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知事定例記者会見(2017年10月17日)

平成29年10月17日
(県政記者クラブ主催)

記者会見に臨む様子

おはようございます。総選挙の取材等でお忙しいなか、お集まりいただきましてありがとうございます。

日本経済新聞社大津支局の廣谷前支局長様に置かれましては、薬石の効なくお亡くなりになられました。滋賀県政のご取材等で大変お世話になりました。本日はご葬儀ということでございますので、心から謹んでお悔やみ申し上げたいと思います。

また、今週末に執行されます、第48回衆議院議員総選挙におきましては、既に期日前投票等選挙事務を行っておりますが、公正かつ適正に執行されるよう、総務部市町振興課、選挙管理委員会、市町と協力をして取り組んでまいりたいと存じます。

また、雨が続いておりまして、秋雨前線に台風が接近中ということでございますので、注意を払い、対策に万全を期してまいりたいと存じます。

今日は、私の方から情報提供2点、そして今月のイチオシ1点を順次紹介させていただきます。

まず、1点目。いよいよ10月29日に東京日本橋に、情報発信拠点「ここ滋賀」がオープンいたします。かねてから申し上げておりますように、この日本橋周辺には他県のアンテナショップがたくさん立地しております。日本全国の逸品が集まっているこの地で、滋賀にもいいモノがたくさんあることをPRしていきたい、また、実際にこの場で見て、触れて、食べて、飲んでいただくことで、良さを、魅力を、体感していただく体験型の発信をしていきたいと考えているところです。

これまでオープンに向けて、ターゲット別に様々な媒体や機会を捉えながら広報等を展開してまいりました。バックパネルにあるポスターも東京メトロの主要駅に掲出しています。

コンセプトは、「全国・世界から選ばれる滋賀へ」「ここから ひろがる 滋賀のストーリー」ということで、来館者の方にお伝えをしていきたい、まさにこの名とおり、「ここに滋賀があり、ここで滋賀に触れ、ここへ来れば滋賀に行きたくなる」ここ滋賀で感じていただいたワクワクを、一人ひとり違う何かを探しに滋賀へ来ていただけるようお誘いしたいと考えています。

後ほど詳しく説明いたしますが、1階は「マーケット」、「地酒バー」、「総合案内」、「イベントエリア」、2階は「レストラン」、屋上はテラスとなっています。営業時間は、ご覧いただいておりますとおりでございまして、定休日は、12月31日から1月3日のみ、4日間だけということですので精力的に活動していきたいと考えています。

1階マーケット、物販の部分ですが、この間、商品募集等してまいりました。応募事業数254社、1402アイテムのうち、オープニングは約950アイテムを揃えたいと存じます。本県が全国に誇れる、近江米や近江のお茶、鮒寿し、近江の地酒、ココクール商品など、滋賀の魅力が詰まった商品を販売いたします。 また、近江の地酒カウンター「シガズ バー」では、滋賀県酒造組合のご協力を受けて、33蔵のお酒がいつでもお楽しみいただけるということでございます。テイクアウトコーナーでは、みずかがみのおにぎりや、店舗をお借りする赤木屋さんに独自にブレンドいただきました「ここ滋賀オリジナルブレンドコーヒー」も販売いたします。総合案内には、「シガズ コンシェルジュ」を配置いたしまして、観光案内のほか、移住情報等を提供したいと考えます。

2階レストラン「日本橋 滋乃味(じのみ)」では、近江牛と発酵をテーマに、滋賀の食材をふんだんに使った料理をお楽しみいただけます。滋賀の郷土料理はもちろん、編集を加えた新しい料理も提供するということでございます。現在シェフ等が最終の調整をしているところです。

屋上は屋根はないんですが、テラスのような趣向で整備いたしまして、東京の高層ビル街の中で緑化をほどこしたフリーテラスということで、ここに来たら、ちょっと安らいでいただける、そんな空間にしたいと存じます。屋上からの眺望がちょっと見にくいんですが、資料の右側に出ておりまして、東海道、中山道の起点でもございます。五つの街道の起点でもあります日本橋が見える立地でございます。

