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木枯らしに吹かれながら春へ

(よし笛演奏~琵琶湖周航の歌の一節~)

皆さんおはようございます。滋賀県知事三日月大造です。

12月1日、今年も、もう師走になりました。寒くなってまいりました。

紅葉から、落葉に木枯らし、何となく物悲しい季節でありますが、次へ、春へ、静かな決意も感じるこの季節が私は好きです。大切に過ごしてまいりたいと思います。

さて、週末は如何だったでしょうか。

私は昨日、関西広域連合の委員会、議会に臨みました。この週末、心温まりましたのは、一昨日信楽高原鐵道の運行再開でありました。昨年4月、公設民営で再スタートした信楽高原鐵道でしたが、9月の台風災害で被災をいたしました。

沿線の山が崩れ、線路脇の道床や鉄橋が流され、一時は廃線の危機もありました。しかし、甲賀市の皆様方を始め多くの方々の情熱、ご努力によって、様々な支援制度を活用され、工事も行われ、11月29日、晴れて復旧し、運行再開となりました。車内やホームを埋める人々、雨の中、手や旗を振り再開を喜ぶ人々を見て、私は涙が流れました。

今後は、安全運行とともに、利用促進へ共に尽力してまいりましょう。

さて、次へ、春へ、来年へ、を考えることが多い今、私の決意は、と問われますが、来年ぜひ「挑む」「粘る」「進む」ということを肝に銘じながら頑張ってまいりたいと思います。

いよいよ新しい基本構想を策定し、新しい年度へ。

連動いたします、産業振興ビジョンなどもつくり、動かしていくとともに、これらを実施・実行するための予算、組織体制をしっかり作っていきましょう。困難な課題に対しても、知恵と力を集めて乗り越えて行こうではありませんか。まず、今11月定例会議が開催中です。共に心してしっかり臨んでまいりたいと思います。

手法は、対話、共感、協働です。対話、共感、協働。

できるだけ、対面し、対話し、立場や主張が異なる方々とも、いやそういう方々ほど、丁寧に対話に努め、課題を共有し、共感を得て、共に汗を流し協力して働く、ぜひ皆さんと一緒に心がけてまいりたいと存じます。

そして特に、2015年、私は、そうした協働の仕組みづくりと経営の視点と感覚を持つことに力を入れてまいりたいと思います。

協働の仕組み作りでは、若者と、高齢者です。

先週、寸時、短い時間でしたけれども参加させて頂きました新規採用職員研修の近江地元学研修では各地域の皆様と共に学びながら、次へ、明日へ息吹を感じることができました。県という広域行政の役割、使命をいかして行きましょう。

大学生が挑んでいる「お野菜大学」。高校生がそれぞれの高校を超えて一生懸命取り組んでくれている来年の全国高等学校総合文化祭「びわこ総文」を始め、高校生や大学生も一緒に明日の滋賀を語り、作っていきたいと思います。

そして、健康寿命を延ばしていくために、長寿の時代を生かして、知恵と経験、人脈も技術もある高齢者の皆様にもぜひ支える側にももっと入っていただき、社会のために大いにご貢献いただく、お互い様、支え合いの滋賀を共に作っていきたいと思います。

どうか皆さん、それぞれ、来年に向けてそして来年の春に向けて何をしようか、どうしようか。この12月、木枯らしに吹かれながら一緒に考えて行こうではありませんか。

それでは最後に今月の一言です。

おいしい近江米。もっと食べよう近江米。今月も共に頑張りましょう。