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知事定例記者会見(2017年6月13日)

平成29年6月13日
(県政記者クラブ主催)

湖の餅 taeを堪能する様子

おはようございます。6月になりました。今日はまだ涼しいですが、これからいよいよ盛夏に向かいます。6月の一句ですが、私の好きな沙羅の花、夏椿がそろそろ咲く季節になりましたので「この縁 何色似合う 夏椿」と。

先週SDGsのシンポジウムを開催いたしました。「17色のバッジを付けているだけではあかんのやで」と、そういう提起もいただきまして、しっかりこれから県の施策に反映をさせていきたいと思いますし、昨日は、茨城県から笠間市立友部第2中学校の生徒の皆さんが修学旅行で滋賀県に来てくださいました。比叡山延暦寺の根本中堂で交流の機会をいただきました。ビジターズビューローの方々が中心になってセールスプロモーションをかけていただいたその成果の一つとして、滋賀県にご来訪いただきました。もちろん滋賀県だけでなくて京都も訪問されていますが、多くを滋賀県で過ごされ、宿泊も滋賀県でされ、滋賀県に来ていただいた際には、「滋賀県知事もぜひ交流の機会を持ちたいと言っています」というセールストークがどうも効いたというお話のようで、その一環で私も昨日、比叡山延暦寺で交流の機会を持たせていただき、実は、朝お礼を兼ねて、もう一度私が宿泊先のホテルに行きまして、早かったので生徒諸君には会えなかったのですが、改めてお礼を申し上げ今後の交流も引き続きやりましょうということをお願いしてきたところでございます。こういう人の縁を大切にしていきたいと思います。

今日の話題提供は3点申し上げます。

まず1点目は、本年10月から開催いたします観光キャンペーン「日本遺産 滋賀・びわ湖 水の文化ぐるっと博」についてでございます。

本県では、日々の暮らしや祈り、食において、琵琶湖を中心とした水の文化が、県内各所で生まれ人々によって育まれてきました。これら、琵琶湖を囲んで点在する構成文化財29件と人々を結ぶストーリーが日本遺産「琵琶湖とその水辺景観-祈りと暮らしの水遺産」として平成27年に、これは第1陣の認定でございますが、認定をいただきました。この日本遺産を核といたしました観光キャンペーン「日本遺産 滋賀・びわ湖 水の文化ぐるっと博」が、いよいよ10月から来年3月までの間、開催の運びとなりました。

この「水の文化ぐるっと博」は、日本遺産をはじめ滋賀・びわ湖の魅力に触れて楽しむことができる街歩きツアーや、ひと味違う体験プログラムを期間中に約70プログラム程度、準備し展開するとともに、寺社などの特別公開や様々なイベントなど、県内各地で多様な催しを実施してまいります。例えば、彦根市の「古地図で巡る「幻の彦根城外堀ぐるっとツアー」」などの街歩きツアーですとか、高島市の「漁師と行く。春の水辺景観遊覧ツアー」といった体験プログラムなど、聞いただけで行ってみたい、体験してみたいと思うような、工夫を凝らした多様なおもてなしプログラムが用意されております。

次に、文化財の特別公開についてでございますが、例えば、三井寺では、通常は非公開になっております、唐院諸堂と今回初公開となります三重塔初層内部を期間限定でご覧いただける、公開されるということでございます。このほか、比叡山延暦寺、西教寺、長命寺などの寺院のほか、東近江市の近江商人屋敷でも聚心庵などが特別公開されるということでございます。

これら各地域の催しを周遊する仕組みやイベントも実施いたします。びわ湖ぐるっと一周スタンプラリー、ぐるっと博をテーマとしたフォトコンテスト、県内の酒蔵を巡る「パ酒ポート」の販売や特別宿泊プランの販売など、県内を楽しんで巡っていただけるよう、多様な取組を予定しています。

