄道様との関係、西武グループ様とのいろいろな関係も滋賀県内にはございますので、そういった事々がさらに発展するのを願いながらマウンドに立てればと思いますが、緊張して何を言うのか、どこに投げるのかわかりませんのでどうなるのか甚だ不安です。

 

[朝日新聞]

新年度が始まって静岡県では川勝知事が新人職員への訓示の挨拶で、非常に大きな問題発言をされ、県庁には2500を超える苦情が来ているということで、川勝知事は明日にも辞表を提出するということになりました。今回の川勝知事の発言、それから辞職をするとの発言が続きましたけれども、今回の一連の問題について、三日月知事としては一体何が問題だったと考えておられますか。

 

【知事】

川勝知事は御見識も広く、そして御造詣も深く、尊敬する先輩知事でいらっしゃいますが、御本人も謝罪され撤回されているように、また何度も繰り返し報道されたのを見ると、今回の御発言というのは多くの方々を傷つける御発言だったと私も思います。そういったことを受けられて、また御本人もいろいろなことを考えられて、その職を辞されるということをおっしゃっておりますが、どこの県もそうだと思いますが、県政に間断がないようにいろいろな対応がなされることが必要だと思いますし、私達は常にいろいろな方に見られ、いろいろな方が聞かれているわけですし、言動には気をつけて処していきたいと思いました。

 

[朝日新聞]

川勝知事の発言は以前にもコシヒカリ発言などもあったわけですけれども、共通してみられるのは目の前にいる人たちを喜ばせる、支持をもらうために他の人たちを貶めたり蔑むような言い方が世の中の反発やリーダーとしてどうなのかという批判があったわけですけれども、こういう風にリーダーたる者の発言として内に対立や分断あるいはそういうことをつくるような言い方というのはどうなのかと考えるのですけれども、常々三日月知事は「誰も犠牲を出さない」「共感を持って寄り添う」ということをおっしゃっていらっしゃいますけれども、例えば選挙の時など相手側に対しての攻撃があるかとは思いますけれども、それでもその地のリーダーとして相手を蔑んだりするような分断をして、中で対立をつくるという発言の仕方というのは、三日月知事の考えとしては真逆なのかなと感じますが、知事はどのようにお考えでしょうか。

 

【知事】

 まずは、その御指摘や御尋ねを心より受け止めたいと思います。これまで20年余の政治活動、選挙運動の中で、私自身も数々の反省点がございまして、時として違いを際立たせたり、対立を煽ったりという演説や発言がなかったわけではありません。ただ、この10年、2014年以降、知事を担わせていただいて以降は、県政にそういった対立だとか、誰かを貶めてとか、犠牲者を生むということは行うべきではないとの視点から、極力そういった発言をせぬよう言動にも至らぬよう気をつけているつもりですけれども、知らず知らずの間にそういったことが出るようなこともあるのかもしれませんので、努めて自戒をしながら過ごしていきたいと思います。

 

[朝日新聞]

 川勝知事も立派な知事だとは思いますけれども、やはり3期目から4期目あたりからこうした発言が出るようになったということのようなので、三日月知事も今が3期目折り返しの地点に来ていますけれども、どうかお気を付けてと思いますので、よろしくお願いします。

 

【知事】

 その忠告をしかと肝に銘じ、知事として仕事をしていきたいと思います。

 

[時事通信]

ライドシェアについて、昨日から4都府県で先行導入が始まりました。先週の金曜日にライドシェアに関する意見交換会に三日月知事も出席されたかと思いますが、今後の滋賀県としての導入の計画や見通しについて、来年の国スポでの運用も含めて現段階での知事の考えをお聞かせ願います。

 

