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知事定例記者会見(2015年9月1日)

平成27年9月1日
(県政記者クラブ主催)

災いを 越え稔り田に 陽が昇る
マスコットキャラクター「みずかがみん」とのツーショット

お疲れ様です。今日から9月です。

前回、口頭で申し上げましたが、改めて書いてまいりました。

「災いを 越え稔り田に 陽が昇る(わざわいを こえみのりたに ひがのぼる)」個人的に、大変気にいっておりまして、大事にしていきたいなと思っております。

さて、本日は2件話題提供させていただきます。

まず、近江米新品種「みずかがみ」新米の販売とPR対策についてです。

収穫などの状況ですが、今年は、穂が出て米粒の充実が始まる7月下旬から8月上旬にかけて、例年にない猛暑となり、稲刈りは、昨年よりも早い8月16日からスタートし、現在、終盤を迎えているということです。

品質につきましては、夏の暑さに強い「みずかがみ」の本領が発揮され、収穫された米粒は美しく光沢があり良好であります。

生産者の方にお聞きしましても、一等米比率が現時点では高いようです。

県では、「みずかがみ」の魅力をより多くの皆様に知っていただくよう、昨年に引き続き、各種PR事業を展開してまいります。

まず、テレビCMですが、このたび新作を制作いたしました。今回はマスコットキャラクター「みずかがみん」が登場し、子供たちと一緒に元気に踊りながら「みずかがみ」の魅力を伝えるという内容になっています。

今回は、「環境こだわり農産物」の認証マークを画面に映し出して、「自然にやさしい安心米」であることを強くアピールしています。

「みずかがみん」は、このCM出演のほか、今後実施いたします店頭キャンペーンなどでも活躍してもらう予定です。

そういうことで、本日、「みずかがみん」にデビューのご挨拶に来ていただきました。紹介いたします。近江米新品種「みずかがみ」のマスコットキャラクター「みずかがみん」です。

(みずかがみん入場)

CMの出演お疲れ様でした。これから各種PRよろしくお願いします。

それでは、完成したCMの映像を試写したいと思います。

(CM試写)

「お米のかがみ、みずかがみ」っていうのが良いでしょ。この映像はインターネットでもご覧いただけますので、パソコンでもご確認いただければ幸いです。

CMは9月5日から10月末まで、毎日放送、朝日放送、関西テレビ、読売テレビの4局で放送されます。放送回数は昨年よりも7割ほど増やして、200回程度放送される予定です。短いCMですが印象に残るCMという事です。

店頭キャンペーンについても紹介します。京阪神地域の消費者の皆様に「みずかがみ」を知ってもらうため、ショッピングセンターでのキャンペーンイベントを4回予定いたしておりますが、そのうち2回の開催計画が決まりました。

1回目は、9月6日、京都府のアルプラザ城陽店にて、お笑い芸人の土肥ポン太さんを迎えて新米発売イベントを開催します。土肥さんはご自身で青果店を経営され、「野菜芸人」としてテレビ等でお馴染みですが、米食味鑑定士の資格も持っておられるとのことですので、専門的な見識と軽妙な話術で、「みずかがみ」の魅力を存分に伝えていただけるものと期待しています。

2回目は、9月20日に大阪府のイオンモール茨木店にて、私がお邪魔してトップセールスを行います。「みずかがみ」の美味しさをPRすることはもちろんですが、琵琶湖の環境を守るため「環境こだわり農業」に懸命に取り組んでいらっしゃる生産者の皆様のご努力や熱い思いを、しっかりお伝えしたいと考えています。

株式会社平和堂様、またイオンリテール様には、県との間で包括連携協定を締結していることもあり、今回のイベント開催に全面的な御協力をいただいております。

生産者団体や流通業界の方々と連携しながら、「みずかがみ」のPRに努めていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

それでは早速新米が届いたとのことですので、私も頂くことにしたいと思います。

(知事「みずかがみ」試食)

