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地域防災ちえ袋

先進的な活動の紹介

彦根工業高校(彦根市)

“ものづくり”で交流を深める「手作りかまどベンチ」

【活動の開始時期】

平成21年

【主な取組】

「「かまどベンチ」との出会いは見学に行った防災展示会。既製品として展示されていたものを「高校生や素人で作れるのではないか。同じ作るのなら、近くの地域の方や小学校の児童と一緒につくれば、と考えたことが切っ掛け。」と田中さん。
小学校では、高校生が実技的なアドバイスを行いながら児童たちと一緒に製作。作っていくうちにうち解けて、回を重ねるごとに熱が入ってきます。手作りだからこそ愛着が湧き、小学生が物作りへの想像力が働くようになったり、防災について考えたり、といった力を持つこの取組。平成22年度の高齢者総合福祉施設での製作では、「一緒に作業をした高齢者の方たちから、根気強さや真面目さといったことを高校生が感じているようです。」とのこと。
完成の喜びを感じることと訓練を兼ねて、学校や自治会、施設のいずれも炊き出しを行いました。ここでも小学生が逞しく薪をくべる姿などが見られました。また、高齢者が高校生に薪のくべ方を教える場面も。
県内外から今も製作についての問合せが続いているかまどベンチ。
「製作のプロセスで生まれる交流や防災への意識など、かまどベンチの持つ想像以上の魅力に驚いている。」、「単純にハードを作ることだけに終わらせずに、製作段階、完成後の広がりが大切」と田中さん。手作りかまどベンチの可能性を示唆しています。
(滋賀県立彦根工業高等学校教諭田中良典さん)

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