【知事】

昨年には自家用有償旅客運送の緩和が行われ、この4月から自家用車活用事業ということで、昨日報道のあったタクシー事業者が事業主体となり、自家用車を活用した旅客運送事業が行われ始めています。これが「日本版ライドシェア」と称されており、このことには期待したいと思います。と同時に、先般のWebでの全国知事会のライドシェアに関する意見交換でも申し上げたのですが、こういった一連の事業の効果を検証して、そして慎重に議論してほしい、加えて、例えば来年の万博とか、私どもが行わせていただく国民スポーツ大会、障害者スポーツ大会では乗りたいけど乗れないといった事象も起こりうると想定されますので、そういう大きなイベントでは、より踏み込んだ規制の緩和であったり、ライドシェアの拡大、そういった可能性についても検討してほしいと申し上げておりますので、そこは国なり、関係する会議等に期待したいと考えております。我々は我々で、滋賀県内で試行を追求したいと申し上げております。今聞いていますと、お隣の京都をエリアとしては、先ほど申し上げた自家用車活用事業が行われる予定と聞いておりますので、そういったもののエリアの拡大が可能なのかどうか、そもそもタクシーの台数が需要に対してどの程度充足しているのかしていないのか、こういったことなどもよく一緒に見極めていきたいと思います。

 

[時事通信]

 今回、見極めていくというところもあるとは思うのですが、実証実験など検討されていることがあればがお聞きしたいのですが。

 

【知事】

現時点でお尋ねいただいた文脈で何か実証実験的なものを予定していることはございません。ただ意見交換会でも申し上げたのは、私もタクシーに乗っている時に聞いていますと、「GOタクシー」というアプリが、乗せたい運転手さんと乗せてほしい利用者さんを繋ぐものとしてとても有効だと。あと少しでお客様を下ろす時に、これから乗りたい人と行きたい先がマッチングされて、反応できた運転手さんがそのお客様を乗車させることができるというものです。これは非常に待合時間を減らしたり、双方にとても有効だと聞いております。例えばそういうものをさらに多くの事業者や車に配備するといったことも、不足を解消する、サービスを拡充する意味においてとても有効ではないかと思っております。そのあたりのことも来年に向けて追求すべく担当者と検討、協議したいと思います。

 

[京都新聞]

先般、沖島の方に二ゴロブナの漁等で行かれておられましたが、「おためし離島留学事業」を今年度からスタートされますが、背景には沖島の人口が減っていたり、高齢化率もかなり高い状況であったり、漁師の担い手不足があったりという事態があると思うのですが、先般見られた状況も含めて、おためし留学をはじめ、これからの移住促進や交流人口の拡大というところで、県としてどういう取組を進めていきたいか、知事の思いをお願いいたします。

 

【知事】

まず今お尋ねいただいた「おためし離島留学」と言うのは、一昨年度、令和4年度の離島振興法の改正で、広域自治体の役割が明記され、広域的な交流の促進等を行うと規定され、これを踏まえまして私どもも第2期の滋賀県離島振興計画を昨年4月に策定し、この中で地域間交流の促進のため、離島留学の検討を計画に位置づけております。令和14年度末に人口200名を維持しようという目標を掲げておりますので、そのためには定期的な人材の交流ですとか、流入というのが必要だと考えております。例えば沖島小学校、これを維持していくため、また主観産業である漁業を初め観光なども可能性があるのかもしれませんが、こういったものをつくったり維持するために、島の外から来られる方の活躍というのは不可欠ではないかと思います。今年度、短期間の離島留学プログラムを作成いたします。その中で小学生の子どもを持つ親子向け、これは2泊3日のプログラム、そして産業の担い手となる大人向け、これは4泊5日の2通りのプログラムを検討したいと担当から聞いております。今年度はこのプログラムを作成することと、試験的に実施することを行いながら、当然この過程においては、近江八幡市、また島民の方々と協力して実施していきたいと考えております。とても可能性がある事業だと思います。

 

 

[京都新聞]

国スポに関連してなのですけども、昨日の会見で、宮城県の村井知事が国民スポーツ大会についても廃止も一つの選択肢といったような考え方を示されています。これは知事会で進めていらっしゃる見直しみたいな文脈での発言で、今すぐどうこうという意味合いではないのかなと思うのですけども、来年国スポの開催を予定されている滋賀県の知事としての受け止めと、将来的に国スポ・障スポについてどういった開催のあり方が望ましいと考えていらっしゃるでしょうか。

