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知事定例記者会見(2015年12月22日)

平成27年12月22日
(県政記者クラブ主催)

俳句議会経て 冬の泉の 心地かな
今年の漢字「歩(あるく)」を発表

今年も12月22日となりました。

昨日議会が終わりましたが、その議会が終わるときに、ふと思った言葉ですが「議会経て 冬の泉の 心地かな(ぎかいへて ふゆのいずみの ここちかな)」と。いろんな意見を承り、自分自身、いま一度虚心坦懐に今年を振り返り来年に決意するひと時となりました。冷たくとも滔々と湧き出る泉のごとく来年も気持ちを込めて頑張っていきたいと思います。

さて、本日は3点の話題提供と一つの「イチオシ」を私から話させていただきます。

まず一つ目は、毎年恒例のこととなっておりますが、各部局の「今年度どのようなことが印象に残っていますか」ということを取りまとめました。先ほどの県政経営会議でも申し上げていたのですけれども、非常に多くのことに多岐に渡り取り組めたなぁと思っています。特に私自身が印象に残っていますのは、議会でも申し上げましたが、2月に木之本、8月に高島、9月に甲賀、実際に住まいをさせていただいて滋賀の魅力は多彩だなぁと、また課題も様々だなぁと感じたこと。また、9月に琵琶湖保全再生法があの国会に全会一致で通していただけたこと。このことは生涯忘れない思い出になりました。そして琵琶湖に関しては日本遺産に認定をいただけたということも非常に大きかったと思っております。

また、総合政策部の中に様々な企業・大学と包括的連携協定を今年だけで7件締結しまして、これはこれまでにない過去最多ということになっています。こういった形で県内ゆかりの、県内に所在する様々な機関との連携ということも今後一層進めてまいりたいと思います。

そういう意味で今年の漢字を一つ書けということでしたので「歩」と書きました。私自身もそうですし、皆様と一緒に基本構想を策定し、総合戦略を策定し、琵琶湖の保全立法が成立しという事で、歩みを進めることができたかなという事を感じています。一人で歩くのではなく皆さんと一緒に歩んでまいりたい、そういう気持ちを込めて書かせていただきました。

2点目は、「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会 行動宣言」に私自身が賛同するという事です。先ほどの「滋賀県各部局3大ニュース」の中にも総務部と商工観光労働部に入れさせていただきましたが、今年の4月30日にイクボス宣言をしまして働き方改革を先導しようという事で取組を進めています。「女性活躍推進企業認証制度」を創設しましたし、滋賀県庁にも女性活躍推進課を設置しまして担当理事を置いて26年度からはじめまています「CARAT(カラット)滋賀・女性・元気プロジェクト」をさらに加速させる取組を進めてきました。9月には、国において「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」いわゆる「女性活躍推進法」が公布され、まさにオールジャパンで取り組んでいくことになっています。

このようななか、女性の活躍をさらに応援していこうということで、内閣府がサポートする「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」が策定されました「行動宣言」に、本日付けにて賛同し、取組に参画していきたいと考えております。

「行動宣言」にありますように、「自ら行動し、発信する」「現状を打破する」「ネットワーキングを進める」の3項目からなっていまして、男性リーダーが様々な女性の意欲を高め、持てる能力を最大限発揮していただけるよう、取り組んでいくことを宣言するものです。

県としましても、年度内に女性職員の活躍推進のための行動計画を策定するとともに、「滋賀県男女共同参画計画・滋賀県女性活躍推進計画」もあわせて年度内に策定し、より一層輝いていただけるよう、活躍していただけるよう取り組んでまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

この宣言への賛同は都道府県知事としては全国で三番目という事です。三重県、愛知県に続いて3例目、近畿府県としては初めてという事ですので、積極的に頑張ってまいりたいと思います。

また、昨日、議会で女性の副知事をお認めいただきました。内閣府から小林肇恵(こばやしとしえ)さん、通称池永(いけなが)肇恵さんをお迎えすることについて同意いただきました。池永さんには新年1月1日付けで、副知事に就任いただきたいと考えています。なぜ一月か、一緒に予算をつくり、一緒に組織をつくり、新年度よりスムーズに強力に迎えたいという思いでございます。担任いただく事務についてですが、総合政策部のなかの文化振興や情報化などを、さらには部としては、健康医療福祉部、商工観光労働部、企業庁、病院事業庁、教育委員会のうちスポーツ振興を除く分野を担任いただきたいと考えています。

