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令和の時代幕開け「変わる滋賀、続く幸せ」

皆さんおはようございます。薫風爽やか、新緑眩しい5月です。

平成から令和へ、新しい元号となりました。

それぞれに感慨や決意も新たに迎えられたことと存じます。

これまでになく長い連休となったゴールデンウイークでしたが、皆さんいかが過ごされましたか。

旅行や帰省、御家族や御親戚との時間、また農作業等充実の時間をお過ごしのことと存じます。休みの間、県民の皆様のためのお仕事をしてくださった方々もいらっしゃるでしょう。ありがとうございました。代わりの休みもとり、心身のリフレッシュにも努めてください。

 

私はこの連休中、中国への出張、県内での田植え、祭りの視察、そしてビワイチサイクリングをして過ごしました。

 

1つ目。中国出張の目的は、第2回一帯一路フォーラムに参加することと、日中友好関係を未来につなげるべく、その交流を地方に広げることでございました。世界とのかかわりの中、持続的発展をつくろうとする壮大な構想に基づくフォーラムに参加するとともに、世界に対して未来に向けて、中国という国がどのような視点で参画しようとしているか、その一端を体感することができました。地方都市交流という点では昨年35周年という節目を迎えた湖南省との友好交流の歴史を基礎に、観光や青少年交流、貿易や技術交流など、さらなる可能性を感じています。

近江米や近江牛の輸出拡大、青少年の往来と交流の促進、精華大学との連携協定などこれからに向けて方向性を出していきたいと考えています。

その他、中国のデジタル化の進展に驚いて帰ってきました。電子決裁や顔認証など、この面での日本の周回遅れは顕著です。「日本は今から新しいお札をつくるということを聞いたがそれはなぜだ。」と不思議がられ、嘲笑されたことも印象的でした。

 

2つ目。県内の視察では、彦根市葛籠町で田植えさせていただき、黒豆などで6次産業化に取り組まれる町民の皆さんとの懇談を行いました。

田植えでは、業務用のお米を苗ではなく、種に加工を施したものを直接植えるという直播方式での作業でした。収量は減らさず、コストを削減できるとのことで、この農家では、県内でも先駆けて、30年前から実践され成果を上げられているとのことでした。

また祭りの視察は、米原市の筑摩神社の鍋冠まつりと、高島市日吉神社の大溝祭に伺いました。大溝祭は、今回が400周年という節目だそうで、関係者の皆さんの思いもひとしおであり、町衆や若衆の心意気も熱く感じとれました。続く伝統を守りながら、いや守るために何をどのように変えながら続けていくのか。関係者の皆さんの御苦悩や御努力が感じられました。

 

3つ目。ビワイチは2泊3日でほぼ琵琶湖一周、10数名の仲間とともに走破することができました。たくさんのサイクリストとも行き交い、多くの人々に楽しまれていることも実感しました。ビワイチ関係の商品やサービスが充実してきていること。走行環境が改善されていることも確認することができました。おかげさまです。「健康しが」を標榜する滋賀ならではの観光アイテムとして、さらに育てで広めていけるよう、一緒に頑張っていきたいと思います。

道中気になったことが一つありました。それは、主に農地から琵琶湖に流されているのであろう濁水の多さです。もちろん産業に必要な作業は否定しませんし、必要な対策も講じられていることとは存じますが、河口付近の琵琶湖の水の濁りが強く気になりました。

関係部局の皆さん、協議に備えてください。未来のために知恵を出し合いましょう。

 

長くなりました。ここらで終わります。これからも知事談話は、私自身の時々の率直な気持ちや思いを職員の皆さんに述べる機会になるよう心がけてまいります。今月から、タブレット端末を持ち歩くことにしました。業務の資料のデジタル化と、業務のICT化に努めます。率先して改革や挑戦する部局の皆さん、大歓迎です。

 

さあ、それでは心と頭と身体を切り替えて、仕事に頑張ってまいりましょう。今月もよろしくお願いします。