来庁者の皆さん、職員の皆さん、おはようございます。滋賀県副知事の東です。
普段なかなかお会いできない方もいらっしゃるので、今日は、貴重な知事談話の機会をジャックしてしまいました。知事の談話が聞きたかったという方、ごめんなさい。
今月は、私の談話でよろしくお願いいたします。
副知事に就任してはや2ヶ月が経ちました。毎日、慌ただしい日々が続いていますが、初心を忘れず、滋賀県職員の志(パーパス)に込めた思いを原点に、知事をお支えし、県民の皆さんのため力を尽くしてまいります。
特に、就任初日に知事からいただきました「春風秋霜」という言葉、県民や職員の皆さんには温かく、自ら、知事には厳しくという姿勢は、常に大切にしています。
私のイクボス宣言にもその思いを込めました。掲げた重点取組は3つです。1つ目は「感謝と信頼をもって寄り添うこと」、2つ目は「前向きな挑戦を応援すること」、そして3つ目は「心のゆとりがもてる環境づくりを進めること」です。
現場の視点を大切にしながら、県庁の総合力が発揮できるよう、職員の皆さんに寄り添い、ともに考え、行動することを特に心がけていきたいと思います。
是非、様々な機会を通じてお声を届けていただきますようお願いします。
さて、今日は、就任以降の公務を通じて印象に残ったことの中から、「オーストリアとの交流」と「スポーツ」の2点についてお話ししたいと思います。
まず、オーストリアとの交流に関しましては、江島前副知事の特命であった「オーストリア担当」を引き継がせていただきました。
「琵琶湖とオーストリアのカタチが瓜二つ」というSNSでの投稿をきっかけといたしまして、令和5年には、オーストリア国内最大の湖を有するブルゲンラント州と今後の交流と協力に関する覚書を結び、お互いの交流を進めています。
そのご縁もあり、5月21日には、オーストリア大使館でのレセプションに、また、23日には万博の「オーストリア・ナショナルデー」関連イベントに参加いたしました。
パビリオンのテーマは、「未来を作曲」です。音楽を通じてオーストリアの社会や経済、学術、芸術の多様性や技術力に触れられ、音楽に留まらない交流の可能性も感じることができました。
今年度は、万博の開催に合わせてブルゲンラント州からの訪問団をお迎えし、交流イベントを開催する予定です。また、7月24日の万博「滋賀県デイ」では、ヨーゼフハイドン私立音楽大学と石山高校音楽科による共同ステージ演奏や、ブルゲンラント州と滋賀県で陶芸を学ぶ学生の皆さんのオンライン交流を通じた作品制作なども予定されています。
さらにブルゲンラント州は、滋賀県のビワイチと同様、湖を周遊するサイクリングロードも有名です。そこで、お互いのサイクリングロードの一部に、滋賀県では「ブルゲンラント・ロード」、ブルゲンラント州では「桜のサイクリングロード 滋賀」といった愛称を命名する取組も進めています。
このように幅広い分野で着実に交流の輪が広がっていくことは、大変うれしいことです。今後も、相互理解を大切にしながら、様々な交流を探り、深めていきましょう。
続いて、2点目の話題、スポーツについてです。
5月24日と25日には、「わたSHIGA輝く障スポ」リハーサル大会が開催されました。
私もサッカーやフライングディスク、ボッチャ、グランドソフトボールの開会式や表彰式に参加し、時間の許す限り競技も観戦させていただきました。
当日は、あいにく天候に恵まれず、開始時間の繰り下げを余儀なくされた競技もありましたが、グラウンドコンディションの整備なども含め、臨機応変に対応いただきました。改めて、各競技団体や開催市町、競技補助員、ボランティアの皆様、そして運営にあたっていただいた職員の皆さんの御尽力に感謝申し上げたいと思います。
選手や競技団体の皆様とお話する中で、本大会に向けた熱い気持ちが伝わってきたほか、種目として採用されていない障害種別で頑張っておられる人たちの活動の振興など、大会を契機とした今後の思いなどもお伺いすることができました。
今回のリハーサル大会を通して初めて得られた気づきが数多くあると思います。関係の皆様のご意見を十分にお聞きし、皆で共有し合い、本大会の円滑な運営、そしてレガシーへと繋げていきましょう。
スポーツといえば、5月16日から18日にかけて、西脇京都府知事らとともに、WMG2025の開催地、台湾を訪問しました。
ワールドマスターズゲームズは、概ね30歳以上のスポーツ愛好者であれば誰もが参加できる生涯スポーツの国際総合競技大会であり、現地では、2027年関西大会のPRや観光プロモーションを行ってきました。
また、運営組織である国際マスターズゲームズ協会のセルゲイ・ブブカ会長らと面会し、関西大会における連携強化などについて意見を交わしたほか、開会式や陸上、綱引きなどの競技も視察させていただきました。
開会式では、大勢の観客に加え、著名人らによる盛り上げや、音楽と映像技術を駆使した大がかりなプログラムに圧倒されました。
また、年齢や性別、国籍、障害の有無に関係なく、選手の皆さんが楽しそうに入場行進される様子や全力で競技に臨まれる姿に、スポーツの持つ力を改めて感じたところです。
会場では、偶然にも前回2017年の大会で金メダルを獲得された滋賀県の選手にお会いし、関西大会に対する強い意気込みや期待感を直接お伺いすることができました。
関西大会の開催は2年後の5月で、滋賀県内でも6競技が実施される予定です。
本県では、今年の国スポ・障スポ、来年のインターハイ、再来年のワールドマスターズゲームズと、ビッグイベントが3年連続で開催され、まさに「ゴールデンスポーツイヤーズ」となります。
この機会に皆さんも「する」「みる」「支える」という観点から積極的に参加し、スポーツで滋賀を元気にしていきましょう。
最後になりますが、今年度も2か月が過ぎ、新しい業務に携わる方も、仕事の流れやコツをつかんで軌道に乗ってくる頃かと思います。一方で、これからは、暑さも加わり疲れが溜まってくる時期でもあります。
夏季休暇の取得期間も始まっていますので、所属内で互いに声をかけ合って十分な休息の機会をとり、仕事とプライベートにメリハリをつけていきましょう。わたしも趣味のウォーキングで汗を流し、家庭菜園での野菜づくりでリフレッシュしたいと思います。
こころとからだの健康を保ちながら今月も元気に、一緒に頑張りましょう!