富山県の取組、「deleteC」の活動から学ぶ

暑中お見舞い申し上げます。

ご来庁されている皆さん、いらっしゃいませ、こんにちは。仕事をされている職員の皆さん、暑い中御苦労さまです。

今月の知事談話は、この時間にお届けします。

 

今朝は、県庁正面玄関で夏の甲子園に滋賀県代表として出場する近江高校の選手や監督の激励会を開催いたしました。昨年より力を伸ばし、さらに期待が持てるチームになっているようです。楽しみですね。

また、野球以外のスポーツ種目で、体育系のみならず文化系の活動等で予選等を勝ち抜き、滋賀県を代表して夏の大会等に出場される高校生や中学生の皆さんにも心からエールを送ります。「成長の夏」になることを祈ります。

 

7月22日から24日にかけて、富山県で開催された全国知事会議に参加しました。滋賀県同様、SDGs未来都市である富山県。立山連峰から富山湾まで自然環境に恵まれ、コシヒカリ、てんたかく、てんこもり、新品種・富富富(ふふふ)など米の産地であり、医薬品の生産、高岡銅器をはじめ、アルミやスズの生産も盛んです。また、天平18年(746年)から5年間、越中守として赴任した大伴家持が223首もの歌を詠んだことでも知られています。

未来のことや周りの人々のこと、生き物のことを考える人が多く、「何となく滋賀県によく似たところやなぁ」という印象を持ちました。

視察をさせていただいた富山型多世代交流共生デイサービスは、その一例ではないでしょうか。高齢者と子供たちが障害のある子供も含めて一緒に過ごす施設は、ニーズに沿ったものであると同時に、笑い、学び、生きがいなどそれぞれの世代の人間にとって、また誰にとっても大事なものを諦めずに追及されているなと感じました。

それぞれの所管省庁の規制や基準を乗り越えて、地域住民にとって必要なサービスをつくっていく姿勢にも感銘を受けたところです。ぜひ滋賀県においても、志を有する事業者の皆さんと展開できればと考えています。既にあるとすれば、知らせて広めていきたいですね。

 

そしてもう一つ、きょうは「deleteC」の活動について紹介します。

これはステージ4の乳がんと診断された中島ナオさんという女性が、「がんが治せる病気になるように薬や治療方法の研究開発を進めたい。」、「世界からがんという病気をなくしていきたい。そのために、自分ができることから、明るく楽しく始めてみよう、やってみよう。」と、今年立ち上げ、広げられているものです。

5月にNHKのニュースで報じられ、偶然、私も知るところとなりました。私自身、父を大腸がんで亡くしました。深い悩みを抱えながら、家族で闘病しました。本人が一番つらく痛かったでしょうが、「これでよかったのか」と今でも考えることがあります。

多くの県民の皆さんが、がんと診断されたり、闘われたり、向き合い、つき合い、そして、がんで旅立たれてもいます。職員の皆さんの中にも、がんとつき合いながら仕事をしてくださっている方もいるでしょう。御家族が闘病中の方もいらっしゃると思います。

デザイナーの中島さんは、副作用で頭髪が抜けたことを補うおしゃれな帽子をデザインされています。また、企業との連携も広げられ、例えば、社名や商品名からアルファベットのCを消すデザインを、インスタグラム等で世界に発信する取組なども行われています。

共感と賛同の輪が広がれば、また熱意が伝われば、熱伝導されれば、人の動きはつくれるものだと実感しています。滋賀県のがん対策にも、何か取り入れることができないか模索中です。皆さんも一緒に考えてみてくださいませんか。

 

少々長くなりました。セミの鳴き声が騒々しく暑さを倍増させますが、間もなく迎えるお盆は、ご先祖を、また戦没された方々を追悼する時期でもあります。

今、共に生きる私たちが、平和で、安寧のうちに生きていることに感謝し、それが持続するよう、ともに祈りたいと存じます。

今月も一緒に頑張りましょう。

キャッチコピー「母なる湖・琵琶湖。-あずかっているのは、滋賀県です。」