昨日の議会でも言いましたが、西嶋副知事、県政を広く知り、県庁内を深くご存じいただく副知事として大変心強くご活躍いただいておりますが、筆頭副知事として県政を総括していただき、池永副知事と分野を分担していただいて担当いただくということです。なお、重要なことは両副知事との共管とする予定です。

大きな3点目、また再び湖北で居住をいたします。

来年1月10日から14日までの5日間。木之本町杉野に住まいをいたします。「また杉野か」と言われるかもしれませんが、今年の2月に居住した際にはその期間に雪が降りませんでした。「もっと雪が降るときに来たらいいのに」と町民の皆様から指摘いただいたり、入村式はしましたが離村式はしないということでしたので、冬の時期、雪の時期の杉野を再び訪れ皆様と一緒に学び語りたいということです。

もちろん知事としての公務最優先ですので、その定住中の情報連絡はもちろんのこと通勤も皆様方のご協力をいただきながらしっかりとさせていただくということです。

また、今回は、杉野では一人で思索にふける時間や、集落の皆さんともゆっくりとお話できる時間を大切にしたいと考えておりまして、杉野での取材は、雪が降った場合の「雪かき活動」のみとなっております。

1月10日(日曜日)の入村する日に、伊香地域の成人式に出席する予定です。

また、同じ10日に、湖北の観音様をめぐりながら、湖北の観音文化の一端に触れたいと思いますし、滋賀県でやっております「MUSUBU SHIGA」のブランディングディレクターの服部さんと一緒に、集落での観音様への信仰や日頃の生活など体感させていただくという事でございます。国の重要文化的景観に選定されています菅浦も視察する予定ですので、日程が固まりましたら皆さんにお知らせさせていただきます。

さて、今月のイチオシです。第15弾は、私も大好きな「湖(こ)のくに焼チーズケーキ」を持って来ていただきました。「湖のくに」のチーズケーキといえば、2012年に「ココクール・マザーレイク・セレクション」に選定させている人気のものでございます。2013年には観光庁が「世界にも通用する究極のお土産」に洋菓子として唯一選定されましたし、2014年には経済産業省の「The(ザ) Wonder500(ワンダーファイブハンドレッド)」にも選ばれた生チーズケーキが有名です。今回ご紹介するのはその姉妹品の「湖のくに焼チーズケーキ」。こちらも生同様6種の地酒(「浪の音」(浪の音酒造)、「美冨久(美冨久酒造)、「松の司」(松瀬酒造)、「喜楽長」(喜多酒造)、「七本槍」(冨田酒造)、「萩の露」(福井弥平商店)」の味比べとなっています。賞味期限が15日ほどで、生チーズケーキに比べ少し長いので、贈答に便利になりました。

今日もお越しいただいたのは、このチーズケーキをつくっていただいている「工房しゅしゅ」の皆さんです。社会福祉法人あゆみ福祉会の就労継続支援B型の事業所で、製造から仕上げのシール貼り、袋づめなどを6人で行っていらっしゃいます。

本日は、工房責任者の大野眞知子(おおのまちこ)さん、製造責任者の奥田美咲(おくだみさき)さん、製造員の梶原淳夫(かじわらあつお)さん、久保真理子(くぼまりこ)さんにお越しいただいている。

私からインタビューをさせていただけるということで、「この商品の魅力はどんなところですか?」。

【久保さん】

「おいしいところです」

「どんなところをがんばっていますか?」。

【梶原さん】

「一生懸命袋に入れています」

一生懸命袋詰めしていただいておりまして、このパッケージはとてもおしゃれになっています。

【知事試食】

美味しいし、香ばしさが加わって、より味がふわっと広がりますね。

これからクリスマスですし、年末年始のお土産にしていただければと思います。また、明日23日から3日限定でクリスマス企画として、日本酒でつくるティラミスも販売されるとのことです。大変意欲的に商品開発されたり製造されたりしていますので、県としてもしっかり応援していきたいし、皆さんと一緒にPRしていきたいと思います。

私からは以上です。

[読売新聞]

女性の活躍を加速する男性リーダーの会でさきほど知事にご説明いただいたんですが、いま知事がお考えになっている県庁内や県内での女性活躍の課題はどんなところですか。

[知事]