ここ滋賀の大きな売り、他府県との違いは、ほぼ毎日開催される企画催事であると考えています。単なるアンテナショップではなくて、全館をとおして、「ここ滋賀」に来ていただければ、いつも何か楽しいことをやっている、新しい発見がある、そんな場所にしていきたいと考えているところでございます。

29日にオープニングイベントを開催いたします。私も出席いたします。滋賀県出身のジャーナリストである田原総一朗さん、滋賀県ふるさと観光大使である西川貴教さんにもご参加いただいて、積極的なPRをしていきます。他にも、イベント会場におきまして、地酒や近江のお茶の振る舞い、ステージイベント、歌も披露していただけるということでございますので、日本橋が滋賀に染まる1日としていきたいと思います。

お手元にお配りした、初回特別号となるニュースレター「SHIGA’s GUIDE(シガズ ガイド)」は毎月15日に発行いたします。毎月のテーマを設定いたしまして紹介するんですが、表紙デザインは滋賀県在住の切り絵作家 早川鉄兵さんの切り絵で表現いたします。11月のテーマは「秋の収穫祭~近江の食を楽しもう~」ということでありますから、近江牛・近江米・湖魚がモチーフとなっているということでございます。

最後、県職員もできることをやろうということで、広告マン・広告ウーマンとなって、「ここ滋賀オリジナル年賀はがき」を作って、みんなにお送りしてPRしようという取組をしているところでございます。

これはかねてからの挑戦課題でございますので、「ここ滋賀」オープン、ようやくあと10日余りでオープンするということになりましたので、最終の準備をしっかりと行って、まさにここから滋賀の魅力をしっかりと発信する、滋賀に誘う、そういう場所にしていきたいと思いますので、報道機関の皆様方のお力添えを賜れれば幸いでございます。

2点目ですが、10月21日(土曜日)から、フランス共和国の西部にあります、ナント市で開催される、障害者の文化芸術国際交流事業「2017 ジャパン×ナント プロジェクト」に出席いたします。本事業は、日本の障害者の優れた文化芸術活動の成果を世界に発信するプロジェクトでありまして、本県からは5名の作家の作品の出展と、湖南ダンスワークショップのダンスパフォーマンス等が披露される予定であります。詳細につきましては、お手元にお配りしているカラーのパンフレットをご覧ください。

私も24日に開催されます国際フォーラムに登壇いたしまして、滋賀県でこれまで取り組んできた障害福祉・文化振興の先駆的な取組を、滋賀県の魅力もあわせて発信する予定です。また、「人口減少を見据えた豊かな滋賀づくり総合戦略」に基づき、施策を展開していくにあたりまして、数々の文化政策により都市の魅力の向上を図り、世界的にも有名な自治体となったナント市の元市長、前フランス外務大臣のジャン・マルク・エロー氏等との意見交換を行います。ジャン・マルク・エロー氏は滋賀県にもご来県され、私も知事になってから滋賀と東京で2度会談をさせていただいております。フランス人が選ぶ「最も住みやすい街」ランキングで常に上位に選ばれるナント市の都市政策、街づくりの事例を学びながら、文化の力をまちづくりに活かすための知見を得ていきたいと考えています。

また同時に、世界で「最も住みやすい街」として常にトップクラスにランキングされているオーストリアのウィーン市を訪問いたします。こちらには滋賀県の交通関係の委員をお勤めいただいております宇都宮先生、関西大学からウィーン工科大学に、今、研究留学中でございますが、宇都宮先生ともども、少子高齢・人口減少社会において魅力ある住みよいまちづくりを進めていくモデルとして、文化政策・交通政策・都市政策などを学んでいきたいと考えているところでございます。同行取材等いただける方がいらっしゃいましたら来ていただければと思いますし、私どものほうから広報発信していきたいと思いますのでご活用いただければ幸いでございます。