 

【知事】

まず「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」を来年開催させていただきますので、ここに向けて皆の知恵と力を結集し、おもてなし、その準備に万全を尽くしていきたいと思います。また万博と同じ年に開催される国スポ・障スポ、このレガシーを健康づくりだとかまちづくりだとか、プロスポーツチームの支援だとか、様々なかたちで発言していけるように取組を進めていきたいと考えております。また観光面でも、今日も県政経営会議でも勉強会を行ったのですけども、様々な交流・観光を進めて、さらに一段「シガリズム」を進化させることができるチャンスだと思いますので、そういったことにも取り組んでいきたいと思っております。村井会長の御発言は2035年から3巡目開催という大きな節目を迎えるといったことも受けての強い問題提起だと思います。私も一部の都道府県に多くの多大な負担または費用、こういったものを課される、それを担っていく国民スポーツ大会の開催のあり方というのは、このまま続けるのか、それともまた変えていくのか、辞めるのかという視点で検討することはとても重要なことだと思いますので、今回の問題提起を受け止めて、我々もこの検討に着手していきたいと思います。

 

[NHK]

始球式に関連した質問なのですけれども、先ほど西武グループの関係性のこれからの発展を願いながらという話も少しあったと思いますけれども、今回の始球式があって、さらに今後西武グループとの関係を深めていくためにも、何か考えていらっしゃることがあれば教えてください。

 

【知事】

まず今回、新生近江鉄道が新しい体制でスタートいたしました。西武鉄道株式会社様とは、その後も様々な技術的な支援、指導を受けるようなことも含めて、今後も継続的にこういう協定を結ばせていただいておりますので、これは大切にしたい。合わせて西武ホールディングス傘下の様々な企業様、もちろん近江鉄道様をはじめですけども、滋賀県内でいろいろな事業を営まれているようなこともございますので、こういった企業様との関係だとか、近江商人ゆかりの地も埼玉県内にはたくさんあります。また西武ホールディングスは観光を含め、様々な事業、プリンスホテル様はじめ営まれていますので、こういったところを通じた観光誘客ですとか、コンベンションなどでも県内有数の機能をお持ちですので、そういったことなども大いに我々連携できることがあるのではないかなと思います。逆にエリア内を基盤とされた企業様でないがゆえに、様々な相乗効果を生み出せるのではないかと思いますので、発展性を期待しながら、今後の交流のあり方を考えていきたいと思います。それゆえに、始球式をさせていただけるとするならば、責任重大だなと思いますので、暴投しないように頑張りたいと思います。

 

[滋賀報知新聞]

先ほど、「シガリズム」を一段進化させるという観光の話があったのですが、観光面について2点伺わせてください。先月ですが令和5年の県の観光入込客数統計調査の速報値というのが発表されまして、令和4年に比べると、9.9%総合的に増加したのではないかと見込みが出ていますが、コロナ前の令和元年と比べるとまだマイナス7.5%、コロナ前の水準でも9割ぐらいまでしかまだ回復していないのではな いかという数値が出ています。外国人観光客なんかは昨年度比400%以上の増加というのもあったりするのですけども、まず一点目この速報値に対する知事の御所感があれば、教えてください。

 

【知事】

おっしゃたように3月に公表した昨年令和5年の観光入込客数統計調査の速報値で4,997万余と、前年に比べて9.9%の増、ただコロナ禍前までにはまだ至っていないということなので、おかげさまで回復の途上にあるということは実感しております。先週来、湖国の桜の名所も大変多くの方々で賑わいましたし、大河ドラマ「光る君へ」ゆかりの地、大河ドラマ館なども大変活気を呈しているという報告も頂いております。そういったことなどでさらにこれから、インバウンド含め、国スポなどのイベントも活かしながら、大いに盛り上げていくテーマかと思います。

 

[滋賀報知新聞]