たくさんあると思うんですけれども大きく2点、一つはいわゆるM字カーブといわれる年代別にどれぐらい働いてらっしゃるかというカーブの20歳代・30歳代の落ち込みですね、この谷が他地域に比べて深い、でも働きたいと希望する女性の方は非常に多くいらっしゃる。このギャップを埋めていくことが一つ。関連するとやはり子育て支援でありますとか職場の理解、こういったことを進めていくのが課題だと思います。

もう一つはいわゆる管理職に占める女性の割合、比率がこれまた低いということでございます。議会でもご指摘をいただきましたが、ぜひこれを計画的に改善向上していけるように取り組んでいくことが課題であると認識しております。

[読売新聞]

今日福井県知事が一部報道で原発の同意を示されるということなんですが、これはどのようにお考えでしょうか。

[知事]

11時ですか、聞くところによりますと福井県知事が会見をされるというふうに伺っておりまして、内容が定かではございませんので、内容をみてまたコメントさせていただきたいと思います。私どもといたしましては、琵琶湖をお預かりする、その集水域の地域、山々をお預かりする立場から、実効性ある多重防護体制構築が必要不可欠であるということと併せて、静脈の問題をしっかりと解決に向けた道筋を示していただきたい。こういったことからいたしますと、再稼働を容認できる立場にはないというのが私どもの立場でして、そう国に対しても事業者に対しても訴えてまいりましたが、それがどう受け止められているのかということについても確認の上またしかるべき時にコメントさせていただきたいと思います。

[京都新聞]

いまの高浜原発の再稼働に関することなんですけれども、今までのプロセスを改めて振り返ると隣の福井県はもちろんですけれども京都府含めてですね、地元同意の範囲というのは結局国は福井県に限っているんだなあと、立地自治体に限っているんだなあという印象を持ちます。そのことについてもちろん法定化を求めているという立場があると思いますけれども、地元同意のプロセスがいま福井に限られているというこの現状とですね、それとこの間三日月知事がどこかの場で西川知事とこの間のプロセスについて同意するしないという判断について意見交換なり協議なりということをされたのかお聞かせください。

[知事]

長年にわたり原発立地を容認受忍いただいている福井県をはじめとする自治体の皆様には、私は深い敬意を表したいと思います。地元の方々も多大なるご協力をいただいているということですし、福井県をはじめとする皆様には他の地域にはない行政の関与をされてきた。こういった取組にも私たちは学ぶべきところ、教わるべきところたくさんあると思います。

同時に2011年3月11日に発災した東日本大震災や福島事故の教訓は万が一事態が起これば、それは非常に広範囲にわたって、長い時間にわたって影響を多くの人に及ぼす事態が発生するということですから、県境に関係なく、立地している自治体、そうでない自治体に関係なく周辺の自治体にもこういったプロセスに関与参画していくことの必要性を滋賀県から発信してきたところです。

今回、法定化を含めて私たちの主張が現時点ですべて通っているわけではありませんが、引き続き電力事業者と協議していくという事についても事業者とは合意しているところですし、国もこの提起に耳を傾けているという事ですので、ここは粘り強く訴えていきたいと思っております。

また、この間、西川福井県知事とは、全国知事会や中部圏知事会もそうですし、そういった場での意見交換をさせていただいたこともありましたし、私自身が西川知事とお会いして、これは就任直後でしたが、挨拶をしながら原発の課題協議をさせていただいたところです。隣県ですし、経済的文化的つながりも深いエリアですので、原発を含めた協議をこれからも丁寧に積み重ねていきたいと思っております。

[京都新聞]

かつて大飯原発が再稼働した時には、政権は違いましたが閣僚クラスが関西広域連合や地元に説明に来たという事がありましたが、今回は、大臣や政務三役などの関係閣僚から説明を求める考えはあるのでしょうか。

[知事]

いずれにしても私たちが求めていることと、国が認めていること、やろうとしていることには開きがあります。それらを埋める努力をしなければいけませんので、形式、形態、場所は別としまして引き続き、繰り返し、粘り強く求めていきたいと思います。

[中日新聞]

今の原発の関係ですが、実効性のある多重防護体制ということで一番足りない部分は何だというふうに感じておられるのか、教えていただきたいと思います。

[知事]

