文字サイズ

知事定例記者会見(2015年9月8日)

平成27年9月8日
(県政記者クラブ主催)

葉をつたう 明日はびわ湖の 白露かな
「極煎茶 最澄」「琵琶湖かぶせ」をPRする様子
下田なすをPRする様子

本日は9月の8日、昨日今日あたりが二十四節気の白露ですかね。したがって今日の朝、「葉をつたう 明日はびわ湖の 白露かな(はをつたう あすはびわこの はくろかな)」

拙い句ではありますが、葉をつたう露が琵琶湖に流れそそぐと。琵琶湖再生法も現在国会で審議中という事ですので、関係者のご努力ご尽力をいただいて、何とか成立し、国に琵琶湖の価値をお認めいただきながら、しっかりとした琵琶湖政策をつくってまいりたい、そういう思いを込めて詠わせていただきました。

それでは情報提供させていただきます。

一点目は「極煎茶 最澄」「琵琶湖かぶせ」の販売解禁についてです。

先週は「近江米 みずかがみ」の販売開始について紹介をしましたが、今回は「近江の茶」についてお話しさせていただきます。

平安時代の西暦805年ですか、伝教大師最澄が中国の唐の国から茶の木の種子を持ち帰って、比叡山の山麓に植えられた。そのことが、わが国における茶栽培の始まりだといわれております。

その後、本県では深い自然の中で、霧かかる山の中で、また様々な方々の努力のおかげさまで、茶栽培が脈々と受け継がれておりまして、非常に質の高い、味わいの深い茶をつくれる全国有数の産地となっております。

滋賀県茶業会議所では、「近江の茶」を象徴する統一銘柄として、この2つの商品を販売されています。

「極煎茶 最澄」「琵琶湖かぶせ」、これがその2つです。

これらは、県内の茶生産者、茶商業者など品質鑑定のプロが吟味されまして、協議検討を重ねて選定した原料から作られた、まさに「近江の茶」を代表する銘柄商品であります。

ただし、いま私が持っているのは去年のお茶でして、今年販売されるお茶は、現在、蔵の中で出番を待っている状況です。

これまでは、商品の準備が整い次第、順次販売されていましたが、今年からはワインのボジョレー・ヌーボーと同じように、発売日を決めて、その日から県内一斉に販売開始するということになりました。

解禁日は9月15日の火曜日です。

皆様方にご賞味いただきたいところではありますが、解禁日までは出さないとのことで、実は私もまだ頂いておりません。

9月15日ということですから、あと1週間の我慢です。今年の「極煎茶 最澄」また「琵琶湖かぶせ」がどのような味に仕上がっているのか、私自身もとても楽しみにしております。

県といたしましても、こういう大事な茶の生産地であるということをしっかりと捉えて、茶業会議所の取組を応援しながら、「近江の茶」のPRに努めてまいりたいと考えております。どうぞよろしくお願いします。

今日は関係者の皆さまにも来ていただいております。

もう一点は、国勢調査、インターネット回答のデモンストレーションについてです。

いよいよ五年ごとの国勢調査が始まります。滋賀県も人口減少局面に入り、大変県内外から注目される国勢調査となります。

県内には9月7日現在で10736調査区がございまして、調査員は6344人、指導員が1051人いまして、この方々に大変ご尽力いただき、市町の皆さんもそうなんですけれども、皆さんにご尽力いただき実施する国勢調査です。

今回からインターネット回答が導入されました。パソコンやスマートフォンから回答できるようになりました。

私は明後日にインターネット回答させていただきます。このインターネット回答を利用することにより、記入漏れや単純間違いが防げる。また何よりも調査票に記入する手間が省ける、また、いつでもどこでも手軽に確実に回答を終えることができるということで、県ではインターネット回答を推進しております。琵琶湖線沿いにあります合同庁舎にも横断幕を掲げさせていただいております。

初日となる9月10日には午後1時から、私が実際にインターネット回答を行って、県民のみなさまに手軽にできることをPRしたいと思いますので、その様子を報道のみなさまからお伝えいただきますようお願いを申し上げます。