食べた時にふわっとお米の何とも言えない、噛めば噛むほどお米の味がする。琵琶湖の水と滋賀の土の味がしますね。是非皆さまも後ほどご賞味ください。

続いての話題提供です。

米原駅発!「自転車で巡るびわ湖一周の旅」についてです。

本年度、「米原駅の徹底活用」、「ビワイチ・サイクルツーリズムの拠点づくり」の視点から、米原市とともに、米原駅前でのサイクルステーション整備を検討しています。

今回、この取組の一環として、米原駅前を起点にビワイチを楽しんでいただけるよう、スポーツタイプの自転車のレンタサイクル社会実験を行います。

期間は、9月5日の土曜日からでして、11月29日の日曜日までの土曜・日曜・祝日で、米原駅の西口の琵琶湖側で、仮設テント等を作って行います。

事業は、長浜市、米原市、滋賀県などで構成する、「鉄道を活かした湖北地域振興協議会」が、既に湖東地域でスポーツバイクのレンタサイクルを展開しているNPO法人 五環生活に委託し、実施します。

湖北地域では既に、米原市米原庁舎からマキノ駅までのJR北陸本線、湖西線の各駅で、通常のシティサイクルや、電動アシスト付き自転車などのレンタルを行っておりまして、相互に乗り捨てることも可能になっています。

今回の実験は、スポーツタイプの自転車で、琵琶湖を一周して楽しんでいただくことが基本ではありますが、これらの乗り捨てシステムとも連携し、ゆっくり秋の滋賀を楽しみながら、「ビワイチ」を楽しんでいただけるようにしたいと思っております。

また、この実験を通して、アンケート調査などを行いまして、「ビワイチ」や「サイクルステーションの機能」などのニーズ、利用者目線に立ったサイクルステーションの整備、広域的なレンタサイクルの仕組み、公共交通機関と組み合わせて利用できるような環境づくりについて鋭意検討してまいりたいと考えております。

私からは以上です。

[中日新聞]

各県で、お米のPRをされていますが、「みずかがみ」について改めて特徴とおいしさをPRいただければと思います。

[知事]

約10年かけて品種開発をした滋賀県のお米でございまして、最近温暖化、猛暑化続いているという傾向もございますので、夏の暑さに強いということで作っていただきました。なお、食味というものが非常に豊かで、味わい深いお米として、さらには冷めてもおいしいお弁当、おにぎりにも最適ということで作っていただきました。環境こだわり農産物ということで、化学肥料、農薬を半分以下にするということで作っていただいておりますことから、そういう意味で環境こだわり農産物の主力産品としてもPRしておりますし、青いパッケージが琵琶湖を連想させるパッケージとして好評いただいておりまして、こういうお米を食べていただくことで、琵琶湖の水を美しく、環境にも優しくというような生活スタイルの改善にもつながればよいなという思いを込めて、作っております。ぜひ食べていただくことを願っております。

[中日新聞]

現時点で一等米の比率は例年と比べて高いんでしょうか。

[知事]

まだ統計としては発表できる段階ではありません。発表できる段階になれば発表させていただきます。私が先ほど申し上げたのは既に刈取りをされて、色々と流通させる方々が感想として、感覚として取り上げて申し上げたまでです。

[中日新聞]

次に国会の武藤議員についてなんですけど、先週の水曜日に週刊誌について、事実と異なるという説明もしたんですけれども、それについて知事の印象として、説明は十分果たされたですとか、どういうふうにご覧になられたかということを教えていただければと思います。

[知事]

申し訳ございません。地元で会見なさった内容等詳らかではありません。したがってそのことにできるコメントはありません。

[中日新聞]

中国の景気の後退というのがかなり言われておりますが、滋賀といえば平和堂をはじめとして中国と関係の深い企業ですとか、先日、輸出の海外展開の促進とかやってきたと思うんですけど、今回の中国の景気の減速をどういうふうにとらえてて、それに対する県の調査とかはお考えでしょうか。

[知事]

経済は生き物ですし、変わるものですし、グローバル化するこの状況下、他国の様々な事象が生産消費活動に大きな影響を与えるということだと思います。したがって中国に端を発すると言われている変動等々もまた上がったり、下がったりということがみられるようですので、注意深く、この状況動向を見守りたい。そして適時適切に県として取りうる対策をとっていきます。

[京都新聞]