繰り返しになりますが、実効性ある多重防護体制というのはオンサイトのみならずオフサイトも、ハードのみならずソフト対策、立地自治体だけでなく、周辺自治体も、その場に応じた、その時々の協定や手続ではなく法定のルール化、こういうものを指して実効性ある多重防護体制と称しておりますが、個々全てを申し上げるわけにはいきませんが、まだまだ多くのところで足りないところ、道半ばのところがあるのではないかと考えております。例えば避難計画の実効性というのもございますし、5キロから30キロのところは屋内退避と言われておりますが、福島原発事故以降屋内退避というものが実効性を伴っているのかでありますとか、避難を担当していただきます車の手配がどれだけできるのかといったこともございますし、先ほど質問もいただきました任意協定ではなく、再稼働の手続ならびに安全協定のあり方、こういったものを法令でルール化するべきだということは、まだ立法作業に入ったということもきいておりませんので、こういったことを考えますと、まだまだ足りない所はたくさんあるという認識でございます。

[中日新聞]

昨日、議会で請願とか意見書とか、関西広域連合の求めている原発の安全の確保ができない中での再稼働は容認すべきではないという意見書も今年3回でましたけど、結果的には否決という形になっています。前にもおうかがいしましたけど、チームしがの賛同が必ずしも得られていないということについては知事はどのように見てらっしゃるのでしょうか。

[知事]

議会で出されたものは議会で議員の方が県民の皆様の負託に応えるべくどうご判断されるかということでございますので、私がここでコメントすることは差し控えさせていただきたいと思います。それぞれの会派、それぞれの議員さんが考えられての行動だと思いますので、それ以上でもそれ以下でもないと思います。

[NHK]

先日、衆議院の選挙区割について、いわゆる7増13減ということで、滋賀県もまだ答申の段階ではありますけれども、来年衆議院議長に提出された後、知事に意見を求められるようなこともあると思うんですけど、まだ決まりではないですが、出てきたことへの受け止めと、今後対応を考えていかれるのか、お伺いできますでしょうか。

[知事]

衆議院において設置された調査会において、一定の方向性を出されたということでございまして、報道によれば小選挙区で6つ、比例で4つ、計10議席を削減ということでございます。かねてから申し上げておりますように、較差是正、これは憲法の要請に基づくものであり、それに近づけていくという取組は非常に大事なものであると考えております。加えて、これは私が国会議員時代から申し上げており、その取り組みにも参画しておりましたが、定数削減ですね。こういったものをどう進めていくのかということだと思います。

一方、この定数調整の中には人口の多い東京をはじめとする都市部に選挙区割りが多くなり、地方の声が反映できるのかという懸念が同時にあると承知しておりますので、今後この調査会の結果を受けた議論が国会で行われると思いますが、改めてこの辺りをどう調整されるのか、合意されるのか引き続き注視してまいりたいと思います。

[時事通信]

ちょっと前の話になるんですが、軽減税率の導入が決まりまして、地方自治体にも税収に一定の影響があるかもしれないですけれども、知事としてはどのように見ておられるのかお聞かせいただければと思います。

[知事]

税制は公平中立簡素という原則に基づいて建てられるべきで、このたびの消費税率の引き上げは私自身もその決定に加わりましたが、社会保障財源に賄い充てるということでございました。こういう原則や目的に照らして今回の軽減税率の設定および範囲はどうなのかという事を改めてより深く見ていかないといけないと思いますが、現場に混乱がなければいいなと。そして主目的である社会保障の財源が、地方における社会保障の財源が削られないようにしていただきたいと思いますし、レジの設定を含め、導入を含め、いろいろな商業の取扱いを含め、諸表の取扱いを含め、中小企業、商店の皆様に影響なきよう、今後の議論をしっかりと見守っていきたいと思っております。

[時事通信]

県財政への影響はどのように。

[知事]

まだ詳細知らされておりませんし、知事会の方からはですね、軽減税率が地方財政に影響は与えぬようにということで提言はされているようですので、正にその通りだと思いますので。

[滋賀報知]

先ほどから出ている原発の件ですが、高浜の安全協定を滋賀県も結ばれて、着々と事実上高浜原発の再稼働が来年現実のものとなるんですが、実効性ある多重防護ということをずっとおっしゃってるんですが、もう少しきちんと国なりに申されないと、なしくずし的に安全協定も出発点じゃなくて、着地点という形で事実上終わってしまうんじゃないかなと危惧の声もあるんですが、このままでずるずると今までの主張を繰り返されるだけでいいのかどうか、知事のご覚悟をうかがいたいのが一点。