続いては、今月のイチオシ第12弾です。

今日は下田なすのキャラクター、「なすにゃん」と一緒にPRさせていただきます。

下田なすは小ぶりで、卵型で、へたの下の白いラインが特徴だそうです。非常にかわいいなすですね。

皮が軟らかくて、生でも食べられます。あくが少ない。人気なのは、こういった漬物。ここらの言葉で「どぼ漬け」。天ぷら等にしてもおいしく、焼きナスにすると、美しいヒスイ色になるそうです。

湖南市の下田地域で100年以上の歴史をもつ近江の伝統野菜の一つです。

今年度から近江の伝統野菜、近江の漬物、近江米、近江牛、近江のお茶、湖魚に加えてPRしていこうという取組をさせていただいております。

また、茄子紺ともいわれる紫色がしっかりつくよう、日に当てることが大事だそうです。そのために葉をとることが大切で、他の種との交雑をさけるために離して栽培するなど手間暇かけて、地域で大事に守り続けてこられたとのことです。

現在は約20戸の農家で栽培されておりまして、年間約80トンほど栽培されておられます。

地元湖南市では「夏といえば下田なす」というほど、夏の風物詩、夏から初秋にかけて大変好まれる特産物でございまして、今後もこの特産物を継承しようという事で、毎年地元の小学3年生が漬物工場を見学しています。

収穫時期は7月から10月の中旬という事で、まだまだ十分楽しめる「近江の味」をぜひ多くの方に知っていただきたいと思います。

これは生でも食べられるので、食べてみますね。

(知事試食)

リンゴの味みたい。皮が軟らかくてフルーティな味がします。

私からの発表は以上です。

[中日新聞]

今お話のあったお茶は15日を解禁日とするということで、知事からもお話があったようにボジョレー・ヌーボーであれば皆で乾杯するような報道があると思うんですけど、お茶の解禁日に何かイベントをする予定はお考えでしょうか。

[知事]

今日も茶業の代表の方にお越しいただいていますけど、それぞれのお茶の販売店では生産者の皆様が自然の中で大切に作られたお茶をたとえば焙煎されたりとかですね、また飲み方を教えて頂いたりとか、その歴史を紐解いていただいたり、より大切にお茶を売っていただいています。今回こういうことですので、解禁日にそれぞれのお店で独自のPRをしていただくということでして、今日こうやって広報させていただいたわけですから、その日が解禁日であるということをあらゆる広報ツールを通じてPRしたいと考えております。

[中日新聞]

質問が変わるんですが、安保法案が来週16日前後にも成立させたい考えということで現在審議が進んでいるかと思うんですけど、世論調査を見ると6割前後の方が今国会での成立は反対だということもおっしゃっていて、知事自身も以前にはもう少し丁寧な説明が必要なんじゃないかというご発言もしてらっしゃったと思うんですが、今近づいてきて改めてご所感をお聞かせいただけますでしょうか。

[知事]

今、国会参議院で議論されているということです。私もその日程、議論の中身、方針、争点、全てを詳らかに把握承知しているわけではありませんが、この間国会でさまざまな議論がされてきたことや国会内外で、国会外でも学者の皆様に指摘された事項や、そして多くの国民の皆様が懸念されること、反対されること、こういったこともよくよく踏まえていただいて、大切な法律ですので、慎重に審議をしていただきたいと考えております。

[中日新聞]

先週の自民党県議団さんとの意見交換会の中で国体の事業費が少し膨らむというようなお話が出たかと思うんですけれども、当初の予定から当然使えない施設とかがわかってきて、その分が増えたということを室長はおっしゃっていたかと思うんですが、知事ご自身としてああいう数字が出てきて、議員の皆さんからどっかの五輪と同じだというご指摘が出ることについてはどういうお考えでしょうか。

[知事]

9年後に国体と全国障害者スポーツ大会を開催させていただくことになっており、まもなく和歌山国体の開会式を迎えるということです。県内でも国体に注目も期待もあります。同時に県財政が非常に厳しい状況にあるということ、この認識は県民の多くの方々が共有してくださってますし、ここにも使おう、ここにもやらねばという財政需要は非常に大きくある。同時に先人の皆様が作って下さった県内の社会体育施設が老朽化しているというこういう状況。そのような中で5年後の東京オリパラに向けた施設整備で新国立競技場を含めて計画が見直されるなど、「こういうことが滋賀の国体であってはならないね」というお考えを持つ方が多くいらっしゃって、全体事業費というものをどう見積もっているのかということについて、強いご関心を持たれる方がいらっしゃいます。これは、至極当然のことであります。

