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節目の誓い 〜災害にまけない「健康しが」をつくろう!

ご来庁の皆さん、職員の皆さん、こんにちは!滋賀県知事の三日月大造です。
9月に入り、朝夕の風に涼しさを感じるようになりましたし、いつの間にか、夜、虫の音も聴けるようになりました。昨夜の満月は美しかったですね!

今月、令和5年(2023年)9月の「知事談話」をお届けします。
先月は江島さんに「副知事談話」を行っていただきました。
知事と違って声がソフトでよかった。話がわかりやすかった。などのご感想を聞きました。
ご就任され一年が経った大杉副知事の出番も近くつくりますね。乞うご期待です!

今、県庁には、インターンシップを行う学生の皆さんが来庁されていると聞きました。
本日まで二週間、51名の皆さんが、各職場で交流・体験していただいたとのこと。
滋賀県庁の職場はいかがだったでしょうか?新しい出会いや学びはありましたか?
県庁で働くというイメージは膨らみましたか?
就職先として滋賀県庁を選んでいただき、見事難関を突破され、一緒に働けることを期待しています。

今日は、この後、14時過ぎから、知事室において、先日の世界水泳選手権福岡大会のアーティスティックスイミングソロ2種目で金メダルを獲得され、「2大会連続二冠」という快挙を達成された乾友紀子さんに、「滋賀県県民栄誉賞」を贈呈します。私たち滋賀県民の誇りです。
乾さんのご来庁をみんなで歓迎しましょう!

さて、本日、9月1日は「防災の日」です。
防災への意識と知識と組織を強化する基点にしていきたいと存じます。
先月のお盆期間中には、「台風7号」が近畿地方に襲来しました。
幸い県内では、死者・行方不明者は出ませんでしたが、住家、文化財や農業に一部被害が出ました。
その後、24日からは、多賀・東近江地域に局地的豪雨が降り、一時、孤立集落も発生しました。
災害警戒本部はじめ、道路の警戒、被害状況の確認等で対応いただいた職員の皆さんに感謝します。
次々続々と台風が生まれて迫ってきます。協力して対応していきましょう!

また、今日は、「関東大震災発災から100年」という節目でもあります。
台風災害と違って「地震」はいつ、どこで、起こるかわかりません。
南海トラフ地震や琵琶湖西岸断層地震など、大きな地震の発生確率も高まってきていると言われています。
災害からいのちを守る。県行政が果たすべき使命と役割は大きいと思います。
皆さん、一緒に頑張りましょう!

先月、中国・湖南省と、米国・ミシガン州を訪問する機会を得ました。
今年、湖南省とは40周年、ミシガン州とは55周年という節目になります。
これまで紡いできた交流の歴史を再確認し、その上に、「人とひとの交流」や「地方間の交流」を【誠信の交わり】で積み重ねて、「真の友好と平和」を築いていくために努力していきたいと考えています。
〇次世代や若者の交流の継続・発展へ、
〇お茶やお米、地酒などの輸出の拡大へ、
〇湖沼環境や健康長寿など共通のテーマでの発信など、
まだまだ拡げていけることもあるでしょう!

来週には、ミシガン州のグレッチェン・ホイットマー知事ご一行がご来県される予定もありますし、11月には滋賀県での中国・湖南省との姉妹県省40周年記念式典も準備します。
7月の談話で呼びかけたとおり、引き続き、「世界に開かれ、世界と繋がり、世界から選ばれる滋賀」を目指して取り組みを進めていきます。

今年度もそろそろ中盤に差し掛かり、今年度の事業等を進めながら、来年度へ、施策や事業、予算と組織を議論・構築していく時期に入っていきます。
課題や問題を直視して、同時に夢や可能性を共有しながら、付託や期待に応えられる県政をつくっていきましょう!
私たち「ひとの健康」を、こころもからだも含めて大切にすると同時に、人とひとの関係である「社会や経済の健康」も、安全・安心、産業や交通を含めて高めて、土台となる琵琶湖やヤマをはじめとする「自然の健康」も保っていく、「健康しが」を、コロナ禍や自然災害、人口減少にまけず、みんなで仲良くつくっていきたいと思います。
様々な施策を意欲的につくってくださることを強く期待します。

ただ、人も、時間も、予算も、無限ではなく有限です。
事業や業務を見直した上で、改廃して、新たな事業をつくっていく視座をこれまで以上に強く意識・実践したいと存じます。

それでは、夏の疲れに負けないように、食べ、飲み、休み、笑い、初秋の味覚も楽しみながら、今月もともに元気に頑張りましょう!