今後の話ですが、これからはゴールデンウィークの季節に入っていきますが、ゴールデンウィークの季節は来県者の方がたくさんお越しになることが期待できる季節かと思います。県は今、「THE シガパーク」というものにすごい力を入れて発信されておられるのですけども、県内のいろいろな公園で楽しんでもらうにも凄く良い季節になってくると思います。以前はこのゴールデンウィークの時期に湖岸緑地の有料化の社会実験というのも行っておられましたが今年何か取組等の御予定があれば「THE シガパーク」への期待とあわせて教えてください。

 

【知事】

いよいよこれから4月5月例えばゴールデンウィーク、薫風爽やかで新緑眩しい季節になりますので、今お尋ねいただいた公園、私共は「THE シガパーク」ということで、公園の魅力を高めようという取組を行っております。県内各地にそれぞれ特徴を持つ公園がございますので、絶好の行楽地になると思いますので御家族連れで楽しみ、また憩う、くつろげる、そういう空間として大いに御利用いただければと思います。私共はトイレのランクなどをつけながら、計画的に改善する取組ですとか、子ども目線で様々な改良をしていくこと、また四季を通じての生き物とのふれあいですとか、花鳥風月ですとかそういったことが楽しめる空間というものをつくっていこうということを考えておりますので、そういったことを発信して、お客様に来ていただけるようにしたいと思います。お尋ね後段にございました有料化社会実験というのは、このゴールデンウィークにする予定は現時点でございませんが、この公園の管理のあり方、御利用のあり方、有料化も含めてどのように考えていけばいいのかということは今年度も、それぞれの担当と一緒に精力的に考えていきたいと思いますので、これはまた内容等決まりましたら、皆様方に御案内させていただきたいと思います。ただ「健康しが」をつくっていくためにこの公園というのはとても重要な場所だと思いますので、さらに能力を高めていきたいと思います。

 

[日本経済新聞]

ライドシェアのことですが、お話の文脈だと来年度の話で、今年度ライドシェアを試すことは恐らくないと捉えてよろしいですか。

 

【知事】

必ずしも今年度やらずに来年度だけとは言及しておりません。先ほど申し上げたように、隣の京都をエリアとする自家用車活用事業が始まり、隣接地特例のようなものもあるようですので、例えば片方が行き先がこちら、もしくは出発地がこちらで京都の場合、こういう取扱いをさらに拡充していくという可能性などもあるのかもしれません。

 

[日本経済新聞]

そのあたりは陸運局とか国土交通省ともう話をされていますか。

 

【知事】

先般の意見交換会で私が一部述べたこともございますし、別の知事からは、例えば万博が始まってすぐというのではなくて、もう今年度から実験を試行してほしいということもありました。また国は6月までに法改正も含めて一定の方向性を検討するということですので、今年度においてもやれることというのはあるのかもしれません。

 

[日本経済新聞]

予算面では特に問題なくどこかで手当てはできる感じですか。

 

【知事】

既存事業の中でどういったことができるのかというのは追求したいし、必要であれば補正をかけていくということもあるかもしれません。

 

[日本経済新聞]

ただ当面はその来年度の国民スポーツ大会を見込んでということですか。

 

【知事】

これまで公式で申し上げておりますのは、来年度の国スポ・障スポに向けてライドシェアというものを試行させていただきたいと申し上げておりますので、そこが一つのターゲットになると思います。ただそれをするために今年度どう過ごしていくのかということも、これは精力的に考えていきたいと思います。

 

[日本経済新聞]

「THE シガパーク」についてですが、野心的な試みかと思うのですが、ちょっとわかりにくい感じがします。今お話聞いていると、あくまでちょっと大きな国定公園、自然の部分を活用して人に来ていただこうという感じかなと思いましたが、一方昨日草津市で発表があったように、大きなサーフィン施設が湖岸にできたり、たねやの施設なんかも湖岸にできたりして、人工的なこういった誘客施設というのがいくつかできつつあります。この辺りは「THE シガパーク」の理念とは矛盾しないというふうに考えてよろしいですか。