私どもも出せる資料、行える説明というものをこれまでもつくしてきたつもりですし、今後この県立の社会体育施設の状況等を私どもが見て、どう建て直すのか、直さないのか、広げるのか、広げないのか、ある一定の全体像をお示しすると同時に市町のご意向等もよくよく確かめながらできるだけ早期にその時点で明らかにできる事業費の全体像というものをお示しして、県民の皆さんの議論に付してまいりたいと思います。

[滋賀報知新聞]

今の問題に関連するんですけど、先月31日、国体の準備委員会の席で河本英典さんの方から、国体を円滑に進めるために副知事を二人体制にしてはどうかというお話がありましたですけど、6日の生田議員の県政報告会でもですね、生田県議や家森県議の方から道路予算が下であると。国土交通省の方から副知事、ないしは部長をもってこれるように自民党として動きたいという発言があったんですが、副知事二人制も国体を円滑に進めることも含めて、それと国土交通省に知事は部長を要請されたということも6日の生田さんの県政報告会で指摘されているんですが、この辺の事実関係と伺えますか。

副知事二人制をどう考えるのかということと、国体専属なのか。もう一つは副知事については国土交通省から迎えるという自民党の幹部の方の発言があるんですが、これについての知事のご感想をうかがいたい。

[知事]

現在知事が私一人、副知事は西嶋さんお一人ということで、その体制で県民の皆様のご期待ご負託に応えようということで職員の皆様ともども努力をさせていただいているものです。規模にもよりますけれども副知事一人という県は、4月1日現在で12県ということでございまして、直近では平成19年12月から平成23年7月まで副知事が二人いらっしゃったと承知しております。

今ご質問にありました国体もそうですし、さまざまな県政課題がある中で一人より二人の方がより強力にというお考えに基づいてのお話だったのかなと思いますが、一方でスリムな行政体制、またこの間一人を二人にされた時のご議論や二人を一人にされた時のいろんなご議論があったんだと思いますので、私自身はまずこの体制の中でしっかりと役割を果たしていく、機能させていくということに尽くしてまいりたいと思います。

なお、国土交通省との関係で部長を招請しようとしているというお話があるやなしやとのことですけど、現時点、私自身が特定の省庁に何か部長としてお招きして、といったようなお話をしているようなことはございません。ただ折に触れ、滋賀県にまつわる様々な課題につきまして、提案をしたり、要望をしたり、部長、局長、次官、審議官含め、ありとあらゆる形でお願いはさせていただいておりますので、そういったことを一部受け取られておっしゃったのかなと思ってきいておりました。

[滋賀報知新聞]

その中で土木部ですね。結局、嘉田さんになってから国からの部長を帰らせたというか、国からの指示を受けないという形にした歴史があるんですけれども、この辺は知事としては見直すべき段階にきているのか、あくまでも純血主義で国の関与は一切拒否するのかその辺のお考えはいかがですか。

[知事]

賢明な石川先輩ですからよくよくおわかりいただいて、ご質問されていると思うんですが、嘉田さんの時代も決して国からの指示を受けないとか、国との協力関係を作らないといったようなことで、そのような人事が行われたことはないと承知しておりますし、また私自身もそう思っていますし、私のいた政党のことでそう思われるのかもしれませんが、決してそういうわけではない。国とは今回の琵琶湖の関係でもそうですし、川のこと、道のこと、災害が起こった場合にテックフォースの派遣もそうですし、復旧もそうですし、観光なんかもそうでしょう。国土交通省のみならず、あらゆることで連携協力してやるということで、やってきたつもりですし、今もやっているつもりです。私の場合は国政にいましたので、まだまだわかってないことも多いんですが、そういう人間関係や経験を活かしながらより密に国とは滋賀のための関係を作っていきたいと感じております。

