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支援者インタビュー:彦根商工会議所 経営指導員 田中有希さん

プロフィール:

民間企業勤務を経て、1995年に彦根商工会議所に入所。2010年からは経営指導員として、創業や融資・補助金等の相談、経営に関するアドバイスを行う。記帳指導や労働保険事務組合を担当するほか、女性会や異業種交流研究会など各種団体や彦根の観光イベントにも携わる。彦根市出身、在住。

「実際の事例を参考に、一人ひとりに合う方法を見つけてサポートします。」

県内の商工会議所の中でも、ベテラン・中堅・若手の指導員が揃いバランス良く活躍する彦根商工会議所。経営指導員の田中さんもその一人で、来所する人にとってとても頼もしい存在です。「地元在住なので、起業をお手伝いした方のお店が、その後もずっと続いていくのを見られるのが嬉しい」と話す田中さん。どんなときも創業者の気持ちに寄り添い、丁寧な姿勢で支援に取り組んでいます。

___お仕事の内容を教えてください。

経営指導員として、起業される方の各種相談に対応しています。新たに事業を始めるという人生の大切な選択のときに、当所にご相談頂いた出会いを大切に日々仕事をしています。相談時は、制度の説明にとどまることなく、事例などを紹介しながら、その人に合った方法を一緒に考えます。

初めて相談に来られた方には、簡単なシートをお渡しして、シートを埋めていただくようお願いをしています。相談に際し、必ずシートの提出を求めるものではありませんが、今の思いをシートに書き出してみることで、何ができていて何が足りないか、経営者として気づいてもらうきっかけになればと思っています。

 

___サポートするうえで大切にしていることは?

自分が持っているノウハウを押し付けることがないよう、こちらにできることを探しながら、まずはじっくりとお話を聞くことを心がけています。

起業される方の中には、前職のスキルを活かして独立する方もいれば、全く新しいことに挑戦する方もおられ、さまざまです。例えば、販路開拓ひとつを取っても手法はさまざまで、即効性の高いポスティング、徐々に効果があらわれるネット販売、もしくはそれらを並行して行うなど、最終的に自分に合った方法を見つけていただければと思っています。

 

___起業を目指す人へメッセージをお願いします。

目まぐるしく世の中が変わっていく中でも、時代のニーズにマッチすれば、新たな市場を開拓することは可能です。情報提供も含め、一人ひとりに合った起業のヒントを掴むお手伝いもしていますので、ぜひお近くの支援機関まで相談してみてください。

〇あなたを支える言葉

失敗は誰にでもありますが、大事なのはそれを繰り返さないこと。失敗した時は必ず原因を考え、対策を打ち、次はしっかりと準備をして取りかかるようにしています。そうすれば、成功はおのずと近づいてくるはずです。

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