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地域防災ちえ袋

先進的な活動の紹介

三ツ星ベルト株式会社(兵庫県神戸市)

住民と企業の共生によるまちづくり

【活動の開始時期】

平成7年*防災活動について。地域活動は以前から取り組む。

【主な取組】

・防災訓練(総合防災訓練、一斉防災訓練)

・社員による自衛消防隊

・社内任意団体による社員ボランティア活動

もともと中小の化学工場が多かった地区で、約45年前(1965年)の公害追放運動を発端に組織され、1980年に住民主体、行政支援で発足した「真野地区まちづくり推進会」に当初から参画。「会社も地域の住民の一人」という認識のもと、地元と一緒に地域活動に取り組んできました。


阪神淡路大震災の日、住民と協力して近隣の火災を消し止め、当時の体育館をすぐに避難所として開放。


発災前の1992年に本社はハーバーランドに移設していたが、真野地区の工場に夜勤の60人が「自衛消防隊」として出動。可動式動力消火ポンプ3台、消火器50本、住民100人あまりのバケツリレーで消火にあたり、長田区が市内で最大の被害を受けた中で、真野地区は大きな火災から免れた唯一の地となりました。


また、以前から地元の剣道教室に開放していた体育館を、参加者であった住民の方の要請を受け、避難所として400人の方に開放、4月末まで被災者を受け入れました。
震災後は、地元の方と共に防災訓練を実施。昨年1月には、震災後新設された防火水槽から本社までの400人のバケツリレーによる消火訓練を共に行いました。また、被災した子どもたちの心を癒す神戸市の「学校ビオトープ」の事業を支援。社員がボランティアとして学校やPTAと一緒に作り上げています。


人口減少などにより元気がなくなりつつあった真野地区。「復興に力を貸して欲しい。本社に帰って来て欲しい。」との地元の要請を受け、2000年11月には本社を真野地区へ復帰。これを機に「住民と企業が共生するまちづくり」を掲げ、社内にボランティア任意団体「三ツ星ベルトふれあい協議会」を設立、真野の子どもたちと触れ合うイベントを年5回開催するなど、更なる交流に取り組んでいます。


「私たちは、夜の住民が留守の間の、昼間のまちの安全を担わなければならないと考えている。」、「地域活動をはじめとするCSRは社員教育の一環です。」という言葉が印象に残りました。
(兵庫県神戸市長田区三ツ星ベルト株式会社)

お問い合わせ
知事公室 防災危機管理局
電話番号:077-528-3432
FAX番号:077-528-6037
メールアドレス:[email protected]