最後に、今月のイチオシということでございます。皆さんの目の前に飾っていただいております、私の横にも飾っております、栗東市の「目川ひょうたん」でございます。

東海道が通る栗東には、江戸時代、旅人の休憩所「目川立場」があり、もともと、ひょうたんは、お茶やお酒を入れる容器として売られ、旅人に愛用されていたということでございます。江戸時代の頃から、酒器や床飾りとして珍重されてきた「目川ひょうたん」ですが、六つ揃うと、無病、六つの瓢ということで、無病息災の縁起物としても親しまれているということでございます。美しい大津絵が描かれたものも人気だと伺っています。

現在も、目川瓢箪生産組合の皆さんが、古来からの製法でひょうたんを加工されています。その作業は、非常に手間がかかるということでございまして、だからこそ、美しい「目川ひょうたん」が完成していると、こういう曲がった形の瓢箪もあるんだそうですね。

また、栗東市で、この日曜日、10月22日に開催される「第11回東海道ほっこりまつり」では、目川瓢箪生産組合の皆さんが「目川ひょうたん」を展示・販売されるということでございます。江戸時代から全国に名を馳せる「目川ひょうたん」をぜひ多くの方に知っていただき、その歴史と伝統に触れていただきたいと思い紹介させていただきました。

本日は、栗東市から3名のゲストにお越しいただきました。

目川瓢箪生産組合組合長 芝原俊治さん

目川自治会長・東海道ほっこりまつり実行委員会副実行委員長 上田正和さん

栗東市広報課課長 西村滋城さん

せっかくの機会ですので一言、PRをいただけたらと思います。

(芝原さん)

今、ご紹介にあずかりました、目川瓢箪生産組合の芝原俊治です。何と言いましても瓢箪というのは、ここにありますように同じものが二つできないんです。これが最大の欠点でもあり、最大の特徴でもあるんです。ここに今年採れたものを持ってきたのですが、これに趣味で大津絵を描いたり、中には七福神を描いたり、今日は持ってきませんでしたが鬼の念仏を描いたり、趣味として楽しんでおられるわけです。

同じことを言いますが、瓢箪は同じものは二つできない、そこに我々の楽しみというか、「ひょっとしたら今年は」ということを信じて作っています。今日は、代表的なものを持って寄せていただきましたので、よろしくお願いします。

(上田さん)

本日は、東海道ほっこりまつりのPRの機会を与えていただきましてありがとうございます。

東海道ほっこりまつり、私たちの想い。

何気ない一言でした。「東海道に車が通らなかったら」いつもは通過交通が多く、安心して歩くことができない東海道。でも本当は歴史と文化、そして私たちの思いがあふれる東海道。この東海道をほっこりしながらゆっくり歩いてみたい。そんな私たちの想いから始まった手作りのまつりです。

ということで、第11回東海道ほっこりまつり、今、知事のほうからお話いただきました、10月22日日曜日10時から15時半まで「元気創造イベント」、そして第2部としまして、夕方から19時半まで「灯り灯路」ということで、灯りの演出をしたいと思います。

今年度の見どころとしましては、江戸時代のキャラクターの「ほっこり道中」ということで、みんなで歩きます。2番目としましては、「歴史街道スタンプラリー」ということで、東海道53次で10か所のスタンプラリーを実施しております。3番目としまして、今も瓢箪の話が出ましたけれども、岡・目川自治会でやっておりますので、岡・目川の歴史を展示する。4番目といたしまして、子どもたちの参加ということで、もっこ担ぎとか、飛び出し坊やの制作とか、ちょんまげつくりとか、子どもたちの参加できる体験型のイベントをしようと思っています。これ以外にも色んなイベントを実施しております。そして瓢箪の展示・販売とか食べ物の模擬店等の出店を予定しております。

皆さん、ぜひご来場願いたいと思っております。

私も参加したことのある、大変楽しいお祭り、ほっこり祭りのご取材等もよろしくお願いいたします。

長くなりましたが、私からは以上です。

[京都新聞]

地方自治体のブランドランキングが発表されまして、滋賀県が前年度の33位から28位に5位程上がっているんですが、それについて知事の受け止めをお聞かせください。

[知事]

