琵琶湖は滋賀の人々の暮らしに深く根ざし、豊かな自然と共に息づく存在です。
多様な生き物を育むその生態系は、まさに命の源。
古くから人々と共に歩んできた琵琶湖は、まさに「Mother Lake」と言えるでしょう。
このページでは、そんな琵琶湖の魅力を余すことなくご紹介します。
琵琶湖の面積は約670平方キロメートル、湖岸の延長は道路沿いだと約200kmで、自転車でおよそ1泊2日で一周できます。
水の量は約275億トンで、琵琶湖の水を利用する約1,450万人が1日に使う水量の約11年分に相当します。
琵琶湖は約400万年の歴史を持ち、1,700種以上の水生動植物が生息することが報告されています。そのうち60種以上が世界で琵琶湖にしかいない固有種です。
琵琶湖は世界でも有数の古い歴史をもつ湖です。約400万年前に現在の三重県伊賀市付近に湖ができ(大山田湖)、その後、断層運動によって移動し現在に至っています。
世界でも10万年以上の歴史をもち、固有種がいる湖(古代湖)は約20しかなく、日本では琵琶湖だけです。
平成5年(1993年)6月10日、「ラムサール条約第5回締約国会議」において琵琶湖の湿地登録認定証の交付を受け、日本国内で9番目のラムサール条約湿地となりました。
また平成20年10月30日、「第10回締約国会議」において、西の湖が拡大登録されました。
西の湖は近江八幡市に位置する琵琶湖最大の内湖です。
ヨシ原を主体とする大規模な湿地帯には、数多くの貴重な動植物が確認されており、ラムサール条約湿地に登録されるとともに、ヨシ群落保全地域に選定されています。
「びわ湖の日」は、県民の環境保全の理解と認識を深め、環境保全に関する活動への参加意欲を高めるため、「滋賀県琵琶湖の富栄養化の防止に関する条例」(琵琶湖条例)が施行された7月1日に定められました。
それに伴い、滋賀県ではびわ湖と関わる様々な活動「びわ活」が推進されています。
「♪われ〜は湖の子〜」と琵琶湖の叙情的な周航を歌い上げた「琵琶湖周航の歌」は今津町で誕生しました。
高島市にある琵琶湖周航の歌資料館では、歌のできた経緯や作者の紹介などの資料を展示しているほか、多数の歌手、演奏家による「琵琶湖周湖の歌」を気軽に聴くことができます。
滋賀県では「滋賀県立びわ湖フローティングスクール」を設置し、琵琶湖を舞台に、学習船「うみのこ」を使った1泊2日の宿泊体験学習を実施しています。
県内の小学5年生全員が乗船する「うみのこ」は1983年に就航し、乗船した児童の数は2022年8月26日に60万人を超えました。
琵琶湖版のSDGsとして、琵琶湖を切り口として独自に13のゴールを設定した、2030年の持続可能社会へ向けた目標(ゴール)です。
世界湖沼会議は、世界の湖沼及び湖沼流域で起こっている環境問題や、それらの解決に向けた取組の議論の場として、1984年に滋賀県の提唱で開催された国際会議です。
2024年第79回国連総会では「世界湖沼の日(8月27日)」が採択されました。この日は、滋賀県で開催された第1回世界湖沼会議の開会日です。
令和4年7月18日、国連食糧農業機関(FAO)により、琵琶湖と共生する農林水産業が「森・里・湖(うみ)に育まれる漁業と農業が織りなす琵琶湖システム」として、「世界農業遺産」に認定されました。
「琵琶湖システム」の代表的なものに、琵琶湖の伝統漁法であるエリ漁のほか、環境こだわり農業や魚のゆりかご水田の取組、水源林の保全、そして「ふなずし」に代表される伝統的な食文化などが含まれます。
「環境こだわり農業」とは、農薬や化学肥料を通常の50%以下に減らすことはもちろん、環境保全のためにさまざまな工夫を重ね、特別な栽培を行うことです。
生産者は通常より手間ひまをかけて、琵琶湖にもひとにもやさしい農業に取り組んでいます。
湖岸から沖合に向かい矢印型に網を張り、魚の習性を利用し「つぼ」と呼ばれる部分に誘導し閉じこめて漁獲する「小型定置網(えり)漁業」のほか、沖びき網漁業、追いさで網漁業、刺網漁業(小糸網漁業)など、様々な漁法で漁が行われます。
水環境関連の産業・研究機関の集積やこれまでの琵琶湖での水環境保全の取組を活かした水環境ビジネスの展開を図るため、産学官の連携によるネットワークを組織し、国内外の水環境問題の課題解決に貢献することを目指しています。
「日本遺産」は、地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを文化庁が認定するものです。
滋賀県では「琵琶湖とその水辺景観-祈りと暮らしの水遺産」が、平成27年に「日本遺産」として認定されました。
京阪電鉄三井寺駅のすぐ北側を流れる、明治期の竣工以来、今なお現役で活躍する人工の疏水運河。琵琶湖から取り入れられた水は、長等山の第1トンネルを通って京都市山科区、京都市左京区の蹴上、そして鴨川、宇治川へと流れていきます。
また、令和7年5月に開かれた文化庁の文化審議会で答申され、一部の建造物が新たに国宝・重要文化財に指定されることになりました。
琵琶湖の豊かな自然と日本一の大きさは、いろいろな水上の遊びができる最高のフィールドです。
カヌーやボート、ヨット、SUPなどの遊びを通じて琵琶湖とふれあう機会を多くの人に持っていただけたら思います。
「琵琶湖八珍」は、琵琶湖の特徴的な魚介類である、ビワマス、ニゴロブナ、ホンモロコ、イサザ、ゴリ、コアユ、スジエビ、ハスの計8種で構成しています。
平成25年末、県立安土城考古博物館が来場者への湖魚料理人気アンケートをもとに選定したものです。