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支援者インタビュー:株式会社いと 代表取締役 山崎いずみさん

プロフィール:

長野県出身。2008年に夫の勤務地であった滋賀県に移住。2013年に株式会社いとを設立し、滋賀県初のコワーキングスペース「ROOT」を立ち上げる。現在はコワーキングスペースの運営とエディブルフラワー(食用花)の生産事業を営みながら、女性起業家のアワード「J300」の滋賀アンバサダーなども務める、3児の母。

「信頼できる戦友のような繋がりを、この場所で作っていきたい」

夫の病気や怪我による入院を4年連続で経験し、「自分で稼げる方法を探ろう」と思ったのが起業のきっかけという山崎さん。当時、周囲からよく聞こえていた「何か始めたいけど場所がない」という声に、「ないなら作ればいいじゃん!」と、滋賀県初のコワーキングスペースを立ち上げました。

「一緒に走れる仲間が欲しかったんでしょうね」と笑顔で話す山崎さんのもとには、その思いに共感する人々が自然と集まり、和やかで安心できる場がつくられています。

___お仕事の内容を教えてください。

守山市で「ROOT」というコワーキングスペースの運営をしています。現在、11社17名の入居者がおられますが、職種は本当にいろいろ。平日だけとか土日しか来ないとか使い方も人によって様々で、来た人はみんな好きな場所に座って自由に仕事をしています。駐車場も13台ほどあるので、来客にも対応できますよ。

入居者はそれぞれが事業主なので、営業などで外に出て帰って来たら悩み相談をし合ったり、情報をシェアしたり。お互いにできることがあったら協力しますし、合いそうな人がいたら紹介し合うこともあります。職場というより、ひとつのホームですね。入居者の皆さんにとって、安心できる場所であれたらいいなと思っています。

___サポートするうえで大切にしていることは?
まず、気になることはめっちゃ聞きます。相談者が何に困っているのか、課題に感じる部分が何なのかを可視化することが大事だと思っています。その上で必要があれば、人を紹介することもできますし。

私はいつも「背中を任せ合える関係」と言うのですが、お互いに信頼し、刺激し、励まし合える関係っていいですよね。そんな戦友のような繋がりを、ここで作っていきたいと思っています。ROOTを始めて8年目になりますが、私を介さなくても入居者さん同士で自由に話が広がって、新しいビジネスが生まれる場になりつつあります。そういう環境を、これからもっと醸成していければと思っています。

___起業を目指す人へメッセージをお願いします。

まずは、とりあえずやってみること。そして一つに固執しないこと。お金を得るためのチャネルって、いくつあってもいいと思うんです。アルバイトをしながら起業するのもいい。変なプライドは捨てて、がむしゃらにやるのがいいんじゃないでしょうか。

〇あなたを支える言葉

本気で何かを目指す人にとって、安心できる場所、あって良かったと思われる存在になりたいと思い、ROOTを始めました。関わってくれる人の笑顔を見続けたいという気持ちでこの場所を運営しています。

【施設情報】