先週ですか、株式会社ブランド総合研究所発表の第12回地域ブランド調査2017、こちらをみますと滋賀県が今回28位、昨年が33位ということですので5ランク、ランクアップということでございます。以前からこの魅力度ランキングのことも指摘されておりますので、上がったことは嬉しく、励みにしてこれからも頑張りたいなと思います。加えて、ビワイチがですね、サイクリングに人気の旅行先ランキング、これは楽天トラベル社調べでございますが、守山、近江八幡、彦根地域が全国の2位、ランク外からランクインするといったようなこともございますので、こういったことを励みにしながら、さらに魅力度向上に努めていきたい、そのためにも、「ここ滋賀」を大いに活用していきたいと思います。

[京都新聞]

一概に順位を気にする必要もないんじゃないかというような指摘もございますが、滋賀県のブランドが高まるということについてはどのような効果があるというようにお考えでしょうか。

[知事]

ランキングですとか順位付けには種々諸々ございます。良い時もあれば私どもにとって、もっと頑張らないと、ということもございますが、良い事は励みにしたいし、他と比べて低いことは、また、発奮材料にして頑張ろうということではないかと思います。

[NHK]

来年度当初予算編成方針について話し合われた資料をいただいておりますけれども、この中で、働き方改革の取組を新規で入れておられるところを注目したんですが、この点についてはどのようにお考えでしょうか。

[知事]

年度の予算を編成するキックオフというのは大変大事だと思っています。もちろん知事として大きな方針を出したり、また必要な協議をするということも、もちろんこれ以降精力的に行っていきますが、その材料を作るのに束ねるのに相当それぞれの部局課係等で職員の皆さんの作業量も従来に増して増える時期だと聞いております。

かねてから長時間労働の是正、働き方改革等、大きな課題として取り組んでおりますので、この予算編成作業においても当然意識しながら取り組むと同時に、今日もその挨拶の中で申し上げたんですが、事業や予算を作るときにぜひ限られた財源はもちろんのことですが、限られた人員、組織体制のことを意識して作ろうということを強調いたしました。

県民の皆様方の県行政にかけていただくご期待、ご付託、大変大きいのですけれども、それらを選択、若しくは重複整理等をしながらですね、効率的な行政というものを追求していきたいと思いますので、これは働き方改革というものは今まで以上に、意識しながら予算編成を行っていきたいと思います。

[中日新聞]

新生美術館の関係で見直し案を示されまして、県議会でもいろいろご意見出ているんですけれども、知事の現時点でのお考えをお聞かせください。

[知事]

今、休館中ですけれども、現在有しております県立近代美術館、こちらをリニューアルして、新たな美術館、新生美術館を作ろうという大きなプロジェクトでございます。この間議論をしてきまして基本計画を作り、具体の設計を行って入札したところでございますが、今般の様々な事情、市況等も影響して、入札が不落になったということでございます。

これを受けまして、県議会からいただいている決議等を同時に踏まえた形で、今後の対応案を議会等にお示しさせていただきました。例えば一部建築を取り止めたり、改修を行わなかったりというようなことでありますとか、事業者の幅を広げるといったようなことも材料にして出させていただいたんですが、この案だとコンセプトそのものが崩れてしまうのではないかというご指摘、またある程度スケジュールを見通してやらなければならないことにもご理解いただきつつも、この行政なり議会の皆様方、いわゆる内部の者だけでこの方向というのを決めてしまっていいんだろうかというご提起を同時にいただいたところでございます。

大変しっかりと踏まえなければならないご意見をいただきましたので、今しばし時間をいただいて検討させていただいて、改めてお示しをさせていただきたいと思います。

[中日新聞]

そうすると、先日示された見直し案をまた見直すということになるんでしょうか。

[知事]

そうですね、現時点でお示しした見直し案に十分なご理解がいただけてない状況ですので、見直し案をさらに見直して、提出、ご説明させていただきたいと思います。

[中日新聞]

そうすると、もう少しスケジュールはかかりそうですか。

[知事]

当然必要なスケジュール変更を行った上で、ご説明したいと思います。

[毎日新聞]

衆議院選挙終盤に入っていますけれども、各マスコミの世論調査の結果をみると、自民党が圧勝するんではないかという報道が相次いでいるんですが、知事はどのようにこの報道結果をみておられますか。

