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知事就任一年を迎えて

皆さん、おはようございます。暑い毎日ですが、お元気でしょうか。先月28日から一昨日、今月1日まで県下全域で「びわこ総文」、高校生の文化の祭典が開催されました。また、昨日、私も高校女子ソフトボール大会の開会式に臨ませていただきましたが、卓球、ソフトボール、登山の3種目のインターハイが県内で開催されております。さらには、夏の甲子園滋賀県予選で熱い戦いが繰り広げられましたし、まもなく熱闘・夏の甲子園本大会も開催されます。滋賀県全体が若いエネルギーに満ちあふれる7月、8月の夏になるのではないかと思います。

28日には秋篠宮殿下ならびに佳子内親王殿下、ご臨席のもと「びわこ総文」総合開会式を行いました。秋篠宮殿下ならびに佳子内親王殿下には、写真部門や郷土芸能部門など、高校生の若さとエネルギーあふれる作品や発表もご覧いただきました。

残念ながら、雨の影響により開会日のパレードが中止となりましたが、大きな盛り上がりを見せて大会を終えられたことに安堵いたしております。大会の準備・運営にご協力・ご尽力いただきました多くの関係の皆様に、改めて敬意を表し、感謝申し上げたいと思います。

是非、この機会に高校生と語ってください。高校生と一緒に県政を考える、私はこの夏、一つのテーマとして課しております。

さて、今日は「知事就任一年を迎えて」と題してお話します。

先月20日で知事就任一年を迎えました。この一年、「人」「自然」「芸術・文化」など、滋賀の可能性の広さ、深さ、大きさを改めて感じましたし、多くの県民の皆様のご期待やご負託に応えるべく、県民の皆さん、職員の皆さんと共に歩んできました。

とにかく一生懸命、無我夢中で様々な分野、様々な地域を走ってまいりましたが、職員の皆さんにはよく一緒に伴走し、支えていただいたと感謝しています。

おかげさまで、「滋賀県基本構想」や「行政経営方針」、さらには「産業振興ビジョン」、「学ぶ力向上プラン」など様々な構想や計画、プランの中に自分自身の想い、選挙で託された県民の皆様方の想いを埋め込むことはできたと顧みているところです。

種はまいた、それをどうやって育て、実らせていくのかがこれからだと思います。

基本構想に掲げます「新しい豊かさ」の具現化をいたします。特に私自身は、「環境」、琵琶湖をはじめとする自然環境との共生、「教育」、人の力を高めていく教育、「暮らし」、産業面含めての暮らし、そして「健康」「交流」。こういったことをキーワードにこれから臨みます政策課題協議に進んでまいりたいと存じます。

さらには「一緒にやりましょう、みんなでやろう」という言葉を、対話・共感・協働という枠の中で、より多くの県民の皆さんに実感・実践していただくことが大切だと考えています。

そのためにも、私自身、これからは仕事の取捨選択をしながら、すべて知事との協議でなくてもいいだろう、すべて知事が参加しなくていいだろう、そういうこともしっかりと念頭に置きながら、じっくりと物事を思考する整理する時間も意識して仕事をしてまいりたいと考えています。

また、仕事を進める上で皆さんに大事にしてほしいのが「協働と変革」です。

「協働」とは行政のご都合主義ではなく押しつけでもない「県民目線」での協働の実践であり、「変革」とはただ仕事をこなすだけではなく、創造的な仕事をしてほしいという意味を込めて申し上げております。大事なことは私たちが持っている情報を、透明で分かりやすく公開すること、説明することにあるのではないかと思います。

それぞれの施策は一つひとつの積み重ねですが、1を2に、2を3に、3を4に、と積み重ねていくことも大事でしょうし、私たちが10を望む、他の方々が0を望むのであれば、10か0ではなく、その間の2か3、5か6を目指す、そういった協議・交渉、粘り強い仕事の進め方ということも大事ではないかと考えています。

折しも地方創生を進める滋賀県版総合戦略の策定や来年度に向けた政策課題協議がこれから本格化してまいります。皆さんの力や知恵を結集して、それぞれの構想や計画を具体化していきましょう。

最後に、非常に暑い時期です。6月には「働き方改革」についてお話しましたが、現在、県庁内において「働き方」に関するアンケートを実施しています。私自身、「イクボス」の宣言や朝型勤務を一部行いました。今日から「県庁子ども参観日」もはじまりました。私たち職員全員で“働きやすい職場”や“ワークライフバランス”の実践に努めてまいりたいと思います。共に頑張りましょう。

今月はこれで終わります。