 

【知事】

おっしゃるとおりで、こういった新たな施設、民間の施設、こういったものも「THE シガパーク」に当然リンクしてくると思います。「うつくシガパーク」「やさシガパーク」「たのシガパーク」ですので、これはぜひ民間施設だからということで省くのではなく、むしろ連携して相乗効果を出せるようにしていきたいと思います。

 

[日本経済新聞]

確認ですが知事は始球式をやるのはこれが初めてですか。

 

【知事】。

以前、滋賀県にあった野球リーグの始球式に臨ませていただいたことはあります。2バウンドくらいのフォークボールを投げた記憶がありますけども。

 

[日本経済新聞]

今12球団でやっているNPBでの始球式はこれが初めてということですか。

 

【知事】

そんな大きな球場、大きな試合、大きなリーグで投げたことはありません。

 

 

[京都新聞]

西武ライオンズの始球式についてですが、滋賀県知事として初めてプロ野球の始球式に出られるということでよろしいでしょうか。

 

【知事】

プロ野球の始球式を嘉田さん、國松さん、稲葉さん、武村さんがやったという記憶はありません。

 

[京都新聞]

始球式をされる試合を観に来られるプロ野球ファンの方に滋賀県のどういったことを伝えたいですか。

 

【知事】

ちょっと話ずれるかもしれませんけど、「近江商人の経営と理念」という大著を末永國紀先生がお越しになった際に、皆さんも一緒にご覧いただいた方もおられるかと思いますが、先生から近江商人の特徴の一つに「在地性を維持した広域志向性」があり、だから多くいて、長く続いたんだという視点でご教示いただいたことがございます。近江商人。故郷湖国を大事にしながら、各地で産物廻しとか声を大事にするとか、地域の発展に貢献するとか、こういったこともやってきましたので、近江商人の魂を持ちながら、埼玉で投げるということがあってもいいんじゃないかと思います。もう一つはやはり「琵琶湖より愛をこめて」ですね。琵琶湖の愛を全国やそれぞれの各地に発信できればなと思いますので、そういう視点で頑張って肩をまわしたいと思います。

 

[京都新聞]

プロ野球の試合のスポンサーに滋賀県がなるというもの今回が初めてでしょうか。

 

【知事】

試合のスポンサーということよりも、むしろ埼玉西武ライオンズ様のいろいろな御厚意、西武ホールディングス様のいろいろな企画の中で、今回の近江鉄道のことを機にいろいろなご縁もあって、当初はライオンズの試合をオープン戦などで滋賀県でできないかなという話を幹部の方として、選手の皆さんが来てくれるといいね、(プロ野球の)対戦が見られるといいねということで、いろいろな準備をしていたのですが、球場の規格は合ったとしても、その周辺に、選手や帯同するスタッフの宿泊地等が今回ちょっと調整がつかず、それなら本拠地でやる試合に滋賀県みんなで出るか、PRするかということで企画が実現したと聞いています。まさか私に始球式を投げろというオーダーまでくるとは思わなかったですけど。

 

[京都新聞]

スポンサーということは事業費としていくらお金をだしておられるということでしょうか。

 

【知事】

そのゲームを「滋賀県スペシャルデー」にしていただくための何かをお支払いしているということはございませんが、先ほど申し上げたいろいろな企画、PRブースを出したり、抽選会の賞品を出したり、こういったことに観光振興の一環、物産振興の一環で立てさせていただいている予算から捻出していることはございます。

 

[日本経済新聞]

始球式当日は埼玉県の大野知事は来られますか。

 

【知事】

大野さん来るのかな。僕はまだ連絡していないですけど。行くという仁義だけは切っておかないといけないのかもしれませんが。

 

[中日新聞]

西武(の始球式)について、経緯については今回の新生近江鉄道のことがあったからなのか、前々からこういったことをしたいということだったのか、何がきっかけだったのでしょうか。

 