この「ぐるっと博」の開幕を飾るべく、10月7日には、比叡山延暦寺でオープニングイベントを実施いたします。当日は、滋賀ふるさと観光大使の西川貴教さん、しが広報部長の高橋ひかるさんにご出席いただく予定でございまして、日本遺産や滋賀・びわ湖の魅力を語るトークショーや、音楽に合わせたストーリーの朗読、構成文化財である豊年太鼓踊の上演など、日本遺産の魅力をわかりやすく、楽しくお伝えし、キャンペーンの開幕を盛り上げたいと思います。

今後、キャンペーン成功に向け、さらには来年度行う大型観光キャンペーンの機運醸成のため、市町をはじめとして、事業者様、各種団体様と連携しながら、さらに充実したものにして、県内外へ積極的な情報発信を行ってまいります。本日お集りのメディアの皆様におかれましても、このキャンペーンをお取り上げいただき、情報発信等にご協力いただきますよう、よろしくお願いいたします。

続いて2点目でございます。滋賀県政世論調査についてでございます。

既に実施をしておりますが、この県政世論調査が、昭和43年の調査開始以来、今回で第50回目の節目を迎えるというお知らせでございます。「へえーそうなの」と思われるかも知れませんが、50回目の節目を迎えましたので皆様方にもお知り置きいただければということで情報提供させていただきます。

少し特徴的なところを紹介させていただきますと、提供資料の4にございますとおり、第1回の調査では、県政へ「関心あり」が23.7%、「関心なし」が69.7%でございましたが、昨年度の第49回の調査では、その割合がほぼ逆転と、時代の流れを感じるとともに、滋賀県の皆さんが県政に高い関心を持ってくださっていることを嬉しく思います。若干補足いたしますと調査方法も違ったというようなこともあるようです。

また、昭和52年に琵琶湖で赤潮が発生いたしました。大規模に発生して40年ということですが、昭和54年に「琵琶湖の富栄養化の防止に関する条例」を制定後、洗濯用せっけんと洗剤の使用状況について、第33回、平成12年度まで継続してお聞きしています。20年以上の永きにわたって、特定の消費行動について調査し続けている県は、ほかにあまり例がないのではないかと感じます。さらに、記憶に新しいところでは、平成27年度、県民の皆さんに県名変更の是非について調査させていただいたといったようなこともございます。

資料の5では、これまでの主な変更を整理しています。昨年の選挙権年齢の引下げに伴いまして、今回の調査から、対象年齢を満20歳以上から満18才以上に拡大して調査を実施しています。今年度の調査項目につきましては、これまでからの継続テーマに加えまして、「びわ湖の日」と「高齢期の生活・活動と介護」についてもお聞きしています。びわ湖の日については、どきどきしながら結果を待っています。

調査票は、5月30日に発送しております。返送期限は6月20日です。年に1度実施している県政世論調査は、県民の皆さんのお声をお聴きし、施策に反映させることにより、明日の滋賀を共に築くための貴重な機会と考えています。調査票が届いた方には、ぜひご協力をお願いしたいと心からお呼びかけ申し上げます。

それでは続いて3点目でございます。今月のイチオシということで、万葉時代を思わせるような装束の方にもお入りいただきましたが、今月のイチオシ、花と緑の滋賀シリーズ、日程の都合で2週連続となりましたが、今回ご紹介いたしますのは、こちらにお持ちいただきました近江八幡市の市の花「むしゃりんどう」、初夏を代表するお花ですけれども、もう一つ、「コスモス」の花、こちらは秋の花でございますが、この二つをご紹介いたします。

むしゃりんどうは、近江八幡市の武佐地域で発見されたのが名前の由来と言われているそうです。私も初めて知りました。このように、高さ30から40cm、初夏に鮮やかな紫色の花が咲くそうでございまして、ちょうど今が見ごろの可憐な気品のある花です。地元で栽培活動に取り組んでいる「むしゃりんどう保存会」の皆さんが、町名に由来した花をまちづくりに生かしたいと、2001年から「むしゃりんどう展」を開いていらっしゃいます。最初は約50鉢の展示から始められたものが、今では約500鉢まで規模が拡大し、武佐地域の街中で数多くのむしゃりんどうが見られるように、熱心に活動されているとお聞きしています。