[知事]

難しいですね。むしろ皆様方の方が、取材活動通じてよくご存じでしょうから、むしろ伺ってみたいなと思いますが、特に感想はありません。ただ総理なりがひとつのお考えを基に解散権を行使されて、今、解散総選挙が行われているということですので、せっかくの機会ですので、私達有権者がそれぞれの想いを1票に託す、そういう有効な機会になればなと思います。

[毎日新聞]

今更伺っても仕方ないことだとは思うんですが、選挙前、知事に出馬の依頼等あったとして、それを断られたというのはこの事体を見通されていたわけですか。

[知事]

私にですか。

[毎日新聞]

知事に出馬の依頼はありましたか。

[知事]

知事である私は知事の公務に専念していますし、そういう依頼はありません。

[京都新聞]

関連する質問になりますが、衆議院選挙、政務の話になりますが、かつて三日月さんが在籍されていた党が合流分裂して今までと大きく枠組みが変わったんですけれども、そういう今の選挙情勢というか枠組み、今の選挙の様子をどのように見られているのか、ご所見をお願いします。

[知事]

これもなかなか難しい問いですけれども、若干情緒的なことも含めてお答えすれば、その党に10年余り所属をして活動してきた者として、今回いろいろと経緯変遷のあった民進党の前の政党でしたので、その時点で強く感じてはいるんですけれども、自分のいた政党が無くなってしまうということは、所属していた者としては一抹の寂しさを覚えるそういう思いです。ただ、政治というのはそういう変遷、離合集散を繰り返して熟度を増していくということだとすれば、より良い方向に繋がることを期待、祈念しています。

[時事通信]

総選挙の関係ですけど、今回、希望の党の代表に都知事をやられている小池さんがなられていますけれども、いわゆる二足のわらじですね、知事をやって、政党の党首をやるということとか、兼職のあり方とかですね、その辺りについて知事はどのようにお考えなのか、お伺いできればと思います。

[知事]

私はまだ3年余りしか知事をやっておりませんので、また、それぞれの自治体によって、それぞれの知事によって事情や考えが違いますので、全てを把握したうえで申し上げることはできないのでしょうけれども、私は無理だと思います。私はそういうやり方はできないと思います。私個人としてはですね。それぞれ知事が政党の代表等を務めてやられるというのは、相当な、例えば、自治体としての組織力も必要なのかもしれませんし、もちろん個人としてのお力も長けてなければならないでしょうし、そういう意味ではすごいなあと思いますけど、私は無理だと思います。

ただ、私のかねてからの持論ですが、そういう地方自治体をお預かりする者が、国政等に一定参画をして、意思決定等に加わっていくということは、これは選挙制度や、ある意味では憲法の条文にも関わることですけれども、一定何らかの工夫と改善があってもいいのではないかと、他国ではそういう事例もあるようですので、そういったことは不断に研究していきたいと思っています。

[時事通信]

具体的な参画の方法について、何か念頭にあるものがあったりするのでしょうか。

[知事]

以前、全国知事会等で申し上げたのは、参議院のあり方に際して、一定知事等をその議員の一部に加えるといったことも検討すべきではないかということを申し上げたことがございます。

[毎日新聞]

衆院選のことで、改めて正式に確認させていただきたいのですが、知事の、今回の候補者あるいは政党へのお立場ですが、どこかを応援、支援されたりということがあるのかどうか。例えば「必勝」のメッセージとかは全陣営に送ったのでしょうか。それと、もちろん、知事を後継指名された嘉田さんが出てますけれども、嘉田さんを応援しないのでしょうかということ。2点お願いします。

[知事]

選挙は知事として中立です。知事として、どなたか特定の政党、候補者の支援をすることはございません。同時に、かねてから申し上げておりますように、政治は理念と政策、人と人とのお付き合い。為書き等につきましては、現職の議員の方々およびご依頼のあった方には、個人として、政務としてお届けをしているものもございます。あとはもう、選挙戦も始まっていますし、すでに期日前投票も行われておりますので、有権者のご判断で選択、審判が下るものだと思います。

[朝日新聞]

