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小さくともキラリと光る輝き

皆さんおはようございます。今日から10月です。月ごとのカレンダーをおめくりいただきますと、残すところ10月、11月、12月、今年も残り3枚となりました。

秋本番です。

職員の皆さんも美味しい秋の味覚を堪能されていらっしゃるでしょうか。スポーツの秋ということで、体にいいことも何かされていらっしゃいますか。

寒暖の差が激しい時期でもあります。お互い体調管理には十分注意しながら共に県民の皆様のために、県民の皆様とともに頑張ってまいりたいと思います。

今、議会が行われております。日夜、ご対応、ご準備、大変な方々も大勢いらっしゃいます。この議会での議論を通じて、県民の皆様方のための政策を前に進めるため、一緒に頑張っていきたいと思います。

さて先日、県内の6つの町の町長の皆様方と懇談する機会をいただきました。地域コミュニティとの距離が近い、小さい小規模な自治体として、広域的なまちづくりや地域活性化とはまた違ったまちづくりを実践していただいている皆さんとの懇談は大変勉強になりました。

会場は、豊郷町の吉田という地域で、四十年前まで精米所として使っていらっしゃった倉庫を改装した酒蔵カフェ「豊郷発酵倉」。ゆったりとした、木の香りのする店内はとても居心地が良く、良質なお米、豊富な銘水、伊吹山からの寒風と酒造りに恵まれた豊郷で150余年にわたり造り続けてこられたこだわりの日本酒もいただきましたし、購入させてもいただきましたが、大変素晴らしいものでした。

県内で面積が一番小さい豊郷町では、ヴォーリズが設計をし、人気アニメの舞台ともなりました豊郷小学校の旧校舎という「財産」を有効に活用されています。また、この地域に残る古民家を復活させ、その価値をみんなに知ってもらおう、この地域の歴史、景観を守っていこう、そんな思いを持った大学生の皆さんによる、地域と交流しながらのまちづくりも行われているなど、小さくてもキラリと輝く地域だと感じました。

また、先日近江八幡の、琵琶湖上の沖島を訪問させていただいた際、沖島小学校にも立ち寄りました。今年度の児童数は島外の、島の外の子ども達6人を含みます11人です。県内の小学校の中で特に小さい小学校の1つです。

沖島小学校の魅力の1つは、地域の皆さんと共にあること。訪問した翌日が秋の運動会でありましたけれども、児童の皆さんだけでなく島民の皆さんも大変楽しみにされていらっしゃいました。児童と島民の皆さんが交流をし、共に楽しむ運動会です。また、準備も同様、先生だけでなく、地域の方々、子ども達や学生ボランティアの方と一緒なってグランド整備などをされていらっしゃいました。子ども達のいきいきとした表情を見て、この沖島で、人と人、人と自然とのつながりの中で、大切に育まれているんだなということを感じました。

さて、滋賀県では、今年度から県内企業の小規模事業者に特に焦点を当てて、支援を強化するため、この10月を「滋賀の“ちいさな企業”応援月間」と定めました。

期間中の10月16日には、小規模企業の独創的な取組事例でありますとか施策の活用事例などに焦点を当てました「滋賀の“ちいさな企業”元気フォーラム」を、23日には、小規模事業者同士のヨコのネットワークを促進するためのマッチングセミナー、さらには、28日には女性による起業や新事業創出への機運醸成を図る「滋賀の女性経営者フォーラム」を開催するなど、様々な事業を実施します。

地域に根差した多くの小規模企業の皆さんの中には、地元の素材を使用し、身近な消費者のきめ細かなニーズに対応することにより、地域における経済の循環を生み出していただいていることはもちろん、それぞれの地域で築き上げてこられた技術を活かして全国や世界に向けて発信されている方もいらっしゃいます。
この月間を機に、滋賀県内のそれぞれの地域にある、小さいからこそキラリと光る確かな輝きに、それぞれ目を向けていこうではありませんか。

共同募金の募金活動も今日から始まっています。お互いが磨き合い、助け合い、小さくともキラリと光る滋賀県を作るために一緒に頑張っていきましょう。

今月はこれで終わります。