今年は、6月2日(金曜日)から6月11日(日曜日)まで「むしゃりんどう展」が開催されています。中山道沿いなど10数か所で展示されているほか、数か所の個人宅でも自主展示され、中山道を歩く人たちを楽しませているということでございます。詳しくは資料をご覧いただきたいと思いますが、絶滅危惧種にもなっている大変貴重な花を、ぜひ多くの方に知っていただき、ご覧いただければと思います。ホームページ等によりますと滋賀県より西は、というか滋賀県にもほぼ存在していないというところを、武佐地域の皆さんが大切に守られ広められているというお花です。

また、資料の最後になりますが、市の秋の花「コスモス」も紹介していただいています。同じく武佐地域の方々が、農村の景観保全のため、20年近く前から休耕田にコスモスの種をまいて、田んぼ一面に咲かせていらっしゃいます。県内一のスケールで大変見ごたえがございまして、近年は県内外から多くの方が来られるようにもなっているということでございます。見ごろは10月になりますが、こちらも同じ地域の取組ということで、あわせてお薦めをさせていただきます。

本日は、近江八幡市から3名のゲストが来られています。

むしゃりんどう保存会 会長 成田傳良さん。

近江八幡市秘書広報課 参事 川嶋嘉治さん。

近江八幡市秘書広報課 副主幹 村田なおみさんです。

せっかくの機会ですので、補足説明やPRをいただけたらと思います。

(成田さん)

今、ご紹介に預かりましたむしゃりんどう保存会の会長をしております成田と申します。今ご紹介いただきましたように、むしゃりんどうは中山道武佐宿の歴史ある中での花ということで、現在まで花を継承して育てております。この花自体の寿命は約6年で終えてしまうということで、また種から、一から始めるということで、人間の手を加えないと絶滅するというようなことから我々保存会が立ち上がって、むしゃりんどうの花を育てております。紫のきれいな気品のある花をぜひとも皆さんに見ていただきたいと、今回紹介させていただきたいと思います。

繰り返しになりますが、今度の日曜日まで、まさに今見頃の「むしゃりんどう展」を開催いただいておりますので、ぜひご取材等、発信等、お力添えいただければ幸いでございます。

長くなりましたが、私からは以上です。

[NHK]

先ほど開かれました県議会の議会運営委員会で、6月議会に提案される議案が説明されました。その中の補正予算が説明されました。その中にはアユの不漁への緊急対策ということで補正が組まれるということが説明がありました。このアユの緊急対策については、これまでも説明いただきましたけれども、改めて現状をどういうふうに認識されているかということと、今回のこの緊急対策への期待、それとこれで充分なのかというところを伺いたいと思います。

[知事]

ご承知のとおり、今シーズンのアユ漁は、過去経験したことがない不漁となっております。昨年の12月1日に解禁されて以降、極めて低調。4月下旬までの5か月間のアユ苗の漁獲量が平年の約2割、若干、4月下旬から5月にかけて持ち直していると、少し獲れだしたという情報もありますが、しかし生育が充分ではない小さい魚も多いということでございます。アユは、本県の水産業にとって最も重要な魚種でございます。漁業者のみならず、加工業者でありますとか、養殖業者の皆様方にもたいへん大きな、深刻な影響を与え得る、与えているということからすると、今回の事態は極めて憂慮している事態でございます。

したがって、緊急の対策が必要だということから、県の漁業組合連合会様からもご要望をいただいておりますし、県でも最終検討をいたしました結果、緊急対策が必要だということから、かかる補正予算案を議会に提出させていただくものでございます。この補正予算案の中身は、皆様方の方がよくご存じだと思いますが、このアユの対策について、追加放流をさせていただくものと、さらには漁業者の皆様方の深刻な事態を応援するためにですね、緊急金融支援を行うということでございまして、これらがまずは効果的に機能するように措置を講じてまいりたい、また、議会の理解を得てまいりたいと考えています。