北陸新幹線の話なんですけれども、先日報道によると、JR西日本がいわゆる「第4のルート」になるのか小浜から京都市内に入るルートを検討しているという報道がありました。大津市付近ということで滋賀県のどういうルートを通るのかわかりませんが、日曜日にJR西日本の社長も「議論を期待したい」という発言もありまして、これも有力な選択肢の一つとして検討してほしいというメッセージかと思いますが、知事からご覧になってこの「第4ルート」をどのように受け止めておられるのか。あるいはこの週末広域連合委員会もありましけれども、そういう場で、米原ルートは基本だと思いますけれども、第4のルートについてどういう協議をしていこうというお考えがありましたらお願いします。

[知事]

土曜日の新聞でしたが、日本経済新聞だったと思いますが、「北陸新幹線の延伸ルート『小浜・京都』、JR新案」ということで掲載され、驚いて拝見した次第であります。

報道の内容以上のことを私も承知しておりません。したがいまして、こういうことを検討されているのであれば、今後、この内容等々が関係部署にも知らされ、諮られることになるんでしょうから、議論していきたいというふうに思います。改めて振り返ってみますと、政府与党の整備新幹線に関する基本方針、これは平成21年12月24日、国土交通省整備新幹線問題検討会議というもので確認をされておりまして、この主宰をしておりましたのが私です。

その時の着工5条件。これは1つ「安定的な財源見通しの確保」、2つ「収支採算性」、3つ「投資効果」、4つ「営業主体の同意」、5つ「並行在来線の経営分離についての地元自治体の同意」ということでございまして、こういう基本的な条件は変わってないと思いますので、こういうものに照らし合わせてどう進めていくのかということだと思います。

若干、報道の地図で出ているものだと、今の小浜ルートよりもさらに長くなると思われますし、報道によれば大深度で建設することも検討されているようでありますが、こういうものの建設費というものがどうなんだろうかということもございます。したがいまして、私どもは関西広域連合でも検討の上、決定されておりますが、開業までの時間軸、そして費用対効果、波及効果、こういうものを勘案して米原ルートが一番良いのではないかということで申し上げておりますし、さらに交通圏、文化圏ということで申しますと、中京・北陸と流動という面からいたしましても、私は米原に接続させることが多くの方の便益にかなうのではないかということから、引き続きその方針をもって、議論に参画してまいりたい。また、この整備新幹線を米原につなぐことの便益は滋賀県のみならず、関西一円で享受できることから費用分担についても関西一円でということで、並行する在来線の経営分離というものも地域の発展を阻害させてはならないという観点で引き続きJRとして運行されるのはふさわしいのではないかという視点で関西広域連合でも議論していただいておりますし、私どももそのことを願うものですから、そういうこともしっかり関係各所に伝えてまいりたい。また、近く行われます関西広域連合でも議論していきたいと思っております。

[京都新聞]

広域連合の場ですとか、しかるべき場でJRから直接第4のルートを含めて説明を求めた方が良いのではないか。というのは広域連合でも費用対効果というのを独自に分析して米原が一番有利だと決めた経緯がありますが、今おっしゃったように大深度だったり、ルートが長いということだと費用なり、効果なりですね、フラットに比較できるのかどうかということも議論の条件としては必要ではないかと思いますので、そういった意味で広域連合なり、公式の場でJR西日本に説明を求めた方がいいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

[知事]

まだ報道でしか私も存じ上げておりませんので、今後の推移を見て検討してまいりたいと思います。

[滋賀報知新聞]

レイクス1部リーグ参入について今後の問題だが、仮設席・立ち見席を含めて5,000席確保するということだが、トイレ等々の改修なり仮設費そのものも含めて年間数億ほどかかってくると思うが、それについて伺いたい。また、仮設席の設置やトイレ、空調等の整備費用の負担割合については、どうなるのか。県が負担するのか。

非常口などは消防法上、防災上大丈夫なのか。

坂井代表は国体に向けての県立体育館前倒し整備を求めているが、市町からも早期に国体整備の全体像を出してほしいという声がある。前倒しする場合、少なくとも年内には総事業費などを示す必要があるかと思うが、これについての知事の考えを伺いたい。

3点目、レイクスから約30億円で新アリーナを作ることができるという提案があったが、これをどう受け止めるか。あくまでもレイクスには県立体育館にいてもらうのか、レイクスがほかの市町にも呼びかけて違う活路を見出す可能性もあるがそのへんの県の位置づけを伺いたい。