【知事】

私が記憶している限り、近江鉄道さんのいろいろな議論、今回の新生近江鉄道の議論がきっかけだったと思います。

 

[中日新聞]

今回4月から新生近江鉄道になるにあたって関係を強化するその一環でということでしょうか。

 

【知事】

そうですね。その際に近江鉄道を再スタート、リデザインしてリスタートするためには、近江鉄道さんとの関係、そのグループである西武鉄道さんや西武ホールディングスさんとの関係というのは極めて重要だと考えておりました。この間、幹部間でいろいろな協議をしてきましたし、何と言っても西武グループは滋賀ゆかりの堤康次郎大先輩初め、いろいろな御縁がございますので、こういったことからさらに発展させていきたい、こういう思いでこれまで望んできました。その一環です。

 

[中日新聞]

「こどなBASE」についてですが、先週の年度始めの御挨拶の中でも「こどなBASE」の事業をさらに前進していきたいとおっしゃておられましたが、本格的にスタートして半年間いくつか取組があったと思いますが、取組の振り返りとさらに前進させていきたいということにどのような思いが込められているのかお聞かせください。

 

【知事】

全てではないんですけれども、一部私が聞いているだけでも、放課後の時間を利用して、企業様のいろいろな技術だとか、出前とか、あと企業内事業所内も活用させていただいて、いろいろな好奇心をくすぐる、またいろいろな体験が広がる活動を展開していただいていると聞いております。とてもそのことが子どもたちの学ぶ力、また意欲だとか、そういったことにも繋がる、また将来の夢の醸成にも繋がっていると思いますので、学校での学び、家庭での学び以外の場としても、大いに可能性を広げていける事業ではないかなと思っています。また参加された企業、事業所の皆様からも大変喜ばれていると聞いていますので、発展可能性をさらにあるのではないか、みんなにとっていい事業のような気がしています。

 

[中日新聞]

さらに前進させていくということは、参加する企業を増やしたり、取組事例を増やしていくというお考えでしょうか。

 

【知事】

ぜひ増やしたいと思いますね。参画したい参加したい企業事業所の皆様を募ったり、いろいろなテーマを設定させていただいたり、まだまだご存知いただいていない企業様もいらっしゃるのかもしれませんので、周知や広報にも努めていきたいと思います。

 

[読売新聞]

国スポについて、村井知事は廃止の他に47道府県が順番に全ての競技を1か所に集めて年1回やるというやり方をやめるべきじゃないかというような御提案をされているようですが、現状の都道府県の持ち回りみたいなやり方で、開催都道府県側にどんなメリットがあるのか、またどんなデメリットがあるのかどうお考えでしょうか。

 

【知事】

今お尋ねいただいたように、例えば来年滋賀県で開催させていただきます。とするならば、多くの方々がご来県されますので、そこでの交流もしくはそこでの様々な経済活動、食べること、お土産を買っていただく、それ以外のところを巡っていただくことも含めて、こういう効果があると思います。我々もそれらを最大限発現ができるように努めていきたいと思います。ただ、伴う負担・労力等の問題で、以前のようにそんなに大規模ではなく、いろいろな条件がかされるわけでもなく、そして人口が伸びている、また若い時代はよかったのかもしれませんが、老いてきて、(人口が)少なくなってきて、いろいろな伴う課題も増えてきているという中で、そういったものを担っていくということに負担感を感じる都道府県も多く出てきたということだと思います。

 

[読売新聞]

滋賀県は来年開催ですが、そのあたり滋賀県として知事はどのように受け止めてらっしゃいますか。

 

【知事】

まず来年、2025年に滋賀県で「わたSIGA輝く国スポ・障スポ」を開催させていただけるということは、従来から申し上げているように私はビッグチャンスだと思っております。大阪・関西万博の「いのち輝く未来社会のデザイン」を施行するとき、そして「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」を開催するとき、折しもそのときは戦後80年の節目でもありますので、平和でなければスポーツの祭典は楽しむことができませんし、いのちあってことですので、そういったことにみんなが思いをいたし、それらを大事にする、それらを健康で輝かせるためにどういう取組をしていけばいいのかということが発信できるような、そういう年にしていきたい。何もそれはその年終わることではなく、その後こういうイベントをやったから、こういう文化が根付いてきたねというようなレガシーに繋げていこうということが大事だと思いますのでそういう一年にしていきたいと思います。