アユの資源確保対策として追加放流を行いますが、まずはその追加放流が人工河川等できちんと生育し、産卵され、孵化すること、そしてきちんと琵琶湖に放流すること、これがまず第一でございますし、昨年来、卵は平年の倍あると言われながら、少しその産卵と孵化が遅かったということから、この事態に至ったのではないかと言われていますが、原因がまだ充分わかっておりません。したがって、原因解明を琵琶湖の状況全般にわたってですね、調べて解明をしていきたいと思っています。

ついては、県庁内の各部局がしっかりと連携すると同時に、移転をされてきました国立環境研究所琵琶湖分室の協力・助言も受けながら、もちろんのことながら、一番現場をよくご存じの生産者の皆様方ともしっかりと連携をして、このアユの不漁の原因解明に努めてまいりたいと思います。

今回のことを機に、琵琶湖の状況をさらに深く知り、今後の改善、対策等にも活かしてまいりたいという決意を新たに、議会に提出をさせていただきたいと思います。

[京都新聞]

6月定例会議の議案で、人事案件で西嶋副知事の再任の同意を求める議案があがっているかと思いますが、再任を求められることになったねらいについて、お聞かせください。

[知事]

西嶋さんは、平成25年の7月から、前知事の時代から請われ、認められ、副知事の重職を担っていらっしゃいます。たいへんお人柄も、皆さんに慕われていらっしゃいますし、何より県庁内でのお仕事、経験豊富でいらっしゃるということであります。今、県政は、可能性もそうなんですけども、一方で課題、たくさんございまして、これらを議会の理解も得ながら、県民の皆様方のご協力も得ながら、一つずつ進めていくという、そういう局面にございます。

若輩、未熟である、知事である私を支えていただくに相応しい方だと思い、任期4年が今月末にまいりますことから、再任の議案を議会にお諮りするということでございます。

私が知事になってから、ずっと支えていただいていますし、たいへん心強く思っています。

また、池永さんは2年前から来ていただいて、副知事二人体制で、また違う形で支えていただいたり、示唆をいただいていると。この体制を継続させてもらえないかということで、諮るものでございまして、県民の皆様方に負託を受けている県政を進めるために、県庁力を高める一環として、ぜひご理解をいただければと思っています。

[京都新聞]

関連しまして、たくさん課題がある中でということですが、西嶋副知事に特に期待されるお仕事、分野、課題、問題がございましたらお聞かせください。

[知事]

たくさんあるんですけど、全般的に言って私の相談役、補佐役であると同時に、個別テーマといたしましては、琵琶湖の問題ですね。琵琶湖を活かすということもそうですし、先ほどのご質問にもありました、アユの不漁に見られますような琵琶湖の状況改善、保全、再生のための取組、こういうことは経験豊富な西嶋さんに、まさに部局横つなぎで束ねていただく。そういう役割は期待したいと思います。

[中日新聞]

副知事二人体制を継続される理由についてお伺いできればと思います。

[知事]

県政は総合行政ですし、課題も可能性も数多ございますので、それらを知事一人で統括、判断するのはなかなか容易ではないということから副知事と分担して、検討、判断させていただいております。その副知事は私が知事になった時には、お一人でいらっしゃいましたが、より多角的な視野で議論、検討、判断したいということから平成28年の1月から池永さんに国から来ていただいております。その後課題が減ったかというと、まだその後出てくる課題等々ございますので、引き続きその体制でやらせていただきたいと考えております。もって県庁内、滋賀県をよく知る西嶋さんと、国とのつなぎやまた違ったご経験、視野をお持ちの池永さんという意味で、知事、両副知事と色んな良い意味での化学反応を起こしていけたらと思っているところでございます。

[滋賀報知新聞]

医療福祉拠点整備構想についてお伺いしたいのですが、土地の所有者の県が行政財産として借地権は発生しないというのに対して、教育会館の方は普通財産であって、借地権はあるということで、ずっと見解の相違で移転について話し合いが平行線をたどっているのですが、これについて知事の受け止め、考えをお聞かせ願いたいのですが。

[知事]

この教育会館の敷地は昭和6年から使用されている、色んな組織などが、明治の時代からまさに子ども達の教育、滋賀県の教育をどう作っていったら良いのかというのかを民間の方々と分担し合うという滋賀県教育会、前身のですね、滋賀県教育会というものと県と連携しながら取組を進めてきました。

