滋賀里二丁目自治会（大津市）

防災基地としての防災公園がある滋賀里二丁目自治会では、公園を親しみのある場所として整備を進めると共に、地域の絆を深めるためにかまどベンチの製作を行うこととなりました。

かまどベンチの製作では、地域に住む元大工さんや職人さんだけでなく、一般の皆さんにもそれぞれの得意分野を生かした活動への参加を積極的に促したそうです。自主的に活動に参加しようとする人は少なくても、直接頼みに行くと快く手伝ってくれる人も多く、取り組みを進めるうちに連帯感が生まれたとのことでした。

炊き出し当日には、日ごろ顔を見せない人々も参加し、地元で採れた食材を使うだけでなく、近くの山で集めた杉の枯葉や柴を炊き出しの燃料として使用するなど、地域性を活かす工夫も加えられていました。

防災という誰もが不安に思っていることをテーマとして取り上げたことで、多くの住民が協力できたのではないかと感じているそうです。しかし、地域の司令塔となる存在がいないと地域の取り組みが進まないことも事実であり、リーダーを育成するための継続した「防災の啓発」を行うことの必要性についても感じているとのことでした。