[知事]

土曜日、わが滋賀レイクスターズがこのたび設立されるリーグ1部に参画できることが発表されました。非常に私としても一県民としても喜ばしいことだと思います。いろいろありましたもんね。多くの方の期待もありましたし、昨シーズンは有明に出場されるなど躍進もございましたし、選手の皆さんはオフの期間中、もちろんトレーニングだけではなくて、いろんな行事に参加してくださって、いろんな部分で貢献してくださっていることも、改めて知りましたので、そういうレイクスターズがまた新たなステージで活躍できることを私たちもしっかり応援していきたいと思います。

今回、県立体育館をホームアリーナとして、仮設、立ち見も含めて5,000人収容見込みが立ったというこの過程においては、県当局のみならず、関係協会、また団体の皆様方にもご協力いただきまして、各種の確認をさせていただいた上で、レイクス側がリーグに提出されたということでございまして、このことが実ったということは非常に良かったなと思っております。

また、今後この施設の面でもそうです、新たなリーグでレイクスターズの活躍をどう応援していくかということについては、しっかりと検討していきたいと思います。前向きに検討していきたいと思います。私はいつも、すべて前向きということで申し上げているんですけれども、より多くの県民の方々が、長く深く広く応援できる環境を作っていくということだと思います。

併せて国体の施設整備、また付随する事業費、全体像を早く示すべきであるというご提起を昨日も開催準備委員会総会等でいただいたところでございますので、しっかりと検討したうえで、この国体に係ります施設整備の全体像についてはお示しをしていきたいと思います。これは何もレイクスターズさんのためのみならず、県のために示していきたいと思います。

また、30億の規模でスタジアムができるよというご提起も昨日もパネルを示していただきましたので、もちろん民間は民間で検討されるでしょうし、行政側としてもそういう可能性があるのかないのか、そういうご提案も踏まえて、そういうもの入れて、検討していきたいと思います。

[滋賀報知新聞]

現状の県立体育館の老朽化が進んでおり、それなりの施設整備というのがいると思いますが、今の施設を改修や、仮設席、立ち見席をどこが設営してどのくらい費用がかかるという算定になっているのか。

[知事]

どこが設営してというのは。

[滋賀報知新聞]

仮設を県がするのか、レイクスがするのか。

[知事]

今通常でもそうだと思うんですが、それぞれの体育館を使用していただく場合、ここは立ち見席です、ここはいつもないけれども仮設席を設置します、ということは、一義的には試合を主催されるリーグであったりチームであったり負担され、設置されるものであると思います。しかし、今それが県立体育館内でより多くの、大きな規模でということでありますので、県立体育館も、県も協力しながら、設置をしていくことになるんだろうと思います。いずれにしてもどうしてもリーグの条件が条件でしたので、そういうことで奔走、検討いたしましたが、大事なことは間もなく始まる次のシーズン、また来ヶシーズンの新たなリーグでのシーズンですね、ここにお客様が入ることだと思います。そういう意味では今よりもさらに多くのお客様に応援していただける、そういう環境作りが急務かなあと考えながら、レイクス側とも協議していきたいと思います。

[滋賀報知新聞]

現状の県立体育館の非常口やトイレ等々の改修は県はおやりになる計画とみていいんですか。

[知事]

状況を見て判断します。そのどれぐらいの規模の方がどれぐらい入られるのか、今回はもちろんそういうことも想定した上で検討してきましたけれども、実際の動きは入ってみないとわからないところもありますので、もちろん安全面では、法的な面も含めて確認したうえで出させていただいておりますが、なお詳細な現状把握と検討はしてまいりたいと思います。

[NHK]

高島市の件です。陸上自衛隊の安全対策の覚書締結の件で県も立会いをされたという事ですが、締結を受けての知事としての見解をお願いします。

[知事]