総選挙の質問が続きますけど、去年の国政選挙で投票率の低下というのが非常に懸念されております。前回の総選挙は過去最低だったという記録もございまして、いろいろな政治情勢ですとか、天気も含めてですね、影響するところではあるかと思うのですけれども、有権者の方にですね、投票をされる意義だとかですね、県としてできることとかですね、知事からそういうことでお話いただけることがあれば、お聞かせいただければと思います。

[知事]

今回、急な解散および選挙日程がございました。加えて、県内では5つの市で市議会議員選挙も行われますので、選挙事務にあたる職員等にですね、くれぐれも公正かつ適正に行おうということと同時に、市町の選管とのやり取り、支援等、しっかりやろうと。また、18歳、19歳の有権者がですね、衆院選でははじめて全国的に投票すると、また広く投票するという機会もございますので、この選挙啓発にも、でき得ることをしっかりやろうということを申し上げたところでございます。

投票率はそれぞれ、多かったり少なかったりということなんでしょうけど、今、現時点では期日前投票が、約1点数倍ということで出てますのでね、一定、期日前投票は積み上がっているのかもしれません。投票日当日の天候や様々な事情等も影響するのかもしれませんが、より多くの方々に投票に行っていただけるよう、また、円滑かつ適正な投票実務が行われるように、引き続き、まだ期間中ですので、しっかり意を用いてまいりたいと思います。

[読売新聞]

何度か先ほどから聞かれていますけど、知事の今回の衆院選に関してのお立場について、同じような質問になるかもしれませんが、先ほどお答えされたように、中立だというお答えをいただいた、その前提の上であえてお伺いするのですけど、今回、知事がいらっしゃった民主党の流れをくむ民進党が合流した先の希望の党という党になって、そこから民進党出身の現職の国会議員の方々が立候補されている訳ですけど、中立だということを踏まえたうえで、あえて知事としては、民主党ご出身な訳ですけども、今の希望の党に関しての政策理念の共感の度合いというのは、当時いらっしゃった党と比べると、今はどうなんでしょうか。希望の党に対しての、政策理念での共感度合いという点で。

[知事]

選挙が始まっている状況下で、特定の政党の政策なり理念を、公式な立場で、メディアの方々にお伝えするのは差し控えさせていただきたいと思います。

先ほども申し上げましたが、個人的な印象、感想として、自分のいた政党が、現在、例えば比例の投票先等で、その名が無いということには、情緒的で個人的で恐縮ではございますが、一抹の寂しさを覚えます。ただ、政治というものは、それぞれの、時々の状況変化によって、候補者、政治家ともども変わるとすればですね、当時一緒にいた仲間は、自由民主党にいらっしゃる方もいるし、立憲民主党に行かれている方もいるし、また、民進党で残ってらっしゃる方もいらっしゃいますし、無所属でやられている方、そして希望の党に行かれた方々もいらっしゃいますので、それぞれの方がご判断のうえ、その一歩を印されているんだと思います。いろんな懊悩の中でご判断されたことに想いを馳せながらですね、私も有権者としての行動をしていきたいと思います。

[京都新聞]

ちょっとおこがましいかもしれませんが、来年の7月には三日月知事は任期満了を迎えます。それで、ずばりお伺いしたいのですが、今の政党の状況を見て、ご自身の知事選、もちろん出るか出ないかは分かりませんが、どのような影響があるとお考えか、今言える範囲でお願いします。

[知事]

今日はなかなか辛い質問が多いですよね。まあ、前から申し上げているように、私は7月に3年間の総括をさせていただいて、現在いろんな機会を通じて、私はこう考えています、こんなことをやってきて、こんな方向性で、こういう滋賀をつくろうと思います、ということを、いろんな場を通じて、お話をしたりお示しをして、また同時に、県の向かう方向だとか、やっている施策について様々なご意見をいただいているところでございます。一定、年内、ひとつの自分なりの時間設定をしながら、できる限り多くの方とお話をしていきたいなと思っているところです。

そのうえで、滋賀県の今後の進め方なりを考えたうえで、自らの身の処し方を決めていきたいと考えています。

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