2点目は、さきほど知事がおっしゃった副知事の二人制の問題ですけど、まずそもそも副知事二人制は23年以来ですか、それについてどうお考えになっているのか。女性の副知事としては安藤よし子さん、平成15年から18年ですかね、9年ぶりになるんですが、女性の副知事というものをそもそもどうお考えになっているのか。それから二人制の副知事の中で国と中から、昔中から二人という体制もありましたけれども、国と庁内から生え抜きというのが一般的だっだと思うんですが、国から生え抜きの副知事をどう位置付けられているのか。

[知事]

原発の協定をめぐる私ども主張ですね。実効性ある多重防護体制の構築ならびにさまざまな手続および協定のありかたを法定化するべきだということを含む主張ですね。これらは引き続き強く国や電力事業者に訴えてまいります。この覚悟は今回着地点ではなく、正に出発点としてより強く思っているところであります。

しかし、たとえばどうでしょうか関西広域連合での議論、また各地での主張、法定化すべきだという声も上がってきましたし、少しずつ申し上げていることが滋賀県だけの主張ではないという状況も作れつつありますし、国であれ、電力事業者であれ、私たちの主張に耳を傾ける、しっかりと議論する、そういう土壌も生まれつつありますので、これからしっかりと訴えてまいりたいと思いますし、立地自治体には言えない主張、また今後の安全対策を高めていくための主張として、その使命を自覚しながら訴えてまいりたいと思います。

昨日、議会で認めていただいた副知事二人体制。また女性の副知事でいらっしゃる池永さんがご来県、ご着任される。非常に楽しみにしています。また、期待しています。おっしゃったように二人制、一人の西嶋副知事も大変精力的にがんばっていただいておりますが、より体制を強化するということと同時に

多様な視点で県政を見ることができる、施策を見ることができる、こういったところに期待をしています。特に女性の立場から、今まさに女性活躍、男女共同参画を担っておられる、そのご経験、まさに今週ですか、来週ですか、計画を閣議決定されることを地方で正に具体実施される。こういったところにも期待していますし、国との関係調整、いろいろこの間ご協力ご理解ご尽力いただいた府省の方々にも連絡をしているんですけれども、協力しますのでという言葉をいただいておりますので、滋賀県のため、未来のために池永さんのご着任に合わせてさまざまの国の施策と連動できるようにしっかりと作っていきたいなと思っております。いい意味での化学反応の触媒を池永さんにしていただければと思っております。

[滋賀報知]

原発の問題なんですが、嘉田さんと三日月さんの手法ということをいつも考えているんですけど、研究所をうまく使われて、放射性物質がどこまで飛ぶかというシミュレーションにはじまって、生態系にどこまで影響するかという、実際のシミュレーションをもとに国とか関電とかにまかりならんというか、発言をしてこられたと思うんですが、知事は環境センターを通じてさらに新しい段階の調査を国とか事業者に対する発言や提言をやっていくお考えはあるのかどうかということが1点。

それから、副知事ですが、ある時は行革でもったいないと言い一人にして、ある時はまた二人だと。これからこう揺れ動くのか、その時々でしょうけど、ルールというか、二人制にするお考えをうかがいたい。

[知事]

今ご指摘いただいた科学的シミュレーション、放射性物質の拡散シミュレーションは前知事の下でされましたが、なお生態系の循環の中でどう蓄積されるのかが課題だということが残っておりますので、おの課題の解明、分析を行いながら知見も活用した主張もしていきたいと思っております。

また、副知事二人、一人ということですが、当然行革の視点を持ち合わせながら、ただ県民の皆さんにご期待、ご負託いただく県政の推進、県民サービスの向上という視点も必要だと思いますし、昨日も申し上げましたが、課題と可能性が山積しております。琵琶湖の法律が定められ、国体が9年後に迫り、全国障害者スポーツ大会、博物館、新生美術館の大規模プロジェクトもございますし、この間、選択と集中で抑制してきたものをさらに効果的にストック効果を発現させるべく整理していく、そういう要請もございますので、二人なのか、一人なのかということにこれが絶対ということはないと思うんですが、より力を増強すべく、二人体制をお願いしたということでございますし、私も若輩ですので、その若輩である知事を補完していただくという役割もぜひ期待したいなと考えております。

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