同時になんでもかんでも以前のように国におねだりとお任せをしながらやるということではなくて、自治の気概を持って滋賀県の県政をつくっていこうということも一方でもちながら、人事のことも議会との対応も行っていきたいと思っております。

[京都新聞]

知事も冒頭の俳句に思いを込められた琵琶湖再生法案なんですけど、この中には県が再生計画を定めて、国が必要な財政措置をとるということも明記されておりますが、成立した場合、これまでできなかった事ができるんだとか、具体的な効力をどう期待されているのかお聞かせください。

[知事]

琵琶湖に関係する法律、とりわけ琵琶湖総合開発特別措置法の時代を終えて、保全再生のための法律が作られるということの意義ですね、私自身も国会議員時代に平成20年前後から当時野党、その後与党、その後野党の時代に法案策定に関わりましたけれども、これは国が琵琶湖の価値を認めるという極めて重要な起点になるというふうに思います。同時に国が基本方針を定め、そして再生のための協議会を関係者で作り、今おっしゃったような計画づくりでありますとか、財政措置について対応していくということでございます。様々な取組を拝見いたしますと、非常に細かく、例えば水草の問題、水質汚濁の問題、さらには湖上交通ですとか、エコツーリズムですとか、教育の問題ですとか、研究の問題ですとか、非常に多岐にわたり規定されております。滋賀県が取り組んでおります、また、ある意味では非常に悩みながら苦労しながら取り組んでおります水草の問題でありますとか、下流のご協力をいただきながら取り組む琵琶湖政策に大きな力添えになると考えて、この法案が成立した暁には、あらゆる分野で時間を置かずに、滋賀県から働きかけを関係各者に対して行ってまいりたい。と同時に、日本遺産にも水辺景観ということで認定されましたし、多くの観光客の方が今滋賀を訪れてくださっています。こういう琵琶湖の持つ良さをそういう面でもPRできる一助にしてまいりたいと考えております。

[びわ湖放送]

先月まで朝型勤務、サマータイムをやっていたが、国の方もゆう活ということでやっていましたけれども、その結果どうだったのかという受け止めと、来年はどうされるのかという方針をお願いできますでしょうか。

[知事]

朝活、ゆう活。朝早く出て有効に使い、夕方早く帰ってまた有効に使うという、これは今年度試行いたしまして私自身も早く出てきて涼しい時間、静かな時間に様々な思料を行ったり、また夕方早く帰って書道をしたり、同時に家族と寸時ではありますけれども触れ合いを持ったり、細々ですけれども家庭菜園をやっておりますので、その活動をしたり、また、この期間中に高島での移住生活を一週間させていただきましたので、その通勤また帰りの時間にあてさせていただきました。有効に使わせていただいたと思っておりますが、組織ですのでなお県庁の職場、職員の皆様方がどう使われたのかということを検証しなければなりませんし、滋賀県県内の企業、事業所にどう広がったのか活用されたのかということも、少し労働局などとも連携しながら振り返ってみたいと思います。

[びわ湖放送]

当初から参加される職員の人数が少ないイメージがあったが、今の段階でどのように受け止めていますか。

[知事]

少なかったですかね。ちょっと全体像わかりませんので、全体像をつかんでお知らせしたいと思います。なかなか理解が広がらなかったのか、仕事が忙しすぎたのか。いろんな地方創生の取組もあれば、県民の皆様方からご要請いただくこともありますので、朝活ということで夏季の期間にいろんなことは集中しますけども、防災対応含めて仕事はこの期間だからと言って減るものでもない事情もあるのかもしれません。少しそこは、今回の結果を振り返ってみたいと思います。

[毎日新聞] 先月17日に木くずの放置の件で、県の情報公開審査会が産廃処分業者を許可した自治体を公表すべきだと答申され、一か月程度で県がどうするか判断すると聞いているんですけれども、現状で知事がこの件について自治体を公表すべきかどうか、どのように考えていらっしゃいますか。

[知事]

そういうしかるべき機関の決定に基づき県がどう対応すべきなのか県の内部で検討し、そしてやるべきこと、できることを行っていきたいと思います。

[毎日新聞] 今の時点でのお考えというのは。

[知事]