 

[読売新聞]

競技数を絞るとか、全国障害者スポーツ大会のみ開催するなどの御提案もされているようですが、そういう点についてはどうお考えでしょうか。

 

【知事】

これも村井会長の御趣旨、御発言としてとても意味のあることだと思います。今はあまりメジャーとして注目されていないスポーツにみんなで光をあてるだとか、障害のある方々が競われる楽しまれるスポーツをより振興していくという視点は大事だと思います。今やっていることを全部止めて変えるということよりも、そういう視点を持って、見直しの議論を進めていくという視点は大事にしたいと思います。

 

[読売新聞]

先ほど「我々も大会のあり方ややり方について、その検討に着手する」ということをおっしゃったと思いますが、具体的にどのように検討されるんでしょうか。

 

【知事】

どういう前後で私が今お尋ねいただい言葉を発したかわかりませんが、今年の佐賀大会から「国民体育大会」から「国民スポーツ大会」に変わります。以前もそのスポーツ大会の最初を担う佐賀県、滋賀県、青森県、宮崎県の4県の知事や担当で意見交換しながらスポーツ大会に変わったのだから、どういう視点でこの大会をつくるのか、またレガシーにするのかというこういう議論を既に始めている。例えばそういう視点であるなど。またどうなのでしょう。今回もそうですし、毎回そうかもしれませんが、県外開催もお願いをしながら、全ての施設をフルセットで用意できているわけではありませんので、そういったところとの連携が既にありますので、それをさらに拡げていく視点ですとか、様々検討する視点というのはあるんじゃないでしょうか。

 

[読売新聞]

村井知事がおっしゃった廃止うんぬんということを(わたSHIGA輝く国スポ・障スポ)開催後に知事会に提案していくなど、そういうことはないのでしょうか。

 

【知事】

今回準備する過程、そして運営させていただく過程で、例えば3巡目を考える重要な経験値というものも得られるでしょうから、さっきお答えしたように、まだまだ十分知られていない、広がっていないスポーツの振興という面で、こういう可能性があるんじゃないかということは申し上げられる経験も得られると思うので、こういうことは大事にしたいと思います。

 

[京都新聞]

県立3病院の看護師の採用が定員数を下回っていることや技術職の採用が不振しているなどの声を職員の方からよくお聞きします。滋賀県に限ったことではないのかもしれませんが、このことに関する知事の御認識となにか対応策などを考えておられるなら教えてください。

 

【知事】

重要なテーマだと思います。4月に入って以降県庁の入庁式、消防学校の入校式、そして警察学校の入校式、この季節ならではの様々なイベントに知事として出席させていただくときに、常にその式典に臨む前にお伺いするのは、どれぐらい応募があり、どういう状況なのかということです。こういった大切な公務を担う教職員もそうですけれども、人材が採用定数に比べて以前よりも少なくなっている、こういう状況というのはこれは全国的にもあり得る話だと思います。そういう中でどう対応していくのかということについては、以前と同じような人数で担うだけではなく、どうすれば効率化できるという視点も持ちつつ、例えばシステムやAIで代替できるところはそういったものをやりながら業務の見直しも不断にやる。それでも必要な人材については、やりがいや魅力を最大限発信しながら、そしてコミュニケーションを密に取りながら、志望してもらえるような取組を強力に進めていくというに尽きると思います。あとは公務員の働き方っていうのも、例えば副業をどうするのかとか、更なる働き方改革をどうするのかとか、私が今強い問題意識として持っているのはジェンダーギャップをどう解消するのか、こういう視点も併せ持ちながら考えていくことで、少し誘因力というか魅力を訴求できるような取組をしていきたいと思います。

 

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