この当該敷地について、昭和6年から使用されているんですが、当時の手続の中で、貸付けという記載がありまして、教育会館の皆さんは、普通財産として貸付けが行われているというふうにお考えだし主張されている。当時は地方自治法、これは昭和22年制定でございますが、その制定がなされていなかったと、行政財産と普通財産の区別がありませんでした。使用許可に相当する手続がなかったので、この貸付けという手続がとられた。昭和6年の時点でですね。

県としては、教育会館敷地が県庁敷地を含みます一体的な土地の一部で、したがって行政財産に該当すると考えておりまして、公有財産台帳にも登録をさせていただいているところでございます。現在の建物が建築された昭和35年以降、これは行政財産であることを前提として、使用許可の手続きを行っています

そういったことから、早くから法律が無かった時から使われていた、借りていらっしゃる側のご見解と、その後法律が制定され、使っていただいている、貸している側の当局側とのすり合わせが十分出来ていなかったことからくる現状だと理解しています。

しかし現時点において、県は県の主張をさせていただいておりますし、先方との主張にまだ溝、食い違いもございますので、それを丁寧に埋めるべく合意形成に努めてまいりたいと思います。

[滋賀報知新聞]

合意の目途はあと3か月、9月末となっているんですが、これを引き延ばすと2020年の運用開始にはとても間に合わないという話なんですが、知事の仰る溝を埋めるというのは、今、移転先で厚生会館を示されていると思うのですが、これ以外、もう少し教育会館さんの意に沿うような補償というか、溝を埋めるべく話合いを進めていくと考えてよろしいのでしょうか。

[知事]

現に今、建物が存在し、その建物の中で執務をされたり活動をされたりしている方々がいらっしゃるわけですね。その方々が代わりのスペースとしてどれぐらいのスペースが必要で、どう対応していただけるのか、というのが大きな課題だと思いますので、相手方の事情に対してどのような形で配慮、対応できるのか検討させていただいているところです。

[時事通信]

県政から外れるんですが、昨日、高知県の大川村で議員の成り手がいないということで村民総会について検討するということを村長が発表されましたが、これについての受け止めと、県内においてそういう動きがあるのかどうかお伺いできればと思います。

[知事]

人口減少による村議会のあり方ですね。私も注目してこういった記事を見させていただいております。二つ目のご質問にありましたとおり、県内でそういった自治体なり議会なりというものがある、もしくはあるかも知れないということは聞いておりません。現時点で県内の19市町からは聞いておりませんが、しかし、全国的に人口減少に伴う課題であると思いますので、そういう可能性が今後滋賀県に訪れないかというと、訪れた場合にどうするのかとういうことを一緒に考えておいたほうがいいのだと思います。

人口の増減と、その代表者である議会議員の選び方というのは、民主主義の一つの根幹だと思いますので、参議院の合区問題のことも一方で知事会で話題、課題になっておりますが、少し、地方自治法の有り様、また地方自治、民主主義の有り様、これは本質的な議論がいるのではないかと思います。まずは当該自治体が、どう考えられるのかということが基本になるかと思いますが、私どもも、早くから惣村自治が発展した地域として、少し考えを深めていきたいと思っています。

[時事通信]

大きな課題として、議員の成り手がいないというのが大きな背景になっているんですが、それについては知事としてどのようにお考えでしょうか。

[知事]

何を理由に、議員の成り手がいらっしゃらないのか、難しいのかというのはそれぞれの地域によって、それぞれの事情によって異なると思いますので、一概には言えないと思いますが、ただ客観的に見ていて、そもそもお住まいになっている方が少なければ確率論的にもそういった議員というものの存在なり役割がまた違った意味を持ってくるのかも知れません。その点、例えば自治会としての機能をどう考えるのか、それと異なる行政との二元代表制の地方議会というものをどう考えるのか、ということだと思いますので、少し幅広い、奥深い論点で議論していく必要があるのではないかと思います。

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