出せるものを出す、出すべきものを出す、ということだと思います。

[京都新聞]

自民党の総裁選が本日告示されましたが、結果的に安倍総裁が無投票で再選となりました。

知事が立候補した時の経過から見ても、集団的自衛権の閣議決定があったり、原発の再稼働に関しても安全であれば進めて行くというようなことで、少し国の方針に関しては若干違和感があったのかなと思いますが、政権が引き続き続いていくという事に対して改めて知事の考えをお聞かせください。

[知事]

浅はかな経験ながら、若輩ながら総理大臣、また総理大臣の周りを見るという機会がありました。やはり一国の総理というものを一年、二年、三年と続けていかれる、また、その次も挑まれる、担われるという事は並大抵のことではないと。

したがってこの間の安倍総理のご努力には私は敬意を表し、一国の総理としてお体をご自愛のうえリーダーとしての役割を果たしていただきたいというのが私の思いです。

同時に、議院内閣制で内閣総理大臣になられて、政府として仕事をされるという事でしょうし、国会にも様々な法案をかけられるという事なんでしょうけれども、やはりいろいろな考え方がありますので、その多様な考え方に耳を傾けていただきながら、困難な課題もいっぱいありますけれども、丁寧に進めていただきたい、進んでいただきたいという事だと思います。

安保法案やエネルギー政策などは、特にエネルギー政策などは、これまでの進め方ではいけないのではないかと、3.11以降強く提起されているのですから、そういうことについてもよくよく御観察のうえ、内閣総理大臣として頑張っていただきたいと思います。

[京都新聞]

北陸新幹線の敦賀以西ルートですけれども、先日の関西広域連合でも知事からJR西日本の説明を聞いてはどうかと提案され、同時に与党の検討委員会についても、広域連合として積極的にコミットするべきだと提案されたと解釈していますが、広域連合の方針としては米原だと思いますが、与党に対して意見を述べるというのは、広域連合で第4のルートも含めて全面的に意見を見直したうえで与党に対して広域連合の意見を訴えていくのか、あくまで米原ルートを前提に訴えていくことになるのか、そのどちらなのでしょうか。

[知事]

国では昭和48年に北陸新幹線の整備計画が決められ、順次、全国で整備新幹線が整備され、国鉄からJRにかわり、様々な決め方作り方のルールも定められ、北陸新幹線が今春、金沢まで開業し、その先の敦賀まで2022年に完成させようという事で工事が行われている。しかし、それも早めて出来ないかと検討されたり、その先どこにルートを引くのかという事についても、政府・与党において、本格的に検討されているという状況の中で、広域連合としては2年前に調査検討の結果、時間面、費用面、費用対効果の面、波及効果の面から米原ルートが最適であると。同時に費用分担においては受益に基づいて関西全体で費用分担しようということであるとか、並行在来線についてはJRが経営を担うべきであるといった方針を決定しています。

私はその米原ルート、関西広域連合の決定というものが、関西にとってもそうですし、北陸から中京圏への流動ということからしても、地域、あるいは日本のためにも、早くつながるという面においても、私は米原ルートが最適であると考えておりますし、これまでのルールと異なる関西広域連合からの提起、費用分担の問題ですとか、並行在来線の経営分離のあり方については、しっかりと国にも協議を働きかけていかなければならないという状況にあると思います。

そういう中で、これまで検討されていたルートとは異なるルートを検討されているという報道されましたので、ある意味では驚き、そのことに戸惑う人たちも多いとするならば、その検討をされているという方から、検討内容を出来るだけ早くお聞きした方が良いのではないか、また、政府・与党で検討されている敦賀以西のルートについても、関西広域連合としてしっかりとコミットメントした方が良いのではないかということを3日前の関西広域連合で申し上げました。

したがって、私たちがコミットメントして政府与党に対して申し上げるのは、関西広域連合として決定した事項だと思っていますし、滋賀県知事としてもそのような事を関係議員はじめ関係機関にしっかりとお伝えしていきたいと考えています。

お問い合わせ
知事公室 広報課 報道係
電話番号:077-528-3042
FAX番号:077-528-4803
メールアドレス:[email protected]