先週日曜日から土曜日まで高島市に居住をさせていただきました。

自然豊かな地域で、テレビのない夜を過ごし、自転車で通勤途中にサルの大群に会い、蛇の道路横断と遭遇する。

住んでおりました古民家にはヤモリとネズミと共生、そういう中での生活でしたので非常に感じるところが大でありました。

あわせて、2年前に被災しました鴨川の現地視察、その地に今年は稲が植えられ刈取りの季節を迎えるという事に改めて喜びを感じた次第ですし、消防団の方と意見交換した時は、人口減少、若者不足ゆえに団員の確保にご苦労頂いていることを知りました。

何よりも胸にきましたのは、今年度で廃校する広瀬小学校の生徒の皆さんと意見交換した時に、「自分の学校で卒業したい」という小学生の声をお聞きしたり、跡地の活用のために住民の皆様方とご議論いただく方々と議論したりと。

あわせて、移住者の皆さんを中心に、風と土の工藝という地域おこしの一環でイベントをされている作家さんたちとも意見交換し、非常にいいイベントでありながら、そのイベントにご苦労頂いていることも知りました。

そういう意味で課題や可能性を実感することができた期間でしたので、ここで感じたことをこれからの県政に生かしていきたいと思います。

また、元々住んでいらっしゃる方々と移住者の皆様の関係が、非常にご苦労されているのでしょうけれども、良い関係がつくられていますので、そういうことも今後の移住定住施策の参考にさせていただきたいと思います。

跳弾問題については、先般、高島市と自衛隊との間で協定を結ばれ、そこに県も立会させていただきました。

遺憾な事案であるという事から、再発防止策をしっかりと求めてまいりたいと思いますし、今回の事案でわかったことは、情報共有の面でまだまだ改善の余地があるということで、地元高島市はもちろんの事、滋賀県とも情報共有していただきたい旨申し上げ、そのことが協定に盛り込まれたところでありますので、そのことを踏まえた対応を求めてまいりたいと存じます。

[時事通信]

大阪市の橋下市長が維新の党を離党しました。一方で維新の党の松野代表は民主党と協力して今後も合流も視野にという事が報じられていますが、こういった与党に対抗しようとする野党の動きについて、知事の思うところをお聞かせください。

[知事]

私も国会に身を置かせていただき、一時期政党人として活動したことがあり、多くの有権者の皆様方からのご意見も頂いたのですけれども、選んだ政党が無くなったり、他の政党とくっついたり、また、選んだ議員さんの所属政党が変わったり離れたりということは、非常に多くの皆様の戸惑いを生む原因であると。

やっぱり選挙で掲げた政党の理念や所属、これは期間中、任期中は責任を全うしてほしいという声がたくさんあると思いますので、そういうことを踏まえた対応だとは思いますが、そのことに心を砕いてほしいなという事が、今現在地方行政を担当し、今は政党を離れた一有権者としての想いです。

[時事通信]

大阪府が特別職の報酬等審議会というところが、知事の退職金を廃止するように申し入れたという事ですが、全国初で退職金廃止分は給与に振り替えるということですが、こういう取組に対しての受け止めと、滋賀県としてこのような取組に検討する余地があるのかどうかお聞かせください。

[知事]

大阪府は大阪府でなさったことだと思います。

まだ詳細は私どもも把握しておりませんが、退職金はなくなるが総額は月給で受け取りになられるということでしたか。何のためにされたのかという事が私も承知しておりませんが、滋賀県は先般も議会で私を含む特別職の給与の改定という事も行われましたので、県民の皆様のご期待に応えられるような仕事をする。疑念を持たれないような処遇をつくっていくという事だと思います。

[滋賀報知新聞]

先月30日に、国会前では主催者発表で12万人の安保法案反対の集会がありました。橋下さんは「たったあれだけで、国家の意思が決定されるというのは民主主義の否定だ」と発言されていますが、知事は、30日の国会周辺でのデモも含めて、どのように受け止めていらっしゃいますか。

[知事]

多くの方が法案の審議の動向に不安を持たれて、あるいは怒りの想いを持たれて行動される、あるいは街頭で行動される、声を挙げられる。私は非常に多くの声だと思いますし、近年なかった行動だと思います。当然立法機関にいらっしゃる方は、そういう声に耳を傾けて然るべきだと思いますし、その街頭行動に参加された方のみならず、国会前のみならず、全国でそういう行動が起こされたということは、一つの言動として真摯に受け止めるべきではないかと思います。

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