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師走の滋賀 令和5年(2023年)の年末に見える景色

ご来庁の皆さん、職員の皆さん、こんにちは!滋賀県知事の三日月大造です。

12月。今年も師走となりました。一日一日、じっくり味わって、大切に過ごしていきたいと思います。

 

赤蕪を わが子のように なでる母

と詠んだんですけど、

赤蕪を 転がし撫でて 母うれし

の方が良いかなと思います。

 

先日、姉川の最上流米原市甲津原の交流センターで、赤蕪のお漬物を作る女性たちの様子を詠んだものです。愛情を注ぐ様子を美しく眩しく眺めました。

 

12月1日といえば「映画の日」。埼玉県から飛び火してきた映画『翔んで埼玉』も注目され、公開以来、好評のようですね。アホらし過ぎて笑ってしまう。ディスられることで逆に誇りに感じる。映画という文化が持つチカラを感じています。防災?企業?観光?近江商人?教育旅行?など、ご縁をいただいた埼玉県との関係も大事に育てられるといいかもしれません。決して「埼玉化」されないように気をつけながら(苦笑)。

 

「注目」といえば、先月来、「琵琶湖の水位」にも関心が集まっています。今朝6時の水位は「マイナス67センチ」とのこと。冬の雨や雪で幾分回復していくのかもしれませんが、命の源である「水」への感謝、淡水を湛える湖沼や私たちがお預かりしている「琵琶湖」への関心や関与を高めるために、また、下流府県とのつながりを再確認して、連携関係を強化していくためにも、その状態はわかりやすく、タイムリーに発信することが大事ではないか、と考えます!

わかってもらえないなら「水、止めたろか!」と言うことになります。

止められませんが(笑)

 

「琵琶湖」といえば、今日から、この時期の風物詩である鮎の氷魚の漁が始まりました。速報によれば、堅田や守山など南湖のエリは豊漁、北の漁は不漁とのこと。琵琶湖の大切な産物です。水質や生態系の変化にも敏感です。状況を注視していきたいと思います。

「つながり」と言えば、関西広域連合の連合長を引き受けて一年となります。関係する職員の皆さんのご奮闘にも感謝します。昨日も、北陸新幹線敦賀・大阪間の早期開業を求める建設促進大会とその要望活動のため、連合長として上京し活動しました。

 

2010年12月に発足した日本で最初の府県を越えた広域自治体。現在も唯一の存在です。広域行政のメリットを最大限に創出・享受しながら、東京一極集中を是正し、国土の双眼構造を実現して、新しい次元の分権型社会を先導する関西をつくっていきたいと思います。開幕まで499日となった大阪・関西万博への参画や、広域観光の推進、お隣・京都へ移転してきた文化庁との連携、水や道のつながりを活かした魅力の創造・発信など、滋賀県の価値を高めることができる可能性もたくさんあると感じています。

 

関西といえば、プロ野球は阪神がオリックスとの日本シリーズの熱戦の末、日本一に!サッカーJリーグもヴィッセル神戸が初優勝!「関西のアレ」をつくっていければいいですね!

 

また、「連携」ということで見れば、全国知事会において、副会長を拝命しています。7月には、すべての都道府県が加入するかたちでつくられた「子ども・子育て政策推進本部」の本部長に就任することになりました。こちらも担当する職員の皆さんの精力的な活動に敬意を表します。他府県の知事らから「滋賀県の担当職員さん、感じが良くて、よう頑張らはりますね!」と、関西弁ではないんですが、言われることがあります。嬉しく、誇らしく感じています。「こどもまんなか」の社会づくりは、これまでできなかったことを前進させたり、十分投入できていなかった心や資源を投入する絶好の機会です。志を高く強く持って、これからも頑張っていきましょう!

 

「志」といえば、私から投げかけ、職員の皆さんが議論を重ねてきてくださった「滋賀県職員の志(パーパス)」の検討が、いよいよ佳境を迎えてきたようです。これまでのワークショップなどでの議論を踏まえて、「滋賀県職員の志(パーパス)」の候補案が作られ、本日から職員共感度調査を実施しています。会計年度任用職員の皆さんも、再雇用でお世話になっている先輩職員の皆さんも、ぜひご覧をいただき、回答をしてください。私たちの仕事や職場を、私たちの声とチカラでより良くしていこうではありませんか!一定数の回答が集まるまで、この調査を続けたいと思います。

 

最後に、12月は月別にみて、交通事故の発生件数が最も多いのだそうです。日が短く、暮れて暗くなるのが早いので、特に、「夕暮れ時」が要注意です!

 

忙しく慌ただしいことの多い12月でしょうが、心と時間にゆとりをもって、「ご安全に」過ごしてまいりましょう!